2006.7.7
字典と言ふのは、字を調べる為のもので、簡易な辞書としても使えます。二字成句が主体。説明は簡便、多く携帯サイズと成ってゐるのは其の用途からして当然。私が使ってゐるのは左の写真の
(清水書院)と言ふものです。さすがに得意分野だけあって、使いやすい様に色んな工夫を積み重ねています。亦基本と成る「用字」の頁の他、書き間違い易い熟語一覧、昭和21年制定の「かな書きが望ましい語」(逆に使うと良い)、書簡文・商用文の書き方、西暦年号対応表、季節毎の挨拶文など、日本語のエッセンスがギッシリ凝縮されて約800円。信じられません。
四字熟語の豊穣
四字熟語辞典は何処の会社のものか失念しましたが、何れでも良いので実際に店頭でご覧になって見て下さい。日本の先達は実に含蓄深い言葉を培って来てゐる。これを使わない手は無い。そして何と多くの場合ユーモアを伴っているか。好い事も悪いことも自分だけの身に起こるのでは無いのが解る。其れを智慧を持って解釈する言葉が目の前にある。実に有り難い。感謝の後には、人々の積み重ねに対して尊厳と愛着の念を持つ事確実です。
上級編
同類に「ことわざ辞典」と言ふのも在るのですが、いきなりこっちに行って仕舞ふと、ユーモアよりも冷やかしやら妬みの様な感情も結構表面に出てくる上に、四字熟語の様な推敲の積み重ねによる凝縮感、転じて快活さが不足しているので、
「こんな言葉を使っていたのでは、徒然なるままにさぶらう隠居爺いになってしまう」と思う様なのも多いし、日本の思想及び文学に於ける価値観についても
「どうせ庶民は翻弄されるしかないのさ、諸行無常ケセラセラ、ああ、侘び寂び。」
と云った具合に間違って理解して仕舞ふ事に成ると思ひます。呉々もお買い間違い無きよう(編者の方御免)。
電子辞書
2006.12
電子辞書を買いました。SIIの高校生用です。漢和辞典が入っているのがポイント。いやはや便利です。