響きblog
いい本を見分けるためのTIPS
最終更新:
匿名ユーザー
1.装丁・文字組み・分量で選ぶ
2006.2.2
いいフォント、行間の本を選べ
まず何と言ってもフォント(字体)。文字の大きさもチェック。原稿に惚れ込んで「絶対に読んで欲しい」と思ったら「絶対に読みやすい」体裁にしようとするのが人情と言うもの。ちゃんとした文章は自然とちゃんとした体裁を呼び込むのです。少なくとも編集者の熱意や出版社の姿勢はまずこの辺に現れると思っていい。
行間だって「読む」ものなんだから、ちゃんとそれなりのスペースをとってくれないと、実際に行間が読めなくなってしまう。これは屁理屈ではなく実感。
次に読む行を間違えて同じ行を何度も読んだりしていては気が散ってしまって、内容云々どころではありません。
分厚すぎる本に注意
ひとつは哲学っぽいの。最新のカタカナ用語を散りばめてやたらと仰々しいが、大した事はない。凝縮した言葉で語れない書き散らしと考えよう。対談形式は特に注意。交換文書の形式は原則OK。
もひとつはアメリカ人が伝統に則って書いた本で、自分が思っている事を思うに至った経緯に沿って、長々と説明してくれる。確かに上手く書いてくれればなかなかに共感しやすい方法ではあるんだけど、ほとんどの場合は共感する前に爆睡することになる。
いずれにしても書物として許せる範囲の大きさと分厚さと寸法比があるわけで、このあたりが変なやつは著者か編集者のどちらか、あるいは両方が手抜きか勘違いをしていると見て間違いない。
迷ったら紐付き
「読みたい本が2冊見つかったんだけど、今日は1冊にしたい。どっちにしようかな。」なんて状況があると思います。そんな時、どっちかだけがしおりの紐付きだったらそっちを選んだ方がいい本である確率が高い。さらに1本よりは2本付き。いまいち納得できないとは思いますが、これは私の実感です。少なくともあみだくじで決めるよりは確実。
繰り返し読んでしまう本
というのがありますが、判で押したようにその多くがA5版で、厚さが2cm弱のもの。表紙が柔らいものも目立ちます。持ち歩きもしやすいしベットでも読みやすいからか、あるいは何度も読むに値する本と信じて編集者がそうしたからか分かりませんが、とにかくもうボロボロです。文庫本の方がはるかにハンディサイズじゃないかというのは半分アタリ半分ハズレで、若いうちはいいんですが、歳を取ると目がツラい。また、同じ大きさの傷みだと文庫本のほうが小さい分ダメージが大きい。ハードカバーに買い替えた(買い増しした)本が結構あります。