マクロスFRONTIERでエロパロ まとめwiki

1-696

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匿名ユーザー

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だれでも歓迎! 編集
695 名無しさん@ピンキー sage 2008/05/29(木) 19:14:10 ID:/Wov335R
こちらラビット1、爆撃開始。

600と-616をまとめて加筆修正した完全版。
内容アルシェリ。

696 ヴァージン・クィーン1 sage 2008/05/29(木) 19:17:03 ID:/Wov335R
SMS。マクロスフロンティア船団の防衛の要である彼らは、アイランド1に接続された戦闘艦、マクロスクォーターで生活しているが、
学生でありSMS隊員でもある者は学業を優先するとされ、緊急時以外の出動ローテーションからは外され、
非番も週末に合わされており、ほぼ普通の一般市民と変わらない生活を送っている。

「午前中はシミュレータ訓練しようと思ってる」SMSの制服を着ながら、アルトは言った。
「またか?お前、ヒマさえあればシミュレータだな。もっと人生を楽しめよ」ミハエルが寝台に寝ころびながら茶化すと、アルトは彼にビシッと指を突きつけて宣言した。
「いーや。格納庫をグルグル回るのはもうゴメンだ!今日こそ完了してやる、あのシミュレータ」
ドアを開けたアルトが突風のように出ていくと、ミハエルは真面目な顔になった。
(・・知らないってのは、怖いね) 今、アルトが挑戦している戦闘シミュレータのレベルはA-3++。
彼ほど短期間でこのレベルに挑戦できるパイロットは希だと、カナリア中尉もクランも、オズマ隊長ですら言っていた。
(俺もうかうかしてられない・・かな)
ライバルとも言えるアルトのパイロットとしての技量が、
自分のすぐ背後に迫っているのはひしひしと感じてはいる。が
(休むときは、休むのも仕事のうち・・と)
ミハエルは誰かヒマなガールフレンドを見つけようと、
コミュニケータ端末を取り出した。

部屋を後にしてシミュレータルームにズンズン歩いていくアルトのコミュニケータ端末が、
メールの受信を告げて電子音を鳴らした。
(ランカか・・?) 受信フォルダを開いて、アルトはギクッとした。
"FROM:Sheryl Nome TITLE:今日、休みでしょ?"

「お前っ!どうして俺のアドレス知ってんだ!」30分後、彼は涼しい顔をしたシェリルに詰め寄っていた。
「おまけに俺が今日休みだって、何で知ってる!」
「そんなに怒らなくたっていいじゃなーい」サングラスを外して振り向きながらシェリルは悪戯っぽく微笑む。
「アドレスは、ちょこっとし・ら・べ・た・の。グレースに頼んで、フロンティアのメインフレームに・・」
「・・それって犯罪じゃないのかよ・・」ガックリうなだれて、アルトはもう降参のポーズを取った。
「休みのことは、ルカ君から聞いてたから」
「わかったよ。で?」
「買い物、一緒に行ってもらおうと思って。いいでしょ?アルト」
「荷物持ちならそのマネージャに頼めばいいだろ!」
「友達と行きたいの・・私、本当に友達って言えるヒト、アルトしかいないから」
(ああ、ダメだ)アルトは一瞬で観念した。この前の出撃の前と同じだ。この寂しそうな顔をするシェリルに、アルトは手も足も出ない。
「前にも言ったでしょ。アルトは私を"シェリル・ノーム"扱いしないから・・居心地がいいの」
「・・わかった。付き合ってやるよ」しょうがない。シミュレータは明日までお預けだ。
「ホント?じゃあアルト、ゴハンもお願いね。デートなんだから。SMSからお給料も出たんでしょ?」
「どこまでハッキングしてんだよ・・お前のマネージャ・・」
不意に近寄ってきたシェリルが、頭を抱えたアルトの耳元に唇を寄せて囁いた。
「アルトのことは・・何でも知りたいのよ。私」
彼はなんとも言えない渋い顔で、シェリルを見返した。

#another1
ヴァージン・クイーン

にぎやかなゼントラモールの中で、軽やかに鼻歌を歌いながらアルトの前を歩いてゆくシェリル。
今日の彼女は、周りに気付かれないように、前回来たときより念入りに変装している。
今日は絶対、だれかに気付かれて邪魔はされたくない。
「・・あのなあ」
あきれ果てた口調で、アルトがシェリルの背後から言った。
「なぁに?アルト」あちこちのセレクトショップで買い込んだ服が入った袋を、
両手に持ち、肩から首からぶら下げている彼に笑顔を向けるシェリル。
「いったいどれだけ買えば気が済むんだよ!何軒回ったと思ってんだ!」
「アルト。女の子の買い物はとびきり重大なの。そんなこともわかんないようじゃ、モテないわよ」
あたし以外の女の子にはね。
最後の言葉は言わずに置いて、シェリルはまた歩き出す。
「くっ・・まったくお前って・・」かわいいんだか、かわいくないんだか。
「まったく、何よ」
「何でもねえ!俺はちょっとここで休む!」アルトはそばにあったベンチにドサッと座り込んだ。
「しょうがないわね。そしたら・・あっ!」周りの店をチェックしていたシェリルが、声を上げた。
「?」顔を上げたアルトの目の前に"ランジェリー・ザ・ファッシネイト"の看板があった。
「ここで待ってて。そのあと、ゴハン食べに行きましょ。それとも、一緒に来たい?アルト」
「いっ?バカお前、ここは・・」
「フフッ、冗談よ。楽しいなあー、アルトは」
店の中に入っていったシェリルを見送って、アルトはベンチにもたれて雲の浮いた空を見上げた。
疲れを感じるが、悪くない気分で、ベンチを埋めている買い物袋を見回す。
量が多すぎて、動力を切ったEXギアと同じぐらいの重さを感じるほどだ。
(結局、格納庫を回ってるのと変わんねえか・・・)
そう思うと笑えてきた。気分がいいせいか、いつもは高度2000しかないとわかっている空も、いまは妙に高く見える。
(ならきょうはとことん、あいつに付き合ってやるかな)

アルトがすぐ目の前にやってきたドリンクの自動販売ロボットに声をかけ、コーラを飲んで休んでいると、
なぜか買い物袋を下げていないシェリルが店から出てきた。
「なんだよ。欲しいもの、なかったのか?」
「ねえアルト?」これからあなたをビックリさせます。とでも言いたそうな、いたずら心タップリの笑みだ。
「何だよ・・」
「こっちとこっち、どっちが好み?」シェリルはアルトの目の前に、ブラジャーを2つ出して見せた。
1つはゴージャスな深紅のシルク。もう1つは黒のハーフカップで、レースが大胆なデザイン。
ブホォッ!一瞬で耳まで赤くなったアルトの口からコーラが噴き出した。

シェリルの笑い声と、いい加減にしろぉーーーッというアルトの叫びが、昼時のゼントラモールに響き渡った。


「ああもう、すっごいおかしかった。さっきのアルトの顔」
「ホンットに信じらんねえ女だな。お前。かわいげってものがないのかよ」
ムスッとした顔でシーザーサラダをつついているアルト。
「だって、店員さんが、彼氏の好みでどっちか返品してもいいって言うんだもーん」
「彼氏じゃねえっ!」
「そんなに怒ると、ゴハンがまずくなるわよ。ホントアルトって、私を特別扱いしない男よね。ある意味ショックなぐらいよ」
運ばれてきた牛肉のカルパッチョを食べて、シェリルは歓声を上げた。
「おいしい!これが天然の牛肉の味ね?感動的だわ」
喜んで食べているシェリルを見ながら、アルトはコミュニケータ端末を取り出して、いまやっている映画をチェックしてみた。

オレは何をやってんだろうな・・。
ワガママ女に振り回されて、面倒を見て、それでも・・それでも別にイヤじゃないのは・・
シェリルを好きになりかけているせいかもしれない。
アルトが周りに張りつめている壁のような気持ちを、ハデにぶちこわして接近してきたシェリルが、
イヤリングをお守りに持っていってと彼に告げたあの時から、
だんだんと大きな存在になりつつあるのは、もう認めなければいけない。
こういう事で、人は自分の心をいつまでもだましておけないのだ。
「ねえアルト、そのチーズ、ちょっと食べさせてよ」
少し考えこんでいた彼の前にあるカプレーゼの皿から、シェリルがあっという間にモツァレラを持っていった。

「ああもう、今日はほんとに楽しかった」シェリルは草の上に寝ころんだ。湖が見える丘の上で、草の匂いのする風が気持ちいい。
「満足したか?もうフロンティアで、お前の見てないところは残ってないぐらいだぞ」
「ありがとう。やっぱりアルトといると居心地がいいわ。気張らなくてすむから」
「だからってブラジャーで驚かすのはどうなんだよ?」
アルトは木にもたれかかって腕を組み、表情だけ怒った顔で言った。
「やだもう!また笑っちゃうじゃない。やめてよアルト」
ひとしきりコロコロと笑って起きあがったシェリルはヒザを抱いて座り、一日の終わりを告げる夕日を眺めた。
「そろそろ帰ろうぜ。帰ってきませんでしたって事になったら、お前のマネージャに何をされるやらだ」
シェリルの顔からとつぜん明るさが失われた。視線を地面に落としたシェリルは、ぼそっと言った。
「・・いいの」
「えっ?」
「グレースは、私がアルトと一緒だって、知ってるわ。
言ってきたの。私は今夜、帰らないって。私の居場所をスキャンしないでって」
「なに言ってんだ・・お前」
「私、夜がきらい・・夜が来ると、一日がいくら楽しくても、ひとりぼっちに戻っちゃう」
「・・・」アルトは何も言えず、ただ足元でうずくまるシェリルを見つめる。

「いまの私は、宙ぶらりん。帰る場所も行くあてもない。夜が来ると、ギャラクシーはもうないって考えちゃうの。
壊されてバラバラになって、真っ暗な宇宙に散らばってるだけ。私の知ってる人たちはみんなみんな死んで、誰も残ってない。
それを思うと眠れないから、薬で脳活性を下げて、ムリヤリ眠るの」
下を向いて話すシェリルは、座り込んでヒザをきつく抱きしめることで、どんどん小さくなっていくようだった。
「毎晩毎晩、不安で悲しくて、寂しくても、誰にも話せない。私はいつも前向きな“全速前進のシェリル・ノーム”でなきゃいけないから」
木の幹にもたれてシェリルの言葉を聞いていたアルトがそこに見たのは、
いつもの勝ち気な、自信たっぷりな態度の下にゆっくり潜み続けていた悲しみと、絶望に潰されそうな、ひとりのか弱い女性だった。
「ここにいるより他の船団に行ったらどうかってグレースは言うけど、私はこれ以上ギャラクシーから遠い所に行くのは耐えられない。
私一人だけ生き残って歌いまくって踊りまくって、まわりから持ち上げられても、そんなの、ただのピエロ。私はシャロン・アップルじゃない。
悲しいこともあるし、つらさも感じる人間なの。だから私は」
冷たくなり始めた風の中にちぎれ飛び続ける言葉が、ふいに途切れた。
シェリルの後ろに座り込んだアルトが、彼女の体を抱きしめていた。人の体の暖かみと、女のように細いこの男の体が秘めた、たくましく強い力。
「もう・・それ以上言うな」アルトはもっと、つよく抱いた。
いま彼は、自分が何のために、戦う組織に身を投じたのかを理解した。
それは守るため。宇宙をさまよう、寄る辺ない放浪者であるフロンティア船団を守るため。
そして、シェリルと同じ悲しみを背負うものを、増やさぬため。

「・・あなたが必要なの・・ここにいたいの。帰る所も行く所もないけど、
いま私がいたい場所は、ここよ。アルトがいる、フロンティア・・」
アルトの肩にもたれ、シェリルは彼の方を向いて瞳を閉じた。求められるままに、アルトはシェリルの唇を奪う。
それは長い、長い、シェリルの悲しみ、さびしさを全部引き受けよう、吸い出してしまおうとするような、優しいキスだった。
強い風が吹いて、シェリルがかぶっていた帽子が飛ばされ、丘の上へ消えていっても、二人のシルエットは重なっていた。


アイランド1には、雨が降っていた。シェリルはアルトに借りた男物のシャツを着て、部屋の窓から外を眺めていた。
そこは彼がSMSに入るまで住んでいた部屋で、フロンティアでは成人とされる17歳になった者が希望すれば、
独立のために小さな居住スペースが割り当てられるのだという。

シャワールームが開いて、Tシャツと短パン姿のアルトが現れた。シェリルの心臓はもう胸を突き破りそうに跳ねている。
これほど胸が高鳴ったのは、いつ以来だろう。
最初のオーディションを受けたとき?それとも、初めてライブステージに立ったとき以来?
「聞いて、アルト」
「・・なんだよ?」
「絶対笑わないでね。私・・初めてなの・・。男の人と、こういうの」今度はシェリルが耳まで赤くなる番だった。
「そうか。意外と言えば意外かな・・でも別に」アルトはベッドに座り込み、タオルをイスの背に投げた。
「怖かったら、しなくたっていいんだぞ?」
「もう!私がこんなに恥ずかしい告白してるのに、なんで余裕たっぷりなのよ!アルトのくせに!」
「お前はそうやってプリプリしてる方が」アルトが言った。「似合ってるよ」
そして彼は、窓際のシェリルに向かって手をさしのべる。
その手を見たとき、彼女の心に歌の歌詞が浮かんだ。もうずっとずっと昔から歌われてきたあの歌詞が。

いまあなたの声が聞こえる ここへおいでと さびしさに負けそうな私に

(ああ・・この歌のハート。今ならわかる)
そしてシェリルは、アルトの手を握って、彼の横に座った。
「おかしいでしょ?歌ってる歌はいろいろ挑発的なのに、私はまだ・・したことがないなんて。
ヴァージン・クイーンってとこね。これ、次の曲のタイトルにするわ」
「クイーンね・・そう言うとこ、やっぱりお前らしいな」
言うと、アルトはシェリルの頬に触れた。少し冷たい指。
恥ずかしさにアルトの顔を見ていられなくて、目を閉じたシェリルの体がピクッと反応する。

豊かなストロベリーブロンドをかき上げると、イヤリングのない、彼女の左の耳が現れた。
アルトの指はその耳たぶに優しく触れ、つまみ、首筋を、唇を愛撫してゆく。
彼の指が触れた所から全身へ、絶え間なく波が伝わるようで、彼女の体はそれにいちいち反応してしまう。
(すごい・・これが「感じる」ということなのね)
指で触れられるだけで、心もからだも溶けていってしまう事に、ぼうっとしていくシェリルの意識は驚きを覚える。
「お前のイヤリング・・なくしちまってゴメンな」
「何よ・・こんな時に・・ずるい・・んっ」
キスで唇を塞がれ、彼女の心はたちまち流れ去った。イヤリングは失われ、アルトは帰ってきた。
それでいい。これから始まる心と体の繋がりが、これから彼を戦場で生き残らせ、彼女を悲しみから救う絆になると思いたい。
シェリルはキスに応えようとあごをコクンと上に向け・・そして理性は体の外に叩き出されて、何光年も遠くに飛んでいった。

アルトのキスは控えめな、あの丘の上でのキスとはちがっていた。
彼の舌がシェリルのそれを求めてうねり、絡むたびに、彼女はくぐもった声を鼻から漏らし、息をする瞬間だけ唇を放した。
それだけでどうにかなってしまうほど、長いキスだった。
その間にもアルトの指が、宇宙で最高のエステティシャンたちにケアされたつややかな背中をなぞり、愛撫し、
もう片方の手は髪をなで、かき上げ、うなじに触れてくる。
「あんっ・・っはあ・・だめアルト、こんなの・・私、変になる・・」
「それでいいんだ・・「もっとよくしてあげる」って、お前も歌ってるだろ」
そのキスの間にシェリルはいつの間にかシャツを脱がされてしまっていた。
背中を支えられながらベッドに寝かされる途中、
昼間に買ってそのまま身につけた黒のブラも、気付かぬうちにホックを外された。
男の指がこれほど器用に動くのが、シェリルには驚きだった。
「やっ、恥ずかしい・・見られちゃう。あっ、やだっ」
今まで、この宇宙の誰も触れた事のない、シェリルの固く尖った先端にアルトの唇が触れた瞬間、
彼女の体がビクンッと跳ね、高オクターブが口から漏れた。

「ああっんっ!」信じられない快感だった。キスよりも、指よりも感じてしまう。
処女の固さをほぐすためにアルトはあらゆるテクニックを駆使してシェリルを愛撫している。
それがもたらす体の反応が、死んでしまうかと思うほど恥ずかしい。
そう思えばそれだけ、彼女の体は最初よりもっと敏感になってゆくのだ。

唇に甘くはさみ込まれた先端が舌先で転がされ、もう片方も指で、
何かのスイッチのように優しくひねられている。
もうシェリルには、自分の体のどこが感じているのかわからなくなっていた。
アルトの触れるすべての場所が、快感で喜んでいる。
「ああっ・・あっ・・だめ・・だめ・・んっ、んんっ・・」
脚の間がもう耐えられないほど熱く、おしっこが漏れたかと思うほど濡れているのがわかる。
無意識のうちに彼女の腕が、上になったアルトのシャツの下にもぐり込み、それを脱がせる。
「大丈夫か?シェリル」
シェリルの体の反応が強烈すぎるかと、気遣ったアルトが声をかけると、彼女の瞳がスッと開いた。
「んっ・・はあ・・いま・・なんて言ったの?」
「大丈夫かって・・」キョトンとしたアルトは素直に答えた。
「ちがう。そのあとよ」
「シェリルって・・名前を呼んだだけだろ?」
シェリルは彼の首に両手を回して引き寄せると、自分からキスをした。
どれだけ、アルトに”お前”ではなく名前で呼んで欲しかったか。どれだけ、彼を求めていたのか。シェリルは今わかった。

唇を離した彼女はアルトが一瞬クラッとするほどの艶めかしさで、彼の耳元にささやいた。
「だいじょうぶ・・だから、最後までして。アルト」
うなずいたアルトは、手を回してシェリルの腰を少し浮かせると、するりと最後に残ったランジェリーを抜き取った。

優しく脚が開かれ、その間にアルトの体が割り込んでくる。
シェリルが見つめるその顔は真剣で、何だか難しい顔をしているのが不思議だった。
どうして男はこれほど冷静な顔で、女の体をこれほど燃え上がらせる事ができるのだろう。
「あんっ・・そう、そこ」入り口にアルト自身が当たると、彼女はせつなく反応した。
「行くぞ。シェリル」
「きて・・アルト。ああんっ、んあっ・・んんうっ!」
アルトの体が動くのを感じたとたん、シェリルの唇はキスで塞がれ、彼女は夢中でアルトの背中に両手でしがみつく。
「あっ、いたっ・・アルトお願い・・もっと、やさしくして」シェリルはこの世の男を一人残らず腰抜けにしそうな甘え声でささやくと、
アルトの耳を噛み、首筋に力いっぱいしがみついた。
「うっ・・もうちょっと、力抜け・・シェリル。もう少しだから」
「ああんぁっ!」
痛みの最高の部分はもう過ぎていたが、生まれて初めての痛みで、意識が全部そこに飛んでいるせいで、
ちゃんとこの体がアルトを受け入れているのか、シェリルにはわからないし、
そこを見て確認するようなことは、まだとてもできない。

「はあっ・・は・・動くぞ。シェリル・・」アルトが、荒い息の混じった声でささやいた。
「動くって、ちょっと待ってアルト、あたしっまだ・・あっ・・ああっダメえっ」
それまでに感じたものとはケタ違いの快感が爆発する反応弾のように広がると、
残っていた痛みを体から押し流し、シェリルはまた、アルトに必死でしがみつくしかなくなった。
その背中はうっすら汗をかいていて、彼もまた感じているのだと、シェリルに伝えてくる。
「アルト・・私、ダメっ・・こんなの・・おかしくっ・・なりそう」
「くそっ!シェリル、締めつけすぎだぞ・・お前っ」

耳元で途切れなく感じる吐息と切れ切れの声。
アルトの耳たぶを噛み、夢中でしゃぶりつくシェリルをきつく抱きしめながら、彼は限界が近づいてくるのがわかった。
「シェリル・・俺もう・・ダメだ。イッちまう・・抜かないと」
「あっ・・いいの。そのままで・・いいの。私を、アルトのものにして・・」
この言葉で、持続させるために残っていたアルトの理性のカケラもぜんぶ、吹っ飛んだ。
彼はシェリルの上半身をベッドから抱き上げると、対面座位で最後の突き上げをかける。
「くっあっ・・シェリル・・」
「やっ、これ・・さっきより、深いの・・ア・・ルト・・あんっ!」
シェリルがアルトの唇をふさいだ瞬間、彼は彼女の中で爆発し、二人は手を握ってベッドに倒れ、そこから何もわからなくなった。

バスルームで熱い湯をたっぷり浴びて汗を落としながら,アルトは考えていた。
今日から彼女になったとはいえ、シェリルは銀河ヒットチャート1位のアイドル。普通の女とはワケがちがうのだ。
正直、これからどういう風に付き合っていけばいいかなんてわからない。でもきっと、想像もつかない毎日になるだろう。
そんなことを考えていると、バスルームの扉がバーンと開き、シェリルが堂々と入ってきた。
「何よアルト、お風呂に入るんだったら起こして欲しかったな」
「いっ!?何やってんだよお前!寝てたんじゃないのか?」あわてて前を隠そうとするアルト。
「お風呂ぐらい一緒に入りたいじゃない?アルトは私の彼氏なんだし。ところで、何で隠してるの?」
「恥ずかしいからだよ!お前も少しは隠せ!」横を向いてそう言うと、シェリルの顔がみるみる笑顔になった。
その顔はそう(これからあなたをビックリさせます)の顔だ。
「ふうん・・恥ずかしいんだ。そう言えば・・」
「そう言えば何だよ」
「私、さっきアルトのをちゃんと見てないのよね。
アルトだけ私のこのボディをじっくり見といて、ずるいわよ!今度は私にソレを見せなさい!」
「やめろおっ!ベッドの上と風呂は別もんなんだよ!」必死で抵抗するアルトにシェリルは言った。
「おとなしくしなさい!じっくり見れば、きっといい曲が浮かぶわ!」
「ウソつけ、どんな曲だソレ!やっぱりお前、かわいく・・んむ」
シェリルが不意にアルトにキスをして、けっきょく彼はその言葉を最後まで出せなかった。

唇を離したシェリルが、ポカンとしたアルトに宇宙最高の微笑みで言った。
「大好きよ。アルト」

いつのまにか雨の上がったアイランド1の空が、宇宙の星空を映している。
そこにバルキリー隊の流星のような光が飛んで、消えていった。


※続きは2-6

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