84pの小説 遊義皇第五話(旧)


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武装派グールズ残党、ヴァイソンダーヅ、制々正念党に敗北必死か。
グールズ崩壊後、デュエルに持ち込む為に、被害者を取り囲んで退路を断つ部隊、通称「カベ」が集結し、
デュエルを行わずに武力でカードを強奪するグールズ残党「ヴァイソンダーヅ」。
そのヴァイソンダーヅに対し、他の残党組織も厭わしく思っていたが、組織の性格上、敵対する組織もなく、放置されていた。
だが、その組織に対し、グールズ以外の唯一のカード強奪集団、制々正念党が武力・デュエルの両面で上回り、追い詰めている。
I2社・警察・他グールズ残党は共倒れを狙い、ほとんどの関与を放棄している模様。
以上、情報サイト「マウスコミューン」発表情報より抜粋。(情報源は不明)
なお、マウスコミューンは国家規模の情報を無料配信し、個人的な調査も安価で引き受ける謎のサイトである。



(ホーティック視点)
   「お帰り、ホーティック……猩々鬼はどこ? まだ来てないの?」
私が冷や汗を欠いているのは電車で疲れたからではない、目の前の…シャモンさんへの畏怖。
緑樹色のフードで顔は見えないが、彼の不自然にスッキリした声には畏怖を感じる。
   「それがですね、猩々鬼さんはデッキのキーカードを店の売却の為に売り払ってまして…。」
   「それで猩々鬼はカードの買戻しに走ってるのかな?、それなら俺も向かうよ、場所は?」
   「いや、それが……正念党には戻らないそうです。」
私の言葉を聞いてから数秒間考え、訝しげな声で聞き返す。
   「うーん、ゴメンね、ホーティック、俺の聞き間違いかな、戻って来ないって聞こえたんだけど?」
   「貴方の耳は正しいです、私は『二封気さんは制々正念党には戻らない』と言ったんです。」
   「理由がイマイチ分からないなぁ、ホーティック、何で猩々鬼は戻って来ないの?」
声のトーンが露骨に変わった。
   「戻す価値も無いと思ったからです、彼は私達との絆の7枚のカードを売ったんです。」
   「…売ってどうしたの?」
   「店を買う資金に当てました、戻しても彼は私達よりあの店を大事にするでしょう。」
   「……店ってどれぐらいの大きさなの?」
何か気が付いたようにして、またもや声のトーンが変わった。
   「ええっと…少し大きめのコンビニに小さめの2階ってところですかね。」
   「変だよ、猩々鬼の夢では大きな店で子供達がデュエルも出来るスペースの有って、
    ノーマルもカードも飾りたい、って言ってたからそんな大きさじゃダメだ。」
……ん?
   「猩々鬼のデッキの伝説のレアカード〔王宮の暴政〕を売ったとすれば、
    数億円のお金を入手できるはずだし、それを思い付かないほどバカな訳も無い。」
言われてみれば…。
   「〔王宮の暴政〕だけはまだ彼の手元に有るって事ですか?」
   「ホーティック、パズルだけじゃなく頭を使う事を学んだ方が良いと思う世、
    灸焔3兄弟との友情、〔真紅眼の黒竜〕3枚、
    ホーティックが猩々鬼にプレゼントした〔デビル・フランケン〕、
    クロックと〔最古装甲 GOバリアー〕とトレードした〔龍の鏡〕、
    我堂記が死ぬ間際に贈った〔青眼の白龍〕
    ……対して〔王宮の暴政〕はただのレアカード。」
ありえない! 二封気さんが思い出の無い〔暴政〕だけ残すなんて!
   「7枚は健在で今でも二封気さんが持っている…?」
二封気さんへの怒りでそこまで考えが至らなかった……二封気さんも私の性格を知っていたハズ。
   「猩々鬼に納得して戻って貰う為にホーティックに行って貰ったんだけど無理そうだ、
    でも俺が行けば猩々鬼は逃げちゃうだろうし……誰か適任は居ないかな? ホーティック。」
   「それでは私の部下の爬露(ハロ)が適任でしょう、
    彼の強引な『説得』なら少なくとも7枚が手元に有るかを確認できるでしょう。」
   「…んー、ハロちゃんって今はどこにいるんだっけ?」
   「大阪で松猪 四郎(まつい・しろう)を片付けてるはずです。」
   「俺は今からアメリカに飛ばなきゃ為らないし……
    ホーティック、君がハロちゃんとポジション交換して。」
爬露はグールズ崩壊時に最も早く正念党に移った一派で、
『強引』と言う言葉が相応しい偽造カードでデッキを固めた生粋のレアハンター筋だ。
   「今はラックセブンの席が2つ開いてるからね、
    ハロちゃんが猩々鬼を戻して来てくれれば、猩々鬼とハロちゃんで七人だ。」
ラックセブンとは正念党幹部集の俗称で、全員が平等の一票を持ち、
重要な決定は七人の多数決によって決まるという、二封気さんが提案したシステムだ。
昔は猩々鬼さん、シャモンさん、私、クロックさんに灸焔三兄弟を加えた七人だったが、
今現在は猩々鬼さんと灸焔三兄弟が抜け、2人しか補充できていない。
   「爬露は偽造3幻魔を使えるとは言え、ラックセブンとしては見劣りすると思われますが?」
   「猩々鬼を戻せるなら問題無いよ、必要なところで力を発揮できるって意味だからね。」
爬露は権力を欲するタイプでは無いのが、ラックセブンに長期間空けておくわけにはいかない。
   「…それならばいっその事、ラックセブン無籍の者達全員に触れを出しては?」
   「逆に足の引っ張り合いに為ると思うんだけど?」
   「その方が良いでしょう、爬露が1人よりは。」


(作者視点)
酒を買いに行った時はまだ午前中だったんだが、既に日は沈みかけている。
   「あぁー、酒買うだけであんなに歩かなきゃ為らないのかよ…不便な村だな。」
   「その不便さも慣れると健康的で良いんだよ。」
二封気は言いながら刀都屋のシャッターを押し上げ、
クロックを中へ招き入れてからそのまま台所へ向かった。
   「あぁー、この店はかなりお前の趣味だな、
    カードスリーブにサイコロみてぇな、デュエル製品の方がスペース占領してら。」
   「そうか? 俺としてはオマケでちょろっとやってるだけなんだが。」
会話に熱中しても酒の摘みの玉子焼きの火加減に注意も怠らない。
   「あぁー、それはそうと二封気、駅でホーティックと会ったぞ。」
少し玉子焼きが焦げた。
   「……やっぱり本題はそれか。」
   「お前があの7枚を売った金で店を買った話をしてたが…俺は騙されないぞ。」
平静を装って玉子焼きを引っくり返す二封気。
   「…騙すも何もホーティックには正直に言って殴られた、それで終わりだ。」
   「あぁー、人生経験の薄いホーティックは騙されたみたいだが、
    常識と二封気って人間の性格を考えられる俺から見ればどう聞いても嘘臭い、
    世界に1枚しかない〔王宮の暴政〕が市場に出たら俺たちの耳に入るんだよ。」
   「そう言えば言い忘れてたな、6枚だけ売って〔暴政〕はまだ手元に……。」
やっぱり表情には出さないが二封気は半ば諦めて最後の言い訳を言ってみる。
   「あぁー、それだと別の矛盾が出るな、最高金額の〔真紅眼〕でもせいぜい50万、
    伝説の〔王宮の暴政〕を含めなければこの店の購入資金としては足りないんだよ、
    この店は賃貸か、ば金持ちの兄貴か親父に金を借りた、ってところだろう?」
   「賃貸で正解だ………お前はどうする? やっぱりお前も正念党に戻したいか?」
二封気はまな板に玉子焼きを移し、冷めるのも待たずに切って行く。
   「興味ねぇな、別にお前と一緒じゃなくともゲームは出来るしなぁ。」
ジャンジャンジャン!
突如として会話を遮るように劈く、刀都屋のシャッター
……予告して騒音を上げるシャッターと言うのも聞かないが。
   「客みたいだな、先に飲んでてくれ、すぐに終わらすから。」
足早にシャッターを開ける二封気、そこに居たの特徴も見覚えもない若い女性。
   「夜分遅くにすみません、見ていただきたいカードが有るんです、よろしいですか?」
   「ええ、もちろん。」
刀都屋はカードショップの事業もしているので、断る道理はない。
   「これなんですけど。」
彼女がカードケースを持ち上げて、中身を見て僅かに二封気の営業スマイルにヒビが生じた。
   「これは〔サイクロン・ブレイク〕に〔無限の力〕……激レアですね、偽造カードですが。」
ケースの中に有ったカードは何年か前に二封気が正念党として参加した最後のカードハントで入手した世界に1枚ずつしかない最強の魔法カード、
全9枚中で正念党が入手したのは〔無限の力〕と〔サイクロン・ブレイク〕…そして二封気の保持する〔王宮の暴政〕の3枚。
際立って異様なのは〔サイクロン・ブレイク〕も〔無限の力〕も1枚ずつしかないにも拘らずケースに所狭しと詰め込まれている。
   「レアハンターでもお客さんですよ? 客商売で『お引き取りください』はタブーですよ。」
カマかけにもすらされずにあっさりレアハンターである事を自分から肯定する。
   「ダメなら…そうですね、人質を取るとか店の中を荒らすとか乱暴な手段になりますけど」
   「そのような安い脅迫に乗ると思われたのなら心外ですね、店を荒らされるのは俺一人で守りきれますし、
    人質の場合は仮にデュエルしても、再犯しないという証は無い、するだけ無駄でしょう。」
ケースバイケースだが、ここで相手の要求を少しでも呑むと完全に相手のペースとなるので、
まだ取られていない人質を大事にするような発言は『人質を取れば俺は要求を聞く』と言う露呈にしかならない。
   「私の目的は『貴方の正念党復活』で要求を呑んでいただければ他に求めることは無いので、
    人質を取るメリットはなくなりリスクのみになり再犯しません、食べもしないオヤツを万引きするのは無駄でしょう?」
意外と多いらしいが、最近。
   「お客様、お客様には俺が顔面を鈍器で一発殴る、と言う行動に対する対抗策がありますか?」
僅かに動いた二封気の左腕に女の注意が移り…
ガァァン!
   「うが…っつぅ…。」
痛みを受けたのは女の顔面ではなく、パンチを放った二封気の右腕。
   「左腕で殴ると見せ掛けて、実際は右拳でアゴを打ち抜き気絶させる…
    手段を厭わない相手には遠慮しない、並みの相手にはかなり有効だと思いますがね。」
奇襲した挙句、反撃されて呻くって…どんだけへタレなんだ、お前は。
   「…いきなり…殴ったのは悪かったが、俺は絶対に戻らないぞ。」
   「それでは、理由くらいは聞かせて貰えますか? 何の成果も得られずでは来た意味が無いので。」
   「…言えば帰るか?」
   「理由によりますが、参考にはします。」
腕を抱えながら考え込む二封気、ダメ大人っぽい。
   「あぁー、お前ら、俺の事を忘れてないか?」
振り向くと玉子焼きの破片を口の周りに付けてモゴモゴと口を動かすクロック、刃咲が見てたらダメ大人2級認定だ。
   「失礼ですが、二封気さんをお借りして行きます、クロック・ジュフ第4幹部。」
彼の存在はホーティックからの連絡で知っていたらしく、何ら動揺を見せずに会話を続ける。
   「あぁー? ルールも知らねぇ新入りが格好つけるんじゃねーよ。
    レアハンターが他人に強要・命令して格好が付くのはデュエルに関する事のみ、
    今のは単なる犯罪者の安い脅迫にしかならねえよ、アマチュア。」
   「これはシャモン第1幹部から『手段を選ばず必ず連れ戻す』との命令です、
    方法に不満があるならシャモン第1幹部に直接申し付けてください。」
   「あぁー、そういう情けない言い訳するならよ、俺はお前にシャモンの命令をシカトしろ、っつー命令を出すぜ。」
要約すると『選択権はお前にあるんだから、お前の独断で一般人を脅迫した事に為る』と言う宣告だ。
   「……第1幹部の指令を取り消す権限が第4幹部の貴方に有るんですか?」
   「てめぇはマジに新入りだな、『第1』や『第4』ってのは唯の識別用、俺達は常に平等の一票しか持ってねぇよ。
    だから命令を打ち消す事は出来ねぇが、選択権を与える『権利』を与えることはできる。」
懐から『正念党ルールガイド』を取り出してもくじを引く。
   「なるほど、確かに私は新入りで、正念党のシステムを勘違いしてました
    ……ですが、それでもシャモン第1幹部の命令は無視できません。」
   「あぁー、クソマジメだと人生疲れるぜ?」
   「そこで、二封気前第2幹部とのデュエルを要求します。」
   「あぁー、その根拠は?」
   「乱闘寸前までなったらデュエルで決着を付けるが正念党の公式ルール、
    私はシャモン様の命令以外にもホーティック第3幹部の『期待』も受けています、ですからクロック第4幹部の命令1つでは引けません。」
やっぱりクソマジメ、反撃を受けてからやっと立ち上がった二封気。
   「オーケー、受けよう、選択の余地は無いしな。」
ここで断れば『じゃあ人質を取りましょう』とかそういう展開になるのは目に見えている。
   「それでは場所を変えましょう、ここではソリッドビジョンが目立ちます、
    外に車が止めて有るので準備ができたら来て下さいね…あ、逃げないでくださいね、
    逃げた場合はマッチばら撒いてから追わなければ為らないので面倒です。」
そのまま巳式は持って来たトランクを閉めて刀都屋のシャッターをくぐり、出て行った。
   「…クロック、有難な、お前が命令を無視できる権利をやらなきゃ……」
   「あぁー、それより、デッキはどうするつもりだ?
    あの巳式が派遣されたとなると、お前のウソはバレてると考えた方が良い。」
   「クロック、感謝ついでに訊くが、今の女の事を知ってるか?」
   「あぁー、名前は爬露 巳式(はろみしき)、グールズ崩壊時に正念党に移ってきた第3実戦部隊って連中の1人でな、
    実力は七人衆に次ぐ副官の一人、あの7枚の無いデッキじゃ勝てないだろうな。」
無言のままカッターナイフで地面を開け、床から茶封筒を取り出した。
   「そんな所にしまってたのか?」
   「こればっかりは盗まれたり失くしたりする訳にはいかないんでな。」
言いながら茶封筒の頭を切り、茶封筒から紅いスリーブに入ったカードをデッキに確認してからデッキに加え、
二人は旅行に行くように家の電気・ガス・水道を確認し、戸締りをしてから外で待つ爬露の待つ車に乗り込んだ。


(クロック視点)
車はや山道を走り人気の無い山上に到着した。
2人がデュエルディスクを構え、お互いに距離を取ってから巳式が一声掛けた。
   「二封気さん、デュエルする前に一応言っておきますが、私のデッキには偽造カードが採用されています。
    もちろん、さっき見せた最強の速攻魔法の〔サイクロン・ブレイク〕や最強の装備魔法〔無限の力〕もね。」
   「問題無い、お前が持ち得る最強のカードで組んだように、偽造カードは無いが俺も最強のカードで組んでいる、
    そして俺のデッキには最強の永続罠〔王宮の暴政〕も有る、これはハンデ無しのイーブン・ゲームだ。」
   「それでは…。」
   『デュエル!』(LP8000・初期手札5枚・新エキスパートルール)
   「先攻はもら…ってカードが引けない!?」
   「二封気ぃ! デュエルディスクには先攻を自動で決めるマシーンが付いてるんだよ!」
   「なにー!? 俺が去ってからそんなハイテク機能が付いたのか?!」
ハイテクか、デュエルディスクを自主改造できるヤツから見てもそれはハイテクなのか。
   「大丈夫なんですかね、改めて私の先攻です、ドロー(手札6枚)して、
    攻撃力1600の〔冥界の使者〕を攻撃表示で召喚し、2枚セット、ターン終了です。(手札3・伏せ2)」
視線で俺に何かを訴える二封気、ああ。
   「もう引いて良いぞー。」
   「俺のターン! ドロー(手札6)!
    〔ダーク・ヒーロー ゾンバイア〕を攻撃表示で召喚し、〔冥界の使者〕へ攻撃だ!」
〔ダーク・ヒーロー ゾンバイア〕(攻撃力2100)VS(1600)〔冥界の使者〕→冥界の使者・破壊・墓地へ、爬露LP8000→7500
撃破した瞬間にゾンバイが自分の仮面を抑え、痛みにも悶絶する。
ダーク・ヒーロー ゾンバイア攻撃力2100→1900(ゾンバイア自身の効果)
   「原作アメコミでの設定でのコイツは冥界から蘇った死神でな、
    死神っつー種族柄、敵を葬るほど攻撃力低下するらしい。。」
   「それでは私の死神も効果を発動します、〔冥界の使者〕!」
爬露のセメタリー・スペースから聞こえる骨を擦り合わすような嗚咽…これは…。
   「〔冥界の使者〕が冥界に帰った時、
    お互いのプレイヤーは一つの魂をデッキから手札に転生させることが出来ます…制限はありますけどね。」

冥界の使者 闇属性 悪魔族 レベル4 ATK1600 DEF600
このカードがフィールド上から墓地に送られた時、
お互いに自分のデッキからレベル3以下の通常モンスター1体を選択し、
お互いに確認して手札に加える。(その後デッキをシャッフルする。)

ダーク・ヒーロー ゾンバイア 闇属性 戦士族 レベル4 ATK2100 DEF500
このカードはプレイヤーに直接攻撃をする事ができない。
このカードが戦闘でモンスターを1体破壊する度に、このカードの攻撃力は200ポイントダウンする。

異次元トレーナー→巳式の手札
無し→二封気の手札 「私はデッキより〔異次元トレーナー〕を手札に加えます、二封気さん、貴方も呼ぶ事が出来ますよ。」
   「俺のデッキにレベル3以下の通常モンスターは無い…1枚セットしてターン終りょ・・・・。」
   「その前に私は〔サイクロン・ブレイク〕で二封気さんの伏せカードを攻撃します。」

サイクロン・ブレイク 速攻魔法
フィールド上のカード1枚を破壊する。(オリカ)

雷を孕む風が二封気の場のセットカードへと殺到し、何の抵抗も無くセットカードを消し去る。
伏せカード→破壊
基礎ルール&テクニックだが、一応解説すると罠カードや速攻魔法は伏せたターンは発動できない。
だから、伏せたターンのエンドフェイズに魔法・罠を破壊する効果で破壊すればチェーンする暇を与えず破壊できる。
   「テキストはシンプルだが、洒落抜きで最強クラスだな、(手札4・伏せ0)。」
   「正念党内では究極の9レアカードの事を他カードを上位互換と言う意味で『パワード・カード』と呼ばれています、
    私のデッキには今の〔サイクロン・ブレイク〕がまだ2枚、更に〔無限の力〕があと3枚有りますが、
    二封気さんのデッキには〔王宮の暴政〕が1枚、
    実際の戦力では星6の私では二封気さんの星8級では勝てる公算は低いでしょうが、パワードカードの力はそれすらも埋める!」
偽造カードが作れるようになったのはグールズ解散後、グールズの技術者を吸収してからなので、
その前に脱党した二封気は当然このカードを持っていない。
   「巳式、1つお前の言葉に訂正を入れさせて貰っても良いか?」
   「どうぞ。」
   「俺のデッキのパワードカードは、今のエンドサイクで壊されたから、もう俺のデッキにはパワードカードは無いぜ。」
…あ?
   「本当だ、〔王宮の暴政〕が墓地にある。」
巳式は自分のデュエルディスクから出るソリッドビジョンの表示画面で確認し、俺は二封気に近寄って墓地を見る。

王宮の暴政 永続罠
発動時に魔法・このカード以外の罠・モンスターの効果のどれか1つを宣言する。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、指定された種類のカードの効果は無効となる。
自分のスタンバイフェイズ毎に100ポイントのライフを払う、払わなければこのカードを破壊する。(オリカ)

   「私は運が良いですね、これで…私の勝利は決まりましたよ、私が持ちうる最強のコンボでね!」
……これだけ巳式が自信満々に言っても…俺の中では二封気が敗北する姿は浮かばない。

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