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グレンファークラス
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グレンファークラス Glenfarclas
ミラクルな味わい |
一度口にすれば深く印象に残るこのスペイサイドモルトを製造する蒸留所の名前は、他のスペイサイドの蒸留所、例えばグレンリベットやマッカランと比べてあまり有名にあらず、これは極めて不適切なり。資本が蒸留所単独であって、有名なブレンデッドウイスキー会社の傘下にない事を思うに、これは単に資本力の差と存じ候。
確かに絶対的な流通量は違う。間違っても日本の空港の免税店では売ってないし近所の酒屋でも売ってない。でもシングルモルトをまともに扱っている店では簡単に手に入る。そう言う意味ではレアアイテムでも幻のモルトでもない。しかしその深い味わいはミラクル。
グレンファークラスは極めて多種のオフィシャルボトルをラインアップしている。そして低価格。その味わいを考慮に入れれば破格値。流通量も前述のように安定している。
Glenfarclas 12y 43%
Glenfarclas 15y 46%
グレンファークラスは15年が一番バランスがいいということになっているのですが、はて、バランスとは一体何でしょうか?明確な味わいを求めるなら迷わず12年にすべきであります。15年はやや枯れた味。少し線が細く繊細になります。ただ、その線の細い余韻が長く続くのであります。口のすぼまったグラスだとかなりシャープになってしまうので、太くて丸いグレンファークラスらしさを味わうには少し口の広いグラスがいいと思います。
12年は元気な時にガツーンと味わって、15年は落ち着いて、105プルーフはマニアックな狂喜と共に。
Glenfarclas 105proof
10年以下の熟成のものをカスクストレングスでボトリングしたもの。熟成期間は短めなるも粗いところがないのはさすがグレンファークラス。カスク好きの私にはたまらない1本。アルコールの刺激は無く、しっかり骨格のある後味が残る。