~ある日の真紅と水銀燈~明日は欠席確定
放課後5時30分
「ふう・・・やっと委員会が終わったのだわ・・・」
(さすがにあの子はもう帰ってるわよね・・・)
「おっそ~いじゃないのお、待ち草臥れちゃったわあ」
「水銀燈!わざわざ待っていてくれたの?」
「そうよお、感謝なさい」
「ええ、ありがとう」ニコッ
「・・・・っ・・・ふんっ///」
(何ドキドキしてるのかしら)
「さあ、帰りましょう。そういえば今日の夕飯担当は水銀燈よね?」
「ええ」
「待ってくれてたお礼に今日は変わってあげるのだわ」
「つ、謹んで遠慮しとくわあ・・・」
「もう、遠慮するなんて貴女らしくないのだわ。さあ、買出しに行きましょう!」
「・・・・・うん」
(明日は学校行けそうにないわあ・・・)
~ある日の真紅と水銀燈~お見舞い
ベッドで横になる水銀燈
「はあ・・・暇ねえ・・・」
(全く、あの子もう少し料理上手くならないのかしら・・・)
ピンポーン
「誰かしら」
ガチャッ
「あら、薔薇水晶じゃない。貴女が来るなんて珍しいわね」
「・・・・・真紅が今日水銀燈が休みだって言ってたから・・・」
「お見舞いに来てくれたの?」
「・・・・・///」コクッ
「立ち話も何だし入りなさいよ」
「・・・・・お邪魔します」
5分経過・・・・・
(気まずいわあ・・・・・)
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「お、お茶でも淹れてくるわあ」
「・・・・・おかまいなく」
「はい、どうぞ」
「ありがとう」
(・・・また沈黙ねえ・・・)
(もう耐えられないわあ、真紅早く帰って来て~)
「・・・・具合・・・」
「え?」
「・・・・もういいの?」
「あ、ええもう全然大丈夫よ」
「・・・・よかった。そろそろ帰る」
「あら、もう?残念だわあ」
(よかったわあ~)
「・・・・・水銀燈・・・」
「なあに?」
チュッ
「ふぇ?///」
「じゃあ、明日学校で///」
「・・・・・何考えてるのかしらあの子は///」
彼女の唇のぬくもりがまだ残ってる頬を撫でる水銀燈
「真紅にばれたら殺され・・・・」
「水銀燈、具合はもういいのかしら?」ニコッ
(死んだわあ・・・・・)
~ある日の真紅と水銀燈~あの日の約束
市営プールに来た二人
「もう、いつまで着替えてるのよ水銀燈」
「だ、だってえ」
「私たち意外ほとんど人いないから大丈夫よ」
「そ、そお?」
「まあ、黒ビキニじゃない、とっても似合ってるわ水銀燈」
「ふん、当然よお。にしても真紅あなたスクール水着って・・・・・」
(まあ、それはそれで似合ってて可愛いけど・・・)
「だって、他に水着なかったのだからしょうがないわ。それに泳ぎやすいし」
「合理的ねえ」
(・・・ていうか似合い過ぎよお、真紅可愛い)
「水銀燈?」
「!!な、何でもないわよ///」
「さ、泳ぎましょ水銀燈!」ギュッ
「う、うん///」コクッ
(手が・・・・真紅に・・・・・・・///)
「ぷはあ、ちょっと休憩にしましょう」
「そうねえ、お腹空いたわあ~」
(濡れてる真紅も可愛いわあ・・・)
「じゃあ私何か買ってくるわ。水銀燈はここで待ってて」
「そお、じゃあお願いするわあ」
「お腹空いたわあ~」
「お待たせ、結構混んでて。さあ、食べましょう」
「「いただきます」」
ガッツバックムッシャ
「もう、そんなにがっつかなくてもいいのに」
「はっへ、ほははふいへんはほほ」(だって、お腹空いてんだもの)
「口にものを入れて喋らない。行儀が悪いわよ」
ゴックン
「あんたが聞いたんでしょう」
「あら、そうだったかしら。フフッ」
「はあー、食べたわあ。ご馳走様あ~」
「ご馳走様、あら水銀燈、ご飯粒が口についてるわ」
パクッ
「うん、おいしいのだわ」
「し、真紅ぅ///」
「あら、顔を真っ赤にしてどうしたの?」
「・・・・べ、別に・・・」
「そう、私はてっきり嬉しくて顔を真っ赤にしてたと思ったけどどうやら杞憂だったようね」
「・・・れ・・・い・・・わよ・・・」
「え?」
「嬉しいに決まってるでしょ!」
「ふふ、ありがとう、水銀燈」ギュッ
「ちょっと真紅う///」
「フフフッ、嫌だったかしら?」
「・・・・まあ、たまにはこいうのもいいわあ///」
(貴女に抱きつかれて嬉しくないわけないでしょお)
~回想~
「ぷはっ、真紅何を・・・」
「貴女がいつまでもモタモタしてるからよ」
「うう、ごめんなさあい///」
「今度は貴女からしてくれるの待ってるからね」ニコッ
「真紅・・・」
(あの約束を果たすなら・・・・・)
「水銀燈」
「な、なあに?」
「大好き」
「・・・・・・っ!!///」
(今しかないわあ)
「わ、私も・・・・・好きよお真紅」
チュッ
「ぷはっ、水銀燈ありがとう。」ニコッ
「ふんっ、さあそろそろ帰りましょう///」
「そうね」
(ありがとう、水銀燈。あの日の約束覚えててくれて)
「また貴女からしてね」ニコッ
「ふんっ、どうかしらあ///」
(その笑顔反則よお、真紅)