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7-723

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匿名ユーザー

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723 :名無しさん@ピンキー:2012/01/11(水) 23:36:32.87 ID:WI28z49g
私、アル子。17歳の女子高生。
濃紺のロングヘアーを、紅いリボンで縛っているのが、私のチャームポイント。
なんて個人的には思っているの。
最近、学校に通う道則が一人じゃなくなって、なんだか毎朝そわそわした気持になってしまう。
きっと今日も、もうすぐ彼らがやってくる。

ピンポーン

来た…!
「アル子ちゃん、おはよっ」
「よーアル子」
玄関のドアを開けると、そこに佇む二つの顔なじみ。
一人は、鮮やかな緑髪がとても特徴的な、子犬のような雰囲気の男の子。
…もう一人は、淡い金色が光の加減で赤みを帯びる、とても不思議な色の髪をふわっとなびかせた巻き毛の男。
「…おはよう、ラン太。…シェリ夫」
「へへへ、学校遅刻しちゃうよー」
元気な口元に八重歯を覗かせながら、早く早くと促してくるその仕草は幼く、小学生くらいに見えるけど…実は私の1つ下。
ラン太は、私にとって可愛い弟のような存在──と、個人的には思っていたんだけどね。
なんてぼんやりその無邪気な笑顔に視線を送っていると、ふいにシェリ夫に声をかけられた。
「アル子お前、寝ぐせついてるぞ」
「え?ひゃっ」
突然耳の付近に手が伸びてきて、思わずびくついてしまう。
頬の付近を掠めるようにして、髪に触れた熱に、顔が思わず熱くなる。
「な…っ、何赤くなってるんだよお前……!」
私の髪に手を置いたまま、引っ込みがつかなくなったように固まってしまったシェリ夫に、思わず苦笑する。
(シェリル夫だって、顔赤いじゃない)なんて内心思いながら、「急に触られて、驚いただけ」とそっけなく答える。
なんとなく、甘酸っぱいような不思議な空気が流れて、心なしか気まずい。
さてどうしようと頭を巡らせるけど、ちっとも考えが纏まらない。
「アル子ちゃん、シェリ夫さん!」
そこに飛び込んできたのは、天の助けのような元気な声。
「ラ、ラン太…」
「もう、何二人の世界作ってるんですかー」
そう言って腕に抱きつかれて、やっぱり子供っぽい彼を私は可愛いなあと思う。
でも…やっぱり彼はどこまでいっても私にとっては弟のような存在で、ぎゅっと腕に体を密着されても鼓動が高鳴る事はない。
「別に、二人の世界なんて作ってねえよ」
バツが悪そうなシェリ夫の頬は、まだほんのり赤い。
それを見ただけで、私の鼓動もドクドクと活動を早くする。

弟のように可愛いラン太。
懐いてくれて、一緒にいて楽しいと思う。
シェリ夫は………私にとってどういう存在なんだろう。
少し俺様なところがあって、気まぐれな感じなのに筋は通っていて、不器用だけど本当はとても面倒見が良くて、優しい。
ラン太の事も、私以上に可愛がっているようで、私とはまた違う絆が二人の間には存在する。
仲の良い二人の様子にたまに妬けてしまうのは、一体どちらに対してなのかな?なんて考える。

どうしてシェリ夫といると、ちょっとした事が嬉しかったり、悲しかったり、苦しかったり、照れくさかったり、恥ずかしかったり…、
ぎゅっと心臓をつままれたような気持がするのだろう。

シェリ夫はだれよりも分かりあえる存在のようで、誰よりも遠くに感じてしまう事がある。
私にとってシェリ夫は一体なんなの…?

「アル子、早く…学校行くぞ」
頭の中に渦巻くものを、取り払うように響く凛とした声。
差し出された手に、思わずそのまま手を重ねてしまう。
ドクッと血が体を巡って、また熱くなるのを感じながらそれを誤魔化すように歩を進める。
手を繋いだままのシェリ夫の顔が見れなくて、反対にいるラン太の方とばかり会話を進めてしまう。
会話が途切れた時に、何気なくシェリ夫の方を煽り見ると、目があって、真っ赤な顔をばっと逸らされた。
ああ…今胸の中で湧き上がっている気持ちは一体なんなのだろう…。
私にとってシェリ夫がどういう存在かは分からない。
分からないけど、彼とはずっと、ずっとこうやって手を繋いでいたいと思った。

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