JFK暗殺事件 製作中

ザプルーダフィルム

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ザプルーダフィルム(Zapruder Film)


ザプルーダフィルムの様々なバージョンのダウンロード (米国のサイト:英文)

ザプルーダフィルムとは、ダラス市で洋服裁縫業を経営するロシア系移民のエイブラハム・ザプルーダが、秘書と共に1963年11月22日のケネディ暗殺事件を、グラシノール側から8mmカラーフィルムで克明に記録した世界的に有名なフィルムである。 

背景

ザプルーダフィルムはBell & Howell社製のディレクターシリーズ・モデル414PD、8ミリカメラを使って撮影された。 このカメラはバネ式の動作方式を採用しており、平均で毎秒18.3コマ撮影される。 当日は全部で26.3秒に渡って撮影され、そのうち事件の瞬間を撮影したのは19.6秒間、486コマである。 この日、デイリープラザで暗殺事件の現場を撮影したフィルムは全部で7本が知られている。 暗殺陰謀説の研究者の一部は、このフィルムは偽造・編集された可能性があるとの説を唱える者もいる。 その証拠として、人間や、リムジンの通常では考えられない動きや、風景の整合性の無さを挙げているが、1991年、映画『JFK』の監督、オリバー・ストーンは、このフィルムを調べた結果、偽造された後があるとは思えないとのコメントを発表した。

歴史

暗殺事件当日の夜には、捜査当局によって3本のコピーが作られ、供出された。 その日のうちに、タイム・ライフ社が、このオリジナルフィルムの権利を15万ドル(2003年の価値で約1億円)で購入した。 ザプルーダ氏は、この内、2万5千ドルを暗殺当日に殉職したティペット巡査の遺族に寄付した。

ザプルーダフィルムは、その後、ウォーレン報告と、タイム誌の記事中に、コマをプリントした形で発表されたものの、動画として一般に公表される事はなく、長期間に渡って、タイム誌の金庫に保管されてきた。 

1966年、ジョシア・トンプソン博士は、その著書『ダラスの六秒間(thesixsecondsinDallas)』の中で、印税の全てを提供するとの条件を提示して、ザプルーダフィルムの一部のコマを掲載する許可をライフ誌に求めたが拒絶された。 そのため、フィルムの一部をイラストにして掲載したものの、これが原因でライフ誌から訴訟を起こされた。

1970年代の前半、タイム社は、フィルムのリストアを行う為に、フィルムをニュージャージー州にある現像所に送った。 この現像所で働いていたのが、暗殺研究家のロバート・ゴードンである。 彼は密かにフィルムのコピーを作成し自ら調査を行った。 1975年、米国の深夜のテレビ番組『グッドナイト・アメリカ』の中で、ロバート・ゴードンと、別の暗殺研究家のディック・グレゴリーが、初めてテレビ放映に踏み切った。 その反響は凄まじく、米国の下院の特別調査委員会が暗殺事件再調査の為に再結成されるきっかけになった。

近年公開されたザプルーダ氏の宣誓証言

エブラハム・ザプルーダ氏の宣誓証言は1964年7月22日午後1時テキサス州ダラス市、ブライアン通りと、アーヴェー通りに面した301ポストオフィス・ビルの法律事務所にて、大統領特別委員会の司法補佐官、ウェズリー・リベラーによって行われた。

リベラー:ザプルーダさん、起立して宣誓していただけますか? あなたがこれから証言される内容は、全て偽り無く、真実であると厳かに誓えますか?

ザプルーダ:誓います。

リベラー:私の名前は、ウェズリー・J・リベラーです。

ザプルーダ:名前はなんとおっしゃいました?

リベラー:ウェズリー・J・リベラーです。 スペルはL-i-e-b-e-l-e-rです。 私はケネディ大統領暗殺事件の大統領直属の調査委員会の司法スタッフです。 私は、1963年11月29日に出された大統領令11130による大統領特別委員会から、あなたの証言を得る権利を得ています。(以下、法的手続き発言は略) あなたは3日前までに、通知を受け取りましたか?

ザプルーダ:私はニューヨークに行っていましたので、秘書が連絡をくれ、この予定を組んでくれました。 実は、それ以上の手続きについては良く分かっていません。

リベラー:こちらに来ていただいたのは、証言していただけるという理解でよろしいですか?

ザプルーダ:もちろんです。

リベラー:まず、フルネームを教えてください。

ザプルーダ:エブラハム・ザプルーダです。

リベラー:スペルは、Z-a-p-r-u-d-e-r でよろしいですか?

ザプルーダ:はい

リベラー:住所を教えてください。

ザプルーダ:自宅の住所ですか?

リベラー:はい

ザプルーダ:3090マークエット通りです。

リベラー:ダラス市ですね?

ザプルーダ:はい、ダラスです。

リベラー:ザプルーダさん、あなたはダラスでお仕事をされていますか?

ザプルーダ:はい

リベラー:どのようなお仕事ですか?

ザプルーダ:女性向けのドレスを作っています。

リベラー:女性向けのドレスですか?

ザプルーダ:はい

リベラー:あなたは、事件当日、暗殺の瞬間の映像を撮影されたと聞いていますが?

ザプルーダ:はい、その通りです。

リベラー:その時の時間経過と、あなたの行動について、詳しくお聞かせいただけますか?

ザプルーダ:はい

リベラー:その時、なにを目撃されたかも、お願いします。

ザプルーダ:もちろんです。 私が見た光景はフィルムに撮影された通りですが、その日、11月22日の午前11時30分頃だったでしょうか、大統領を見に行こうとしたのですが、その時はカメラを持っていなかったんです。 そこで、秘書がカメラを持っていったほうが良いと勧めてくれたのですが、その日は(パレードを)見にいけないかと思っていたので、カメラを持ってきていなかったのです。 そこで急いで家までカメラを取りにいきました。 最初はオフィスの窓から撮影しようかと思いました。 私のいたビルは、暗殺犯が居たとされるビルのすぐ隣なのです。 住所は501エルム通りです。 でも、良く考えると表に出て撮影したほうが良い映像を撮れそうだったので、外に出る事にしました。 そしてエルム通りを、トリプルアンダーパス(鉄道の高架)の方に向かって歩いたと思います。 カメラで撮影するのに適した場所を探して、1つ盛り上がった土手のような、いい場所があったのですが、その上に立つと、狭くて、うまくバランスを取る事ができませんでした。 そこで他の場所を探しながら、もう少し通りに沿って歩きながら、標識が多少邪魔になるものの、高架の近くで、何て呼ぶのかわかりませんが、4フィートぐらいの高さのコンクリートで固められた場所で最終的に撮影する事にしました。

リベラー:証拠物件のハドソン写真1番をお見せします。 この写真にあなたは写っていますか?

ザプルーダ:どれ、見せてください。 ああ、これが私です。 それに、秘書も写っています。 私の立っている姿が映っています。

リベラー:あなたが指差したのは、ステモンス高速道路の入り口を示す標識のすぐ右側に写っているコンクリートの台座ですね?

ザプルーダ:その通りです。 私の後ろにいる女性は、同じ職場で働いています。 彼女も一緒に上りました。

リベラー:このコンクリートの台座の上に立っている2名は、あなたと、その女性ですね。

ザプルーダ:その通りです。 彼女は私が撮影している間じゅう、一生懸命に私を支えてくれました。

リベラー:この写真に写っているのが、あなたであると確認されましたね?

ザプルーダ:はい、この写真が、改変されたりしていないものである限り、ここに写っているのは私以外の誰でもありません。 この写真を見るのは初めてですが、これまで、どこかで発表されたことがありますか?

リベラー:この写真は、ダラス市にお住まいのウィリスさん、確か名前は、フィル・ウィリスさんだったと思いますが、その方が何枚か撮影された写真のうちの1枚です。 写真の裏側に、No5と書かれていますね。

ザプルーダ:そうでしょう。 少し前の写真ならFBIの捜査官の方に見せてもらったことがあります。

リベラー:あなたが、ここの台座の上にカメラを持って立って、パレードはヒューストン通りから、エルム通りに左折してきた訳ですね?

ザプルーダ:その通りです。

リベラー:そして、エルム通りを、トリプルアンダーパスに向かって進むことになりますね?

ザプルーダ:その通りです。 そこで、撮影を開始しました。 パレードがこちらに向かって来るところです。 ヒューストン通りを曲がったところから撮影を始めたかったのです。

リベラー:撮影を開始してから起きた出来事についてお話ください。

ザプルーダ:はい、パレードは一列になってやってきました。 ええ、一列だったと思います。 私は台座の上に立って、ズームになるテレフォトレンズで撮影を始めました。 そうですね、大体この辺りで、最初の銃声を聞きました。 そして大統領が、こんな感じで手を挙げながら倒れこみました。(左胸を抱え込むような仕草)

リベラー:自分の胸の辺りを掴むような感じですか?

ザプルーダ:そうです。 そんな感じです。 それまでは座って、周囲に向かって手を振っていたのですが、銃声の後は、そのような感じになりました。

リベラー:大統領は右側の後部座席に座っていました。 あなたが銃声を聞いた後、大統領は崩れ落ちたのですか?

ザプルーダ:倒れこんだんです。 ジャクリーン夫人の方にもたれかかるように。その時ですが、誰でも銃声が聞こえたら同じように思うかもしれませんが、「ああ、撃たれた」って感じで、大統領が冗談で反応している訳ではないでしょうが、そうやって気持ちを整理する前に次の銃声が聞こえました。 そして頭が裂けて、血とか、それ以外のいろんな物が吹き出ました。そして、私は・・・・話のが辛いです。(証人が泣き出す)

リベラー:いいんですよ、ザプルーダさん。 水でも飲まれたらいかがですか? 飲んでから、続きをお話ください。

ザプルーダ:申し訳ありません。 お恥ずかしい限りです。 でも我慢できなかったのです。

リベラー:何も恥ずかしがる事はありませんよ。 ザプルーダさん。 私があなたの立場だったら、同じだったと思います。 とにかく恐ろしい出来事でしたから。 少し前まで話を戻しましょう。 銃声は何発聞こえましたか?

ザプルーダ:私の考えでは2発だったと思います。 もしかしたら3発だったかもしれません。 どうしてかと言うと、自信は無いのですが、2発目が当たったと思います。 その時は動揺してましたけど、もう一度考えてみると、どうも2発目だった気がします。 あまり自信はないですが、3発目の銃声は記憶にありません。

リベラー:大統領に弾が当たった後、さらなる発砲はありませんでしたか?

ザプルーダ:2発目の銃声を聞いたとき、いや一発目の銃声の後、

続く


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