JFK暗殺事件 製作中 魔法の銃弾(弾道編)


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魔法の銃弾(弾道編)

ケネディ暗殺事件の陰謀説の多くは、事件を一人の人間が行うのは物理的に不可能であるとの説に由来しており、この魔法の銃弾説も、その主要な根拠の一つであり、様々な書籍で不可能な射撃であると記載されている。 ウォーレン報告書によると、テキサス教科書倉庫ビルから射撃された銃弾は

1)ケネディ大統領の襟から3.75インチ(約10センチ)下に着弾し、ネクタイの結び目近辺から外に出た。

2)そこでいつの間にか、右側に進路を変えコナリー知事の右胸に着弾した。

3)右胸を貫通した後、右手首を貫通し、太股に着弾した。


また、ケネディとコナリーの銃弾の反応の違いにも、多くの疑惑が指摘された。 同一の銃弾による傷であるならば、銃弾に対する反応も同時に起きなければ、おかしいとの論理である。

ケネディ大統領の喉に銃弾が命中するのは、ザプルーダフィルムで大統領車が高速道路の標識の裏側に位置していた222コマから、226コマの間と推定されている。 標識の影から出てきた大統領は、明らかに喉近辺に異常を感じる動作を開始している。


一方で、コナリー知事が最初に銃弾に反応するのは、それよりも1秒ほど後のザプルーダフィルムの237コマ目と238コマ目の間で、このコマの間で、コナリー知事の右肩が、がっくりと下がり、左の頬が膨らんでいるのが判別できる。 銃弾により圧迫された胸から空気が口に押し出されたものとされた。 

この時間差が問題となった。 同一の銃弾で1秒の差があるのであれば、複数の狙撃者の可能性が高い。 一方で、この魔法の銃弾説には、複数の事実誤認が含まれており、様々な反証が成された。


魔法の銃弾説に対する反証

座席の位置の高低差と左右差

普通の人間が直感的に理解できるのは2次元までである。 3次元を頭の中で再現するのは、場合によっては困難な場合も多い。 魔法の銃弾説も同様で、陰謀説による説明では、着座姿勢の上下が同じ高さ、左右も同じである。 ところが、ケネディ大統領のリムジンで、コナリー知事夫妻が座っていたのは補助席であり、着座位置は15センチほど下になる。


左右差についても同様である。 ケネディ大統領が座っていたのはリムジンの右側の縁に対し、コナリー知事は夫人に寄り添う形で、車体中央に寄っていた。(矢印がコナリー知事の着座位置、メイン通りから、ヒューストン通りに右折する発砲直前の大統領車)

ケネディ大統領は、太平洋戦争時の負傷が元で腰を痛めていた。 そのため、戦後は常に猫背気味になっており、上着やシャツは上に寄っていた。 魔法の銃弾の銃創の位置は、洋服の孔をベースに算出されており、実際にはもう少し上になる。

着弾タイミング


着弾のタイミングについては、ザプルーダフィルムの223コマ目と224コマ目の間で、コナリー知事の上着の右襟が大きくめくれ挙がる瞬間が、知事の右胸を銃弾が貫通した可能性が高い。 これは、ケネディ大統領の喉を銃弾が貫通する瞬間とほぼ同時である。


米国の科学専門放送局、ディスカバリーチャンネルでは、この223コマ目のコナリー知事の体の角度と、着座位置、ケネディ大統領の着座位置をベースにリムジンの位置とテキサス教科書倉庫6階の位置を正確に再現した上で、カルカノ銃を使った実際の銃弾の発射実験を番組の中で行った。

傷口は、完全に一直線にならぶ。

ターゲットは赤丸で、実際の着弾はやや内側にそれたものの、ほぼ完全な弾道の再現をすることができた。 すなわちウォーレン報告書の通りの弾道となったのである。 (実際の弾道は赤線よりも、やや上側)