各ロワの拡声器とその顛末①






原作(バトル・ロワイアル)


【使用話】21章後半~22章(文庫版P253~261)
【使用者】日下友美子、北野雪子。幼なじみの親友同士。
【拡声器】ハンドマイク。支給品ではなく、沖木島観光協会に放置されていた物。
【目的】本心から殺し合いを望んでいる生徒はいないと信じ、不戦と状況打開を呼びかける。
【放送内容】
【友美子】『みんなーっ』『みんなーっ聞いてーっ』
  『みんなーっ。戦うのはやめてーっここまで来てーっ』
  『みんな戦いたくなんかないはずよーっ。ここまで来てーっ』
  『お願いーっ。ここまで来てーっ。あたしたち二人でいるのーっ。戦う気なんかないわーっ』
(川田がショットガンを空に向けて撃つ)
【友美子】『やめてーっ。みんな戦いたくないはずよーっ』
<マシンガンの銃声>
【友美子】「うっ」
【雪子】「きゃーっ」「友美ちゃん!」
<ハンドマイクが床に落ちる音>
<先程より小さいマシンガンの銃声>
【その後】
  マーダーに狙われることを危険視した七原秋也、中川典子、川田章吾の主人公組がショットガンを空に向けて撃って止めさせようとするが、呼びかけを続行する。
  直後、その懸念通りにマーダーの桐山和雄がイングラムで遠方から二人を撃つ。この時にハンドマイクが壊れ、放送は終了する。
  その後瀕死の重傷を負いながらも自分を心配する雪子に、友美子は七原への恋心を伝える(放送前に、雪子も彼を好きだったと告白していた)。
  同じ思いを抱いていたことを知り、二人が友情を確かめ合った直後、近づいてきた桐山にワルサーで止めを刺された。



葉鍵ロワイアル


【使用話】238話「白い、決意。3」239話「白い、決意、そして終幕。」
【使用者】杜若きよみ〈原身〉
【拡声器】ハンドマイク。きよみ〈原身〉の支給品
【目的】争いを止めるために、主催者に対し宣戦布告する。
  きよみ自身に戦う力はなく、主催者に見せしめとして殺されることを前提として行った。
【放送内容】
【きよみ】「聞こえますか?島にいる、皆さん、聞こえますか?私は今、森近くの建物の屋上にいます。見えますか?」
  「私は、きっと、これから死ぬことになるでしょう。それは、主催の意に反することをするからです。よく、聞いてください。これは、私の主催に対する宣戦布告です!」
  「あなた達は、何人殺しましたか? 何人の友人を肉親を大切な人を、失いましたか?
  私は一人、大切な友人を、失いました。私は、酷く悲しかった。悲しくて、辛くて、仕方がなかったのです。
  あなた達はどうですか?これだけの人達が、同じ時代の同じ国に住む、普通の人達が、殺し合いをさせられているのに、自分のことだけを思い、自分の大切な人だけを守ることしか、できないのでしょうか?
  …私は、嫌です。そんなことは死んでも、したくありません。
  自分や、大切な人を守るために、誰かの大切な人を殺すだなんて、そんなことは出来ません。
  もし、私に同意をしてくれるなら、手を取り合って人の皮を被った悪魔の魔手から、逃げ果せて下さい。方法は、必ずあるはずです」
  「人は弱いものです。とても弱い。猜疑心、嫉妬、劣情、優越、劣等…。ありとあらゆる、負の感情があります。それでも。
  大切な人がいるのであれば。守りたい人がいるのであれば、人は強くなれる。
  私は、少なくとも、私はそう、思っています。だから、死を賭して、この場で語りかけます。
  疑うのも、争うのも、止めて、協力しあってください。活路は醜い争いからは生まれません。決して、生まれないのです。
  私は、これから主催の手にかかり、死ぬことにはなるでしょう。でも、それは。無意味な死ではないと、そう思っています。
  私は参加者の誰の手にも掛からずに、済むのです。そして、自らが出来る、たった一つの反抗を、主催にしてやれたのです。
  さあ、考えなさい。あなた達が、今するべき事を。本当の敵は誰か。想い出して下さい」
  「最後に!!蝉丸さん!!」
<コンクリートに膝をついた音>
【きよみ】「聞こえますか?私は、もう、ダメです。
  でも、悲しまないで。私は私の誇りに従って、戦うことが出来たのです。私はこうして、私を守りました。
  だから、蝉丸さん、月代ちゃんをみんなを守ってあげてください。
  私は、こんなことしかできないけど、でも、蝉丸さんなら、切り抜けられる。そう、信じてま……」
<爆発音>
【その後】
  放送中に、胃の中に仕掛けられている爆弾(ハカロワでの首輪の役割)を爆破させられ、満足げな微笑を残して死亡する。
  ちなみに、爆弾の発動は本来の放送・管理担当である高槻01ではなく、爆弾担当の高槻03が独断で行った。


【使用話】735話「導く声<前編>」
【使用者】坂神蝉丸、三井寺月代、少年。蝉丸と月代はきよみの知人。
  少年は黒幕・神奈の分身であるジョーカーだが、二人には知られていない。
【拡声器】消防団の詰め所に設置されていた放送設備を修理して利用。
【目的】蝉丸&月代→脱出のための有志を募る
  少年→神奈に対向できる、魔法を使える参加者を殺害するために捜索を依頼する
【放送内容】
【蝉丸】『島内に生き残る、全ての善意ある参加者たちよ!! 聞いているだろうか?
  俺は坂神蝉丸。最初に断っておくと、管理側の者ではない。諸君らと同じ、被害者である参加者だ』
  『もはや体内の爆弾に危険は無く、我々の同志は管理側の拠点に攻め入ることさえ始めている!
  参加者同士で殺しあう愚を悟り、今こそ手を組んで立ち上がるときなのだ!
  怯え隠れる者も! 後悔を胸に血塗れた腕を抱く者も! 仲間と共に脱出を願う者も! 全ての者を、俺は歓迎する!!』
  『繰り返す! 俺は全ての者を歓迎する! 今こそ我々は手を組んで立ち上がるべきなのだ!!
  我が意に賛同する者は、学校に集って欲しい。そして我らが希望に反する者どもよ、決着をつけようじゃないか!!
  現在俺と志を共にする仲間は…』
  『学校は、市街地南部に広がる山の東側にある! 街から山を見て、その左だ。繰り返す……』
(息を乱した蝉丸が月代達に振り向く)
【蝉丸】『…ふう』
【月代】『(・∀・)せみまるっ!』『(・∀・)お疲れさまっ!』
【少年】『もう一言、魔法使いの件もお願いできるかな』
【蝉丸】『ん?…ああ、済まん、そうだったな』
  『(む…電源を入れたままであったか…)
  あー…追加の情報だ。集合にあたって現状の打破のため、諸君にお願いがある。
  恐らく既に知らぬものはいないだろうが、我々の中には多くの異能者が存在する。中でも現在求められているのは”魔法使い”だ!
  心当たりのある者は、是非とも名乗り出て欲しい。その知識と、能力に期待する!』
【その後】
  蝉丸は学校、月代と少年は仲間が潜伏している療養所へ移動を開始するが、途中少年が用済みとなった月代を殺害する。
  その際月代が装備していた仮面が遺言を残し、それを聞いた蝉丸が駆け戻る。少年は一旦身を隠し、仮面と月代の死体を囮に蝉丸を襲撃する。
  その直後ずっと機会を窺っていたフランク長瀬が、ライフルで少年を狙撃する。
  弾は少年の左肩に当たるも、仕込まれていた偽典のページ(銃弾を反射できる)に反射され、蝉丸の胸部を貫く。
  それが致命傷となり、蝉丸は死亡する。
  その後少年はフランクの協力者などに襲撃されるも、自身の継嗣である郁未に助けられ、その場から逃亡する。



お笑いロワイヤル2002ver.


【使用話】Vol.1のレス505
【使用者】光浦靖子(オアシズ)、岡田圭右(ますだおかだ)
【拡声器】スピーカー(光浦の支給武器)
【目的】戦うことの出来ない仲間を集めるため
【放送内容】
「皆~、戦うのはやめて~っ」
「皆一緒に頑張ってきた仲間じゃない。戦う意志のない人はここに集まって~!!
こんな無意味な戦いはもうやめて~!!!」

「みんな~、戦う・のは・・・・」
「グフッ…」
【その後】
最初は光浦一人で呼び掛けていたが途中から岡田が加わった。
岡田は自分達が襲われても岡田の武器の拳銃で身を守れるから大丈夫だと言っていたが
放送再開直後にあっさり森永(ツインカム)に2人ともマシンガンで射殺された。


【使用話】
【使用者】笑福亭鶴瓶
【拡声器】光浦が持っていたスピーカー
【目的】優勝候補である浜田(ダウンタウン)をはめるため
【放送内容】
「皆!浜田に気をつけろ!アイツはな、爆弾大量に持っとるぞ!ほっといたら皆いかれてまうでー!」
【その後】
光浦の呼び掛けを聞いてスピーカーを使って浜田をはめる事を思いつく。
鶴瓶自身は呼び掛けてからすぐに林に隠れたため襲われることはなかったが、
呼び掛け自体に大した効果はなかった。


【使用話】
【使用者】藤井隆
【拡声器】鶴瓶から奪ったスピーカー
【目的】目障りな川島(麒麟)をおびき寄せるため
【放送内容】
「川島あー――――ッ!!」
「麒麟の川島!!お前よ!聞いてる?田村は私が預かったわ。返して欲しければ明日の夜、森の奥にある遊園地にいらっしゃい!!来なかったら相方の命はないわよ!」
「それから野次馬は容赦なく殺すわよ!命が惜しければ遊園地には近づかないこと!いいわね!」

(待ちくたびれて2回目)
「いつまで待たせる気なの~!!!川島!!!田村がどうなってもいいの?
あんたの相方でしょ?早く来なさい!!!」


【その後】
自分より目立つ川島を排除するため川島の相方の田村を人質に取り、
鶴瓶からスピーカーを奪い呼び掛けを行っていたが、
結局川島が到着する前に田村に反撃されて殺された。



お笑いロワイヤル2006


【使用話】139
【使用者】本坊元児(ソラシド)
【拡声器】スタート地点の学校にある放送機器
【目的】相方の水口以外の参加者(自分含め)全員を1度に死亡させ、水口を優勝させる
【放送内容】
「え~、参加者のみなさんお元気ですか?
baseよしもと所属ソラシドの本坊元児と申します。
この場を借りて、僕からみなさんに伝えたい事があります。」
「僕は、このプログラムを終わりにしたいのです。
もう親しい先輩や後輩、もちろん知らない芸人の人達も、
これ以上の殺し合いは嫌なのです。無意味だと思うんです。
誰にも苦しい思いをしてほしくないのです。
誰かのせいにして生きるのも、誰かの為に死ぬのも見たくありません。
みんなで、このプログラムを終わらせましょう。」
「1人も欠けて欲しくありません。
みんなで終わらせたいんです。みんなと一緒がいいんです。
だから、だから、みんな・・・・・・・・・」
「  だから、みなさん。みんなで一緒に、楽に死にましょう。  」


【その後】
水口達と一緒に学校にある遺体を弔うため兵士達のいる学校に侵入して兵士に捕まったが、
ゲーム管理者であるビートたけしが気まぐれで偶々始まった放送に本坊達が参加するよう促し、本坊が名乗りを上げる。
この直後銃声が響き、さらにたけしが死亡者の追加と言って、
銃声も追加すると同時に本坊の名も読み上げる。
しかし実際は本坊の放送内容に興味を持ったたけしがわざと銃の狙いを外させていた。
その後結局たけしとの”面談” の末本坊は再び戦場へと解放される。


【使用話】203「エンバーミング」
【使用者】玉袋筋太郎(浅草キッド)
【拡声器】不明
【目的】相方の水道橋博士を殺した“神”を探すため
【放送内容】
『あー・・・・ブツッ、あー、あー…えー、本日は晴天なりィー…』
『おぅ、聞こえてっかぁ? 浅草キッドの玉ちゃんこと玉袋筋太郎がお送りしてっからよー、
そのへんのおヒマな皆さん、耳の穴かっぽじって聞いといてやってくれよなぁ!』
『…で、俺が探してんのはさ、“神”ってやつなんだ…それもただの神じゃねぇぜ、俺の相方を…』
『…俺の相方の、浅草キッド、水道橋博士を天から落っことした、神とかいうやつを探してる』
『勝手にうちの相方裁いてくれちまったみてぇだし、“神”サンよ、お前のことぁ俺が裁いてやらぁ…
そうじゃねぇとあいつも浮かばれねぇだろ?まぁ…それにちゃんと供養して、
手のひとつもあわせてやりてぇからよ…』
『…この島のどっかに隠れてやがんだろ? 死んじまってる可能性もあっけどよ、生きてんなら出てこいよ、
俺ぁ展望台だ…展望台からこうやって叫んでる』
『いいか? 今日の6時だ、つまり次の殿の放送まで、俺ぁここで“神”を待つ…
それから移動すっとこは決めてねぇけど、またこうやってどっかから叫ぶぜ…~ガッ、ビ・・・---ッ』



ラノベ・ロワイアル


【使用話】第250話「Marionette」
【使用者】鳥羽茉理、シズ
【拡声器】メガホン(島中に響く仕掛け有り)
【目的】 仲間を集めて対主催を訴える。
【放送内容】
シズ『皆さん聞いてください、愚かな争いはやめましょう、そしてみんなで生き残る方法を考えよう』
シズ『確かに私たち個々の力は微々たるものかもしれないが、だからこその協力だ!
  みんなで一緒に戦おう』
鳥羽茉理『そうよ!あいつらの好きになんかさせちゃダメ!…わたしは…ダンダンダンッ!!』
三度の銃声。
更に二度の銃声。
鳥羽茉理『ああああっ!』
鳥羽茉理『たす…たすけ…始さん…』
鳥羽茉理『がっ!』
銃声
鳥羽茉理『いや…やめて…こないで…始さん…聞こえているんでしょう?、なんできてくれないのよお!
  始さんっ!続くん!終くん!余くんっ!』
鳥羽茉理『死にたく…ない』
ガンッ!その銃声を最後に放送は終了した。

【その後】
管理者に脅迫されているジョーカーのパイフウが、標的が団結する事を怖れて襲撃。
奇襲により言葉はすぐに途絶え、銃声と悲鳴を響かせる放送となった。
シズは即死こそしなかったが致命傷を受け、直後に別のマーダーにトドメを刺されて死亡した。


【使用話】第530話「ロイヤルストレートフラッシュ(王者の往く道)」
【使用者】ダナティア・アリール・アンクルージュ、(竜堂終、リナ=インバース、ダウゲ・ベルガー)
【拡声器】メガホン(島中に響く仕掛け有り)
【目的】 対主催の意志と、彼女の定めるルールを島中に告げる。
奪うな、喪うな、そして過つな。
もしも過ちを犯したならば、たとえ赦されずとも悔い改めて進め。
そして“決して絶望してはならない”
【放送内容】
ダナティア「この愚かしいゲームに連れてこられた者達よ」
ダナティア「忌まわしき未知の問い掛けに弄ばれる者達よ」
ダナティア「聞きなさい。あたくしの名はダナティア・アリール・アンクルージュ」
ダナティア「今よりあなた達に告げる者の名です」
ダナティア「あたくしはこのゲームに宣戦を布告します」
ダナティア「手伝えとは言いません。逆らうなとは言いません。
  それはあなた達が決める事でしょう」
ダナティア「あたくしはただ、二つのルールを定めるだけ。一つの事実を告げるだけ」
ダナティア「喪った者として告げましょう。奪うな、喪うな、そして過つなと」
ダナティア「奪う事は憎しみを繋ぎ、喪う事は悲しみを繋ぎ、そして過ちは過ちを繋ぎます。
  あたくしはそれを許さない」
ダナティア「過ちを犯した者として告げましょう。悔い改めて進みなさい」
ダナティア「喪われた者達の想いから目を逸らしてはいけません。
  彼らはあなたや誰かを赦さないかもしれません。
  最早、何も考え想う事は無いかもしれません。
  それでも尚、道を見失う事は愚かです」
ダナティア「そして――」
銃声が鳴り響いた。
竜堂終「ダナティア!!」

ダナティア「そして、進む者として告げましょう」

竜堂終「ダナティア、やめろよ! あんたまで殺されちまう!
  ――茉理ちゃんの時みたいに!!」
ダナティア「焦らなくてもいいわ、あたくしは大丈夫」
風が逆巻く音がし始める。
二度目の銃声。
ダナティア「あそこよ、行きなさい」
三度目の銃声。
竜堂終「~~っ。くそ……絶対だからな! もう、あんなに大きな悲鳴なんて聞きたくない!」
四、五度目の銃声。
ダナティア「あたくしは進撃します」
六度目の銃声。至近距離の為、風を裂く音が拡声器に乗って響きわたる。
ダナティア「あたくしは怒りに身を任せない」
七度目の銃声とダナティアの僅かな呻き声。
ダナティア「あたくしは諦めに心を委ねない」
八度目の銃声と暴風の音とコンクリートが砕ける音。
ダナティア「あたくしを動かすのは……」
ダナティア「……決意だけよ!!」

ここで隠れていたリナ=インバースの最大魔法ドラグ・スレイヴが空に向けて使用された。
島の何処からでも見える赤い柱でその力を誇示し、月明かりを遮る雲を吹き払う。

ダナティア「刻みなさい。あたくしの名はダナティア・アリール・アンクルージュ」

吹き払われた雲の切れ目から月光が差し込む。

ダナティア「あなた達に告げた者の名です」

ダナティアが月光の中に姿を見せる。

ダナティア「あたくしはこのゲームに宣戦を布告しました」

更にその下にあるマンションの明かりが付き、居所を示す。

ダナティア「手伝えとは言いません。逆らうなとも言いません。
  頭を垂れるなら庇護してあげてもよろしい。
  けれど、それはあなた達が決める事でしょう」
ダナティア「あたくしは12の仲間達と共に生きて進撃しましょう。
  あたくしはあなた達の道を縛りはしません。
  あたくしがあなた達に求めた事はたった一つ」
ダナティア「――あたくしのルールに従いなさい」
【その後】
拡声器使用話の中でも入念な準備の末に行われたある種の舞台劇。
実質11名(他、喋る支給品2つや精神不安定になって逃避した1名有り)の大集団により行われた。
実はこの放送中の狙撃はダナティアの指示により仲間のベルガーが行ったものであり、知らされていなかった竜堂終の焦る声まで演説に組み込んでいる。
ただし狙撃自体は本気で行うよう指示していた為、内一発は風の護りを抜けて着弾している。
また、この竜堂終は一度目の放送で死んだ鳥羽茉理の仲間だった。

更に非戦闘員を隔離し完璧な準備の元に放送を行ったのだが、この後の展開は壮絶の一言に尽きる。
以降の関連話における投下数6、話数にして16話(多部作多数)で9名の死者(逃避していた1名も戻った末に死亡)が発生。
大集団に所属していた生存者は僅か3名(+喋る支給品)となってしまった。
生き残りも大集団の中に紛れていた保身主義の大量殺人者が生き残っていたり、他も精神的に壊れかけ、重傷などほぼ完全な壊滅状態に陥っている。
ダナティアや竜堂終も死亡している。



ロリショタバトルロワイアル


【使用話】第1話「Childrens in the foolish game」
【使用者】城戸丈
【拡声器】拡声器(四角く整形した喇叭に持ち手のついた形。つまりメガホン)
【目的】 年長組という自覚から、子供達を導く為に非戦と対主催を訴える。
【放送内容】
「アー、アー。テステス。
  ただいま、マイクのテスト中……」
『……僕は、この殺し合いに、断固として乗らないことを誓う!
  どうか、あいつの言うことを信じたりしないでほしい!
  もし人を傷つけたり、殺したりしたら、僕たちの家族は
  きっと悲しむだろうから……だから、絶対にあいつの言ったことを真に受けちゃいけない!』
『法律で決まってるんだ、僕たち子供には権利がある!
  こんな風にムリヤリ拉致して、殺し合いを強いることなんて、どんな大人でもやっちゃいけない!』
『……殺し合いなんて、絶対にしちゃいけない!』
『何とかして、この世界を脱出して、もとの世界に帰る方法を……』

途中で途切れたように見えるが、この後もしばらく放送を続ける事が出来た。
特筆すべきはこれが1話で行われ、その後に状況が動くまでの第53話までの間に、周囲に10名近いマーダーによる包囲網が作られた絶体絶命っぷりである。
最終的には以下のような状況になった。

                マーダー    マーダー

   マーダー
                                マーダー
    マーダー                     マーダー
               \(^o^)/オワタ         マーダー

   マーダー
                   マーダー   

これのやや前Verが交流雑談所67に張られた時のレス

845 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:07/01/24(水) 22:31 ID:Icl/2aRQ
北東だ! 北東に逃げるんだよぉ~っ!とレス付ける前に地図確認したら、
よりによって北と南から掛かる橋のど真ん中から放送かけてやんの。
逃げ場ゼロ。こらあかん。終わってる。終わった。

853 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:07/01/24(水) 23:00 ID:j2wHFDSw
あれだ、「ほら男爵」作戦はどうだ!

マーダーが南北両側から来た所で左の湖にダイブして逃亡、あとはマーダーの同士討ちを(・∀・)しながら見守れば……

うん、キャラ的に無理っぽい。

864 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:07/01/24(水) 23:23 ID:Icl/2aRQ
放送を本気で罠として使用した参加者っていないのか?
場所と道具さえ上手く利用出来ればかなりのスコアを叩き出せると思う。
例えば今回の丈先輩のケースなら、橋の両側に地雷でも仕掛ければ
来る奴を一網打尽に出来たりすると思うんだが。

865 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:07/01/24(水) 23:25 ID:oMUfFtjA
それ、下手すると橋が沈まないか?w

867 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:07/01/24(水) 23:30 ID:Icl/2aRQ
( ゚д゚)

(゚д゚)

870 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:07/01/24(水) 23:38 ID:cf9/83Lk
こっち見んな

…まさか、本気で気付いてなかった…とか?



イエローが間に合えば、スケボーに相乗りして北上&南下で逃げ切るとか…無理かな?
召喚術かバルスカかの二択なら、南下してビルに逃げ込むのがいいかもしれない

869 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:07/01/24(水) 23:37 ID:j01xYCH6
書き手も意識してこんな包囲網をひいたのかな?

871 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:07/01/24(水) 23:39 ID:23AuhT0k
全てが各書き手の予約開始第一発目の作品であり、包囲網は全くの偶然出来たもの、だから凄いw

875 名前:Classical名無しさん[sage] 投稿日:07/01/24(水) 23:45 ID:hn2BiJCI
最初に丈をあの位置に配置した書き手だが、橋の上で逃げ場をなくすのは狙ってた。
一応イエローの救援(みがわり)フラグと弓矢による反撃フラグも入れて、細工は流々、あとは仕上げを(ry

……だったのだが、あそこまで完全包囲が決まると思わなかった。

【その後】
無差別マーダーのヘンゼルに襲われ、そこに救援のイエローが来て乗り物に相乗りして必死に逃げたが、バラバラのマーダー4人に近距離で囲まれ、ベルカナの救援によりその場を抜けるも受けた傷が悪化。
放送者の城戸丈は介錯を受けて死亡する事になる。
更にその死体が逃げ延びたイエローとベルカナへの誤解を生んで危機的状況が発生しており、拡声器の呪いはまだ終わっていないとまで言わしめた。


【使用話】086話「「ごめんなさい」」
【使用者】猪名寺乱太郎、(ヘンゼル)
【拡声器】拡声器(調子が悪く雑音混じり)
【目的】 罪の意識とヘンゼルの強制による謝罪(ヘンゼルは獲物を誘き寄せる為)
【放送内容】
「わ、わだくじ、忍術学園は組所属、『ピーガガガッ』寺乱太郎は、人をじなぜてしまいました。
さ、3人も、死なずに済んだ人を死なせてしまいまじ『ガガーッ、ピーー』。
ここに、みなさんにお詫びの言葉を申し上げたく……」
「みなざま、申し訳ありまぜんっ! わたくじ、『ガガガ、ピー』は、人を死なせてしまいました。
深く深くお詫び申し上げたく……ヒック……お詫びを、申し上げたく……」
「みなさま、『ピーーーーガガガッ』私は3人も、死なせてしまいました。『ガガガピーッ』を申し上げたく……」
「みなざん、ずいまじぇん……!」
「わだくじ、乱太郎は人を殺してじまいまじだ……! ごめんなざい……ごめんなじゃい……!」
【その後】
拡声器の呪い再び。
罪の意識とヘンゼルへの恐怖に怯える乱太郎と、その後方に隠れるヘンゼル、更にそれを離れて窺うメロ、その更に後ろから透視アイテムで様子を窺う金糸雀という“地獄列車”なる異名を付けられた危険な集団の先頭。
ヘンゼルは無差別マーダー、メロは対主催派だけどマーダー、金糸雀もやや危険な思考である。
ちなみに乱太郎は3人を死なせたと思いこんでいるが、実際の責任は殆ど無いに等しい。
内二人にいたっては死んだフリを目撃しただけである。

精神的疲労から判断力すら失っていた乱太郎はこの死地から逃げられず、二人の獲物を引きずり出した時点でヘンゼルにより殺害された。



仮面ライダーバトルロワイアル


【使用話】「叫べ!!RX」
【使用者】南光太郎
【出典作品】仮面ライダーBLACK RX
【拡声器】
【目的】ゲームを止める有志を集める為
【拡声器使用前→使用後の一連の流れ】
開始直後、ゲームの黒幕をゴルゴム……じゃない、クライシス帝国と確信(例によって根拠薄し)
参加者名簿をいきなりなくしたためシャドームーンの参加を知らず、のっけからRXのぶっちぎりモード全開。
支給品はカラオケマイク。よりにもよってこの男に……
とりあえず、これを拡声器として使うことを思いつき、ビルの屋上で使用。
【放送内容】
「みんな、俺は南光太郎といいます。この殺し合いを止め、神崎士郎、そして、クライシス帝国の野望を砕くための仲間を、同志を探しています。
  奴らを恐れることはありません。奴らを恐れず、人間らしい心を保つことが大切なんです。俺に力を貸してください。そして、一緒に奴らと戦いましょう!」
その直後、カリスに不意打ちくらって、変身制限の都合上変身できないままビルの屋上から落下する。
でもこいつ、どう考えたってこの程度で死にそうにない。ぶっちぎるぜ!!!

【コメント】
ダメだ、こいつにだけは絶対呪いが効きそうにねぇ!!!
それどころかマイクで歌いだしたらカオスロワの大虐殺の再来が(ry


【使用話】夢の欠片
【使用者】園田真理
【出典作品】仮面ライダー555
【拡声器】拡声器。全マップに届く優れもの。真理の支給品
【目的】ゲームを止めるようみんなに訴える
【拡声器使用前→使用後の一連の流れ】
開始直後、麻生(仮面ライダーZO)と出会った真理は、麻生の提案により、同士を募り、戦いを止めるため、拡声器を使うことを決意する。
だが、仮面ライダーに変身した麻生に、異形なる者への恐怖を感じ、逃走。
冷静になり、麻生に悪いことをしたと思いつつも、ひとりで放送を始めることに。そして……
【放送内容】
「みんなぁ! 殺し合いなんてもうやめてー!!」
「殺し合えって言われたからって、人を殺すなんておかしいよ!
  帰りたいから殺すの? 守りたい人がいるから殺すの? ただ殺したいから殺すの? 怖いから殺すの?
  それじゃ、誰も救われない! ただ言われるままに殺し合ったって、あのコートの男が約束を叶えるはずが無い!
  私たちは力を合わせて、ここから脱出しなくちゃいけないんだよ! 殺し合ったって帰れるわけが無いよ!
  そして何も力が無くて脅えている人! 私もそうだった! でも、危ないとき何度も助けてくれた救世主がいる!
  私の夢を守ってくれた巧、ファイズがいる! 私を助けてくれた麻生さん、仮面ライダーがいる!
  他にもカイザの草加くんや、もう一人の仮面ライダー、瀬川さんって人がいる!
  だから諦めないで! ファイズは、仮面ライダーは……」
「闇を切り裂いて、光をもたらす! こんな殺し合い、ぶっ壊してくれるから、脅えないで自分と戦って!
  私たちにあるのは闇だけじゃない! 希望だっていっぱいある!
  だから、強く! 正しく生きて! 諦めないで! みんなぁーーー!!」
「麻生さぁぁぁん!! ごめんなさい!! 私……!!」
その直後、放送を聞いて現れたマーダー、マシーン大元帥に機関銃で撃たれる。
マシーン大元帥は駆けつけた麻生により、倒されたものの真理はそのまま帰らぬ人となった。
その際の戦闘は拡声器により、一部始終が伝えられ、真理の死と麻生の活躍が多数の参加者たちを動かすことになった。
彼女自身は拡声器の呪いに打ち勝つことは出来なかったが、彼女の放送は多数の仮面ライダーと参加者たちに夢と希望を与えたのである。


【使用話】それぞれのココロ
【使用者】麻生勝、日高仁志
【出典作品】仮面ライダー響鬼
【拡声器】拡声器。全マップに届く優れもの。真理の支給品
【目的】真理の意思を継ぎ、ゲームを止めるようみんなに訴える
【拡声器使用前→使用後の一連の流れ】
真理の想いを受け継ぎ、再び呼びかけようとする麻生。道すがら、極度の疲労から倒れかけるが、日高仁志の助けにより、無事に丘の頂へと辿り着く。
【放送内容】
「みなさん、聞いてください。先程……先程、みなさんに希望を訴えた真理ちゃんは命を落としました。
  俺が、俺が不甲斐ないばっかりに真理ちゃんは……」
「真理ちゃんは最後に夢の話をしました。夢を持つと、時々凄く切なくなり、時々凄く熱くなる。
  そして、真理ちゃんは俺の夢を訊ねました。俺の夢は仮面ライダーとして、みんなを幸せにすること。
  俺の夢を聞いた後、真理ちゃんは俺が夢を叶えることを望み、眠るように息を引き取りました。
  ……俺は自分の願いを叶えます!こんな戦いをぶっ壊して、みんなを必ず救い出します。
  だから、真理ちゃんが言っていたように希望を捨てないでください!勇気を持ってください!正しく生きることを諦めないで下さい!」
「みんな、聞こえたか。麻生さんや真理ちゃんが言った通り、諦めるんじゃないぞ。
   明日夢!あきら!きっと助ける。だから待っていてくれ」
この時点ではふたりの近くに積極的なマーダーはおらず、いきなり戦闘になることはなかった。
だが、ステルスマーダーである影山冴子が登場し、彼らとパーティを組むことになった。
先行きがなんとも不安である。



任天堂バトルロワイアル


【使用話】第二十八話「【massacre】」
【使用者】タケシ
【出典作品】ポケットモンスター
【拡声器】
【目的】ゲームを止める有志を集める為
【拡声器使用前→使用後の一連の流れ】
開始直後、ゲームを止めなければならないと思ったのか、いきなり草原で拡声器を使用。
【放送内容】
『みんな、聞こえるか!? 俺はタケシ! このゲームを止めさせる為に、ここに集まってくれ!』
『とにかく、人が人を殺すなんて、間違っている。サトシとカスミも聞こえているか? 聞いてたら、今す』
この直後、ファルコにコルト・ハイウェイパトロールマンで撃ち殺される。

一応クマトラ、モナにも聞こえたが、モナもファルコにより射殺、クマトラも重傷を負う。

【コメント】
一話ズガンじゃねぇか



ギャルゲ・ロワイアル

【使用話】第26話「おはぎと仮面と校内放送と私」
【使用者】神尾観鈴
【出典作品】AIR
【拡声器】学校の放送室の放送機器による校内放送
【目的】不戦と状況打開への呼びかけ
【放送内容】
『あー。あー。え、えっと、この学校とその周辺にいる皆さん、私の声が聞こえますか?』
『え、え~と……私の名前は神尾観鈴といいます。皆さんと同じ、この殺し合いに参加させられてしまった参加者の一人です。
  私は殺し合いには乗っていません。他の人を殺そうとも、傷つけようとも思っていません。だって――私たちには大切な人たちがいるからです。
  もし、私が誰かを傷つけたら、きっとその傷つけられた人のお父さんやお母さん、友達は私を一生恨み続けるでしょう。
  逆に私が誰かに傷つけられたら、きっと私のお母さんや往人さんはその人を一生恨み続けるでしょう。
  ――そんなの私は嫌です。そんな血で血を洗う悪循環を生み出すことを私は望みません。なぜなら、憎しみは憎しみしか生まないからです』
『だから皆さんも、あのタカノという人たちの言うことを真に受けたりしないで…………』
『え!?』
『きゃああああああああああああああ!!』

最後に上がった悲鳴はマーダーの襲撃により発せられたものではなく、観鈴同様ゲームに乗っていなかった参加者の一人で、反主催であるハクオロが突然彼女の目の前に現れたため、それに驚いた(襲撃者と勘違いした)ために上げてしまったもの。
ちなみに、この校内放送が行われた時、学校の敷地内にはハクオロの他に双葉恋太郎、四葉、一ノ瀬ことみの三人(しかも全員反主催)が、さらに学校の周辺にも同じく反主催の時雨亜沙がいた。
そのため、以上の四名は全員この放送を耳にしており、観鈴の悲鳴を聞いた瞬間「観鈴がマーダーに襲われている」と勘違い。観鈴を救出しようと放送室へと向かうという展開に。
ちなみに四人のうち恋太郎と亜沙はそれぞれ銃火器(リボルバーとサブマシンガン)を保有しており、その対抗手段を持っていないハクオロは、まさに大ピンチという状態である。

この話が投下された時のギャルゲロワ感想雑談スレの反応

714 :名無しくん、、、好きです。。。:2007/03/21(水) 17:37:24 ID:wHLIOqhn
なんという誤解フラグ……夜+訳の分からん仮面+刀=\(^o^)/オワタ
聖上のジンクスはここでも発動してしまうのか!?

715 :名無しくん、、、好きです。。。:2007/03/21(水) 18:03:49 ID:DCfX9v9h
ハクオロさん災難だな

720 :名無しくん、、、好きです。。。:2007/03/21(水) 18:38:57 ID:jDq//GNE
聖上……ここで頑張って生き延びれば
いつものパターンから抜け出せるさ。きっと。恐らく。多分。

721 :名無しくん、、、好きです。。。:2007/03/21(水) 19:03:45 ID:MOfqmpmn
うはwwwこりゃまた凄い誤解フラグwww
聖上、早くも奥さんの下へ直行か?

723 :名無しくん、、、好きです。。。:2007/03/21(水) 23:24:13 ID:C0xb8WmE
ちょwww 聖上wwwww

724 :名無しくん、、、好きです。。。:2007/03/21(水) 23:27:27 ID:C0xb8WmE
連投スマンが……

学校の周辺にも観鈴の放送聞こえたんだよな?
そんでもって、学校の周辺のエリアには国崎やよっぴーがいる…………

ハクオロさんだけじゃなく、学校にいる連中みんなヤバくないか?www

725 :名無しくん、、、好きです。。。:2007/03/21(水) 23:34:31 ID:jDq//GNE
2×2キロらしいからよほど近くにいない限りは聞こえないと思う……

726 :名無しくん、、、好きです。。。:2007/03/21(水) 23:45:59 ID:cPM3ruxp
(拡声器)<俺の出番か!

なお、上記のレスにある、『聖上のジンクス』、『いつものパターン』とは「ハクオロは主人公キャラなのに、アニロワパロロワでは登場するたびに序盤で死ぬ」という既成事実から来ているもの。
そのため、ハクオロはギャルゲロワ本編スタート前からスレ住人に「死亡フラグを初期装備しているキャラ」などと呼ばれるほどの不遇っぷりである。


【使用話】第42話「宣戦布告」
【使用者】土見稟
【出典作品】SHUFFLE! ON THE STAGE
【拡声器】支給品
【目的】マーダーからの囮になるため
【放送内容】
『おーい、どうしたそこの性悪ちびっ子極悪魔女! 怖気づいたか~?』
『俺は、俺や蟹沢のように大切な人を失って泣く奴をこれ以上出したくない。だから俺は何があろうが絶対に死なないし、誰も殺さない!』
『生きて生きて生き抜いて、このふざけたゲームをぶっ潰す!! 止められるなら止めて見やがれっ!!!』

蟹沢きぬと共にマーダーである芳乃さくらの襲撃から逃れる際、自らが囮になるために使用。
さらに、逃げながら自身はゲームに乗らないこと、ゲームの破壊の決意(主催者に対する宣戦布告)を口にしている。
ちなみに、現在彼を追跡しているさくらはマシンガンを装備しているため、稟自身は非常に危険な状態である。


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支給品
最終更新:2021年01月26日 03:40