JFK暗殺事件 製作中

銃声テープ

最終更新:

匿名ユーザー

- view
管理者のみ編集可

銃声録音テープ(dictabelt evidence)

1978年、下院の暗殺特別調査委員会は、暗殺事件はオズワルドの単独犯行であるとの報告書の最終稿の取りまとめに入っていた。  しかし、銃声を録音した警察無線のテープと、その分析結果に関するヒアリングを実施したところ、第2の狙撃者の存在を認める証拠として採用され、最終報告書の結果が大きく変更される事になった。

録音の経緯

事件当日、ダラス市警では警察無線に2つのチャンネルを割り当てていた。チャンネル1は通常の警察無線、チャンネル2はケネディ大統領のパレード専用に割り当てられた。 それぞれチャンネルは、異なる録音機器で録音されており、チャンネル1はシリンダー状のレコード、チャンネル2は円盤状の録音板に録音され、事件当日も正常に作動していた。 この日、白バイ警官の一人の無線機が故障して、チャンネル1のマイクの動作スイッチが入ったままの状態で暗殺事件前後の5分間に渡って音声が録音されていた事が判明した。 もし、この誤動作したマイクが、大統領のパレードの警官であれば、銃声を拾っている可能性があり、さらに発射された銃弾の数や、場所まで特定できる可能性があった。

下院の暗殺特別調査委員会の依頼で録音テープを調べた専門家によるチームは、実際にデイリープラザで銃弾の発射実験を行い、録音テープの中に銃弾の発射によるものと思われる特殊な音の波形が存在するのを発見した。 この時の実験結果との照合では、約50%の確率でグラシノールからの狙撃の可能性があると結論づけた。 さらに、その後、音響モデルの実験を重ね、最終的には95%以上の確率でグラシノールの第2の狙撃者が存在し、発射された銃弾は4発であると結論づけた。

しかし、銃声の録音といっても人間の耳では判別できないレベルのもので、その後、様々な角度から、この録音テープの検証がなされ多くの矛盾点も発見された。 1979年に雑誌の付録のソノシートとして録音テープが録音を繰り返し聞いた読者から、銃声とされる部分以降に、「(パレードは)順調に進行中」との音声が録音されており、銃声の検証は無効だとされた。(しかし、この音声は実際に事件後に発せられた事が後に証明された。)

1982年には司法省の依頼を受けた全米科学アカデミー(NAS)が、音響効果の専門家による調査を実施すると、下院調査委員会で指摘した音は、2つのチャンネル間の音が重なるクロストークと呼ばれる現象だと結論し、銃声の録音説を否定した。 

その後も、この音声に関しては米国の科学界では論争を呼んでおり、現在に至るも結論に至っていない。

目安箱バナー