第一発見者について

結論

第一発見者は犯行グループの一員である可能性がある


根拠

他殺の根拠から、遺体が設置されたときには既に死後硬直によって、大関節が固まっていた可能性が高いです。死後硬直は、

通常死後2~3時間後に顎関節から始まり,
大関節,末梢関節へと進む。
これを一般に下行型硬直というが,
その本態は,筋組織の発達した部位から硬直が発現することと考えてよい。
その後8~12時間で完成し,24~30時間までは持続する。

とのことです。
大間節が固まっていたことから、遺体が運ばれたときには早くても死後4〜5時間程度だと考えられます。

時系列でまとめてありますが、第一発見者は25日20:00に『ベンツ内で川田さんらしき女性がうつぶせになっていた』ことを目撃しています。
しかしこれは、死後硬直してから運ばれた場合不可能になります。
証言等から予想される時系列を以下に示します(*は推測です)。


25日 午後正午頃 川田さんはマット・テイラーと昼食
25日 14:00〜16:00頃 川田さんは一度帰宅。プレゼントを置き、パーカーとスカートの軽装に着替える。犬の散歩に出かける。*
25日 xx:xx頃 川田さんは他殺され。カバン等に詰められる。
25日 xx:xx頃から4〜5時間以上後 現場に運ばれる
25日 20:00頃 第一発見者によって川田さんらしき人がうつぶせになっていることが目撃される

この時系列から分かるように、25日20:00に目撃することはかなり難しくなってきます。もちろんこれだけではありません。



第一発見者が25日20:00に『ベンツ内で川田さんらしき女性がうつぶせになっていた』ことを目撃していることは、複数の目撃者が26日の06:30頃に目撃した体勢『膝を抱えて右の窓にもたれかかっていた』とは異なります。
つまり、第一発見者が25日20:00に目撃した体勢から26日の06:30頃までに体勢が変わっているのです。
ちなみに、26日に警察に通報したのも同第一発見者です。
つまり、第一発見者が25日の20:00に車内を目撃してから、車内の様子を確認して近づいた人はほとんどいないことになります。
この死体の体勢の変化はどう説明がつくでしょうか?
考えられる可能性は以下の2つです。

  1. 第一発見者の証言が嘘であった
  2. 何者かが一度ドアを開け、死体の体勢を変化させた

のどちらかです。しかし、後者は以下の理由で否定されます。

  1. 運転席の窓には目張りがしてあった(剥がれていたとの報道はなし)
  2. 倒れている川田さんを見て大丈夫ですかとドアを開けた場合、当然警察に通報します
  3. 犯人が工作のためにドアを開けた場合、逆に怪しい体勢に変化させる理由がない

つまり、第一発見者が嘘の証言をしている可能性が高くなります。



もし、第一発見者が犯人グループの一員であれば


報道が当初よりこれだけ交錯している理由が簡単に分かります。
第一発見者が嘘の証言をしていたからです。

また、実際に事件現場に遺体を運んだ時間はもっと遅い可能性が出てきます。
もし、26日未明にベンツのルームランプがついていた報道が本当であれば、第一発見者が犯人グループの一員だと確定します。
逆に、第一発見者が犯行グループの一員であれば、26日未明にベンツのルームランプが付いていたという証言は真実みを帯びてきます。
また、何故人目につく時間に自殺or他殺を行ったのか?という疑問も解決します。




 

最終更新:2008年06月06日 01:26