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人間の可能性

SF

ラリイ・ニーヴン
「ノウンスペース」シリーズ


SFがスペースファンタジーにあふれていた頃、という郷愁。
純粋なエンターテイメント、アメリカ版Dr.スランプ。

1979

プロテクター

  • ハヤカワ文庫SF(1979/01)

1980

中性子星

  • ハヤカワ文庫SF(1980/07)

1985

リングワールド

2007.7

多種多様な異星人が「既知宇宙」で行き来するという設定。勧善懲悪なし。突如見つかった巨大な環はコロニーなのか?


2850年、「既知宇宙」外に見つかった謎の人工構造物「リングワールド」への探検隊が組織された。パペッティア人がリーダーに選んだのは人間のルイス・ウーという男。他に選ばれたのはクジン人と人間の女性。

リングワールドは表紙の絵で言うと真ん中に描いてある鎖状のものではなくて(これは多分宇宙船)、縱に通ってる帯状の大地の方。ある恒星を中心として直径は地球の公転軌道ほどあり、自転することによって重力を生み出している。また両淵には高さ1000マイルの壁がそびえ、大気の流出を防いでいる。というわけで今ではおなじみのコロニーの発想ですがオリジナルの規模は圧倒的に巨大。しかも非閉鎖系。

この巨大な構築物を誰が、何のために作ったのか...

物語に登場する樣々な種族は下記参照。退化してんだか進化してんだか分かんない異星人同士が、お互いを知ってる「既知宇宙」にテンコ盛りに肩触れ合うという設定での物語。「エイリアンが地球に攻めてくる」というのよりはずっと面白い話が一杯出来そうです。映画にしたいと思った人は沢山いたと思うのですが、ここまでは無理(どう無理なのかは読んでみて下さい)。「既知宇宙」というアイデアにはスターウォーズなんかも十分に影響受けてると思います。

DATA



1988

リングワールドふたたび

(ハヤカワ文庫SF―ノウンスペース・シリーズ)
内容(「BOOK」データベースより)
驚異の人工世界、リングワールド探険の旅から、すでに23年の歳月が流れ、ルイス・ウーは電流中毒となりはてていた。そんなある日、かつて探険をともにしたパペッティア人のネサスが、彼のもとを訪れた。リングワールドの〈建設者〉の秘密をなんとか探りあてたいとのネサスの懇願に、ルイスはふたたびリングワールドを目指して旅立った!だが、巨大な環状世界は破滅寸前だった―中心がずれたため、あと1年半で太陽と接触、すべてが粉々に崩壊するというのだ。ルイスたちは必死でこの危機を防ごうとするが…ファンの熱い要望にこたえてニーヴンが放つ待望の続篇登場。

DATA


以下、wikipediaより
ラリイ・ニーヴン
代表作は『リングワールド』(Ringworld : 1970年)だと見なされている。この作品で1970年度のネビュラ賞、ローカス賞、1971年のヒューゴー賞を受賞している。
ニーヴン作品の多くは、かれが創造した「ノウンスペース(既知宇宙)」を舞台としている。このノウンスペースで人類は10を超える異星人種と太陽近辺の星々を共有統治している。なかでも「クジン族」や「ピアソンのパペッティア人」は作品中の主要キャラクターとしてしばしば登場している。

ノウンスペース
ラリー・ニーヴンの多くのSF作品に共通する舞台設定である。
各作品中では、人類がノウンスペース(既知空域)とよぶ用語は、一般的に地球近辺のおよそ60光年の範囲の探査済みの恒星、植民済みの惑星その他の集団を指す。また各作品が扱う時代は、人類の初期の太陽系探査から近傍の恒星系群への植民までの数千年にわたる(数十億年前の出来事に言及しているものもある)。

シリーズに登場する諸種族
クジン人
  • 好戦的で巨大な猫に似たエイリアンである。人類と何度か過酷な戦争をすることになる。第一次の戦争時には人類より100年以上進んだ科学を持っており(人類が光子を用いた反動推進を使用しているころ、クジン人は重力偏向推進を用いていた)苦戦を強いられた。なお、これらの戦争については短編集『Man-Kzin Wars 』(ほとんどの作品がニーヴン以外の著者によるもの)の発刊まではほとんど語られることが無かった。
ピアスンのパペッティア人
  • 人類より数百年は技術的に進歩した種族である。三本足、双頭の生物で、群生生物の子孫。また臆病なことで知られる。その強大な商業帝国は多くの株式市場や政府を裏で操る。パペッティアの策略はノウンスペースの多くの大事件に関与している。
アウトサイダー
  • 低温環境に生きる脆弱なエイリアン。深宇宙にまで旅をし、交易品として情報を売買する。科学技術は人類やパペッティア人さえも凌ぐほど発達しており、人類は超光速航法を彼らから購入し、パペッティア人は無反動推進技術を購入した。彼らは星間種子(スターシード)と秘密のつながりがある。
パク人(プロテクター)
  • 人類と類縁関係にある異星人である。パク人の一生が老年の人間の(生物としての)目的を説明付ける。リングワールドを建設するほど技術的に進んでおり、知能も極めて高い。但しパク人の数学体系では超光速航法を独自に開発することは不可能だった。
クダトリノ人
  • クジンの奴隷種族だったが、人類によって解放された。クダトリノ人はレーダー帯域の波長でものを「見」る。また、他のクダトリノ人にはレーダー帯域で「見せ」、人類には触れて感じさせ、パペッティア人には舌の触感で感じさせる彫刻を作る。
スリント人
  • 太古に絶滅した種族。かつてテレパシーによるマインドコントロールで銀河系を支配していた。この能力から、作品によってはスレイヴァー(奴隷使いの意)族と呼ばれることがある。
グロッグ
  • 毛皮で覆われた三角錐型の生物で、テレパシーによって他の生き物をコントロールできる。後にスリント族の二十億年にわたる退化の結果の子孫と判明する。
トゥヌクティプ人
  • スリント人と同時期の古い肉食の種族で、優れた科学技術、特に遺伝子工学で知られている。
バンダースナッチ
  • 巨大なナメクジのような生物で、もともとはトゥヌクティプ人がスリント人の食料源として作り出したもの。
トリノック人
  • 三個の眼、三本の指、三角形の口を持つ種族。人類がつけた名前 (TRInoc) もこれらの3という特徴に由来する。偏執狂(パラノイア)の傾向がある。
火星人
  • 砂の下に生息していた原始的なヒューマノイド。火星では死滅したが、リングワールドの「火星の地図」にはまだ存在する。
ジョトキ
  • タコ型の知的生物。五片のウナギ型の非知的生物が一個の頭脳として集合する。かつての惑星間帝国の支配者であり、クジン人をボディガードとして徴用していた。しかしクジンは反乱を起こし、自らの帝国建設にジョトキのテクノロジーを利用することとなった。
モーロック
  • ウンダーランドの穴居性で半知性を持つヒューマノイド。H・G・ウェルズの『タイム・マシン』に登場する地底人の名前。
ウールー
  • 1メートルほどの昆虫型生物で、長い眼柄をもつ。低重力で高密度の大気を持つ惑星に生息する。彼らはクジンの奴隷となるまでは星を見たことさえなかった。



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