Malt?
ラガブーリン
最終更新:
匿名ユーザー
ラガヴーリン LAGAVULIN
最終更新2009-06-07
目覚めぬ獅子 |
ラガヴーリン、おそらくウイスキーのうちで最も飮みづらい一方で、固定ファンの愛飮度も最も高いアイラの貴公子は、私の目には目覺めぬ獅子に思える。
ラガヴーリンは永らくの間、有名なブレンドウイスキーにピリッとしたアクセントを點ける爲のほんの数滴を加える爲に存在してきた(ホワイトホースはラガブーリン率が高いので有名)。それは今だってそうだし、他の蒸留所だって似たり寄ったりだった。
でもシングルモルトをシングルモルトのまま飮む事が世界中で受け入れられて、状況は変わった。そして最も注目を集めているのがこのアイラ島・・・なのに、ラガヴーリンからは何も聞こえてこない。
しかも品薄の爲に高騰したままだ。更には16年熟成が基本だったところを12年に短縮している。聞こえてきたのは台所事情だけだったというわけだ。現在の親会社はえーっと、そのうちまた変わるからどこでもいいや、とにかく伝統を守ることは変わり続けることだということに気付いて欲しい。ラガヴーリンの爲にラガヴーリンを造って欲しい。ファンはそう思ってる。
Lagavulin 16年
麻薬度No.1
初めて買ってきて飮んだときは「しまった、傷んでるの掴まされた。」って思っちゃいました。何だこれは、と。これ飮んで「おお、これだ、出來た!」なんてどうやったら言えるんだと。
話は変わって我が日本、刑罰にも色々ありますが、江戸時代には匂刑という私刑がありまして、それはもう鼻がもげそうな匂いのするものを鼻マスクに入れたり染み込ませたりするんですが、度々の禁令にもかかわらず、無くなるどころか、くっさい匂いを求めて研究は一層進んだそうです。どうやら習慣性があったらしいんですなこれが。
あ、ラガヴーリンの話でしたね。ははは。僕は大好きです。コアなファンの方のためにも欠かさず置いてます。餘韻の中にある海水の味、ヨードの香り。強い芯。
ハードな夜も楽しいピクニックも、ラガヴーリンは美味しいのです。
Lagavulin 12年
今後はスタンダードに(したいらしい)
16年より12年のほうが高い現状では、手に入れる動機に欠けます。16年飮んだらいいんじゃないでしょうか。