他殺の根拠(遺体体勢について)
結論
『ひざを抱えて胎児のような体勢で運転席に座り、右側の窓にもたれかかっていた』体勢(目撃者談)は練炭自殺では不可能である
遺体体勢の報道
警察発表ではなく、目撃証言を元にした報道は以下のように報道されています。同じ内容を違う人が証言しています。2つの記事に書かれているセリフ(内容は同じ)が違うことからも複数の目撃者がいることが分かるかと思います。
また、同そば屋さんは遺体が搬送されていく時に、小さくバンザイ(猫ひろしのような腕の形)に腕が死後硬直していたと証言しています。
目撃証言から導かれる遺体体勢
目撃者の証言から、
- ひざを抱えていた(ひざは折れて、腕がひざを囲むような体勢)
- 右側の窓にもたれかかっていた
- 腕は猫ひろしのような形
ということが分かる。以下が予想図(図1、図2)になる。
図1. 遺体の体勢(ひざを抱えて胎児のような体勢、猫ひろしの腕も再現)
図2. 遺体の体勢(右の窓によりかかっている)
練炭自殺で図1、図2のような体勢は可能なのか?
練炭自殺では、睡眠薬を併用することが多いと言われています
- 睡眠薬を大量に飲んだ後、意識を失い、そのまま一酸化炭素中毒で絶命
- 睡眠薬を飲まない場合、まず体の自由が利かなくなり倒れ込む、その後しばらく意識がある状態が続き、一酸化炭素中毒で絶命
つまり、どちらの方法であってもぶらんと力が抜けます
そうなると、図1、図2のような体勢は不可能です
実際に図1のような体勢を取り、力を抜いてみて下さい
足が開いてしまったり、手がぶらんと下に下がってしまうはずです
つまり、このような体勢は練炭自殺ではまず無理です
この状況でこのような体勢が可能なのは、図1のように既に死後硬直した遺体を設置した場合です。
その他の報道
上記の主張している体勢は、目撃者の証言を元に報道された記事をまとめたものです。
死体の体勢についてはその他
- 運転席に座り助手席に倒れ込んでいた
- 運転席に座り助手席にもたれかかっていた
などの報道がされています。
これらの報道は、誰がそう述べたのか書いていないことから警察の発表だと思われます。
すぐに自殺の可能性が高いと報道した警察の発表よりも複数の目撃者の証言を信じたいと思います。
図1のような死後硬直はどんな状況で発生するのか
ここからは推測になりますし、他殺であったことを示すだけなら蛇足になります。
図1のような体勢は死後硬直した後、設置されなければ不可能です。
どのような状況であれば、図1のように死後硬直するのでしょうか?
それは、旅行カバンのような窮屈な場所に死体が押し込められた場合です。
最終更新:2008年06月06日 01:31