マクロスFRONTIERでエロパロ まとめwiki

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575 名無しさん@ピンキー sage 2008/07/04(金) 10:14:49 ID:yfi02lFe
シェリル×ランカで投下
微エロ


576 パジャマ・パーティー sage 2008/07/04(金) 10:15:38 ID:yfi02lFe
美星学園の休み時間。
「ねえ、ランカちゃん」
「なんですか?」
ランカはシェリルを振り返った。
「パジャマ・パーティーって知ってる?」
「仲の良い友達同士でお泊りするパーティーですよね。どうしたんですか?」
「クラスの女の子たちが話しているのを耳にしたの。時々、映画で見かけるあれなのね」
「ああ、そう言えば……シェリルさん、良かったら家でパーティしませんか?」
「パジャマで?」
「ええ。今度、ナナちゃんと二人でパーティーしようって準備してたんですけど、ナナちゃんが急用で来れなくなったんです」
「あら、それは残念ね。でも、そういうパーティーって面白そう……ええと」
シェリルは形態端末でスケジュールを確認した。
「いけそうね。参加させてもらうわ」
ランカの髪が楽しそうに弾んだ。
「じゃあ、あたし晩御飯作りますから、デザートお願いしてもいいですか?」
「判ったわ。楽しみにしてる」



パーティー当日。
「お邪魔します……ここがランカちゃんのお家。インテリアはお兄さんの趣味?」
居間に置いてある信楽焼の狸を見て、シェリルが尋ねた。
「はい。変な趣味でしょ?」
ランカは照れ笑いしながら、オープンキッチンで夕食の準備をしている。
「そうでもないわ。味のある顔じゃない」
シェリルは一般住宅、それも二人だけとは言え家族の暮らす室内をぐるりと見た。
「ソファに座ってゆっくりしてて下さい。お兄ちゃんは当直とかで、今日は外泊してるから。あ、飲み物、どうです?」
「ありがとう」

夕食はランカのバイト先・中華レストラン『娘娘』仕込みの賄い料理。見てくれは麗しくないが、味の方は店長の保証付き。
シェリルも好き嫌いなく箸をつけた。
食後のデザートは、シェリルが宿泊しているホテルのカフェの名物・薔薇のケーキ。可食化された品種のバラを透明なゼリーに閉じ込めた外見はそれだけで芸術品。もちろん、味の方も芸術的。
初めて見るランカは見た目で目を丸くし、味で髪の毛が跳ね上がった。

デザートを食べ終えて食器を片づけると、ランカがマイクを取り出した。
「面白いゲームしませんか?」
「カラオケ?」
「はい、採点カラオケです」
居間のテレビをカラオケ・チャンネルに切り換えた。
「これが、けっこう難しくて」
ランカは星間飛行を選んだ。
「水面が揺らぐ、風の輪が拡がる…」
「ランカちゃんの持ち歌だもの、100点でしょ……あら?」
画面に表示された採点は86点。
「どうして?」
「採点システムの癖みたいです。ビブラートとか、装飾音符を入れると点数が落ちちゃうんです。メロディに忠実じゃないと」
「何それ、欠陥システムね」
シェリルが腕を組んだ。
「だから、自分の持ち歌でも点数が取れなくて……時々、徳川さん、あ、同じプロダクションの先輩でゼントラーディ演歌の歌手さんなんですけど、遊びでお互いの持ち歌を歌ったりするんです」
「なるほど、遊びとしては面白いかも。でも、自分の歌でやるとストレス溜まりそうね、これ」
シェリルは試しに星間飛行を選んだ。
「水面が揺らぐ、風の輪が拡がる…」
ランカは手拍子を入れる。採点画面を見ると、音符に合わせた歌い方で100点が出そうだ。
「悲劇だってかまわない、あなたと生きたい、キラッ!」
シェリルが笑って、手のフリを入れる。
「わぁ」
そのフリが決まっているのに、ランカは驚いた。立ち上がりバッグからステージ衣装とセットになっているブレスレッドを取り出した。間奏に入るとシェリルの手首に着ける。
「?」
視線で、これは何、と尋ねるシェリル。
ランカがキラッの歌詞で入る振り付けをした。
シェリルも真似ると、ホログラフの星が飛び散る。目を丸くして、手の動きを繰り返す。
ポップな色の星が飛び散る。家具や壁に星がぶつかると、反射して飛び跳ねる。
「そうそう、その調子」
ランカは手拍子を再開したが、小さな星がシェリルの胸の上で弾んでいるのを見て、思わず我が身をかえりみる。
(ううっ、やっぱり、もうちょっと胸が欲しいなぁ)

「あー、楽しかった」
入浴を済ませ、シルクのパジャマに着替えたシェリルが、うーんと背伸びした。ランカが待っているベッドに入る。
並んで横になって、ランカの手を握る。
「誘ってくれてありがとう、ランカちゃん」
「あたしも楽しかったです」
ランカは照明を落とした。一瞬、室内は暗闇になったが、目が慣れてくるとお互いの輪郭線が浮かび上がってくる。
「誰かと一緒にベッドに入るのも……もしかしたら、初めてかしら? 寝相が悪かったらごめんなさいね」
シェリルの言葉は明るかったが、ランカには想像もできないような孤独を感じる。
「狭いベッドなんですけど……」
「ふふっ」
シェリルはシーツの下でランカの手を握った。
「将来の予行演習として、いいかも」
「予行演習?」
シェリルの言葉にランカは少しだけ考えてから、意味するところを理解した。顔が火照ってくる。
「誰かとベッドに入る時もあるでしょう?」
シェリルの囁き声が、とてもセクシーに聞こえる。
ナナセと話している時には感じることのない、微妙な緊張、高揚を感じる。
高揚感に浮かされるように、あらぬことを口走ってしまう。
「あのっ……シェリルさん。アルト君とは……その、キス……してたけど、それ以上というか、その…」
「なぁに、ランカちゃんはアルトとベッドに入りたいわけ?」
「えっと…あの、その」
返す言葉が思いつかない。
「そうね……私は、まだ、よ」
「そうか、まだ、なんですね」
ランカはホッとしたが、シェリルの言葉が頭に染み込むと、それが決意表明なのに気づいた。その大胆さにドキドキが止まらない。
「やっぱり可愛いわ、あなた」
ぐっとシェリルの腕がランカを抱き寄せる。ダンスとパフォーマンスで鍛えられたシェリルの腕は、ほっそりとしているが力強い。
「あ」
ランカの唇に柔らかいものが触れる。
(キスされた!)
「……ふふっ。ね、ランカちゃん……映画の時、どんな風にキスしたの?」
ランカの手が自然に動いた。シェリルの両頬を両手で挟んで強く唇を合わせる。唇を開いて息を吹き込む。
「ん…」
開いた唇に、何か滑らかなものが滑り込んでくる。シェリルの舌がランカの舌に、軽く触れる。
「…ぅ」
漏れた声がランカとシェリル、どちらのものか判らない。
気がついたら互いを抱きしめあって、舌で戯れていた。
「はぁ……ランカちゃん……大胆ね」
甘いため息とともに、シェリルはランカをからかった。
「だって、シェリルさんが…」
抗議しようとすると、キスで唇をふさがれる。
「ハートが破裂しちゃいそう……です」
ランカの言葉に、シェリルが抱きしめている腕に力を入れて応えた。
「私も……でも、女の子同士なんて、どうしていいか、判らない」
二人とも堅く抱き合ったまま、暗闇の中で時計の針が立てる音を聞いていた。

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