メタセコイア プラグイン開発環境のセットアップ方法

メタセコのプラグイン開発環境を無料ソフトでセットアップする方法です。
色々やることがあるので、まとめてみました。
なおWindows XPでのみ確認しております。

1. Visual C++ 2008 Express Edition SP1


→ISOイメージをDL。Alcohol52%等でマウントしてsetupを起動。メニューからVC++2008 Expressをクリックしてインストール(VC#ではないので注意)

2. Windows® Server 2003 R2 Platform SDK ISO Download


→こちらもISOをDLして同様にインストール。拡張子はなぜかimgなので、isoに変えてからAlchohol 52%にマウントしてsetupを起動。

3. WTL

ダウンロードサイト
http://sourceforge.net/projects/wtl/files/

→WTL81_9127.zipをダウンロードして解凍。できたディレクトリ WTL81_9127をC:\に移動。

4.ガイド "Visual C++ 2005 Express Edition と Microsoft Platform SDK を一緒に使う"


→このガイドでしたがって各種設定&修正。ただし手順4~5はVC2008+SDK 2003 R2では不要のよう。
 またVC++もSDKもバージョンが違うため、インストールパスが変わっている。
ドキュメントもパスを読み替えて対応されたい。
 (VC++2005) C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 8\VC
  ↓
 (VC++2008) C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\VC

 (SDK SP1)  C:\Program Files\Microsoft Platform SDK
  ↓
 (SDK R2)   C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2

5. メタセコのプラグインSDK

公式サイト
http://www.metaseq.net/

→解凍し、mqsdk.htmlのドキュメント「Visual Studio 2008による作成例」に従い設定。
※④と一部重複する作業がある。

※このままサンプルのソリューションmqsdk.slnをビルドすると一部のプラグインがコンパイルエラーとなり、DLLが生成されてないのでさらに下記の修正を加える。

6. atlwin.hの修正

→Platform SDKのディレクトリ%\Include\atl\atlwin.hの1753行目を下記のように修正(なんじゃこりゃあ!!)
修正前:
for(i = 0; i < m_aChainEntry.GetSize(); i++)

修正後:
for(int i = 0; i < m_aChainEntry.GetSize(); i++)

7.依存ファイルの追記

→WTLStation, StationSpy, SingleMove, Scissorの各プロジェクトに依存ファイルを追記する。
プロジェクト→{プロジェクト名}のプロパティ→構成プロパティ→リンカ→入力→追加の依存ファイル の末尾に libcp.lib を追記。

8.復習

この時点で[VC++ディレクトリ]に登録されているパスを記述しておく。抜けていたら追加しよう。
(すべてCドライブにインストールされていると仮定)
  • 実行可能ファイル
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Bin
  • インクルードファイル
    • C:\mqsdk249c\mqsdk
    • C:\WTL81_9127\Include
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\crt
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\crt\sys
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\atl
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\gl
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\mfc
  • ライブラリファイル
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Lib

また修正したファイルは下記のふたつ
  • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\atl\atlbase.h
    • 上記手順5のメタセコSDKのマニュアル内 "Visual Studio 2008による作成例"の手順12
  • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\atl\atlwin.h
    • 上記手順6

これでサンプルプラグインのソリューション"mqsdk.sln"をロードしてビルドできると思います。


9.ウィザードのセットアップ

WTLでオリジナルのアプリを作成するために、ウィザードを使えると便利でしょう。
下記スクリプトを実行すると、新規プロジェクト作成時にWTLのウィザードを使えるようになります。
  • C:\WTL81_9127\AppWiz\setup90x.js

10.リソースエディタのダウンロードと展開

VC++Express Editionでは、Stationプラグインで使用されるダイアログをWYSIWYGでデザインすることはできません。
そのため、別途リソースエディタをインストールしてやる必要があります。
ダウンロードサイト
http://www.resedit.net/
→Unicode buildのほうをダウンロードし、展開します(7zという圧縮形式なのでそれ用アーカイバもいるかも)。
→展開されたファイルResEdit.exeとフォルダLanguegeを適当なフォルダに移動します。たとえば下記のようなパス。
    • C:\Program Files\ResEdit

11.リソースエディタのセットアップ

ResEdit.exeをダブルクリックするとPreferenceが表示されます。
[General]の項目で[Langueage]から{Japanese]を選択し、{Apply]。
[General]→[Include]に、VC++同様のIncludeフォルダ(要らないかもしれないけどVC++のincludeフォルダも追加してみた)を次々に追加し、[Apply]。設定が終わったら、一度ResEditを終了します。
    • C:\mqsdk249c\mqsdk
    • C:\WTL81_9127\Include
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\crt
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\crt\sys
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\atl
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\gl
    • C:\Program Files\Microsoft Platform SDK for Windows Server 2003 R2\Include\mfc
    • C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\VC\include
    • C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\VC\include\cliext
    • C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\VC\include\CodeAnalysis
    • C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\VC\include\msclr
    • C:\Program Files\Microsoft Visual Studio 9.0\VC\include\sys



11.rcファイルの関連付け

エクスプローラから、SDKのサンプルWTL Stationなどのフォルダにあるrcファイルを、C:\Program Files\ResEdit
に関連付ければ完了。rcファイルをダブルクリックすると、ダイアログのデザインなどのリソース編集ができるようになります。




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最終更新:2010年07月07日 21:26