このCDを買ってくださったアツいあなた。ありがとうございます。マイルストーンサウンド部、k.h.d.n.の片割れ、ナガタです。さて、締め切り間近でこの文章を書いています。締切というのはこのCDの印刷物データの締め切りのことです。こんな文章をなぜ書いているのか 事故ですかね。僕もよくわかりませんが、ひとつ言えるのは、前回のカラスのサントラでは林と僕のチャットログを載せたんですが、今回は今の時点でそういった内容のチャットをしていない。出来ていない、ということです。困りましたね。どうしたらいいと思いますか?え?わから い?そうですか、じゃあしょうがないですね。じゃあもう少しこのまま続けて書くか…。つってもなあ、書くことなんてそんなにあるわけじゃないんだよ。…イルベロの事について書け?毎回世界観やストーリーが隠されすぎててわけわかんないんだから、こういうとこで保管しろ? ええ、ええ、言いたいことはよっくわかります。僕がユーザーの立場だったら同じことを思っているはずです。じゃあ、書け?まあ、そう焦らず、時間はまだまだたっぷりあるんですから。え?さっき締め切り間近って言わなかったか、って?あ、そうか、そういえばそうか。 じゃあやっぱり書くのやめましょう。書いていたら絶対間に合わないもん。え?世界観とか裏設定なんてホントは無いんだろうって?ま、まさかそんなわけないでしょ。はは…まさか…。 というわけで皆さん(白々しい顔で)、イルベロサントラ「ビッチズブルー」ですが、楽しんでいただけてますでしょうか?あ、テレビなんかでよく、いかがだったでしょうかって聞きますよね。あれ、おかしくない?「いかがでしたでしょうか」じゃないの? 、そんなことはどうでもいい?世界観について書け?まぁまぁ、ちょっと落ち着きなさい、ね?べっつに明日死ぬわけじゃないんだから…って、そうとも限らないか。そんな保障どこにもないよな。そうだよな…。事故に合うかもしれないし、事故に合いそうな子供を助けて事故に合 うかもしれないし、いきなり上から鉄骨が落ちてくるかもしれないし、いきなり上から鉄骨が落ちてきて大変な人を助けて鉄骨の下敷きになるかもしれないしあああくだらねえ。こんな文章、誰が得すんだよ、なあ? というわけで皆さん(アルカイックスマイルで)、イルベロサント(以下略)ですが、楽しんでいただけてますでしょうか?ビッチズブルーってタイトルですが、元ねたわかりますか?元ねたがあります。まあ有名なので、「そんなもん言われなくても最初からわかってるよ。俺の方が早 気づいていたし俺の方が先にサンプリングしてたよ」なんて言っている諸兄の顔が目に浮かびますが、そうです。元ねたは…って、ああ、言わなくてもいい?そうですか、わかりました。わかったよ。 カオスフィールドはジャーマンテクノ、ラジルギはハウス、カラスはドラムンべース、とテーマというかカラーを毎回設定して作曲している我々ケーエイチディーエヌ。覚えにくい?読みにくい?すいません。その通りです。まあでも聞いてくださいよ。今回のイルベロのテーマは何か というとですね、このサントラが出る頃にはもう当たり前になっちゃっていますがエレクトロなんですね。音楽のカテゴライズって曖昧かつ流動的なので一概にこれと言ってしまうのは少々問題が無きにしも非ずんばずんばずんばずんば(ディレイ)、強いて言えばエレクトロ、とそういう じです。なんか今回、僕ことナガタの曲ばっかりじゃねえか!って感じに見えますよね。でもね違うんだよ。このサントラはね、裏ステージの曲が入ってないんだよ。で、その裏ステージの曲のほとんどを、林が作っているの。裏ステージは僕は1曲しか作っていません。 このゲームにおいて裏ステージは超なんかマジすげぇ重要みたいな感じっていうか、これ無くしてイルベロは成り立たないくらいのものでした。 じゃあ何でその裏ステージの曲がこのサントラには入っていないのか、という話になりそうなんですが、まあそれは別の機会に…。 も多分何かの形で…、と、思うんですけどね。わかりません。とにかく林はその裏ステージの曲のほとんどすべてと、イルベロの効果音をすべて作っています。つーかうちのシューティングの効果音はすべて林の兄貴が作っています。凄いですね。並じゃないです。パねえよ。林。 に今回なんて、声の出演までしちゃってるよ。マジすげえよ。先輩すげえよ…、何がすげえんだよ言ってみろ?!す…すごいよ…先輩…パワーもあるし…何ぃパワーもあるぅ?おっと…ははは…脱線してしまいました。脱腸じゃなくて本当によかったと胸を撫で下ろした人も多いかと 思われます。プレイヤーが死亡したときの「アァアァァァァァァ!」という声とですね、プレイヤーの特殊攻撃「メガロファズ」の「??アアアアアッ!」という声ですね。あれ、もう有名ですが、林がやってます。というか僕が無理やりやらせました。 人事だと思って、「嫁さんと子供が実家帰ってる今がチャンスじゃん!」なんつって、やらせました。極悪です、極めて悪い。すいません。はは。でもその甲斐あってか、だい〜ぶインパクトのある作品になったと僕は自負しています。アーケードゲームの製作の途中段階で、ロケー ションテストっつーのをやるんですよ。いわば様子見ってやつ。お客さんに遊んでもらって、その反応を見たりあたたかい、あたたかぁいご意見をいただいたりするためにやるんです。当然、そのロケーションテストでお客さんの目に触れるのは未完成のバージョンなわけです。 前述の林ボイスは、このロケーションテストで既に嫌がらせ級の音量でバリバリなっていました。「あの声心臓に悪いからやめろ」的な声をあったこっちゃでよく見かけました。ははは、あ、よく見かけると言えば「社員乙」っていうのあるじゃん。他の会社はどうだか知ら ねえけど、少なくともうちは社員がわざわざ書き込むなんて事はしないから。って、書いてたりしてたら笑えるけど。で、何だっけ…っと、林ボイス。当初は嫌味なまでの大音量だったわけですが、あんまりにも各方面から言われたため少々凹みつつもですね…あの、やっぱ制 作者ってね、厳しい意見や口汚い罵りには、やっぱ凹むよ?まあいいか。かくしてリリースされた完成版では林ボイスの音量もまろやかな感じに調整され、それでも人の精神を逆なでことには代わりが無いまま今に至るわけです。 ーともう何書いてんだかわかんなくなってきたわ。ここいらでひとつ、カオスフィールドからずっと存在する設定、「アーキシャル」についてでも書きますが、これはですね、いわば神様の机の上みたいなものです。その神様というのは、同時にたくさんの世界を管理している。何故か というと、僕にとっての神様ってそんなイメージだったんです。都合のいい存在じゃなくて、いってみれば巨大なサーバーの管理者だったり掲示板の管理者みたいな感じですといえばいいのかな。時々、然るべき対処をしてくれるけど、まあだいたいについては放任というか、よほどの揉めご でもない限りは何もしない、何もしてくれない。そんな感じですね。アーキシャルというのは同軸を意味する言葉を元にした造語で、ひとつのアーキシャルにオーダーフィールドとカオスフィールドが対になって入っています。そのひとつの対をアドヒアと呼びますが、この名称はさほど 重要ではありません。対の壁は曖昧なもので、????遮断されたり結合する場合もあります。世の中面白い事ばかりではなく、むしろ面白くないこと、????が多いと感じることもしばしばです。ですが僕たちは基本的にオーダーフィールドに生活しているので、裏側を知 らない。??学や占星術などがありますが、それらもすべてオーダーフィールドからの謂わば探査船のようなものだと考えています。万物は常に流転しているので、アーキシャル内部での結合や分離、またはアーキシャル同士の結合や分離も絶えず起こっている。起こる可能性は決して ゼロではない…。これはある種希望の種であり、そして同時に絶望の種でもある。カオスフィールドからこれまで、マイルストーンのオリジナルシューティングにはその根底、裏側に何か黒くドロッとした質感のものを感じる人は多いと思います。それはまさにその通りで、 僕が用意する世界は常にネガティブで、卑屈で陰気な空気で満ちています。ですが僕にとってそういった空気は手段であって、ああ、日曜の夜ってイヤだな、明日学校行きたくないな…会社行きたくないな…外に出たくないな…人に会いたくない…という誰もが抱えている弱い部分に、微弱でも光を射す とができたらと思って話を書いています。書いていますと言ってもそれが表に出ることはほぼ無いので、「出せよ!」って話ですね。でも僕には残念ながら文才はありません!このひどい文章を読めばわかりますね。でも少なくとも暗さというのは明るさの反対側にあるものなので、 僕は結果的に??し希望を描けたらいいなと心のどこかで思っていたりはします。??????、イルマティックエンベロープ。皆さんは楽しんでいただけているでしょうか、いただけたでしょうか。一見すると単なるキ○○イを装ったヘンテコ中二病ゲームですね。いや、まあ、半分くらいは それで当たってますよ。でも百歩譲って中二病じゃなかったらいったい何が面白いでしょうか。僕は何も面白くありません。そもそも中二病という言葉も僕は大嫌いです。自分はまともに大人になれた、まともに子供を卒業できた、とでも思って言ってるんでしょうか…。まあ、それは別 にいいか。イルベロの話に戻ります。このイルマティックエンベロープというのは主人公であるダマジャ・ルジエがログインし続けているネット上の仮想世界のことを指します。もう少し厳密に言うと、ホーリー・エンタテインメント社が提供するオンラインシュミレーションシステム 「DEF」の中にある、国や??、??などを含む疑似世界の事を言います。ですから、基本的にイルベロは、すべてネット上の架空世界で起きていることですね。今回何故そういうコンセプトにしたのかと言うと、シューティングゲームは自分がいて、敵がいる。戦う。何故戦う?誰と戦う? いう事から考え始めることが多いのですが、戦うのは良いけど、人が死ぬのはイヤだな、と思ったんです。敵が爆発するにしても、星が飛んでいっていたりしますが、ああいった演出もその基本のコンセプトに沿って作られたものです。爆発して消えるのではなく、表示されなくなるだけ、 みたいな感じですね。実はそれは、ラジルギの頃からずっと思っていた事で、本当はラジルギも、煙の出る爆発ではなく、パラパラっと、そこから居なくなる、みたいなニュアンスにしたいと思っていました。実際はボンと煙が出てますが、、死んじゃった感は薄いと思います。そしてイル ベロにおいて敵の存在は、人ですら無????????します。いえ、正確には人であることもあるんですが、直接人が出てきてそれを倒す、という事ではない。あくまでネットに存在するアバターのようなもの同士が戦う、という感覚です。最終的には、「この世界を観るもの」が居るんです もまた直接、表面に出てくることは無い。名前すら出てこない。仮に出てきたとしてもそれはハンドルネームのようなものでしょう。ですがそれ以前に主人公ルジエが戦う相手はもっと身近な存在からスタートします。自分に刃を向けてくるカッターだったり腐った寿司だったり…。ルジ エはじぶんの部屋にこもりっきりでゲームをしている女の子です。1面が何故あの顔なのか、あれは配達に来たピザ屋の青年で、家に両親が居なかったため重い腰をあげ玄関に出たルジエを見て、あからさまに嘲笑を顔に浮かべたわけです。なんだこのボッソボソのガキ…と。 そういった無神経な視覚的、もしくは??的な??は生きているとそこらじゅうで遭遇する。他人の事情を、痛みをわかるわけがない、そしてわからないことすら自覚しない。ピザ屋の青年とルジエの間には永久凍土のような壁が存在しています。それは彼らに限った話ではなく、世界は永久 凍土の迷宮です。そんな生きづらい世界でもルジエは生きている。死んでもいない。一日じゅう部屋から出ずログインし続けていても、死んでいるわけではない。ログインした先にはルジエを慕う「人」も確かに存在する。実を言うとイルベロには、もう何人かの登場人物が、脇役とは言え 存在していました。結果として出てきていないのでとても残念なのですが、ルジエの周りにいる何人かのネット上の友達です。もしかすると、ルジエは彼らに対して、自分の身の上を話しているかもしれない、いえ話しているに違いない。それでも彼らはルジエを遠ざけることなく、それ がルジエをネット上に引き止める理由になっているのだと思います。そんな曖昧な救いでも、僕はとても素敵だと思います。顔が見えなくても出会えば挨拶をする。その一瞬の時間を共有できる。そしてそんな彼らのように、ルジエにはチーポというナビゲーターが付いています。これ は、「DEF」内でプレイヤーが使用する機体やアバターに付属する疑似人格のようなもので、「ライム」と呼ばれています。これは僕たちが知ってる単なるCPUといより、もっと進んだものであるようです。人格もきちんと持っていて、感情すら持っているように見受けられます。チー ポもおそらく、ルジエの置かれている境遇は知っているのでしょう。知って上で、ルジエを励まし、なじったりしながら日々ともに生きているわけです。イルベロはそういった人物たちの極めて日常的な感覚を軸に進んでいくのですが、もうひとつ、プレイヤーに直接見えない部分でのス トーリーも進んでいます。それは、先ほども出ましたが「この世界を観るもの」です。…色々書いたようで実はたいした内容じゃねえじゃんという声が聞こえた気がするのでこの辺でやめようと思います。つーか字が小さくて読めねえっつーの!ラジの時もカラスの時もそうだけど、 (次の行は文字が2/3くらい隠れてて判読できず) wiki管理人的注釈。(08/08/20変更) 今日、SweepRecordShopのが届いたり。 スキャンするよりライトで照らして読んだ方が見やすいところがあったので、判読。 前回までの??のところがだいぶ減っていると思います。 あと、ルジエの苗字は「ダマジャ」で確定。変わった苗字…。