84pの小説 遊義皇24話


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第24話

満月が見守る中、エビエスの部下に紛れて神成は静かに歩道橋を降りていった。
自分が対抗できなかったデュエリストの相手が戦うのは、たった5歳の少年。
結果は火を見るよりも明らかだというのに、それでも不思議と何かがあると神成は感じていた…だが。

――なんだ、このゴミのようなデッキは――
それがエビエスの最初の、そして最大の感想だった。


エースと呼べるモンスターは存在せず、中心に据えられているカードが〔精霊術師 ドリアード〕では力不足なのは歴然。
その上で選抜されたと思われるコモンの弱小モンスターたち。
魔法や罠カードも〔風林火山〕や〔リチュアル・ウェポン〕といった〔精霊術師〕の存在を前提として安定性はなく、それでいて爆発力も不充分。
勝てる気なのか、勝つ気なのか、自己満足のためのファンデュエルなら他でやっていろ、と。

   「…どうかしましたか?」
   「いいえ、それではデッキを組みますので少々お時間を」

相手のデッキレシピを先んじて知るというエビエスの戦術は、『相手のデッキが強力である』という前提の基に成り立つ。
だが、福助のデッキは、適当に選んだブースターパック8個で組んだデッキでも勝てそうな。弱小デッキだ。
どんなデッキでも勝てそう、故にどのデッキも最良ではない。

――多少のアンチカード用意しつつ、バランスを取るか――

   「それでは、行きます!」
   『デュエルッ!』

   「それでは、私のターン、ドロー(手札6)。
    …モンスターをセット、魔・罠置き場にもセット、ターン終了です(手札4・伏せ1)」
   「それでは、行きますよエビエスさん(手札6)。
    僕の召喚するモンスターはコレです、〔マンジュ・ゴッド〕っ。
    効果によって、僕はデッキから儀式カード、〔高等儀式術〕を手札に」

マンジュ・ゴッド 光属性 天使族 レベル4 ATK1400 DEF1000
このカードが召喚・反転召喚された時、自分のデッキから儀式モンスターカード、
または儀式魔法カード1枚を選択して手札に加える事ができる。

高等儀式術 儀式魔法
手札の儀式モンスター1体を選択し、そのカードとレベルの合計が同じになるように自分のデッキから通常モンスターを選択して墓地に送る。
選択した儀式モンスター1体を特殊召喚する。


   「手札に加わった〔高等儀式術〕を発動…特殊召喚するのは…」
   「では、それにチェーンして伏せカードを発動します。〔マインドクラッシュ〕、宣言するカード名は〔精霊術師 ドリアード〕」


福助手札
〔精霊術師 ドリアード〕
〔ハイドロプレッシャーキャノン〕
〔エレメンタル・デビル
〔我が身を盾に〕
〔風林火山〕

〔精霊術師 ドリアード〕:福助の手札→墓地へ。


    「今、僕が〔ドリアード〕を出すって云う前にカード名を云わなかった…?」
    「お気になさらず、ただの直感ですので」
    「そうですか、わかりました。なら僕のバトルフェイズです」

本当に気にしなかった様子で、福助のモンスターが裏守備モンスターに襲い掛かる。
そのモンスターは〔魔装機関車 デコイチ〕だ。

魔装機関車 デコイチ 闇属性 機械族 レベル4 ATK1400 DEF1000
リバース:カードを1枚ドローする。
自分フィールド上に「魔貨物車両 ボコイチ」が表側表示で存在する場合、さらにその枚数分カードをドローする。

〔マンジュ・ゴッド〕(攻撃力1400)VS(守備力1000)〔魔装機関車 デコイチ〕→〔魔装機関車 デコイチ〕、破壊・墓地へ。


エビエス:手札4→手札5

   「んー、終了です(手札4)」

予想以上に凡庸な福助の攻めに攻撃に、エビエスは感情の動かしようもなかった。

   「私の手番ですね(手札6)。それでは私は…手札から〔サイバー・ドラゴン〕を特殊召喚し、さらに〔カイクウ〕を通常召喚します」

霊滅術師 カイクウ 闇属性 魔法使い族 レベル4 ATK1800 DEF700
このカードが相手ライフに戦闘ダメージを与えた時、
相手の墓地に存在するモンスターを2体まで選択してゲームから除外する事ができる。
このカードがフィールド上に表側表示で存在する限り、
相手はお互いの墓地に存在するカードをゲームから除外する事はできない。

サイバー・ドラゴン 光属性 機械族 レベル5 ATK2100 DEF1600
相手フィールド上にモンスターが存在し、自分フィールド上にモンスターが存在していない場合、
このカードは手札から特殊召喚する事ができる。


2体のモンスターは〔マンジュゴッド〕を物の数にもせず、砕き散らして福助に襲い掛かる。

〔霊滅術師 カイクウ〕(攻撃力1800)VS(攻撃力1400)〔マンジュ・ゴッド〕→〔マンジュ・ゴッド〕、破壊・墓地へ。

〔精霊術師 ドリアード〕墓地→ゲームから除外(〔カイクウ〕の効果)

福助:LP8000→LP7600→LP5500

   「ぐ…ア…」
   「儀式モンスターさえ墓地においておかなければ…〔オクジュ・ゴッド〕や〔ドリアードソウル〕は使えませんからね。
    この〔霊滅術師 カイクウ〕さえいれば、あなたのデッキの大半のカードは無効化できます」

精霊術師の魂 -ドリアード・ソウル- 光属性 天使族 レベル5 ATK0 DEF0
墓地に存在する「ドリアード」と名の付くカード1枚を除外する事でのみ手札から特殊召喚できる。
このカードの属性は「風」「水」「炎」「地」としても扱う。
また、このカードは攻撃の対象に選択されない。

オクジュ・ゴッド 光属性 天使族 レベル4 ATK1000 DEF1000
墓地に存在する儀式モンスターと儀式魔法をゲームから除外して特殊召喚する。
このカードの特殊召喚に成功した場合、デッキから儀式モンスターと儀式魔法を1枚づつ手札に加える。(オリカ)


エビエスは静かに、それでいて明確にカード名を提示した。
その両カードは、確かに福助のデッキの主軸と云っても差し支えのないカードだった。

   「それも直感ですか?」
   「ええ、その通りです」
   「すっごいなぁ、エビエスさん! 僕のデッキもお見通しなんですね!」

――プレッシャーの意味を…理解していないなこの子どもは――

先ほど〔マインドクラッシュ〕で手札を確認した限り、その中に〔カイクウ〕や〔サイドラ〕を打破するカードはなかった。
そして1ドローでどうなる状況でもない。何が起こるかわからないのがデュエルモンスターズだが、
福助がエビエスの手元にある資料と同じデッキを使っている限り、不安材料らしきものはなかった。

   「――私はカードを1枚セット、ターンエンドです(手札3・伏せ1)
    …倉塔様、そろそろまぶたが重いのでは? サレンダーカードをお勧めしますが?」
   「いいえ、デュエル中なら眠くなんてなりませんよ、僕のターン、ドロー!(手札5)
    よし、これだ! 〔天使の施し〕!」

天使の施し 通常魔法
デッキからカードを3枚ドローし、その後手札からカードを2枚捨てる。

   「――中々のレアカードを持っていらっしゃいますね」
   「はい、〔ドリアード〕と同じく父親からもらった物です」

現行のルールでは、【制限カード】は有っても【禁止カード】はない。
単純に強力なカードは入手困難なカードを禁止化してしまうと、そのカードを抱えるカードバイヤーが破産レベルでの被害を受ける。
さらに流通している枚数が単純に足りていないので、大規模な大会を荒らせるほどの人数が揃わないのだ。

   「では、僕は3枚引いて…そうですね、〔エレメント・デビル〕と〔我が身を盾に〕を捨てます」
   「…おや? 装備魔法は残すんですか?」

エビエスが確認した限り、手札には救いようのないクズカード、〔ハイドロプレッシャーキャノン〕が有ったというのにそれを残した。
ただのプレングミス、そうエビエスは解釈した。次の福助の発動宣言まで。

   「僕は手札から〔エレメント・ドラゴン〕を召喚し、〔ロケットパイルダー〕を装備。
    さらに〔儀式の準備〕を発動しますっ!」

エレメント・ドラゴン 光属性 ドラゴン族 レベル4 ATK1500 DEF1200
このモンスターはフィールド上に特定の属性を持つモンスターが存在する場合、以下の効果を得る。
●炎属性:このカードの攻撃力は500ポイントアップする。
●風属性:このカードが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、もう一度だけ続けて攻撃する事ができる。


儀式の準備 通常魔法
自分のデッキからレベル7以下の儀式モンスター1体を手札に加える。
その後、自分の墓地から儀式魔法カード1枚を手札に加える事ができる。

〔精霊術師 ドリアード〕デッキ→福助の手札
〔高等儀式術〕:墓地→福助の手札

   「…はっ!?」

3枚とも前のターンまで福助は間違いなく持っていなかったカード。
〔天使の施し〕で補充した3枚であることは疑う余地はなく、そしてその3枚が手札に加わったことで福助の戦力は激変し、今後起こる現象をエビエスは察知した。


   「今度こそ〔高等儀式術〕で〔ドリア-ド〕を特殊召喚します、何かしますか?」
   「…いいえ」

〔精霊術師 ドリアード〕:手札→福助のフィールド
〔ハイ・プリーステス〕:デッキ→福助の墓地
〔エレメント・ドラゴン〕:攻撃力1500→攻撃力2000(連続攻撃可、自身の効果)

   「っぐ…!」
   「さらに〔ハイドロプレッシャーキャノン〕を〔ドリアード〕に装備し、バトルフェイズッ!
    行ってっ〔エレメント・ドラゴン〕、ロケットアタァアアックッ!」

風と炎を纏い、ロケット噴射の勢いを利用してドラゴンは法衣を纏う怪僧へと向かう。

〔エレメント・ドラゴン〕(攻撃力2000)VS(攻撃力1800)〔霊滅術師 カイクウ〕→〔霊滅術師 カイクウ〕、破壊・墓地へ。 エビエス:LP8000→7800

   「ぐ…っ!」
   「〔ドラゴン〕の効果発動ッ、〔エレメント・ドラゴン〕が戦闘でモンスターを破壊したときもう一度攻撃宣言ができます!
    〔サイバー・ドラゴン〕へ攻撃します!」
   「攻撃力では…〔サイバー・ドラゴン〕の方が上…ですが」
   「判ってます!」

正面から2体のドラゴンが組み合う。
相撲でいうところのがっぷり四つという状態に近い。機械竜の方には腕がないからそれっぽいだけだが。
パワーが拮抗し、2体の動きが止まった瞬間、生身のドラゴン、翼の付け根に隠されたロケットが機械竜の胴体にその先端を向いた。

   「ロケットパイルダァー、イグニッションッ! いっけぇっ!」

背中から切り離されたそれは、機械竜の胴体をブチ抜いた。

〔エレメント・ドラゴン〕(攻撃力2000)VS(攻撃力2100)〔サイバー・ドラゴン〕→引き分け。福助LP:5500→5400

〔サイバー・ドラゴン〕:攻撃力2100→攻撃力100

首だけになり、瀕死の機械竜のこめかみに、精霊術師は遠慮がちに銃口を押し当てた

   「ハイドロォ、プレェエエスッ!」


〔精霊術師 ドリアード〕(攻撃力1200)VS(攻撃力100)〔サイバー・ドラゴン〕→〔サイバー・ドラゴン〕、破壊・墓地へ。エビエス:LP7800→6700

   「〔ハイドロプレッシャーカノン〕の効果発動、エビエスさんの手札を1枚破壊します」
   「…判っています」

〔スキヤナー〕:エビエスの手札→エビエスの墓地

ロケット・パイルダー 装備魔法
装備モンスターが攻撃する場合、装備モンスターは戦闘では破壊されない。
装備モンスターが攻撃を行ったダメージステップ終了時、
装備モンスターの攻撃を受けたモンスターの攻撃力は、
エンドフェイズ時まで装備モンスターの攻撃力分ダウンする。

ハイドロプレッシャーカノン 装備魔法
レベル3以下の水属性モンスターにのみ装備可能。
装備モンスターが戦闘によって相手モンスターを破壊した場合、
相手の手札をランダムに1枚墓地へ送る。

   「カードをセットして、ターン終了です(手札0・伏せ1・発動中2)…エビエスさん?」
   「…今のは…どうやったんですか? 摩り替える瞬間は…見えませんでしたが…?」
   「え?」
   「どうやって…手札を入れ替たか、トリックのタネを訊いています」
   「エビエスさんよ、どう見ても今のはマジ引きだよ」

当惑する福助に助け舟を出したのは、観覧に回っていた神成だった。
平の正念党員たちと同じくエビエスとは別アングルから注視しており、摩り替えのプロ、七人衆たるクロックのスキルを持ってしても容易ではない。

   「では…それでは…あなたはあの状況から〔天使の施し〕を引き当て、その上で逆転しうる3枚を揃えたと仰る?」
   「ハイ、もちろんです」
   「そういうのもタマにはあるだろ、疑うこともねえ。ラッキーってのはあるもんだ」
   「…。」

普通ならばそれで終わるところ、終わるべきところ。
しかし、エビエスの、根源的な部分が、今のドローにシャモンの神引きを重ね合わせていた。

   「倉塔さま…よろしければ、あなたのお父様のお名前を…伺えないでしょうか?」
   「? 凶助です。倉塔凶助」

突飛な質問にも福助は律儀な答えた。
そしてその答えはエビエスにとっては理性的予想を否定し、感覚的予想を肯定した。

   「なるほど…失礼…なるほど。
    倉塔さまは…ナンバー11の…息子さん、ですか…それならば…今のドローも…」
   「…?…えっと…あの…なんの話で?」
   「今はデュエル中…その話は…まあ、倉塔さまが私のライフをゼロにしたあとで、ということで…」

遠回しな言い回しには弱い福助だが、こういうことだけは理解できる。
知りたければ俺を倒せ、そういうのを理解するのは頭ではない、男気だと相場は決まっている。

   「私はカードを2枚セットして終了です。(手札1・伏せ3)」
   「僕のターンです!(手札1) 伏せカード2枚…これは、攻撃して来い、という意味ですねッ、バトルフェイズです!
    〔エレメント・ドラゴン〕と〔精霊術師ドリアード〕、攻撃です!」

迷わず、あっさりと攻撃宣言にライフがあっさりと削れた。
エビエス:LP6700→4700→3500

    「それでは、僕はここでターンを終了です(手札1・伏せ1)」
    「エンドフェイズで伏せカードを発動します。〔風林火山〕、2枚です」

風林火山 通常罠
風・水・地・炎属性モンスターが全てフィールド上に表側表示で存在する時に発動する事ができる。
次の効果から1つを選択して適用する。
●相手フィールド上モンスターを全て破壊する。
●相手フィールド上の魔法、罠カードを全て破壊する。
●相手の手札を2枚ランダムに捨てる。
●カードを2枚ドローする。


それはいつも通りの発動宣言、〔ドリアード〕
発動宣言をしたのは…エビエスだ。

    「〔風林火山〕には発動条件には、自分のフィールドという制限はありません。
     あなたのフィールドの〔精霊術師 ドリアード〕で発動条件を満たせます」
    「久しぶりですよ、僕以外でそのカードを使っている人は」
    「効果によって…カードを4枚ドローします」

エビエス:手札1→手札3→手札5

    「私のターンです(手札6)。では〔サイクロン・ブレイク〕を発動、伏せカードを破壊します」
    「むう、それなら僕は破壊される前に風林火山…僕もカードを2枚ドローします」


サイクロン・ブレイク 速攻魔法
フィールド上のカード1枚を破壊する。(オリカ)

福助:手札1→手札3

   「…さて…邪魔な伏せカードをが消えたところで…手札から〔人造獣 ロデ・ム〕

人造獣 ロデ・ム 地属性 機械族 レベル4 ATK1500 DEF1200
相手フィールド上に表側表示で存在するモンスター1体を選択する事ができる。
このカードが自分フィールド上に表側表示で存在する限り、
このカードはエンドフェイズ時まで選択したモンスターと同名カードとして扱う。
選択したモンスターと同じ効果を得る。
この効果は1ターンに1度しか使用できない。

   「〔ロデ・ム〕の効果によって、このカードのカード名を〔精霊術師 ドリアード〕に変更します]

宣言に従い、黒豹は溶け、そして少女へと姿を転じる。
福助のフィールドにいる少女と同じ容姿、同じ笑顔、同じ能力を有して。

〔人造獣 ロデ・ム〕→(変化)→〔精霊術師 ドリアード〕

   「…全く関係ない話ですが…福助様、今は1997年ですね?」
   「? う、うん、たしか」
   「例えば、何十年か先、海馬コーポレーションがデュエリスト養成学校を作って、その中の生徒のひとりが宇宙のネオスペースと交信したとしましょう。
    それでも、それは何十年か先ということになりますから、今はネオスペーシアンが登場してはいけないわけです」
   「えーっと…なんの話…ですか?」
   「全く関係ない話と前置きしました。それでは伏せカード発動、〔リビングデッドの呼び声〕で墓地から〔カイクウ〕を戻します」

リビングデッドの呼び声 永続罠
自分の墓地からモンスター1体を選択し、攻撃表示で特殊召喚する。
このカードがフィールド上に存在しなくなった時、そのモンスターを破壊する。
そのモンスターが破壊された時このカードを破壊する。


〔霊滅術師 カイクウ〕:墓地→エビエスのフィールド

   「…〔ドリアード〕を攻撃するつもり、ですか」
   「いいえ、そのつもりならばバトルフェイズに入ってから蘇生していますからね…〔ドリアード〕と〔カイクウ〕を特殊融合…」
   「な…何です…て!?」


カイクウの体が闇になる。空中に浮かぶ形の無い黒い風船。
そのままドリアードの全身から染み込んでいき…現れたのは、黒いローブ、黒い髪のドリアード。
カラーリング以外は何も変わらない…いや、微笑みが浮かんでいるべき顔には、今にも泣き出しそうな苦痛が染み付いている。

悪霊術師 ドリアード 闇属性 魔法使い族 レベル5 ATK2400 DEF2800
(融合)「精霊術師ドリアード」+「闇属性モンスター」自分フィールド上に存在する上記のカードをゲームから除外した場合のみ、融合デッキから特殊召喚が可能(「融合」魔法カードは必要としない)。このカードの属性は「風」「水」「炎」「地」としても扱う。また、このカードはこのカードと同じ属性を持つモンスターと戦闘との戦闘では破壊されず、効果も受けない。

   「さらに〔無限の力〕を〔悪霊術師〕に装備し…お待たせしました、バトルフェイズです」

無限の力 装備魔法
このカードを装備したモンスターは魔法・罠・モンスターの効果を受けず、攻撃力・守備力を2000ポイントアップする。(オリカ)

身体の中の闇属性との属性反発作用か、精霊術師の全身は振るえ、それを吐き出すように、闇の触腕が放たれる。
その攻撃対象は、福助の精霊術師だ。

〔悪霊術師 ドリアード〕(攻撃力3200)VS(攻撃力1200)〔精霊術師 ドリアード〕→〔精霊術師 ドリアード〕、破壊・墓地へ。福助:LP5400→LP2200

〔ハイドロプレッシャーカノン〕:墓地へ。(装備対象喪失)

   「さあ、どうするのです。倉塔さん! あの倉塔凶助の息子であるあなたならば、何度でも〔ドリアード〕を出せるでしょう!
    しかし、何度出そうとも…私の〔ドリアード〕は、あなたの〔ドリアード〕よりも強い!」

その言葉も、福助には届かない。
福助の視線はただ、苦痛にゆがむ悪霊術師にだけ向いていた。









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