響きライブラリー
tenderness
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Tenderness
Al Jarreau(アル・ジャロウ)
ゴージャスなメンバーによるスタジオライブ。巨匠たちが楽しみながら聴かせる熱い「普通」
2006.1.9
プロデュースはマーカスミラー氏。氏は本来ベーシストとして、特に超絶なスラップソロで有名でありますが、実は氏の演奏が最も光るのは歌ものの伴奏である、という意見をミュージシャン仲間、それも当のベーシストからよく耳に致します。
他のメンバーを見てみますと、スティーブガット(ds)、ジョーサンプル(p)、エリックゲイル(gt)を始め、バラードでは客演のマイケルブレッカーがテナーサックスで力強くも甘~いソロを披露などなど、という様な具合で、本アルバムの演奏者の豪華具合は書き切れない程であります
好い仕事
一方、本アルバムはスタジオライブの演奏を収録したものであります。即ち、スタジオに籠もって何度も演奏をやり直したり、書き下ろしの新曲を用意したりということはしていない訳です。そう云う一種の企画ものCDでありますから、メンバーはネームバリューの力を持ってして御座成りな演奏でお茶を濁してギャラだけもらってなんてことも想像する訳でありますが、ウ゛ォーカルがアルジャロウ(彼は「シンガー」というより「ウ゛ォーカリスト」という呼び方の方が実に似合います)となるとそうはいきません。全編を通じて、「だって一緒にやれて楽しいんだもん」というメンバーの声が聞こえてきそうな一枚に仕上がってあります。
録音も良いので、オーディオシステムのサウンドチェック用にもお勧め致します
DVDもある
好事家の方のためには、この超デラックスなスタジオライブのビデオが商品として存在するのですが、日本ではどこでも在庫切れ、というより、もう流通していないと思われます。再販もまず無いでしょう。アメリカのamazon.comで検索すれば、新品や中古を扱っている業者さんからamazon.comの決済で買えます。DVDはリージョンコードの関係で買っても見ることができないので、VHSを買うようにしましょう。(写真のリンクはVHS)
実は別テイク
当然ながら、ビデオとCDには同じ曲が入っている(正確にはビデオの方が曲が少ない)、のですが、これがよーく聴くと別テイク。スーパークオリティーな演奏を何度も繰り返せるのね。彼我の差は大きい。うーん。
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