宮澤賢治、長野まゆみ、文学者も愛する
天文に触れた幻想的電波です。
天文に触れた幻想的電波です。
442風と木の名無しさんsage03/09/14 16:02 ID:UtbAIx6e
「今朝金星を見たよ」
「嗚呼、私が両目を塞いでいたのに貴方は」
「構わないのだ。氷点下の黄金に彼は燃えていたから」
「何を暢気なことを仰っているのです」
「ご覧。りりりりりりと大気が震えている」
「貴方を悼んでいるのです」
「愉快なものだ。あの溶け合った鴉は何処へ行くのだろう」
「骨を燃やしに行くのでしょう」
「さぁお前の姿を目に焼き付けていこう」
「ならば破片を掻き集めましょう」
「口付けをしておくれ」
「貴方は金星の風のにおいがする」
「嗚呼、私が両目を塞いでいたのに貴方は」
「構わないのだ。氷点下の黄金に彼は燃えていたから」
「何を暢気なことを仰っているのです」
「ご覧。りりりりりりと大気が震えている」
「貴方を悼んでいるのです」
「愉快なものだ。あの溶け合った鴉は何処へ行くのだろう」
「骨を燃やしに行くのでしょう」
「さぁお前の姿を目に焼き付けていこう」
「ならば破片を掻き集めましょう」
「口付けをしておくれ」
「貴方は金星の風のにおいがする」
326 :長文スマソ :04/07/07 03:56 ID:dWwCv+Xt
受「おやこんなところにいたのだね攻」
攻「いや随分と前からここにいたよ受」
受「てっきり俺は君が木星にいってしまったかと思っていたよ」
攻「いやいやそれはないね。俺は高所恐怖症だから」
受「かってに出かけるなんてひどいな」
攻「なぁどうしてここに受がいるのだろう」
受「いまさらな質問だな攻。会いたかったから来たのだよ。たくさん探した」
攻「でも受け、ここはね。来てはだめなんだ」
受「金星の方向で電波受信したのだ。そうしたら攻がいた」
攻「みんなが待っているよ」
受「ガイア仮説をしっているかい。世の中はバランスなんだよバランス」
攻「いいから早くお帰り。もう送り出す準備は出来ているのだろう」
受「なんだいそう急かすなよ。俺はもう少しここにいるんだ」
攻「いったいこんなところでなにをするというのだ」
受「ノイズが鬱陶しいな。もうすこしだけこのままでいいだろう。久しぶりなんだ」
攻「はやくしないといけない。戻って早く」
受「いやだね。ああほら、今星が生まれた。聞こえただろう」
攻「やっぱりだめだ。帰るんだ受。ここにいてはいけない」
受「なら今度はいつ攻に会えるんだい」
攻「ん?」
受「だからいつ会えるのだと聞いているんだ」
攻「もうあえないよ。賛美歌を唄っただろう」
受「うそだね。お前が俺を置いていくはずがないのだ」
攻「ああそれが叶えられたらどれだけ幸せだったか」
受「永遠を誓ったではないか」
攻「なかったんだよ永遠なんて。ごめんよ受」
受「いつまでもここで俺を待っていてくれるかい攻」
攻「よろこんで待つよ受。木星の雨がやむまでね」
攻「いや随分と前からここにいたよ受」
受「てっきり俺は君が木星にいってしまったかと思っていたよ」
攻「いやいやそれはないね。俺は高所恐怖症だから」
受「かってに出かけるなんてひどいな」
攻「なぁどうしてここに受がいるのだろう」
受「いまさらな質問だな攻。会いたかったから来たのだよ。たくさん探した」
攻「でも受け、ここはね。来てはだめなんだ」
受「金星の方向で電波受信したのだ。そうしたら攻がいた」
攻「みんなが待っているよ」
受「ガイア仮説をしっているかい。世の中はバランスなんだよバランス」
攻「いいから早くお帰り。もう送り出す準備は出来ているのだろう」
受「なんだいそう急かすなよ。俺はもう少しここにいるんだ」
攻「いったいこんなところでなにをするというのだ」
受「ノイズが鬱陶しいな。もうすこしだけこのままでいいだろう。久しぶりなんだ」
攻「はやくしないといけない。戻って早く」
受「いやだね。ああほら、今星が生まれた。聞こえただろう」
攻「やっぱりだめだ。帰るんだ受。ここにいてはいけない」
受「なら今度はいつ攻に会えるんだい」
攻「ん?」
受「だからいつ会えるのだと聞いているんだ」
攻「もうあえないよ。賛美歌を唄っただろう」
受「うそだね。お前が俺を置いていくはずがないのだ」
攻「ああそれが叶えられたらどれだけ幸せだったか」
受「永遠を誓ったではないか」
攻「なかったんだよ永遠なんて。ごめんよ受」
受「いつまでもここで俺を待っていてくれるかい攻」
攻「よろこんで待つよ受。木星の雨がやむまでね」
380 :風と木の名無しさん :04/07/26 02:24 ID:y8YcgKgh
受「あの星を一番最初にとってくれたのは父さんだった」
攻「プレヤデス星団、ヒヤデス星団、アンドロメダ、」
受「父さんは何でもできたよ。何でも」
攻「天の川に水を流すことも?」
受「できたよ。そんなこと簡単にできたよ」
攻「……アルキオネ…、カシオペヤ、スピカ」
受「夏には俺の手に白鳥座の羽毛を降らせた、」
攻「あ、デネブ」
受「冬は雪の上に、犬を二匹くれた」
攻「シリウスとプロキオンか」
受「でももらった星はすぐ溶けちゃったんだ。
びっくりするくらい早く。
……見えた?俺の星。次、俺が見るよ」
攻「本当に、あるのか?二等星にしたんだっけ?」
受「あるよ。絶対ある。この俺が父さんにプレゼントしたんだから」
攻「見つけたら?」
受「こっから、手を振るよ。そしたら向こうも手を振る」
攻「おまえのこと、ちゃんと分かるかな」
受「いつだって父さんは俺を見つけたよ」
攻「じゃぁ俺も手を振ろう」
受「あ、」
攻「見えた?何が見えた?」
受「いた。あはは、すごい笑ってる」
攻「幸せで仕方ないんだよ」
受「あんなに、手ふってる。ちぎれるくらい」
攻「俺たちも振りかえそう?泣いてないで」
攻「プレヤデス星団、ヒヤデス星団、アンドロメダ、」
受「父さんは何でもできたよ。何でも」
攻「天の川に水を流すことも?」
受「できたよ。そんなこと簡単にできたよ」
攻「……アルキオネ…、カシオペヤ、スピカ」
受「夏には俺の手に白鳥座の羽毛を降らせた、」
攻「あ、デネブ」
受「冬は雪の上に、犬を二匹くれた」
攻「シリウスとプロキオンか」
受「でももらった星はすぐ溶けちゃったんだ。
びっくりするくらい早く。
……見えた?俺の星。次、俺が見るよ」
攻「本当に、あるのか?二等星にしたんだっけ?」
受「あるよ。絶対ある。この俺が父さんにプレゼントしたんだから」
攻「見つけたら?」
受「こっから、手を振るよ。そしたら向こうも手を振る」
攻「おまえのこと、ちゃんと分かるかな」
受「いつだって父さんは俺を見つけたよ」
攻「じゃぁ俺も手を振ろう」
受「あ、」
攻「見えた?何が見えた?」
受「いた。あはは、すごい笑ってる」
攻「幸せで仕方ないんだよ」
受「あんなに、手ふってる。ちぎれるくらい」
攻「俺たちも振りかえそう?泣いてないで」
951 :風と木の名無しさん :05/06/22 23:19 ID:52qKSBne
「それはちょうどあれやな、オリオンとサソリみたいなもんや」
「なにかっこつけたこと言うてんの。星なんかみたことないくせに」
「あるっちゅうねん星ぐらい。あっちの銀河つくったん俺やぞ」
「だからあそこの星は家帰る時ちっとも役に立たへんねや」
「どういうことやねん」
「光り方滅茶苦茶やもん。おかげでトンボの目玉3ダースはなくした」
「そんなもん背骨の神経ていねいに剥がしてったら一発やんけ」
「あーめっちゃ気に入ってたのに。8年分のキラキラを返せ」
「また一緒に探しにいったらええやん」
「…それよりここはどこやねんな」
「わからん。流れ星泣いとったから西なんちゃう」
「あれもお前が作ってんやろ?あてにならんなぁ」
「とりあえず手ぇつないどこうや」
「せやな。 追っかけっこはもう腹いっぱいやで、ほんま」
「なにかっこつけたこと言うてんの。星なんかみたことないくせに」
「あるっちゅうねん星ぐらい。あっちの銀河つくったん俺やぞ」
「だからあそこの星は家帰る時ちっとも役に立たへんねや」
「どういうことやねん」
「光り方滅茶苦茶やもん。おかげでトンボの目玉3ダースはなくした」
「そんなもん背骨の神経ていねいに剥がしてったら一発やんけ」
「あーめっちゃ気に入ってたのに。8年分のキラキラを返せ」
「また一緒に探しにいったらええやん」
「…それよりここはどこやねんな」
「わからん。流れ星泣いとったから西なんちゃう」
「あれもお前が作ってんやろ?あてにならんなぁ」
「とりあえず手ぇつないどこうや」
「せやな。 追っかけっこはもう腹いっぱいやで、ほんま」