「ドイツの夏休み」 ~Waldorf in Deutschland~
ドイツ人の旅好きは世界的にも有名ですが、実際Vacation休暇が年間6週間もあります。
「Vacation休暇」ですから、日本の「有給」とは意味合いがまったく違います。病気とか、子どもの看病とか、子どもの学校行事のために休む有給はまた別にとれるので、あくまでも日常の仕事の世界から長期間解放されて完全に休暇を楽しむための6週間です。これに土日やクリスマス休暇もつないでとるので実際はもっと長い休暇がとれることになります。
「Vacation休暇」ですから、日本の「有給」とは意味合いがまったく違います。病気とか、子どもの看病とか、子どもの学校行事のために休む有給はまた別にとれるので、あくまでも日常の仕事の世界から長期間解放されて完全に休暇を楽しむための6週間です。これに土日やクリスマス休暇もつないでとるので実際はもっと長い休暇がとれることになります。
この6週間をどんなふうに割り振ってとるか、会社での自分のポジションとか、仕事の段取りとか、家族のスケジュールに合わせて決めます。たとえばまだこどものいない人なら本当に自由気ままに6週間まとめてとって世界を旅したり、子どもが小学生なら学校の長期休みと合わせて春2週間夏4週間と2回に分けてとったりするわけです。
私たち家族がドイツに滞在していたころに、春に1週間イタリアトスカーナで石造りの古い家を借りて過ごしたことがあったのですが、そのときはドイツ人の友人たちみんなに「たったの1週間?もったいない!」と言われました。そうね、1週間なんてもったいないね。。。でもそんなこと言ってたら、大方の日本人の人生の楽しみ方なんて、なんとももったいないという気がしてきます。
私たち家族がドイツに滞在していたころに、春に1週間イタリアトスカーナで石造りの古い家を借りて過ごしたことがあったのですが、そのときはドイツ人の友人たちみんなに「たったの1週間?もったいない!」と言われました。そうね、1週間なんてもったいないね。。。でもそんなこと言ってたら、大方の日本人の人生の楽しみ方なんて、なんとももったいないという気がしてきます。
ではWaldorf学校のクラスメートたちはどんなふうにバケーションを過ごしているかというと、
これはドイツ人に一般的に言えることかもしれませんが、イタリア・ギリシャがとても人気があるようです。
私たちが暮らしていたのは南ドイツだったので、海へ行きたい!という気持ちが強いのかもしれません。
道路事情のいいドイツではキャンピングカーを持っている人がとても多いのですが、イタリアやギリシャといっても
予約もなにもせずふら~っとでかけて、気にいったキャンプサイトで滞在するんだそうです。
私たちがイタリアに滞在しているときも、「今近くまで来てるんだ」と娘のクラスメートの家族が電話をくれて近くのキャンプサイトから駆けつけて、急遽私たちの滞在先のお庭でガーデンパーティになったりと、そんなことも旅の思い出をより忘れがたくしてくれています。
また、我が家と同じこども5人いるお友達家族は、毎年スペインにある友人の別荘を1ヶ月借り切って過ごしています。ヨーロッパはコンパクトサイズにいろんな国々が収まっていて、EU内はパスポートもいらないので、旅をするにはとても便利で手軽でうらやましいかぎりです。
またドイツ(に限らずきっとヨーロッパはどこでも)は、町ごとに独特の景観、風情があって、少し小さな町や村、古城が森と森の間に点在しているのも実にいいですね。ドイツ人の友人が「日本に行ったら、町と町がどこまでもつながっていた」と驚いていました(苦笑)。ドイツ国内で毎年同じ避暑地の同じ農家で、何をするというでもなく滞在してのんびり過ごすというお友達もたくさんいました。
これはドイツ人に一般的に言えることかもしれませんが、イタリア・ギリシャがとても人気があるようです。
私たちが暮らしていたのは南ドイツだったので、海へ行きたい!という気持ちが強いのかもしれません。
道路事情のいいドイツではキャンピングカーを持っている人がとても多いのですが、イタリアやギリシャといっても
予約もなにもせずふら~っとでかけて、気にいったキャンプサイトで滞在するんだそうです。
私たちがイタリアに滞在しているときも、「今近くまで来てるんだ」と娘のクラスメートの家族が電話をくれて近くのキャンプサイトから駆けつけて、急遽私たちの滞在先のお庭でガーデンパーティになったりと、そんなことも旅の思い出をより忘れがたくしてくれています。
また、我が家と同じこども5人いるお友達家族は、毎年スペインにある友人の別荘を1ヶ月借り切って過ごしています。ヨーロッパはコンパクトサイズにいろんな国々が収まっていて、EU内はパスポートもいらないので、旅をするにはとても便利で手軽でうらやましいかぎりです。
またドイツ(に限らずきっとヨーロッパはどこでも)は、町ごとに独特の景観、風情があって、少し小さな町や村、古城が森と森の間に点在しているのも実にいいですね。ドイツ人の友人が「日本に行ったら、町と町がどこまでもつながっていた」と驚いていました(苦笑)。ドイツ国内で毎年同じ避暑地の同じ農家で、何をするというでもなく滞在してのんびり過ごすというお友達もたくさんいました。
我が家は、夏の楽しみの一つに、民族祭り巡りをよくしていました。古今東西、祭りは楽しいものですが、ドイツのお祭りも歴史があってどれもとても楽しい。街角でおじさんたちが民族衣装(特にあの南ドイツ、オーストリア、スイス北部あたりはかわいいですね)を来て陽気にフィドルを奏でるのは心底からわくわくしてきます。ドイツのフィドルはアイルランドのそれとはまたちょっと違うのですけれどすっごくいいですね。陽気な音楽を聴きながら地ビールをごくごくっ、本物のソーセージをバリッ!
中でも私が好きだったお祭りは中世の騎士団を再現した“Ritterturnier”。
中世の騎士団の決闘を演じる騎士、姫たちはもちろん、屋台のスタッフ、一般来場客までみんな中世のスタイルで、
(私は普通の服です、無念)タイムスリップしたみたいにすてきでした。老いも若きも祭りに興じていいですねぇ。
屋台もいろいろあって、でもどれも「石屋さん」「牛の角屋さん」「革屋さん」「木の器屋さん」と手工芸品ばかりです。食べ物屋さんも薪オーブンでピザを焼いてたり、焚き火の上に鍋を吊るしてスープを煮てたりといった具合です。祭りといえども食器ももちろんガラスや陶器で、デポジットを払って、きちんと返却したら返金されます。
木製の古い古い年代物のメリーゴーランドも登場してもちろん人力!でまわします。1サイクル回し終えると、その若いメリーゴーランド屋さんは観衆から拍手喝采です。
中世の騎士団の決闘を演じる騎士、姫たちはもちろん、屋台のスタッフ、一般来場客までみんな中世のスタイルで、
(私は普通の服です、無念)タイムスリップしたみたいにすてきでした。老いも若きも祭りに興じていいですねぇ。
屋台もいろいろあって、でもどれも「石屋さん」「牛の角屋さん」「革屋さん」「木の器屋さん」と手工芸品ばかりです。食べ物屋さんも薪オーブンでピザを焼いてたり、焚き火の上に鍋を吊るしてスープを煮てたりといった具合です。祭りといえども食器ももちろんガラスや陶器で、デポジットを払って、きちんと返却したら返金されます。
木製の古い古い年代物のメリーゴーランドも登場してもちろん人力!でまわします。1サイクル回し終えると、その若いメリーゴーランド屋さんは観衆から拍手喝采です。
祭りの一角では、中世の庶民の生活を再現したサイトがあって、そこでは”役者”たちが1週間ほど中世と同じ暮らしぶりでキャンプします。 私の子どもたちの幼稚園のクラスメートの家族が毎年この”役者”をやっていて、ここでの1週間は羊毛を紡いだり、木を削って食器を作ったり、焚き火で一日三食中世時代の料理を作って食べ、中世スタイルのテントで寝泊りするのです。そのためもあって、普段からお父さんはひげを長くのばし、お母さんや娘たちは腰ほどまである髪をおさげに編んでと日々の努力も相当なものです。日本の「夏祭り」とは気合いが違います。
こんな中世のお祭りが各地で繰り広げられます。
こんな中世のお祭りが各地で繰り広げられます。
こんなふうに夏休みを満喫していた私たちですが、日本に帰ってきたとたんばたばたと忙しく、いとも簡単に日本人モードに戻ってしまっています。
反省。
反省。
一度きりの人生ですもの、大局観で眺めて、自分にとって本当に大切なこと、大切にしたいものにこそ
時間をさきたいものです。
ではみなさんどうぞすてきな夏をお過ごしください!
時間をさきたいものです。
ではみなさんどうぞすてきな夏をお過ごしください!
Norry Futter 元公立小学校教諭 ’96年よりカナダ、ドイツのシュタイナーコミュニティーにて家族で暮らす。
'04年より富山森のこども園(シュタイナー教育と森のようちえんを理念とする野外自主保育)主宰。
'04年より富山森のこども園(シュタイナー教育と森のようちえんを理念とする野外自主保育)主宰。