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NBS補完計画 「荒廃した近未来」

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匿名ユーザー

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ここは認定ベストセレクション Vol.1Vol.2>認定ベストセレクション Vol.2?に収録されたカードの世界観を一つにまとめるページです。
※第~部とはストーリー上の区切りであり、パック数とは関係ありません。

&color(maroon){「荒廃した近未来」}



~プロローグ・終焉戦争~

過度な技術力で慢心した人類の争いは絶える事無く、次々と強力な兵器を生み出していった。戦いが激しさを増すに連れ、更なる力を求めた人類は終に禁忌とされる天使兵器を用いるまでになり、争いは全世界にまで拡大し取り返しの着かない所にまで至ってしまった・・・。
―だがそんな人類に天罰が下された。禁忌に手を出した事に天界の住人は怒り、操られていた数々の兵器を暴走させてしまったのだ。制御不能となった兵器を止める術は無く、自分達を生み出した科学者を始め、地上に生活していた生物の大半は大地が荒野と化すと共にその存在を消される事となったのである。



&color(black){~第一部・戦後の混沌~}

終戦後、人類は自らの命を守る為、略奪・裏切り・暴力・殺人と醜い争いを繰り広げていた。また戦闘力の高い者は自らをサイボーグ化し、賞金稼ぎを行って生計を立てたり、中には悪魔に忠誠を誓い身の安全を計ろうとする者まで現れていた。

それから月日は流れ・・・
多くの物を失った人類ではあったが、時間が経つと共に再び文明を取り戻そうと活動する者も増え、世界各地で街が生まれるまでに再生を果たしていた。
―だが人類への試練はまだ終わらない・・・。

いつ天使達が襲ってくるか分からない地上での暮らしに不安を覚えた人々の何割かは地底世界へと移住していた。地底の民は1人の姫を中心に世界の平定と生まれ変わりを祈る毎日を送っている。
またこの地底深くには大地を創造したとされる神・サフィーネが住んでいるというが、地底で暮らす人達は一度も見た事がないらしい。地上の再建の鍵を握るであろう神は一体何処にいるのであろうか・・・?。

天界では再び文明を取り戻そうとする人類を救いたいという者が大勢いたが、自分達の仲間を兵器として扱われていた事に憤慨していた者達が天界から独立し、天使は人類の『救済派』と『殲滅派』の二派に別れてしまったのだ。
そしてそんな天界の様子を見ていた一部の悪魔達はこの機会を逃すまいと天界への侵略を開始したのであった。

それと時を同じくして、地上では新たな動きを見せる影があった。
過去に人類が最高の技術で生み出した機械兵器である。先の大戦時に宇宙空間で未完成のまま放置されていた「自動機械制御装置/automatic machine controller(略 AMC)」が何者かの手によって完成し、その影響を受けた機械達が再起動してしまったのだ。AMCから送られる指令は『―敵ヲ破壊セヨ―』。この混沌の世界で感情を持たない彼らが標的とするモノとは一体・・・。



&color(black){~第二部・滅する者と創りし者~}

天使・悪魔達による戦争が活発化する最中、世界に巨大な雷鳴が響き渡った。黄泉の門が開かれる合図と伝えられる死の雷鳴である。雷鳴の轟きが一際巨大な場所に黄泉の門が現れると、重々しい扉が開いた・・・。無数のアンデット達と共に門から現れたのは、大地を崩壊へと導く破壊者「エンド・アース・ソーサラー」であった。ソーサラーはアンデット達を引き連れ、地上・天界の双方に攻撃を仕掛けてきた。
このまま放って置いてはこの惑星は崩壊の道へと進んでしまう・・・そう思った再興の先導者は地上の生存者の中から強い肉体と精神を持つ者を集め、選抜隊を結成。地底に住むという「創生神 サフィーネ」に会いに行くのであった。

地底深くを進んで行くと緑豊かな大地が広がっている空間に出た。永い間こんなに争いの無く美しい自然を見てこなかった人々は魅了され、いつしか地底に来た目的すら忘れようとしていたが、先導者はこれを幻だと見破った。
すると地面が裂け、そこからサフィーネが姿を現した。「偽りの楽園」は彼に会う為の試験だったのだ。先導者がソーサラーの降臨を伝えると、サフィーネは先の大戦で行方不明となっていた「混沌の開闢の使者」を封印から解き放った。
創生神と開闢の使者はソーサラーと壮絶な死闘を繰り広げ、遂に黄泉の世界へ送り帰す事に成功したのであった。

ソーサラーの降臨によって大きな被害を受けた天使・悪魔達は休戦し、それぞれ天界・冥界へと帰って行った。
更に機械達も何処かへ姿を消した。傷ついた体の修復期間を取ったのであろうか・・・?。
また人々は創生神の登場に喜び、脅威となる敵の居ない世界で再興する気力を取り戻した。創生神は荒野と化した周囲の大地を再生させ先導者達に与え、再び大地へと姿を消した。先導者は神に与えられたこの地を「パイオニア」と呼び、多くの人々が暮らせる街へと発展させて行くのであった―。



&color(black){~番外・ある国の技術者~}

終焉戦争勃発より10年程前の事―。
とある国に1人の技術者がいた。技術者は類まれなる才能で数々の高性能兵器を生み出し、小国だった国を世界屈指の軍事技術国に伸し上げた。
しかしそんな急速な発展を脅威に思った周辺の国々はこの国を敵視し、団結してこれ以上の軍備強化を止めるよう圧力を掛けて来た。

国の長は自国の軍事力を過信し周辺国と戦いを始めてしまうが、数で圧倒する周辺国連合軍にわずか5日で降伏する事となる。
敗北した国は戦争を引き起こした責任として自国の軍事技術の公開と、技術者を惑星外に永久追放する事とした。

何故技術者を追放したのか?。彼の才能を欲しがる者は世界中にいるというのに・・・。
国の地下施設で禁忌である天使兵器を研究していたのが処罰の要因とされてはいるが、実際には別の理由がある。

自国の敗北に因って高レベルの軍事技術を公開した結果、世界の軍事力は急速に強化されていくと見た国はやがて来る世界規模の戦争に備え、宇宙空間に放置されていた機械を自動制御できる装置「AMC」を一刻も早く完成させる為に技術者を宇宙に飛ばしたかったのだ。

―だが国の願いに反し、実際AMCが完成するのは大戦が終わった後の事となる―。

技術者を乗せた宇宙船はAMCへ向かう途中、航行中の弩級宇宙戦艦に衝突し大破。技術者は戦艦の中に収容され奇跡的に一命を取り留めたものの、生死の境を彷徨いながら30年間意識を失っていた。
彼が意識を取り戻した時、既に戦争は終結し自国も滅んでいたのだが、そんな事は知る由も無く再びAMCのある空間へと向かっていくのであった・・・。




&color(black){~第三部・文明が創りしモノ~}


二人の大地の神が降臨してから数年・・・

サフィーネにより与えられた新天地「パイオニア」。ここにはもう以前の様な絶望と恐怖によって生きる気力を失った者はほとんどいない。
地底世界に移住していた人々も何割かは地上へ戻り、共に世界の再建へと力を注いだ結果、着実に文明を取り戻していった。

天界では人類の救済派と殲滅派が話し合いを行い、当分の間は人類を標的とする事を止め、悪魔・機械達の攻撃に備える為に天界の強化を優先させる事で合意した。

不安定ではあるが天使達が再び一つになった事で悪魔達も侵攻を慎重にせざるを得なくなり、冥界で静かに機会を伺っている様だ。


これでしばらくは争いは起こらないだろう・・・そう思っていたある日の事。
悪魔との戦いで損失した戦力を回復しつつあった天界に突如聞き覚えのある音が流れてきた。姿を晦ましていた機械の軍勢が攻撃を開始したのだ。その数は以前より更に増し、空を金属色に染めていた。
突然の襲来に戸惑いはしたが、救済派と殲滅派が再び協力した天使軍の力は大きく、徐々に機械群を押し始めた。

だが戦況は瞬く間に一変する事となる。

空高くより降り注ぐ三本の光線。終焉戦争以前に開発された「対生物用軍事衛星-ルシファー・スフィア」、「惑星破壊核兵器-ジ・アビス」、そして「サテライト・キャノンFA-G00“セラフィム”」による大気圏外からの砲撃が天界を貫いた。
この想定外の攻撃に天使軍は総崩れを起こし、天界はわずか一日の内に機械群に制圧される事となった。そして天界から逃れた者達はパイオニアへと向かい、人類と合流する事となる―。

天界の話を聞いた人々は、機械群に立ち向かうべく天使達と共同戦線を張る事で合意した。そしてサフィーネに力を貸して頂ける様願い出たが、彼は先の戦いで力を消耗してしまっている為、代わりに「輪廻の地―リンカネシオ」から呼び寄せた三人の使者「伊邪那美」「天陽守」「大国主」を遣わせ、同盟軍の代表らを創生神の兄がいる島「アヴァロン」へと案内させるのであった。

仲間達がアヴァロンへと向かう最中、パイオニアには天界を攻め終えて間もない機械群が攻め入って来ていた。ソーサラーに止めを刺した「混沌の開闢の使者」、人類殲滅派のリーダーだった「裁力の隻翼-テスタメント・シュフル」を中心に応戦するが、機械達の完璧な統制力と圧倒的な数に苦しい戦いを強いられていた。

そんな折、意外な者が現れた。冥界に住む二つの顔を持つ悪魔神「ダブルフェイス・ゴット」だ。悪魔でありながら光の力も使う事で知られる彼は天使とも少なからず交流があり、機械の襲来に押される同盟軍を見兼ねて彼に仕える悪魔の集団らを引き連れ加勢に来たのだという。
これにより戦力を大幅に上げた同盟軍は機械達と互角の戦いをし、共に疲弊し切った頃、機械群は撤退していった。お互い多くのダメージを負った為、機械達の進攻は当分の間無いものに見えたが、これはまだ前哨戦でしかなかった・・・。

次の日の朝、再びパイオニアの地に戦火が巻き起こった。機械群が前進攻時以上の戦力を整え攻撃を仕掛けてきたのだ。彼らの無機質な攻撃が続く中、一体の機械が言葉を発した。それは「混沌帝機」と名乗り、明らかに他の機体とは一線を画す戦闘・特殊能力を持っており、それが機械群の大将である事が同盟軍に言わずとも伝わった。
予期せぬ連戦に気力・体力ともに追いつかない同盟軍は劣勢となっていったが、やがてそれは優勢へと変わった。アヴァロンへと向かった者達が「戦神 リミュレーナ」を復活させ戻ってきたのだ。リミュレーナは速攻で帝機に傷を負わせ、機械達の統制能力を狂わせた。指揮官から来る指令に乱れが生じた機械群はまともに戦闘する事ができず、同盟軍の前にその金属片を散らしていった。

先程とは逆の立場となった帝機は単独地下深くに進み、ある場所へと辿り着いた。
それはかつて技術者達によって作られた「歪み在る時の墓所-ディストーション・ゾーン-」と呼ばれる特殊重力波を展開する時源構成空間で、彼はこの存在を知っていたのだ。全てを遥か彼方へと誘うこの空間を起動させようと試みる帝機だったが、「タイム・フロウ」というこの場所の守護者達がそれをさせようとしなかった。
帝機が思わぬ邪魔者に手間取っていると、追って来た同盟軍が空間起動システムを破壊。辛くも重力波の起動を阻止する事に成功する。後が無い様に見えた帝機だったが、彼は最後の手段を残していた。生命エネルギーを動力とする禁じられた兵器「デッド・ユグドラシル」を機体内に装備しており、それを起動させ周囲のタイム・フロウや同盟軍の力を取り込んでしまい、そのエネルギーを体内に吸収させた帝機は「無双竜機」へと姿を変えた。無双竜機となった彼の力は凄まじく、多くの同盟者達がその力の前に敗れ去った・・・。

もうあれを止められる術は無いのか・・・絶望が漂う中、一筋の斬撃が竜機を切り付けた―。それは儀式を終えた混沌開闢の新たなる姿「神焉の騎士-ラグナロク・ロード」であった。“蒼穹の騎士”と謳われる伝説の戦士は、剣を振りかざす度、戦う希望を失っていた者に力を取り戻させた。絶大な力を持っていた竜機だったが、蒼穹の騎士、リミュレーナを始めとする残された同盟軍の総攻撃の前に遂に敗れ去る事となったのであった。

荒野に墜ち大破する竜機。
するとその中から誰かが出てきた。終焉戦争前に宇宙に追放された技術者ラーニンであった。彼は国王より与えられた使命であるAMCを完成させる際、誤作動を起こしAMC内部に取り込まれた所までは覚えているという。世界の今の現状を聞かされ、既に自国が存在しない事を知った彼は自分の意図しない所業を嘆いた。そして解放された技術者はこれからは世界の復興の為にその力を発揮する事を誓ったのだった。

また今回の戦いで人類と天使が協力し合う事の大切さを改めて知った両者は間も無く平和協定を結ぶ事となり、天界・地上とも以前のような争いの無い関係を築き上げて行けるだろう。
こうして世界は再び復興への道を歩き出した―。


&color(black){~第四部・王家の戦い~}

天使と人類が恒久平和協定を結んでから1年。

サフィーネの元に1人の使者が訪れていた。
その者は「死の宣告者」と名乗り、ある交渉を持ち掛けていた。それは過去の世界へと行き、「死皇帝」と共に「王家の決闘場」で行われる秘宝を巡る戦いに参加して貰いたいというものであった。死皇帝は死の世界から現実の世界に干渉できるほどの力を持つ世界で最も脅威とされる者の1人で、その話に怪し気なものを感じとったサフィーネは断ろうとした。
だが死の宣告者は「戦わぬと言うのならあの地の者共を殺してしまいますが?」とパイオニアの人々を人質に取った為、断る事ができなかった。こうしてサフィーネは死の宣告者に誘導され過去の世界へと旅立つ事になったのであった。

過去の世界へと辿り着いたサフィーネはそこで死皇帝と面会した。彼は王家の秘宝である「パンドラの箱」を手に入れるのが目的で、神だけでなく輪廻と破滅を繰り返す女王「デストロイ・セイントクイーン」と王「デストロイ・ダークキング」も傘下に加えていた。

そして戦いが開かれる当日。
決闘場には20の挑戦者が集まっていた。多くの参加希望者がいたが、その顔ぶれを前に辞退した者が殆どなのだという。それもその筈。集まったのは「砲帝キャノン」指揮する脅威の攻撃力を持つ古代機械軍、遥か彼方の銀河にその名を轟かせた「ギャラクシー・テムベスト・クリムゾン・ドラゴン」、屈強な龍族達の長である「聖龍王―ガルフォード」、そしてサフィーネら死皇帝達という並みの力を持つ者では到底太刀打ちできない者ばかりである。

やがて指揮者の合図で決闘開幕の演奏が始まった。その美しき演奏は戦う前の最後の安らぎとなるであろうか。

演奏が終わると決闘場中央に箱の所有者が現れた。
それは伝説の存在とされていた「EVE」と呼ばれる創造と破滅を司る少女。彼女は今回決闘を開いたのは自身が海の眠りに就くので、新たなパンドラの所有者を求めたのが理由であると告げた。そしてパンドラの箱を巡る戦いが開始された。

サフィーネは自分の出番が来るまで決闘場内の屋上で観戦しつつ、現世の人々の無事を祈っていた。するとそこへ一つの歌が聞こえてきた。
「堕落の帝国の英雄は~今では只の臆病者~♪。剣を持てば比類なき強さを見せるとい・う・の~に~盾すらまともに持てません♪」
サフィーネは「それは誰の事を歌っているのですか」とその歌の主に話し掛けた。その歌い人はパフと言う名の放浪詩人で、歌に出てくる人物はかつてこの世界で繁栄を極めた帝国の英雄の事なのだと言う。その人物が何処にいるのかと尋ねると、「今日の決闘を見に来てますよ」と告げその場を去っていった。

戦いは進み、サフィーネら死皇帝達は順当に1回戦を勝ち上がっていた。
そして2回戦の第1試合、「聖龍王―ガルフォード」対「ギャラクシー・テムベスト・クリムゾン・ドラゴン」と第2試合、「古代の機械暴走器」対「古代の機械鳥獣-ベルク・ギア」という奇しくも同種族同士の対戦が2ヶ所同時に行われる事で事態は一変する―。

両試合は事実上の決勝戦とも言われ、その戦いは世界の終焉をも思わせる程に激しさを増していった。観客もその戦いの凄さに震え上がり狂気にも似た歓声が渦巻く中、戦いの巻き添えで死ぬ者や自ら決闘に飛び入り参加する者、恐れをなして決闘場から抜け出す者も多くいた。
そんな常軌を逸した空気が招いたのであろうか・・・世界に巨大な雷鳴が響き渡った。サフィーネはこれが何を意味するものかよく知っている。空高くに現れたのは世界に終末をもたらすとも言われる黄泉の門。その扉から出てきたのは太陽の光を覆い隠してしまう程のアンデットの群れと大地を崩壊へと導く「エンド・アース・ソーサラー」であった。ソーサラーの降臨により決闘場は大混乱を起こし、最早決闘どころでは無くなった。
決闘者達は事態を沈静しようとソーサラーに戦いを挑むが、現世に現れた時を凌ぐアンデットの数と戦いからの疲労によりソーサラーを止める事ができなかった。

崩壊を続ける過去の世界・・・。
傷付いたサフィーネの元に先程の詩人・パフが近寄る。
「堕落の帝国の英雄は~かつては不屈の大戦士~♪。ところが国を救う為~光と闇を失った~♪。」
サフィ-ネはその歌の意味を改めて問うた。パフの話に寄ると、その英雄は昔この世界で最強と謳われた戦士で、光と闇の力を持っていた。しかし旅の途中、悪魔軍に滅ぼされそうになっていた国を守る為、その力を全て使い果たしてしまったのだという。サフィーネはその話を聞くと、会場から逃げる者達の中からその者を探し出した。そして臆病な彼を説得し、戦いに敗れた「デストロイ・セイントクイーン」と「デストロイ・ダークキング」の元へと連れて行った。サフィーネは2人の力を彼に与えるよう願い出る。死しても輪廻を繰り返せる女王と王はそれに応じ、臆病な戦士に持ち得る力を授けた。
すると治まっていた彼の気が急激に高まり、その姿を漆黒に染めた。そう、彼こそサフィーネと幾度と無く戦いを共にする「混沌の開闢の使者」その人だったのだ。決闘者達は力を取り戻した臆病な英雄を中心にソーサラーを圧倒し、遂に黄泉の門へと葬り去る事に成功した。

脅威が去った決闘場ではあったが皆傷つき戦える程の状態では無かった為、パンドラの箱の所有権継承は持ち越せれる事となった。決闘場に集まった者達が帰った後、サフィーネがEVEの元へ招かれた。
そこで彼女は死皇帝に頼んで自分を過去の世界へ連れてきた事を明かした。彼女が言うには昔、混沌開闢によって救われた国とはEVEの生まれた国で、力を失った戦士を元に戻したかった為にサフィーネの力を借りたかったのだそうだ。それを聞きサフィーネ自身も彼の力を取り戻せた事を嬉しく思い、お互いに感謝の意を述べた。

次の日。サフィーネの元に詩人・パフが現れた。彼は「蒼影の執行人」へと姿を変え、EVEから現世へ送り還すよう指示を受けていた。そして彼の手からあるものが手渡された。3つの書物とパンドラの箱だ。
EVEは「冥を開けば大蛇の僕が現れ、火を開けば存在する全ての者を消滅し、海を開けば、私は再び目覚めます。しかし箱だけは最期まで開けないようお願いします。」と告げ海の中へと姿を消していったという。

現世へと戻った大地の神は新たなる使命を得て、再びこの世界を見守る事となったのであった―。


&color(mediumblue){【世界状況】}

~陸~
陸地では環境の変化に伴い、異常進化した生物が数多く生息するようになっていた。
大気に満ちる瘴気と魔封じの香を取り込む事で、魔封じの力を持つようになった恐竜「アロマゲドン」、突然変異によって生物と化した巨大生物の胃である「アシッド・ストマック」 、廃屋となった研究所から流出したウィルスを吸収し自らの体に取り込んだ「ジェノサイド・ウィルス―ボツリヌス―」など現環境ならではの異色な生物達が存在する。
ただ、元々が大地の性質を持つ岩石族だけはその姿を殆ど変えず活動を続けている―。

~砂漠~
大気の汚染により温暖化が進行すると共に、元々水資源の少なかった土地では大規模な砂漠化が起こっていた。
だがそんな砂の大地ではある組織が活動を行っていた。混成種族共同体、通称“ジャンク・ファミリア”だ。彼らは世界各地から集まった多種多民族で構成され、生きる場所を失った者達の支援・援助・守護を目的として動いているらしい。

~谷~
南大陸の森の奥深くにたたずむ魔の渓谷は青白いを霧に包まれ、その霧を長々と吸い続けた者は心も体も妖気に蝕まれてしまうという。谷にまともに棲めるのは妖気の霧を中和もしくは体内に吸収できるごく僅かな生物達に限られるというが、その生物を確認する事自体が困難な為、詳しい事は分かっていない。

~海~
北の海には、かつて存在したはずの生物の面影は無い。
先の大戦中、生物化学兵器の実験に失敗した事により膨大な有害物質が流れ込んで死海と化したからだ。以後ここは「狂気の海」と呼ばれ、化学変化で凶暴化した一部の生物のみが生息している。
またこの海には「EVE」と呼ばれる世界の創造と破滅を司る魔法使いが眠っているという伝説があるが、それを確認できた者はいない。

~竜宮城~
西の海の底には「竜宮城」という城が存在するらしい。
そこには海水の汚染から住み家を追われた海洋生物が集まっており、再び美しく甦る日を待ち望んでいる。

~空~
以前は青い空・白い雲・赤い夕日・夜に輝く星空と美しい情景で人々を魅了していた空も、今では天使と悪魔、そして機械・アンデット達が争いを行う無法地帯と化していた。青い空は死霊の影に、白い雲は天使の羽根に、赤い夕日は悪魔の血に、夜に輝く星空は機械が擦れ合う光へと変わったのだ。そんな空の光景を人々は「朽ち果てし空-ベノム・クラウディ」と呼んでいる・・・。

~地下~
地底の奥深くには争いの起こる遙か昔に技術者達の手によって作られた、「歪み在る時の墓所-ディストーション・ゾーン-」という特殊重力波を展開する時源構成空間が存在するのだという。人類の最終手段であり全てを時の遥か彼方へと誘うこの空間が使われる日が果たして来るのだろうか。@wikiへ

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