フリーチベット関西~FREE TIBET KANSAI~

チベットを知ろう

チベットの実情を知ろう

このサイトは現在製作中で未完成な状態です。今後、急速に内容を充実させていきますので、数日内にまたチェックしてみてください。

1.中国のチベット侵略

中国は1950年にチベットを侵略し、以来、現在に至るまで、たくさんのチベット人を虐殺し、チベットの寺院を破壊し、チベット人を不当に逮捕・拷問してきました。中国はチベットの自由を求める人々を徹底して弾圧する一方で、中国はチベットに対し漢民族を移住させ、チベットを中国に同化させ、チベットの文化そのものをなくしてしまおうとしています(同化政策)。その結果、現在、チベットでは、チベット人600万人に対し、中国人は750万人となり、中国人人口の方が多くなっています。
  http://www.tibethouse.jp/human_rights/index.html

  • 1949~1979年の間にチベット人120万人以上が殺害された、そのうち約33万人が拷問や死刑で死亡している。
  • 現在、チベットでは、チベット人600万人に対し、中国人は750万人
  • 急速に滅びゆくチベット文化

  • 国境警備隊の無防備のチベット人巡礼者に対する発砲(2006.9,30)                          2006年9月30日に、中国の国境警備隊は、ダラムサラを目指して国境付近の雪原を歩いていたチベット人ら数十人に対し、銃撃を加えた。先頭と後方部を歩いていた2名(うち1名は15歳の少年)が死亡、子供を含む数十人が不明となり、73人いた亡命者のうち、ネパールにたどりついたのは43人だったという。                                                 中国当局はこの事件について当初、「銃撃事件は承知していない」とコメントしていた。しかし、ネット上に映像が流れてしまったためか、「幾度もチベットに戻るように警告したが、チベット人が攻撃してきたので撃った」と発表し、日本国内の報道機関もそのように報道した。  しかし偶然、ヨーロッパの登山家が事件の様子を撮影しており、そこでは、ただ列をなして歩いているだけのチベット僧が、まるで狩りをするかのように、何の警告もなく、狙撃されていた。 偶然撮影されたこの映像は日ごろチベット人に対して行われている人権侵害を如実に表している。


2.2008年3月のラサでの暴動(蜂起)

チベットのラサでは2008年3月、チベットの自由を求めるデモが起きました。
1959年3月10日にチベット動乱がおき、チベットの最高地位責任者であったダライ・ラマはインドに亡命を余儀なくされました。そのため、3月10日はチベット人にとって忘れられない日なのです。
この平和的な抗議を中国当局は武力で容赦なく鎮圧し、多くの死傷者、逮捕者がでました。逮捕された者は、そのまま拷問を受ける恐れがあり、また通常、政治犯として処罰されます。中国は政治犯の死刑が非常に多い国です。現在、少なくとも2000人以上のチベット人が拘束され、命の危険にされされています。

中国は武力鎮圧の際、ラサから報道機関や観光客を締め出し、徹底した情報統制を行いました。そして「軍隊の関与はない。発砲は行っていない。」「チベット人が暴動を起こしたからこれを鎮圧した。」と嘘の発表を行い、中国だけでなく世界を欺こうとしました。中国はチベット人の過激さを強調するため、チベット人が漢民族の店を破壊する映像だけを世界に流し、日本のマスメディアもその映像を流し続けました。

しかし、中国当局の発表が嘘であったことは様々な証拠から明らかになりました。


  • アンカー 写真が暴く嘘~中国のプロパガンダを検証する

  • 卒業旅行に行っていた日本人大学生は、「大砲のような音を聞いた」・・・(四国新聞社)

  • 日本人旅行者は「ポタラ宮は戦車と武装警察により制圧されていた。ラサ市内でも多数の武装警察と装甲車が制圧に乗り出した。」「朝4時、5時ごろに大砲の音が聞こえた」「激しい時は1分間に何発も銃声が聞こえていた。」・・・(民放の番組/放送局・番組名不明)

  • 2008年3月で生じたチベット人犠牲者の写真(ご遺体の写真になりますので、ご覧になるかどうかはご自身でよく判断してください。)

  • チベット亡命政府によると2008年3月10日より4月25日までの間にチベット(ウツァン、カム、アムドの伝統的にチベットとされていた地域~チベット自治区より広い)での犠牲者数は203人、負傷者数は約1000人、逮捕者数は5715人。    

  • 中国、甘粛夏河でのデモ弾圧映像(チラシに掲載されていた、僧侶さんのいらっしゃるエリアです。)

  • また中国は警察官をチベット人に変装させ、意図的にラサでの暴動を誘発させ、その写真をBBCやラジオ・フリー・アジアに送付していた疑いがもたれている。同様のやり方は、1989年3月チベット自治区の党委員会書記であった胡 錦濤が、自由や独立を訴えるチベット人を武力で弾圧し、無差別殺戮を命じた時のやり方と酷似している。1989年にはジョカン寺の前で蜂起する群衆を装甲車がひき殺したが、2008年にも装甲車が群衆に突っ込んだという報告がある。

  • 各家庭から1人連行、密告奨励も=チベット人への締め付け強化


3.現在も

今私たちがこうしてる間にも、チベットの人たちは理由も告げられることなく逮捕され、拷問を受け、生死の危険にさらされています。

  • 平和行進に参加した幼い4人の子を持つ38歳の母親は、逮捕された後、拷問を受け、瀕死の状態で釈放された。しかし当局の圧力により病院の診察を受けられず、4月17日になくなった。僧侶が葬儀を行うことまで当局により禁止された。
  • 刑務所では、過剰な殴打により、腕や足を折られている者もいる拘束されている人々は、鎖の手枷足枷を嵌められ、両手を背中で縛られたまま長い時間吊り下げられ(通称「飛行機」)、おこなってもいない犯罪の自白を強制されている。いくつかの監獄では、収監されている人々は3~4日に一度しか食べ物を与えられていない。何日も水を与えられていないため、多くの人々は自分自身の小水を飲んでかろうじて命をつなぐ。大勢が弾圧の際に負傷し、その後も監獄のなかで過剰に殴打されており、何の医療措置も施されないまま、怪我によって死亡し続けている。また当局は、亡くなった収監者達の遺体を即座に処分している。身体状態が極度に悪化すると釈放されるが、その多くは監獄で受けた打撲その他が原因で、釈放後まもなく死亡する。監獄では厳寒の気候であっても、じかにコンクリートの床の上に寝るしかない。

4.その他の資料

  • アルピニスト野口健さんのブログ
日本人の有名人でチベットの問題を口にする人は少ない。ただ知らないだけなのか知っていても話す気がないのかわからないが、アルピニストの野口健さんはチベット問題について明言している。中国は自国に対して不利な活動をする外国人に対してビザを出さない。チョモランマを聖地とする野口さんにとって中国に入国できなくなることは聖地を失うことを意味する。それでも彼は中国のチベット弾圧に対してはっきりと批判をしている。何度もチベットを訪問し、チベットの現状を見つめてきた彼のブログは、実際の経験から得られたもので、秀逸だ。

【以下3月21日・22日のブログより抜粋】
http://blog.livedoor.jp/fuji8776/archives/2008-03.html#20080321
「3月14日、チベット自治区の区都ラサ中心部で…大規模な暴動が発生。永年に渡り中国に支配されチベットの文化が葬り去られようとしている時に命をなげうってでも中国による侵略を国際社会に訴え、そして救いを求めようとしている彼らの行為を一体誰が責められようか。…」
「ヨーロッパ社会も中国によるチベット支配に対して厳しく対応してきた。しかし、日本ではどうだろうか。そもそもチベット問題を知らない若い人があまりにも多い。…」
「・・・毎年のようにチベット入りしたが、その度に姿を変えていくラサの姿に同じ町だとは思えなくなってきた。チベット人街特有のくねくねと入り込んだ路地裏はすっかり整地され代わりに大通りにショッピングセンターに高級ホテル。走っている車がワーゲンやベンツ、BMWのような高級外車が増えた。ホテルやお土産屋さん、ショッピングセンターのオーナーの大半は漢民族。特に鉄道がラサまで開通し観光客数は急増し観光ビジネスとしてさらに漢民族がラサの中心街を牛耳る。私は何度も中国の警察が街中でチベット人を木の棒で殴っている姿を見てきたことか。…大半のチベット人は生活が苦しくなり、また経済的格差が生まれている。
 ヨーロッパではドイツなどの4か国はすでに首脳がオリンピック開会式の欠席を表明。EUに関しても競技を含めてオリンピックのボイコットを求める世論の広がりに押されて協議している。
 このオリンピックに向けて一生懸命励んできた選手たちの気持ちを思えば北京オリンピックの「ボイコット」などそう簡単に口にはできない。しかし、これ以上の非人道的な行為が中国によって繰り返されるのならば、中国に対する明確なメッセージとして中国が最も恐れている「ボイコット」という最終手段がその選択肢の中に含まれるのも、またやむを得ない。」

 「オリンピックで国力を増大させた中国が第二のダルフール紛争を招くかもしれない。オリンピックによって新たな血が流されるかもしれない。血に汚れたオリンピックに出場する事が果たして幸せなことなのだろか。私にはそう思えない。何故ならばオリンピック開催が引き金となり新たな血が流れようものならばオリンピックに出場した選手、またその関係者は生涯、十字架を背負うことになるからだ。
  中国にとっては北京オリンピック開催を成功させることが最大のテーマ。そして世界が中国に対して注目する時期でもある。この北京オリンピックはチベット人の声を世界に伝える最大の機会であり、またこの機会を逃せば次がなかなか見いだせないだろう。
 そしてオリンピック開催により中国はさらに経済的に発展し、これがさらなる軍拡に繋がる。巨大な軍事力を背景にすれば国際社会の声の影響力は低下するだろう。中国の体質が変わらないまま北京オリンピックが開催されれば、その結果、第二のダルフール紛争が起こるかもしれない、そしてチベット人への非人道的行為がさらにエスカレートするかもしれない。中国との摩擦を回避しようと、無条件のまま安易にオリンピックに出場すればそれこそ無責任である。」
 「 オリンピック出場の条件として国連などによる国際調査団の受け入れとダライラマとの直接対話を中国に強く要求するべきではないだろうか。オリンピックと政治は別問題とよく言われるが、本当にそうでしょうか。そもそもチョモランマの山頂にまで聖火リレーし、オリンピック開催までに急ピッチでラサを開発し、「中国のチベット」を演出しようとしている中国自身がオリンピックを政治利用しているではないか。「オリンピックと政治は別問題」は所詮は綺麗ごとであり、建前でしょうに、それを鵜呑みにしたらそれこそ中国の思うつぼでしかない」


【2008年5月8日のブログより抜粋】
http://blog.livedoor.jp/fuji8776/archives/2008-05.html
中国はチベット問題を「内政干渉」と表現されるが、ネパールで行っている行為はどのように説明されるのだろうか。内政干渉どころかネパールを完全に支配下におき属国扱いしているではないか。

「言論の自由」が一切許されない、まるで戦時中の日本の憲兵による、またはナチのゲシュタボのような異常な監視体制化下の中で山頂を目指さなければならない全ての登山隊がまことに不憫でならない。聖火リレーを走った日本人選手の中に「スポーツと政治は別ですから」とのコメントがあったそうな。いかにも綺麗な「正論」でしょう。しかし、もしチベットでの悲劇を目の当たりにしたら、その「正論」が通用しない世界があることを知るに違いない。なにしろ「ヒマラヤ登山」という「スポーツ」が中国の政治によって弾圧されているのだから。







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最終更新:2008年06月08日 00:55