自宅出産のこと
最近私たちの周りに、出産を終えたばかりの方やこれからの方が目につきます。その中には自宅出産をされた方が何人かいらっしゃいます。産婦人科医が少なくなっているからではないでしょうが、自宅出産への関心が増しているように思います。
私の二人の子供も、自宅に助産婦さんに来てもらって生まれました。長男はイギリスのオイリュトミー学校の寮で、長女は砺波の自宅で生まれました。長男の場合は寮ですから自宅とは言えませんが、狭い寮の一室で日本人の助産婦さん二人とイギリス人助産婦さん二人が立ち会うという賑やかな出産でした。
そのときのことを少し書いてみたいと思います。
そのときのことを少し書いてみたいと思います。
私たちは結婚後しばらく子供に恵まれませんでした。でもイギリスに渡りオイリュトミーを始めた家内は長年の冷え性が治り、体質が変わったのか、じき長男がやってきました。そして私たちは日本に里帰りせず、イギリスで自宅出産をすることに決めました。
でもイギリスの基準は日本とは違い、血液の鉄分が少ないとかお腹が小さすぎると言われ、なかなか自宅出産の許可がおりませんでした。それでも私たちは諦めず、定期的に病院に通い相談していました。ただ家内の体力がだんだん落ちてきて、自宅出産には難しい状態になってきました。
でもイギリスの基準は日本とは違い、血液の鉄分が少ないとかお腹が小さすぎると言われ、なかなか自宅出産の許可がおりませんでした。それでも私たちは諦めず、定期的に病院に通い相談していました。ただ家内の体力がだんだん落ちてきて、自宅出産には難しい状態になってきました。
そして出産まで3ヶ月を切った頃、幸運にも日本人の助産婦さんに出会いました。その方の娘さんがイギリスに留学しておられ、娘さんに会うために夏休みの間滞在しておられました。またその方は金沢に住んでおられたこともあり、偶然私と共通の友人がおり、そんな縁もあり出産に立ち会ってもらえることになりました。
またアロマや整体の指導をしていただき、家内の体調も回復していきました。運動も出産直前までするようにすすめられ、家内はお腹を抱えながらよく散歩していました。病院からも”日本人の助産婦も共に立ち会うのなら”ということで、ようやく自宅出産の許可がおりました。
またアロマや整体の指導をしていただき、家内の体調も回復していきました。運動も出産直前までするようにすすめられ、家内はお腹を抱えながらよく散歩していました。病院からも”日本人の助産婦も共に立ち会うのなら”ということで、ようやく自宅出産の許可がおりました。
妊娠してから何度も病院へ通ったり、いろんなハードルもありましたが、ようやく出産を待つばかりとなりました。海外での出産でしたが不思議に不安はありませんでした。
季節は夏でしたから、寮は誰もいなく私たちだけで閑散としていました。ゆったりとした時間が流れていて、妊婦にとってはよい良い環境でした。今思い返すと、無謀なことをやったものだと冷や汗ものですが、あの夏の出産を待ち望む幸福感は忘れられません。
季節は夏でしたから、寮は誰もいなく私たちだけで閑散としていました。ゆったりとした時間が流れていて、妊婦にとってはよい良い環境でした。今思い返すと、無謀なことをやったものだと冷や汗ものですが、あの夏の出産を待ち望む幸福感は忘れられません。
その後もう一人日本人の助産婦さんが駆けつけることになります。紙面が尽きてしまったので、そのあたりのことは次回に書きたいと思います。
穴田 眞
穴田 眞