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黒中速

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黒中速

概要

黒単で組まれる、3~5国帯を重要視したデッキタイプの総称。
黒は個々のカードパワーの高さが特徴となる色であり、非常に長い期間に亘ってコアな人気があるデッキタイプである。

ユニットを重視したビートダウン型、黒重速の様に全体除去など採用したコントロール型、誘爆などによるランデスを重視したアグロ・コントロール型などに大別できる。
これは「様々なバージョンがある」というよりは、環境ごとのカードプールやメタゲームといった要素を軸としてデッキが構築される事による部分が非常に大きい。平たく言えば「その当時の強いカードを中心にデッキを組んだらそうなった」という事であり、例えばそれぞれ「黒単誘爆デッキ」「黒単ゴトラタン(メガビームキャノン装備)デッキ」「黒単ゼク・ツヴァイ(ジョッシュ機)デッキ」などと呼んだとしても間違いでは無い。

なお、基本的にドローを苦手とする色である黒が単色で4国以降を見る、という点にかなりの無理がある。→事故
全く同じコンセプトであっても、トーナメント環境に顔を出すのは得てして黒のカード群に赤や茶のドローとGを加えた混色デッキである場合が殆ど。→カウンタージ・オ
ただし前述したコアなファンの中には、これにすら魅力を感じているプレイヤーもいる様で、この意味では単純な欠点に留まらない性質であるとも言える。


参考


2001年度下半期

黒ウィニーに重めのカードを採用したもの」では無い、明確な「黒単の中速デッキ」と言えるデッキがトーナメントシーンに登場し始めた。
新世紀の鼓動」から「ベースドブースター」にかけて黒に3~4国の強力なカードが大量に収録された事が切欠となった。

当時においても黒系デッキは混色が主流であったが、敢えて単色にする理由はリグ・シャッコー(カテジナ・ルース機)の色拘束であったと考えられる。

ハンデス除去で相手をコントロールしつつ質の良いユニットでビートダウンする、が絡まない事によるサーチ力不足を補うためにユニットの数をそれなりに準備する、ユニットを引きすぎた場合を考えて国力帯をジ・オ重速から中速まで下げる、などといった基本的な構築理論はこの時代で既に確立されている。

サンプルデッキ

2002年度CS決勝期

ガンダム(ティターンズ仕様)御しえぬ野心誘爆武力による統制中立地区防衛部隊などといった強力なカードの登場により、これらを中心に据えたデッキが活躍した。

理想的な勝ち筋は、ハンデス除去でボードコントロールを掌握した後に誘爆のGリセット効果で後続を断つという動き。

前述したカードの共通点として、二つの効果を併せ持つデザインである事が挙げられる。例えばガンダム(ティターンズ仕様)はユニット兼除去、誘爆は除去兼ランデス、といった風に。
これらの性質により、ドロー内容にはムラがあってもデッキの動きにおいてある程度の一意性を保つ事ができるため、サーチ力が無い黒という色特有の不安定性を大幅に軽減する事に貢献してくれている。

なお黒単で組む理由としては、ガンダム(ティターンズ仕様)誘爆の色拘束の強さが挙げられる。
特に前者は混色デッキで利用するにはかなり無理があり、核の衝撃を利用する黒赤との明確な差別化が始まる切欠となったカードだと言える。

サンプルデッキ2

2003年度CS決勝期

ハンブラビ(ヤザン・ゲーブル機)11th》とゴトラタン(メガビームキャノン装備)の登場により黒重速との分化が進んだ時期。
カードパワーを優先して重いカードを多用する黒重速に対して、G事故の減少と速度の獲得を目的としてある程度軽いカードを用いるデッキを「黒中速」と呼ぶ様になった。
とは言えこれらの明確な線引きがあるわけでは無い。「軽(重)めのものを中(重)速と呼ぶ」といった程度のもの。

デッキコンセプト的に、ユニット除去よりもハンデスやユニットなどのアグレッシブなカードが優先されている場合が多い。

サンプルデッキ3

2004年度

御しえぬ野心の相棒であるモルゲンレーテや、使いやすいドローカードである戦場の鈴音が登場した時期。
黒中速・黒重速ともに大幅にパワーアップした。

しかしその直後にタイタニアが登場し、黒中速にとっては同じくGリセットを勝ち筋とする黒系デッキであるブーストタイタニアというライバルが現れる事となる。

サンプルデッキ4

2005年度~2008年度

果てなき運命」で、誘爆の代わりのフィニッシャーとして機能するジャブローの風が登場した。
ただしジャブローの風の性質が黒中速よりも黒重速との親和性が高いものであったため、多くのプレイヤーが黒重速に移行した。

その後も黒中速の弱点を埋めるような優良カードの登場は続いたのだが、恫喝MF黒茶輝きガンダムデッキといった黒耐性の高いデッキが流行したり、ダブルオーの様な黒顔負けのパワーカードが頻出したりと、相対的に黒単デッキの価値が下がり続けていった時期である。

ただし色としての黒はこの間も活躍を続けており、ゴトラタン(メガビームキャノン装備)より指定の薄いジ・オ15th》やシンデレラ・フォウより指定の薄いシロッコの眼などはむしろ人気を増したほどであった。
また、一部では「最強の補助色」の名をから譲り受けたりもしていた。

2009年度[第二期]

ゼク・ツヴァイ(ジョッシュ機)を軸として、大幅な様変わりを遂げると共に再びトーナメント環境に姿を現した。

過去の黒中速との大きな違いとしては、
一つ目は、G6構成になっている事。黒中速の宿命とも言えたG事故が大幅に緩和されていると同時に、3国から6国というかなり広い国力帯に亘ってパワーカードを抽出するというデッキ構築が可能となった。
二つ目は、TRデッキとのハイブリッドである事。ガンダムTR-6[ウーンドウォート]など単体でも強いTRユニットに加えて、シールド・キャノンなどが採用されている。
三つ目は、過去の一般的な黒中速とは比べ物にならない枚数のドローカードが採用されている事。戦斗バイク甲タイプマケドニア・コロニーブリーフィングの欠点を埋め合わせ、ゼク・ツヴァイ(ジョッシュ機)のためのエマ・シーン4th》とタシロの賭け、前述のガンダムTR-6[ウーンドウォート]兵装をサーチするカードと考えれば、デッキの約1/3がドロー・サーチカードである。これらはデッキの一意性を大幅に高める役割を担い、即ち安定性の大幅な向上に貢献している。

三つ目のキャントリップ群については「エクステンションブースター3」と「宇宙を駆逐する光」に収録された新しいカードに入れ替わったものの、それによりデッキパワーが高まった事もあって、2009年度[第二期]で入賞するに至った。

  • インコムを始めとして、それまで紙切れ同然に扱われてきたカードがかなり多く採用されている事でも話題となった。


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