響きライブラリー

オルガン

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オルガン


ごきげんなオルガンサウンドを楽しんで下さい。



ジョン・パットン

「Let'em Roll」


  • ブルーノート

華麗なる珍盤

2004.4.16
コテコテギターのグラントグリーン率いるオルガントリオに、知性派ヴィブラフォンのボビーハッチャーソンが絡むという珍版、という紹介文を読んで買いました。誰が主役なんだか、駆け出しのパットン君は完全に食われちゃってますな(いい意味で)。しかしこれがなかなか聞き飽きない。華があります。
それにしても、昔のブルーノートのジャケットって、なんでこんなにカッコイイの?
「ビッグ」ジョンパットン(org)
グラントグリーン(g)
ボビーハッチャーソン(vibes)
オーティスフィンチ(ds)

ラリー・ヤング

「Unity」

(準備中)

オルガンのコルトレーン。モードジャズ。ソロはどうしても単調。バッキングこそ聴きもの。
オルガンとモードジャスの相性はいかに, 2002/8/29 By 	久下伸夫 - レビューをすべて見る

  ジャズの帝王マイルス・デイビス(トランペット)が始めて、そ
 のマイルス門下生のジョン・コルトレーン(テナーサックス)やビ
 ル・エバンス(ピアノ)らが発展させたモードジャズ。ラリー・ヤ
 ングはオルガンのジョン・コルトレーンと言われるとおり、オルガ
 ンでモードジャズを演奏するジャズオルガン奏者です。

  一般的にジャズの作曲、演奏の手法は、バップとモードという2
 つの手法に分類されます。バップはコードを細分化して、どんどん
 コードチェンジさせる手法、モードはコードチェンジは避け、ワン
 コードで押し通す手法です。ジャズはアドリブが命ですが、バップ
 はコードがどんどん変わるので、アドリブもコードにあわせてどん

 どん変えていかなければならず演奏者は大変です。モードはワンコ
 ードなので、そのコードの中で使える音ならとても自由にアドリブ
 を展開できます。しかしその反面、ワンコードのモード手法は、コ
 ードの展開がないために簡単につまらない音楽になります。聴衆を
 ひきつけるアドリブを演奏することは至難の業です。

  今でもラリー・ヤングはモードオルガンの第1人者として認めら
 れていますが、結論から言えば、アドリブは良いとは言えません。
 これはラリー・ヤングが下手なのではなく、オルガンという楽器の
 特性によるものです。管楽器は1音出すだけでも、息の出し方、口
 の形、リードのくわえ方など、多様な音色を出すことができます。

 オルガンの音色は管楽器に比べると、あまりにも単調です。音量も
 足でボリュームペダルを操作するオルガンと、息で操作する管楽器
 とでは、どちらの楽器が細かなニュアンスを出せるか明白です。こ
 の「ビヨンド・オール・リミッツ」でもトランペットやサックスの
 アドリブソロに比べ、オルガンのアドリブソロはただ音を並べてい

 る感じがします。

  それではラリー・ヤングのすばらしいところは何かと言えばバッ
 キングです。ワンコードであり、コードによって弾く音は決まって
 いる以上、アドリブ同様、下手な演奏者ならどうしても単純なバッ
 キングになってしまうでしょう。ところがラリー・ヤングは、必要

 最低限の音を選び、押さえるタイミングも絶妙、音を切ったり伸ば
 したりするのもうまく使い分けられ、管楽器のアドリブソロの後ろ
 で、ドラムとともにどんどん音楽をドライブさせる役目を果たして
 います。バッキングだけ聞いていても楽しいくらいです。

  バップやスイングジャズが好みの私は、多くのモードジャズはつ

 まらなく感じることが多いですが、この「ビヨンド・オール・リミ
 ッツ」は、初めて聞いたときから引き込まれた曲です。




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