亜美・真美誕生日 SS


雨音が運ぶ調べは幸せの予感

「あっ、亜美ちゃん、真美ちゃん!ふざけちゃ駄目です!おっぱい見えちゃいますよっ!」
「プロデューサーさん、入っちゃ駄目ですっ!」
必死で小鳥はプロデューサーの入室を体を張って阻止しつつ、声を上げる。
「おふっ!小鳥さん、むっ胸っ!」
プロデューサーは小鳥の豊かな胸の谷間で窒息、轟沈した。
「ぴよちゃーん、亜美のセクシーさで2(c)を誘惑するのにー」
「あっ、亜美そう言う魂胆だったの?」
「うん?そだよ」
「真美も負けてられないもんっ!」
「パンツ脱いじゃおっと!」
双子の何時も通りの意地の張り合い。
「真美ちゃん!」
「あー、にじゅうちょめちょめのぴよちゃんが怒ったー」
「これ以上ふざけるとおやつ抜きですよっ!」
小鳥のボルテージは上がる一方だ。
「いいもーん、亜美デートのためにダイエットするんだもん」
「真美も今からダイエットするんだもんねっ!」
「あら、いいのかしら、二人とも。今日のおやつは神戸風月堂のゴーフル、マンゴー、バナナ、ブドウ味なんだけど、プロデューサーさんと私で食べちゃいますね」
「ちょっちょーっと待ったぁーっ!無し無し、今の無し、亜美ちゃんと服着ていい子にするっ!」
「真美は最初からいい子だよー」
「はい、二人ともいい子ですね。じゃ、おやつにしましょうね」
最近は小鳥も厄介な双子の操縦術を体得した様だ。
にっこりと微笑む小鳥の後をぴょんぴょんと双子がついて行く。
「わーい、ぴよちゃん大好きω!」
「亜美ちゃん、お皿出してね。真美ちゃん、紅茶を淹れるの手伝ってね」
「はーい!X2」
「もぐもぐ」
「幸せだねぇ亜美」
「うん、至福ってのはこう言うを言うんだね」
普段姦しい双子も美味しいおやつの威力は甚大で、事務所は暫しの平穏を取り戻す。
改まった顔でプロデューサーは双子に切り出した。
「亜美、真美、話が有る」
「なーに2(c)?」
「残念だが、今日の路上ライヴは中止だ」
「うん、雨ザーザーだもんね」
「そこでだっ!今日はお前達の誕生日だろ?」
「うん、そだよ」
「今からプレゼントを買いに行こうと思う」
「え、それって、亜美達のプレゼント?」
「そ・お・だっ!」
「わーい、真美達に2(C)は何を買ってくれるの?」
「そこは、音無さんが助けてくれるから間違いはないっ!」
「はいっ!?私ですか?」
「ええ」
「どうしても?私?」
「ええ」
「はぁ、分りました…じゃあ、参りましょうか」
「感謝致します!」
プロデューサーは小鳥を拝んで感謝の恭順。
「あいむ詩吟いぃんざれいん♪」
「じゃあすと詩吟いんざれぃいん♪」
双子は奇妙なこぶしで雨に唄えばを歌い始める。
雨に濡れそぼる路上に色鮮やかな四つの傘が咲いた。

インスパイア元 神代舞氏亜美・真美誕生祝いイラスト
PSP~~~~~!!(゚∀゚)ノ
最終更新:2008年05月25日 23:34