大マジで、オリジナルライダー作らないか?
http://w.atwiki.jp/glow/
大マジで、オリジナルライダー作らないか?
ja
2012-08-21T21:59:08+09:00
1345553948
-
仮面ライダーGLOW:製作プロジェクト/コメントログ
https://w.atwiki.jp/glow/pages/9.html
- た、、、ためしに、、、、 -- (■) &size(80%){2006-04-16 11:46:11}
- 一話読むと、エグゼキュトがいきなり発砲しているみたいだったけど、その辺はどうなのかな?エグゼキュトの装備、規模も含めて考えたい。&br()話の流れとしては、一度事務所に大和らを帰したい。その後エグゼキュトが大和に軽く接触する等のエピソードをはさんだ後、&br()・情報の売り込みに失敗する甲賀と大和の話をちょっと入れた後、大和が空にOWLを見つけ、バイクで追いかけ、NOIZと出くわす。&br()・冒頭の、相談事務所の依頼者の依頼内容が「変な新興宗教にハマった兄を助けて欲しい」で、NOIZ教団が隠れ蓑にしている宗教団体に大和、甲賀が乗り込み、エグゼキュトとNOIZの交戦に巻き込まれる。そこにOWL降臨。&br()・人混みにマリアを見つけた大和が、マリアを追いかける内にNOIZとエグゼキュトの交戦の場に遭遇する。&br()…とかを経てから、一話のクライマックスに入って欲しい。ちょっと今のままだと短い。 -- (本能猛) &size(80%){2006-04-16 20:17:18}
- ■乙。なんとか完成まで漕ぎ着けられるように頑張りましょう。ここの米欄はwiki修正した人が報告する所にした方がよさげ。 -- (OWL) &size(80%){2006-04-17 08:42:15}
- キーワードに第1話で出てきそうな所をリストアップ。説明はまだ入れてません。どこまでネタバレOKなんだろか…? -- (OWL) &size(80%){2006-04-18 09:53:06}
- 使い方がよく分からない。携帯では無理ということか。 -- (本能猛) &size(80%){2006-04-18 19:52:38}
- ごめんちょ。携帯の方はさすがにどうしたらいいのかわからん、、、。 -- (■) &size(80%){2006-04-19 01:01:30}
- 次スレ立ちました。http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1145374248/ -- (■) &size(80%){2006-04-19 01:02:14}
- このまとめサイトの副管理人募集してます。詳しくは次スレ参照。ってか、ここのパスワード全体に公開しちゃってもいいのかなぁ?? -- (■) &size(80%){2006-04-19 01:04:19}
- _(._.)_m(__)mすまん。悦子の台詞、修正してしまった。元々、あの部分を最初に書いたのは私なのだが、なんか、しっくり来ないので直してしまった。 -- (本能猛) &size(80%){2006-04-19 14:33:34}
- キーワードを、1スレのアンケート結果を反映して、甲賀と悦子を改名しました。書き手さんは注意お願いします。 -- (OWL) &size(80%){2006-04-24 13:58:58}
- スレ落ちた? -- (名無し) &size(80%){2006-05-21 11:56:17}
- スレ死んだな -- (名無しさん) &size(80%){2006-05-22 05:27:16}
- 終了? -- (名無しさん) &size(80%){2006-05-28 23:18:08}
- どうなったの? -- (名無しさん) &size(80%){2006-05-30 17:57:04}
- どうする?新スレ立てる? -- (■) &size(80%){2006-05-31 04:35:50}
- 主導者が「どうする?新スレ立てる?」とか言ってる時点で企画としては死んでるも同然。 -- (名無しさん) &size(80%){2006-05-31 17:15:45}
- まあ、とりあえず立ててみてなよ。駄目だったら駄目でいいさ。 -- (名無し) &size(80%){2006-06-07 03:11:16}
- 今更ですが、GLOWスレです。 -- (■) &size(80%){2006-11-16 01:23:14}
- http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1163547810/ -- (■) &size(80%){2006-11-16 01:23:22}
- まだサイト主見てるか?見てる分け無いか・・・ -- (旅人) &size(80%){2009-11-15 16:38:26}
- みてるよー -- (■) &size(80%){2010-02-08 23:40:53}
- サイト主さん。今更だけど、ここの設定使って俺GLOW書いてみてもOK? -- (通りすがりの…) &size(80%){2010-02-16 23:41:01}
- 駄目か。失礼しました(^^; -- (通りすがりの…) &size(80%){2010-04-19 21:33:38}
- 都市伝説小説第一章・仮面 &br() &br()都市伝説・・・それは・・・人の噂から受け継がれていく話・・・ しかし・・・その都市伝説話は人々が噂を広め・・・この不思議な扉を開かせてしまった・・・ &br() &br()・・・怪奇!?蜘蛛人間!? 皆さんこんにちは私の名前は・・・風見マサトです・・・今日は ・・・蜘蛛人間の都市伝説を追っていきたいと思います・・・ &br() &br()蜘蛛人間とは・・・人の姿をした蜘蛛の化け物で壁を蜘蛛のごとく張り付いたり、口から糸を出す人間の事です・・・実 際にそいつを見たと言う目撃者もいて、中には一緒いにい た者を捕まえて何処都市伝説小説第一章・仮面 &br() &br()都市伝説・・・それは・・・人の噂から受け継がれていく話・・・ しかし・・・その都市伝説話は人々が噂を広め・・・この不思議 な扉を開かせてしまった・・・ &br() &br()・・・怪奇!?蜘蛛人間!? 皆さんこんにちは私の名前は・・・風見マサトです・・・今日は ・・・蜘蛛人間の都市伝説を追っていきたいと思います・・・ &br() &br()蜘蛛人間とは・・・人の姿をした蜘蛛の化け物で壁を蜘蛛のごとく張り付いたり、口から糸を出す人間の事です・・・実際にそいつを見たと言う目撃者もいて、中には一緒いにいた者を捕まえて何処かに連れ拐うようです・・・ &br() &br()私は、都市伝説から裏社会の噂を知ってる友人にその話を すると・・・ &br() &br()そいつの現れる場所は知ってるぞ・・・今は亡き遺伝子科学 者のヘラー・バード博士の屋敷だ・・・ &br() &br()ヘラー・バード・・・遺伝子科学者・・・彼は人間の遺伝子と動植物の遺伝子を組み合わせる実験をしていたが数年前、実 験の途中に病気でこの世をさった・・・そして、私は彼の屋敷に来た・・・ &br() &br()屋敷の中を探した・・・そしたら彼の日記が出てきた・・・ &br() -- (名無しさん) &size(80%){2012-08-21 21:59:08}
2012-08-21T21:59:08+09:00
1345553948
-
第二話
https://w.atwiki.jp/glow/pages/16.html
<p>引き続き、41氏による小説</p>
<p> 夜の闇に包まれた、街の一角。<br>
銃痕だけが残された無人の家屋と焼け焦げた自動車の残骸が並び、罅割れた道路には絵の具を撒き散らしたように赤い血がこびりついている。<br>
ノイズのテロ行為による傷跡が色濃く残り、細菌兵器がばら撒かれ封鎖されたこの区画に、訪れる者は少ない。<br>
電灯が消えた街は暗く、僅かな星明りだけが頼りだった。<br>
その闇の中で、一人の少年がうずくまり、震えている。<br>
少年が隠れた家屋はやはり無人であり、彼はそこの一室に置かれた机の下に潜んでいた。<br>
「…………」<br>
少年は、手で華奢な体をかき抱いて震えていた。<br>
目と口をギュッと閉じて、冷や汗を流している。<br>
ボロ布のような服ではあったが、その震えが夜の寒さのみからきたものでないのは、確かだった。<br>
「あにき……あにきい」<br>
たどたどしい日本語で、少年は何者かに助けを呼ぶ。<br>
日焼けした肌や日本人離れした顔立ちから、少年が日本人ではないことが分かる。<br>
そんな少年の耳に、足音が聞こえた。<br>
少年は一瞬、ビクリと大きく震え、耳をそばだてる。<br>
足音は、金属の擦れる音を混じらせて、ゆっくりと少年が隠れた家屋へ近付いていく。<br>
少年は、必死に周囲を見回す。<br>
だが、武器になるような物はなく、助けを呼ぶための道具もない。<br>
今更、逃げ出しても、少年を追う者は決して逃がしてはくれないだろう。<br>
そのことは、追跡者から逃げている少年が一番よく知っていることだ。<br>
そうしている間にも、足音は少年に近付いてくる。<br>
扉が軋む不気味な音と、廊下を歩く追跡者の足音が聞こえ。<br>
一つ一つのドアを開けて、中の部屋を物色する。<br>
一つ目のドアが開かれた。<br>
ダブルベットが置かれ夫婦の寝室。<br>
割れた写真立てには、微笑む若いカップルの姿があった。<br>
少年の姿は、見えない。<br>
二つ目の部屋。<br>
砕け散ったガラスが散乱した居間だ。<br>
画面が壊れたテレビが置かれ、引き裂かれたカーテンが寂しげに揺れている。<br>
やはり、少年の姿はない。<br>
三つ目の扉が、開かれる。<br>
埃の積もった家具と玩具が置かれた子供部屋。<br>
兄弟が使っていたらしい、ダブルベットが見える。<br>
そしてノートと教科書、こっそり開かれた漫画が放り出されたままの学習机。<br>
その机の椅子を収納するスペースから、少年の足が僅かに覗いている。 <br>
追跡者は、獲物を捉えた。<br>
少年にも、それが分かった。 <br>
「…………あにきい!」<br>
忍び寄る恐怖に耐え切れず、少年が叫んだ、その時。<br>
すさまじい音が少年の耳に響いた。<br>
銃声、踏み抜かれた床の上げる悲鳴、人間離れした絶叫、物の壊れる音。<br>
少年は持ち主の安全を祈願する日本のお守りを握り締めて、恐怖が過ぎ去るのを待ち続けた。<br>
目を見開き、だらだらと汗を流して硬直していた少年が、ようやく机から顔を出す。<br>
「……あ?」<br>
驚愕した少年には、そんな短い言葉を出すのがやっとだった。<br>
硝煙が漂っている廊下には、惨状が広がっている。<br>
床は砕け、無数の銃痕が壁に刻まれ、驚くべきことに壁には大穴が開いていた。<br>
とても、生身の人間がやってのけることではない。<br>
「に……にげなきゃ」<br>
ようやく我に返った少年は、お守りを握り締め、廃屋から飛び出す。<br>
「あにきの……あにきのいるところへ!」<br>
辺りをきょろきょろ見回しながら、おっかなびっくりと夜の廃墟を走る少年。<br>
そんな少年から離れた、家屋の上に。<br>
少年の背へと、銃口を向ける者がいた。<br>
襤褸を纏ったその異様は、間違いなく強を救ったグロウのものだ。<br>
グロウは戦闘員の携行している物とそっくりの銃を構え、引き金を、引き絞る。<br>
「…………」<br>
だが、何を思ったのか、グロウは銃を下げた。<br>
少年の姿は闇の中に溶け込んで、見えなくなる。<br>
グロウは、小さく頭を振るい、少年の消えた闇を見つめる。<br>
髑髏の下の表情は、見えない。<br>
「……お前との、約束どおり」<br>
グロウは、ノイズの混じった掠れ声で――<br>
「……俺が」<br>
――その言葉を。<br>
「…………殺してやる」<br>
確かに、呟いた。<br>
自分自身に、言い聞かせるように。</p>
<p> 夜明けの時間は、まだ遠い。</p>
<p>仮面ライダーGLOW 第二話「鳥と蛇の兄弟」</p>
2006-12-06T21:08:57+09:00
1165406937
-
第一話
https://w.atwiki.jp/glow/pages/13.html
<p>仮面ライダーGLOW第一話</p>
<p>------------------------------------------------------------------------</p>
<p><a href=
"http://www11.atwiki.jp/glow/pages/4.html">前スレ第一話シナリオ</a></p>
<p><a href=
"http://www11.atwiki.jp/glow/pages/12.html">新スレ第一話小説版</a></p>
2006-12-06T21:08:34+09:00
1165406914
-
仮面ライダーGLOW:製作プロジェクト
https://w.atwiki.jp/glow/pages/1.html
#ref(http://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20061117155630.jpg)
----
*「仮面ライダーGLOW」再起動!
コンテンツメニュー
:[[仮面ライダーGROWとは]]
:[[全体のプロット>http://www11.atwiki.jp/glow/14.html]]
:[[キーワード]]
:[[FLASH>http://tsukumo9999.web.fc2.com/glow3.html]]
:[[第一話]]
:[[第二話]]
:[[デザイン画]]
:[[その他デザイン画]]
:[[画像掲示板(画像投稿&お絵かき)>http://atpaint.jp/glow/]]
■、きゅうぶへコテハンを変更しました。
随分前に自然消滅したこの企画ですが、この度
復活する事になりました。
まだまだ前途多難ですが、なんとかこの企画を
成立させていきたいと思います!!
まとめサイトは、このまま再利用する事になりました。
○現行スレ
[[「大マジで、「仮面ライダーGLOW」作らないか?」>http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1163547810/]]
○過去ログ
[[「大マジで、オリジナルライダー作らないか?」>http://tsukumo9999.web.fc2.com/glow.html]]
○関連スレ(提携中)
[[「オリジナルの仮面ライダーを作りたいんだが」>http://tv7.2ch.net/test/read.cgi/sfx/1163323054/l50]]
○関連サイト
[[特撮!板オリライダー、オリメタルスレまとめサイト>http://wiki.livedoor.jp/neppu_rider/d/]]
#comment_num2
by■(きゅうぶ)
このサイトは編集フリーです。
カウンター
&counter()
2006-12-01T19:41:43+09:00
1164969703
-
その他デザイン画
https://w.atwiki.jp/glow/pages/15.html
<p>きゅうぶ(■)による、イラスト、落書き等?</p>
<p>□キング</p>
<p><img style="WIDTH: 400px; HEIGHT: 479px" height="576" src=
"http://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20061128090325.jpg"
width="400"></p>
<br>
<p>□OWLのエンブレム</p>
<p><img src=
"http://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20061201162033.jpg"></p>
<br>
<p>□エグゼキュトのロゴ</p>
<p><img src=
"http://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20061201175626.jpg"></p>
<p>
□失敗、頓挫中のGLOWイラスト。(配色に難あり。)</p>
<p><img src=
"http://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20061130175642.jpg"></p>
<br>
<p>以降、またぼちぼち描いてみます。<a href=
"http://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20061201162033.jpg"></a></p>
2006-12-01T19:35:10+09:00
1164969310
-
GLOW開始から結末までのプロット(ネタバレ)
https://w.atwiki.jp/glow/pages/14.html
<p>41氏による、GLOW開始から結末までのプロット。</p>
<p>(現時点で、決定されている流れです。)</p>
<p>■OWL伝説(時代不明。かなりの大昔の物語)■</p>
<p>
遠い遠い空の向こうから、大きな鋼の鳥がやってきた。<br>
鋼の鳥はジュワンの民に、いろいろな知恵を授けた。<br>
民は大層喜び、オウルを神として祀り、大切に扱った。<br>
ところが、ジュワンの外からやってきた異国の旅人が、こんなことを言い出した。<br>
――あなた方は、この鳥の素晴らしい力を独り占めして、恥ずかしくはないのですか?<br>
私は今までいろいろな国を旅してきました。そこでは多くの人が貧困に喘ぎ、戦乱に巻き込まれ<br>
苦しんでいます。<br>
この鳥の力さえあれば、世界中の人々がなかよくやっていけるのです。<br>
この鳥を、檻から逃がしてやりましょう。この鳥があなた方にとって神であるなら、<br>
世界中の人々を救ってくれるでしょう。<br>
神は、いつも平等に人を愛するのですから。<br>
ジュワンの長たちはとても怒り、彼を悪魔の使いと呼び、大勢でよってたかって叩き殺した。<br>
しかし、グラスと名乗った旅人に憧れていたとある青年は、長たちを憎んだ。<br>
皆が寝静まるころに、こっそりと寝床へ忍び込み、手にした短刀で長たちを殺し、オウルを<br>
祀る祭壇に忍び込んだ。<br>
グラスの代わりにオウルを解き放とうとした青年だったが、憎しみに囚われた彼の<br>
心によって、オウルは狂ってしまった。<br>
オウルが鉄を激しくすり合わせたような奇声を天地に響かせると、空は白く染まり、<br>
雲はジュワンの民を閉じ込める壁となり、蛇のように曲がりくねった雷が人を焼き殺した。<br>
畑を荒らしていた蝗が人の体を得て、人間を喰いはじめた。<br>
青年はオウルの力によって、鋼の体と黒い翼を得て、憎しみのままに人々を殺していく。<br>
だが、殺され、荒野に曝されていたはずのグラスの死体にオウルの破片が刺さり、<br>
彼は蘇った。<br>
鋼の体となり白い翼を肩から生やしたグラスは、雲の上、星の空まで飛び上がり、変わり果てた青年を<br>
蹴り殺した。<br>
グラスは美しく輝く刀を引き抜き、狂ったオウルを切り裂いた。<br>
生き残った人々は、どこかへ消えたグラスが残した刀が突き刺さったオウルの死骸を、<br>
オウル山脈と名付け、哀れな青年と犠牲者たちの墓を作り、二度とこのようなことを<br>
起こさないと固く誓ったのだという。</p>
<p>■現代。各キャラを主軸とした全体的なプロット■</p>
<p>--------------------------------------------------------------------</p>
<p>・明神 大和<br>
仮面ライダーグロウの正体。<br>
ジュワンでの紛争と、オウル伝説を調査するためジャーナリストとして、多国籍軍と共に<br>
ジュワンへ飛び込んだ。<br>
ジュワン人と親交を深め、オウル伝説への理解を深めていたが、山脈に封じられた<br>
オウルの覚醒と、それに追従したノイズの儀式に巻きこまれる。<br>
適正があった為、キューブを植えつけられた。<br>
洗脳前にノイズを脱出し、『ノイズメーカー』の装束を奪い取る。<br>
追っ手である三体のアポステルを撃退し、キューブを植えつけた教皇に復讐するため<br>
日本へ戻った。<br>
強たちを危険に曝さない為に、あえて冷酷なふりをしていた。<br>
2話で、弟のように思っていたジュワンの少年グラスを救えず、キューブに侵食される<br>
ことで心身ともに疲弊していく。<br>
エクゼに拘束されるが脱走、本格的にマリアと敵対するも、XXの乱入によりうやむやに。<br>
突然、現れた不思議な女性に惹かれていくが、その女性は教皇の作った戦闘員であった。<br>
正体を明かし襲い掛かる女性を殺すが、精神攻撃を受け大和は発狂、暴走する。<br>
それに呼応して現れた戦闘員の群を虐殺し、エグゼに包囲される。<br>
マリアを倒し、XXと交戦、両者は融合し、巨大なキューブとなる。<br>
それと同時に大量のキューブが投下され、人々の多くがアポステル化する。<br>
大和は心象世界でXXに敗れるが、アポステルと化した強の犠牲により覚醒し、<br>
XXに勝利、XXの遺志を継ぎ、浄化フォームへ。<br>
アポステル化した人々を元に戻す。</p>
<p>以降、エクゼ、マリアと共闘。<br>
アポステルの代わりに投入された強化型戦闘員と戦いながら、越子と和解し、マリア、<br>
日野と親交を深める。キングはこの間に登場、大和とマリアの仲立ちをする。<br>
その後、自ら出陣した教皇の前に敗北。<br>
XXの量産型であるX戦闘員によりエクゼは殲滅され、教皇は大和とマリアに五ヶ月の内に<br>
ジュワンへ来なければ、X戦闘員を世界中に放つと宣告する。<br>
日野と共にジュワンへ。<br>
日野の犠牲により防衛線を突破、ジュワン人の集落にて教皇と対決、マリアと共に打ち倒す。<br>
戦闘能力を失ったマリアからクロウの武器を受け取り、謎のノイズ教祖の下へ。<br>
正体を明かしたノイズ教祖……オウル伝説の復讐を誓った青年とオウルが融合した<br>
ノイズ教祖と交戦、スプリガンを失いキューブアーマーを破壊され、素体に戻って<br>
しまうが、スクラップとなっても稼動し、日野の最後の命令を受けていた戦車と、<br>
クロウのクロスボウにより逆転、伝説に登場するグラスが使っていたクロウの刀で教祖を両断する。<br>
教祖と分離、世界中のキューブを吸収し、自爆しようとするオウルを、最終形態となって<br>
浄化する。<br>
そして、マリアと共に帰国した。</p>
<p>-------------------------------------------------------------------<br>
<br>
・陣内 強<br>
相談所を経営する根は臆病な中年男性。<br>
自分を拒絶する大和に一度は不信感を抱いたが、孤独に戦い続ける姿を見て<br>
再び彼を信じた。<br>
物語中盤、姪の越子を教皇の魔手から守り、アポステルと化す。<br>
大和を救うため、卵と化した大和と邂逅するが、アポステル化した人々に処刑されて<br>
しまう。<br>
死の間際、大和に呼びかけ、事切れる。<br>
大和の復活の鍵となった人物である。</p>
<p>-------------------------------------------------------------------</p>
<p>・越子<br>
強の助手。<br>
成績優秀な才女であり、情けない強に対しても厳しい態度で接する。<br>
だが、年相応な面もあり、たった一人の肉親である強に淡い恋慕を抱いていた。<br>
両親を事故で失っているため、強に依存している節があり、物語の序盤において自分たちを<br>
厄介ごとに巻き込んだ大和を拒絶していた。<br>
中盤にて、両親がノイズによってアポステルへ変えられていたことが教皇の口から<br>
明かされる。<br>
全ては大和を追い詰め、XXと融合させ、浄化フォームへするための計画だったと語る教皇。<br>
目の前で越子をアポステルに変えれば、彼はXXに乗っ取られるだろうと言い、キューブを<br>
植えつけられかけるが、身代わりになった強に救われる。<br>
その後、全てが終わったら、君の望む罰を受けると語る大和に激怒し、あの人があげた<br>
命を無駄にしないで!と説得した。<br>
大和と和解した後は、マリアや日野と親交を深め、強の相談所を引き継いだ。</p>
<p>--------------------------------------------------------------------</p>
<p><br>
・マリア<br>
教皇への復讐を誓った少女。<br>
アメリカ人とスカンディナビア人のハーフ。<br>
ジュワンの文化とオウル伝説を研究していた両親を持ち、普通の人間であった頃の教皇<br>
を慕っていた。<br>
10歳の時、聖ルチアの日に帰宅した家族と共に楽しい一時を過ごしていたが、豹変した教皇によって<br>
両親を殺され、弟と共にキューブを植えつけられ、6年もの間、実験動物として扱われた。<br>
姉を救うため、バイクのアポステルとなった弟……ブラウニーと共に研究所を脱走、当時はキューブと<br>
呼ばれる謎の希少金属に関する研究機関であったエクゼに保護される。<br>
大和と和解後、自分の過去を明かし、戦友となった。<br>
ジュワンにて両親の仇を討ち、集落で生き残っていた童女にオウル伝説を語り聞かせる。<br>
その後、童女を連れて大和と共に日本へ帰った。</p>
<p>--------------------------------------------------------------------</p>
<p>・日野<br>
エクゼキュトの隊員。<br>
マリアの両親は彼の恩師であり、惨劇が起きる数日前に教皇の豹変を不安に思った<br>
両親から「もしもの時は、子供たちを頼む」というメッセージを預かっていた。<br>
深く傷つき、心を閉ざしたマリアを見て、自分のふがいのなさを悔やみ、もしもの時は<br>
命に変えても彼女を守ると誓っている。<br>
ジュワン突入の際、大和にマリアを託し、恩師との約束と己の誓いを果たした。</p>
<p>-------------------------------------------------------------------<br>
<br>
・XX (■による補足。「イグゼス」と読みます)<br>
キューブの侵食により、記憶を失ったアポステルの成れの果て。<br>
教皇を操るオウルは、自分を封印したグラスと近い能力を持つXXとグロウを融合させた後に<br>
新たに誕生した戦士をクロウと共に吸収、より完全な力を得ようと計画していた。<br>
その目論見の一端を知ったXXはそれに反抗し、グロウと融合、マリアの所持するグラスの<br>
刀を奪い、教皇とその裏にいるオウルを打倒するつもりだった。<br>
グロウに破れ、自分の遺志を彼に託した。</p>
<p>--------------------------------------------------------------------</p>
<p><br>
・教皇<br>
ホーミングカンパニーの社長であり、ノイズの教皇という裏の顔を持つ。<br>
マリアの両親と共にオウル伝説を調査していたが、オウルの眠るオウル山脈にて、<br>
その末端に触れ、キューブに寄生される。<br>
以降、オウルの操り人形となっていた。<br>
死の間際、正気に戻り、自分に起こった事と教祖の秘密を明かし、マリアの手によって<br>
オウルの呪縛から開放された。</p>
<p>--------------------------------------------------------------------</p>
<p><br>
・教祖<br>
ジュワンにあるノイズの聖地にて大和を待っていた、オウルの操り人形。<br>
その正体はジュワン人であり、オウル伝説に登場する名もなき青年であった。<br>
オウルは自分をただ一人、道具や神としてではなく、対等の友人として見てくれたグラスを<br>
殺した人間を憎悪し、さらに青年の狂気に犯され発狂した。<br>
封印された後、憎悪はさらに膨れ上がり、その対象はジュワン人だけでなく、全人類に及ぶ<br>
ようになった。<br>
大和の携えたグラスの刀が真の力を発揮した時に呟いた「貴方は、また私を否定するのですね」<br>
という言葉は、青年の言葉だったのか、それともオウルのものであったのだろうか……。<br>
--------------------------------------------------------------------</p>
<p>・キング<br>
マリアに保護を求めた十代にも満たない少年。<br>
キューブに寄生された後、実の両親に疎まれ、はした金と引き換えにノイズへ売り飛ばされた。<br>
低純度のキューブを生産する生体装置が完成されるまで、隔離施設に閉じ込められ、<br>
人間をキューブに変える作業を強制されていたようだ。<br>
自らをキングと名乗り、「ボクは王様なんだぞ!」と声高に叫び、マリアや大和に威張り散らす。<br>
細菌を遮断する防護服を着て、キューブ製のイグアナたちを従え、二人を振り回した。<br>
隔離施設での日々を思い出すためなのか、はたまたイグアナの特性故か、自分より背の高い<br>
者に見られたり触れられたりすることを嫌う。<br>
そのため、大和やマリアに自分をおんぶか抱っこするように命令した。</p>
2006-12-01T19:29:08+09:00
1164968948
-
新スレ第一話シナリオ
https://w.atwiki.jp/glow/pages/12.html
<img src="http://www.uploda.org/uporg589933.jpg"><br>
<br>
夕焼けに染まる、雲ひとつない美しい空の下。<br>
荒れ果てた丘の上に、一人の男がいた。<br>
地に跪いた男の体は、赤い血で濡れている。<br>
涙も枯れ果てたその眼差しは瞬き一つせずに、沈む夕日を見つめて。<br>
男は、体を深々と折り、額を大地に擦りつけ、呻くように呟いた。<br>
すまない、すまないと。<br>
男は、壊れたようにその言葉を繰り返す。<br>
光を失った幾百もの眼と、墓標のように突き立った鉄の箱だけが、その無価値な懺悔を聞いていた。<br>
やがて光は消え失せ、闇が世界を覆い尽すまで。<br>
<br>
<br>
禁断の地、ジュワン。<br>
その日、数百もの人々と、一人の日本人がこの地から姿を消した。<br>
一羽の鳥が歌う、目覚めの声と共に。<br>
<br>
<br>
仮面ライダーGLOW序幕<br>
<br>
<p>
-------------------------------------------------------------------------------- </p>
<p><br>
<img src="http://www.uploda.org/uporg589945.jpg"><br>
<br>
薄暗い部屋の中。<br>
一人の男が、古ぼけたソファーに座ってテレビを凝視している。<br>
映されているのはありふれたニュース番組。<br>
聞こえてくるのは、若いニュースキャスターの声と遠い異国の情勢だった。<br>
「現在、入国が禁止されているジュワンでは宗教団体ノイズを自称するテロ集団と治安維持のために派遣された多国籍軍との戦闘が激化の一途を辿っているとのことです。なお、現地で行方不明となっているジャーナリストの明神 大和さんの消息は依然として判明していません。一年前に発生したテロ集団による現地住民の大量虐殺に巻き込まれたという可能性もあり、安否が気遣われています。また――」<br>
そこで、音と映像が途切れた。<br>
男が振り向くと、若い女性がリモコンをテーブルに置いている。<br>
申川悦子。<br>
相談所を営む男の助手だ。<br>
「陣内先生、目が悪くなりますよ。それに――」<br>
部屋の電灯を付け、可愛らしい花の入った花瓶を手に取りながら、男を軽く睨む。<br>
「――相談所が休業の間、花の世話は自分がするって約束、しまたよね?」<br>
花瓶の水を取り替えてやりながら、淡々とした調子で男を責める。<br>
彼女と付き合いの長い、男……陣内 強には、冷淡な表情の下に隠された憤りが察せられた。<br>
「いや、面目ない。ちょっと仕事の方が手詰まりでさ。つい、ね」<br>
「万年、借金取りに追われている陣内先生が、私の仲介もなしに手詰まりするほど大変な仕事、ですか」<br>
「あー、それはね。俺の個人的な親交というかコネというか……」<br>
「この前の情報屋さんのガセネタに、いくら支払いましたっけ」<br>
「ええと、それは、えーと……」<br>
途端に怪しくなる強の様子に、悦子はため息をつく。<br>
「そんなに大切なんですか、大和って人のこと」<br>
的確な悦子の物言いに、強が押し黙る。<br>
その通りだった。<br>
相談所を休業にしているのも、そこら中を駆けずり回り、嫌味な連中に頭を下げて情報をかき集め、一時期はジュワンへ密入国しようとしたのも、全ては行方不明となった友人、大和のためだ。<br>
「まあ、ね。あいつは俺のためにいろいろ無茶なこともやってくれたし、ガキのころからの付き合いだからな。腐れ縁ってやつさ」<br>
「それで、この有様ですか」<br>
花瓶を置きながら、悦子は部屋を見回す。<br>
台所には水浸しの食器が放置され、屑箱には空になったインスタント食品ばかりが捨てられている。走り書きが記された大量のメモが散乱し、机の上の灰皿には溢れ出さんばかりの吸殻が詰め込まれていた。<br>
それらが、ここしばらくの間、寝食を削って大和を探し続けた強の内面を雄弁に語っている。<br>
「片付ける余裕がなくってさ。本当は、一秒も無駄にしたくないんだけどね……」<br>
「これじゃ、明神さんを見つける前に陣内先生の方が倒れますよ」<br>
「わかってるさ。でも、ね」<br>
思いつめ、表情を曇らせる強の様子に、悦子は諦めたように頭を振った。<br>
強に綺麗なお辞儀をして、手荷物を取り部屋を出て行く。<br>
年下のお嬢さんに説教される自分の情けなさに嘆息する強。<br>
「あの」<br>
強が振り向くと、出口から悦子が顔を出してこちらを伺っている。<br>
「無理しないでくださいね、叔父さん」<br>
一瞬、呆気に取られた強だったが、悦子を安心させるように笑顔を作った。<br>
「大丈夫。いろいろ迷惑掛けてごめんな、えっちゃん。君は俺にはもったないぐらい、優秀な助手さ」<br>
小さく頭を下げ、帰宅した悦子を見送った強は、部屋を見回して苦笑する。<br>
「久しぶりに、掃除するかな」<br>
いつの間にかに、灰皿の吸殻は片付けられ、テーブルには布に包まれた手製の弁当が置かれていた。<br>
<br>
申川 悦子の両親は、数ヶ月前に原因不明の事故で死亡している。<br>
</p>
<p>
---------------------------------------------------------------------------------</p>
<p><br>
<img src="http://www.uploda.org/uporg589958.jpg"><br>
<br>
大都会のビル郡に紛れ、その塔は天に向かって屹立していた。<br>
世界的に有名な企業、『ホーミングカンパニー』本社ビル。<br>
祈りと生贄を捧げる祭壇のようにも見えるそのビルの、最上階。<br>
そこがカンパニーの社長室である。<br>
その椅子に宗教団体ノイズの教皇が、アルカイックスマイルを浮かべて鎮座していることを、知る者は少ない。<br>
「鳥が、目覚めようとしている」<br>
スーツ姿の教皇は、謡うように不可解な言葉を呟く。<br>
背後の窓から臨む青空に、鳥の姿は見えない。<br>
「オウル、かい?」<br>
背広を着た青年が、教皇に問う。<br>
日本語の発音は完璧であったが、背や手足は長く、顔立ちもどこか日本人離れしている。<br>
「ああ、我らが偶像、そして知恵の鳥は、新たな息子を得た。誕生を賛美する祝福の歌が、私にも届いている……」<br>
教皇の芝居がかった台詞回しにうんざりするように、青年は苦笑して肩を竦めた。<br>
「そうかい、彼が来るのか。で、どうするんだい? 君を裏切った娘のお友達も、そろそろ動き出すころだろう」<br>
「それだからこそ、使途を送ったのだよ。なに、直ぐに見つけてくれるだろう」<br>
「機械仕掛けの神を気取るか? 足元を掬われるよ」<br>
「いいや。私はただの傀儡。神の望むままに踊る人形でしかない」<br>
微笑んだまま、悲観的な言葉を並べる教皇を、青年は嘲笑し、部屋を出ようとする。<br>
その背中へ、教皇は言葉を送った。<br>
「君も、何れ知るだろう。その魂の座に刻まれた、二つの十字の意味を、ね……」<br>
男が言葉を終えると共に、銃弾が背後の窓ガラスを打ち砕いた。<br>
日陰に立つ青年の姿は、教皇からは見えず、また青年からも後光に照らされ、陰になった男の表情は見えない。<br>
金属が擦れる音を伴い、青年が扉を開く。<br>
「俺の飛ぶ空は、俺が決める」<br>
青年の声には、僅かなノイズが混じっていた。<br>
一人残された教皇は、手元の電話を取る。<br>
「ああ、すまないね。私だ。部屋の窓ガラスに鳥がぶつかってね。割れてしまったようだ。修理を頼んでおいてくれたまえ。・・・・・・ん? ああ、心配することはないよ。どうも、私は鳥たちに嫌われているらしい。私はこんなにも、愛しているのに、ねぇ」<br>
教皇の視線の先には、一つの写真立てがあった。<br>
微笑む家族。<br>
その隣で笑う男。<br>
その顔は、教皇に良く似ている。<br></p>
<p>
---------------------------------------------------------------------------------</p>
<p><br>
<img src="http://www.uploda.org/uporg589964.jpg"><br>
<br>
しっかりと電灯のつけられた部屋で、強はテレビを凝視していた。<br>
今、テレビに映されているのはニュースではなく、ビデオの映像だ。<br>
それは、明神 大和から送られた物だった。<br>
ノイズのかかった画面には、茜色に染まった荒野が最初に写った。<br>
そこにゆらゆらと揺れて、並び立つ人影が見える。<br>
人影の体は異様に細く、尖っていた。<br>
頭からは細く長い触角のような物が生え出し、顔面の半分を占める大きな目は夜の肉食動物のようにギラギラと輝いている。<br>
手には多種多様な武器を持ち、その全てが、あるものは血に染まり、またあるものは硝煙を吹いていた。<br>
人影は、たくさんの赤い塊を一箇所に集めている。<br>
塊には手や足が生えて、それがかつて何であったかを無言のまま訴えていた。<br>
ようやく、人影がカメラに、そしてそれを構えている者に気付く。<br>
塊を捨て置き、ゆっくりとこちらに近付いてくる。<br>
突如、カメラの映像が激しく揺れた。<br>
撮影者が体勢を崩したらしい。<br>
一瞬、見えたその顔は、紛れもない大和のものだった。<br>
再びカメラが人影に向けられる。<br>
その時には、人影は目前にまで迫っていた。<br>
「…………っ!!」<br>
根は臆病な強が、悲鳴を上げなかったのはちょっとした奇跡だった。<br>
画面を覆いつくすように写ったその姿は、やはり人間のものではない。<br>
体は金属の塊が寄せ集められているようだった。<br>
首から上は生身だったが、それも常軌を逸した姿だ。<br>
その顔は蝗によく似ており、頭頂部から一対の触覚が生えている。<br>
目は落ち窪み、奥底から赤い光が漏れ出ているのだ。<br>
金属の手が画面を覆いつくし、蝗モドキが虫の顎を左右に開き、その内側にある人間に似た歯を剥き出しにして、ノイズの混じった奇声を上げる。<br>
そこで、ビデオの映像は暗転した。<br>
ビデオが終わる数分の間に、強は大和のメッセージを聞いた。<br>
強はビデオを封筒に入れ、関係者以外には教えていない金庫に隠す。<br>
花瓶の中に悦子へのメモを入れ、慌しい足取りで部屋を出た。<br>
点けっぱなしのテレビから耳障りな音が響き、ノイズだけが映っている。<br>
<br>
――みつけた。<br>
<br>
ノイズ音に混じってその無機質な声が聞こえ、そこでテレビの電源が落ちる。</p>
<p>
---------------------------------------------------------------------------------</p>
<p><br>
<br>
<img src="http://www.uploda.org/uporg590019.jpg"><br>
<br>
「エサに かかったか」<br>
山道沿いの林の中。<br>
そこで、瞑想するように屹立していた男が、呟いた。<br>
大柄な体をサーコートで覆い、顔は不気味な覆面で隠れている。<br>
彼を取り囲んだせむしの男の一人が、こくりと頷く。<br>
その男も簡素なローブと覆面で体を隠している。<br>
彼らの服には奇妙な紋章が縫い付けられていた。<br>
翼を広げた鋼の鳥と、そこに被せられた交差する双剣。<br>
宗教団体ノイズの抱える騎士団、『ノイズメーカー』の証である。<br>
「ゆこう。あのオトコは かならずあらわれる。あのニンゲンの テアシでもチギりとればな」<br>
無機質な口調で、サーコートの男が残虐なことを平然と言う。<br>
彼らの目的は、陣内 強を捕獲すること。<br>
とある男を、誘き出すために。<br>
異様な雰囲気の集団が歩き出すと共に。<br>
強烈な閃光と爆音が彼らを包んだ。「エクゼキュトか!」<br>
男の鋭い声を掻き消すように、四方から放たれた銃弾が男たちを容赦なく貫いていく。<br>
八つ裂きにされたせむしの男が、どうっと音を立てて地面に倒れた。<br>
暴かれたその姿は、人間のものではない。<br>
大和が送ったように擬装されたビデオの、蝗モドキそのままの姿だ。<br>
強装弾のシャワーに曝されながら、サーコートの男が虎のような咆哮を上げ、木々の陰に潜んだ襲撃者たちに飛び掛った。<br>
だが、新たに飛来した攻撃に叩き落される。<br>
滑らかに輝く、紫の矢。<br>
それが木々の間から音速を超えて襲い掛かってくる。<br>
男は俊敏な動作でその攻撃を巧みにかわし、避けきれない物はその豪腕で叩き落した。<br>
銃弾と矢によって引き裂かれた衣服から覗く体は、やはり人間と呼べる姿ではない。<br>
両腕は鏡のように磨き上げられた鋼の翼で覆われ、分かれた羽が太い指を覆い爪のようになっている。<br>
覆面の破れた部分から剥き出しになった口には、禍々しい牙が並んでいた。<br>
「グオオォ!!」<br>
短く吼えた男は飛び上がり、木から木へと飛び移って包囲網から抜け出そうとする。<br>
追い縋る矢と銃弾は男を捉えられず、空しく木々を撃ち砕いた。<br>
「クロウ! このままだとアルファチームに追いつかれるぞ!!」<br>
「解っている」<br>
焦りを含んだ襲撃者の呼び掛けに、冷淡な声が応える。<br>
意外なことに、その声は若い女のものだった。<br>
枝の上から飛び降りた女は、下で待ち構えていたバイクに騎乗する。<br>
「行こう、ブラウニー」<br>
ただの機械に過ぎないはずのバイク、ブラウニーに掛けられた言葉は、先ほどの襲撃者に対するものとは違っていた。<br>
まるで、姉が弟に話しかけるような親しみが込められている。<br>
その言葉に応えたのか、ブラウニーは獣が咆哮するようにエンジン音を響かせて、林の中を駆け抜けていく。</p>
<p>
---------------------------------------------------------------------------------<br>
<br>
<img src="http://www.uploda.org/uporg589993.jpg"><br>
<br></p>
<p>
一方、戦場からいくらか離れた山道では、一台のワゴン車が移動していた。<br>
外装は一般の車両に見えるよう擬装しているが、ライフル弾に耐えれる程度の装甲を施されている特殊車両である。<br>
その座席に、三人の男と強が乗っていた。<br>
男たちの着ている衣服は特別高価というわけでもない、極めて平凡なものだ。<br>
顔立ちこそ精悍ではあるが、中肉中背でそこら辺にいる一般人にしか見えない。<br>
だが、案外そういうものなのだろう、と強は自分を納得させた。<br>
スパイ映画ではあるまいし、秘密組織の構成員が『私は謎の組織のスパイでございます!』と宣伝するような目立つ格好をしているわけがない。<br>
拘束される前まで、歩いていた自分の背後の若いカップルや営業マンも、この連中の仲間だったのではないだろうか? <br>
そんな益体のない妄想に耽っていた強に、横の男が声を掛ける。<br>
「いやぁ~悪いねー。急を要する任務だったんで警察を手配する暇も無かったんだよ。余裕があったらもっと穏便に済ませたんだけどさあ」<br>
馴れ馴れしい態度がさらに『らしさ』を削ぐ。<br>
この連中は本当に噂の秘密組織から派遣されたのだろうか? <br>
実は自分に身勝手な恨みを持つヤクザの回し者なのか?<br>
堂々巡りする強の思考を遮るように、男は彼の肩をバンバンと叩く。<br>
見かけと違ってかなり鍛えているらしく、非常に痛い。<br>
「そう緊張しなさんな。俺たちエグゼキュトは立派な合法組織。悪いようにはしないって。あ、一応、民間には情報規制されてっから、知り合いに話したりしないでくれよ?」<br>
「は、はぁ……」<br>
極秘の合法組織という胡散臭い肩書きの連中を信頼しろという方がおかしい。<br>
そう突っ込みたい強だったが、悲しいかな、彼にそんな度胸はない。<br>
「真名さん、任務中です。口を慎んでください。それに、その男は民間人でしょう。無闇に情報を与えるのは都合が悪いのでは?」<br>
前の座席でハンドルを握っている男が口を挟んだ。<br>
真名という名前は、仮のものでしかないのだろう。<br>
そうだ! もっと言ってやれ!! と、強は心の中で彼を応援する<br>
「まーまー。どうせ公然の秘密みたいなもんだろう。各国の諜報機関やヤーさん、マフィアなんかにはさ」<br>
そんな秘密をぺらぺら教えるな!と強は叫ぶ。<br>
やはり心の中で。<br>
「しかし……」<br>
「運転に集中しなって、君は新人なんだからさ。まあ、いざとなったら頭ん中いじくって放り出すさね」<br>
渋る運転手に、真名は笑いながらとんでもないことをのたまった。<br>
だらだらと嫌な汗が流れ、ごくっと唾を飲み込む。<br>
だが、強はこの男たちからどうしても聞き出さなければならないことがあった。<br>
「なあ、あんたら」<br>
「ん?」<br>
「エクゼキュト、なんだな?」<br>
「……よく、調べたじゃないか。三流探偵にしては上出来だ」<br>
「余計なお世話だ」<br>
声を落とし、本来の顔を覗かせ始めた真名に怯えながらも、強はなけなしの勇気を振り絞って文句を言う。<br>
EXECUTE(エクゼキュト)。<br>
暴虐の限りを尽くす宗教団体ノイズに対抗し、某国が設立した治安組織。<br>
その名や目的を知る者は決して少なくはない。<br>
だが、詳しい実態や内情は解っていなかった。<br>
人知れず謎を暴いた者がいるのかもしれないが、エクゼキュトの規模を考えれば、その末路はあまり気持ちの良いものではないだろう。<br>
「今回、俺たちはあんたを保護して、ついでに、親交のあった明神 大和の情報を聞き出すためにやって来たってわけさ」<br>
「保護、ねえ」<br>
「まあ、アンタからすりゃ誘拐みてーなもんだろうが、実際、アンタはかなりヤバイ連中に狙われてるんだぜ?」<br>
「……あんたらのことか?」<br>
「言うねえ」<br>
「大和はどこにいる? 今、どうなってるんだ?」<br>
「知らん。俺たちもそれを知りたくてアンタを連れて来たんだ」<br>
「そんな馬鹿な! あんたらのような組織が、たった一人の一般人を探せないって言うのか!?」<br>
珍しく、激昂し真名に叫ぶ強。<br>
だが、真名は懐に仕込んだレイヴァンのサングラスを掛けて、強から視線を逸らす。<br>
「一般人……一般人ねえ」<br>
「な、なんだよ。なにかおかしいことでも言ったのか?」<br>
「いや、なんというかねぇ。彼は一般人、そもそも人間と言える状態なのか、と疑問に思ってね」<br>
「…………なんだって?」<br>
動揺する強を、真名はサングラスを僅かに下げ、真っ直ぐに見据える。<br>
胡散臭い笑顔など、すでに消えていた。<br>
「忠告、いや、警告させてもらうよ。事が済んだらアンタは二度と、彼に関わらない方が良い。それが、アンタのためだ。それに、アンタを慕っている人を哀しませたくはないだろう?」<br>
「えっちゃんの、越子ちゃんのことか! おい、俺はともかくあの子に手を出すっていうなら……!」<br>
「どうするっていうんだ?」<br>
「それは……」<br>
「自惚れるな。アンタは普通の人間だろう。無理はするもんじゃあ、ない」<br>
「だが、それでも俺は、あいつを……」<br>
「人には、それぞれ為すべき事がある。俺の尊敬していた人が遺した言葉だ。アンタがすべきことは悪戯に時間を浪費して、大事な姪っ子に心配を掛けることか?」<br>
「…………」<br>
「違うだろう? ま、俺に言えた義理じゃあねえが、だったらアンタは――」<br>
「真名さん! アポステルです!!」<br>
真名の言葉を遮って、運転手の悲鳴のような声が車内に響いた。<br>
「確かだな?」<br>
「ブラボーチームから連絡がありました! こちらに接近しているとのことです!!」<br>
「ち、連中の電波妨害で遅れたか。センサーに注意しろ。青木! いざとなったら俺とお前で時間を稼ぐぞ!」<br>
真名は素早く振り返り、冷静な口調で部下たちに命令する。<br>
だが、事情を知らない強の混乱は収まらなかった。<br>
「おい! 一体なにが起きてるんだ! アポステルってなんだよ!?」<br>
「すぐにわかる! アンタは身を伏せて自分のことだけ考えていればいい!! 命を張るのは俺たちの役割だ!」<br>
「い、命って――」<br>
「駄目です! 奴が速すぎて、このままでは追いつかれ……!!」<br>
葉が擦れ合い、枝がしなる音が聞こえる。<br>
強は、車の前に舞い降りたそれを見た。<br>
恐ろしげな牙を剥き、哀れな獲物を狩り取る為に、発達した豪腕を振り上げた化け物の姿を。<br>
「車を止めろ! 的になる!!」<br>
だが、前に座った二人は真名の命令に反応せず、それどころかさらに車の速度を上げた。 <br>
二人の男が、真名の方を振り向く。<br>
その顔を見て、さすがの真名も目を見開き、強は危うく失神しそうになった。<br>
彼らの表情は強張り、目にはテレビの砂嵐のようなものが映り、開かれた口からはノイズ音が漏れ出している。<br>
「アポステルの攻撃か……!」<br>
眉を顰め、真名は車から飛び降りた。<br>
硬直していた強を連れて。<br>
「え…………?」<br>
すさまじい速さで流れていく山道が、目に映る。<br>
「ひいぃーーーー!!」<br>
ようやく悲鳴を上げ、葉の積もったやわらかい地面に倒れこんだ。<br>
「ぶほうっ!」<br>
みっともない声を漏らし、地面から顔を上げた瞬間、真名に頭を掴まれ再び土とキスする羽目になった。<br>
その頭上を、爆音と爆風、さらに車の破片が過ぎ去っていく。<br>
手に取った銃を構え、燃え上がる炎を睨んだ真名と、慌てて身を起こした強の前に、それはようやく真の姿を露にした。<br>
鍛え上げられた逆三角形の体は虎柄の毛皮に覆われ、先端に、牙を生やした口を備える尻尾がゆらゆらと揺れている。<br>
燃えていく覆面が張り付いた顔は、虎を模した鋼の仮面に覆われている。<br>
仮面から覗く爛々と輝いた目が、二人を睨み据えた。<br>
「走れーーーー!!」 <br>
真名が叫び、銃を発砲した。<br>
強は戸惑いながらも、林の中へ走っていく。<br>
「オマエは イラナイ」<br>
一瞬のうちに間合いを詰めたアポステルが、拳を放つ。<br>
まともに食らえば即死しかねないその一撃を、真名は木を盾にしてかわした。<br>
だが、拳圧だけで背中が引き裂かれ、血が飛び散る。<br>
「ぐぅ……!」<br>
歯を食いしばり、懐に仕込んでいた切り札を投げつけた。<br>
スタングレネードだ。<br>
「ゴオオアァッ?!」<br>
眼前で炸裂され、僅かな間だがアポステルの動きが止まる。<br>
地面を転がった新名は出来るだけ距離をとり、再び木の後ろに隠れて予備のマガジンを装填する。<br>
「さすがに、洒落になんねーなぁ……」<br>
脂汗を流し、激痛に震える体を抑えつける新名に、回復したアポステルが迫る。<br>
怒りを込めた唸り声を上げ、腕から黒い波動を放ち、高々と振り上げた。<br>
新名が死を覚悟した時、エンジン音が林に木霊する。<br>
アポステルが音のするほうへ、注意を向けた次の瞬間。<br>
オフロードバイクが恐ろしい速度で飛び込んできた。<br>
「グオッ!?」<br>
スタングレネードで感覚が鈍っていたアポステルは、その突撃をかわすことが出来なかった。<br>
前輪に叩き飛ばされ、あっけなく地面に転がる。<br>
バイクのライダーは卓越した操作技術で反動を受け流し、片足でバイクを支え、アポステルを注視する。<br>
突如アポステルを攻撃したライダーは、奇妙なことに、アポステルと全く同じ意匠のサーコートを羽織っていた。<br>
その顔は、やはり覆面に隠されて窺うことは出来ない。<br>
「なんなんだ、アンタは……?」<br>
新名の誰何の声に答えず、ライダーは右腕を僅かに上げる。<br>
すると、どういった仕掛けなのか、服の裾から白い刃が飛び出した。<br>
起き上がったアポステルが飛び掛るが、ライダーはバイクを捨て攻撃をかわす。<br>
バイクを叩き潰したアポステルは、逆上してライダーに突進した。<br>
矢継ぎ早に放たれるパンチの嵐をライダーは右腕一本で全て受け流し、アポステルの腹を左の刃で切り裂く。<br>
「グルウウウゥッ!」<br>
裂かれた腹を押さえ、呻くアポステルは、再び跳躍した。<br>
身構えるライダー。<br>
だがアポステルは眼前の敵を無視して、彼を飛び越え林の奥に消えていく。<br>
「奴を追え! 先に逃げた陣内を人質にするつもりだ!!」<br>
ライダーは僅かに頷き、常人離れした脚力でアポステルを追う。<br>
残された新名は、木を支えにしてずりずりと座り込んだ。<br>
「まったく……友達思いな連中だ」<br>
そう言って、苦笑した。</p>
-------------------------------------------------------------------<br>
<br>
強は、木々の間を走り続けていた。<br>
呼吸は乱れ、心臓が張り裂けそうになっている。<br>
それでも彼は肺の痛みを誤魔化して、ひたすらに走った。<br>
自分はこんな所で死ぬわけにはいかない。<br>
自分以外に頼れる者のいない越子の、行方不明になっている大和のために。<br>
そして、何の望みも叶えられないでいる自分自身のために。<br>
「……あ!!」<br>
だが、冷酷な狩猟者に獲物の願いなど届くはずがなかった。<br>
樹上に見える一対の眼光と、ノイズ混じりの唸り声が、強を捉える。<br>
枝を蹴り、アポステルが宙を舞う。<br>
両腕を振り上げ飛び掛る怪物のが、スローになった強の視界を埋め尽くそうとする。<br>
ゆっくりと落ちてくるアポステルを見て、強は、自分が死ぬことを知り、ギュッと目蓋を閉じた。<br>
「…………?」<br>
だが、死神の鎌は彼に振り落とされなかった。<br>
そう、彼の前に立った一人の男の腕によって。<br>
「…………!」<br>
恐る恐る、視界を開いた強の目にその男の背中が見えた。<br>
男の背は広く、服に刻まれたノイズメーカーの紋章は焼け焦げている。<br>
「お前……?」<br>
知らないはずの男の背中を見た時、強は全く関係ないはずの男を思い出していた。<br>
どんな時でも諦めず、頑固なほどに暴力を嫌った自分の悪友。<br>
明神 大和を。<br>
「グロウ! ウラギりものガアアァ!!」<br>
捻じ伏せようとするアポステルの拳を軽々と捌き、グロウと呼ばれた男は伸びきった丸太のように太い腕を、紙のように切り裂いた。<br>
「ギアッ?!」<br>
驚愕するアポステルに構わず、返す刃で仮面を砕く。<br>
凄まじい絶叫を上げ、たまらずに後ずさるアポステル。<br>
男は必殺の構えをとり、アポステルに止めを刺そうとする。<br>
だが、撃ち放たれた散弾が彼の動きを止めた。<br>
蝗モドキの死に底ないが放ったものだ。<br>
力尽きた部下を無視したアポステルはこの機を逃さず、残された左の腕から先ほどと同じ黒い波動を放つ。<br>
「……!」<br>
ここで初めて、グロウが動揺を見せた。<br>
アポステルを圧倒する彼の筋力ならば、敵の一撃をかわすことなど容易いはずだ。<br>
しかし、自分が避ければ腰を抜かした強は死ぬことになる。<br>
だから、彼は。<br>
「ガアアアアァッ!!」<br>
放たれた波動を、甘んじて受け止めた。<br>
「――オオォ!」 <br>
勇ましく咆哮し、交差した腕で黒い波動を打ち払う。<br>
だが、無傷という訳にはいかなかった。<br>
彼の体を覆っていた服はボロボロに破れ、露出した体からはだらだらと血が流れ落ちている。<br>
その体は、筋肉が露出したかのような生々しいオレンジ色だった。<br>
「なんなんだ……?」 根源的な恐怖に震えながら、強は自分の眼前に立つ男を指差す。<br>
「なんなんだよ、お前はあぁ!!」<br>
体の各所を骨に似た装甲で覆い。<br>
腰には輝く複眼のバックルを備えたベルトが巻かれている。<br>
先ほどまで振るっていた刃は、彼の腕の装甲が変形したものだった。<br>
振り返ったその顔は頭蓋を思わせ、泣いているようにも見える眼窩からは、煌煌と輝く光が覗く。<br>
それが、グロウの正体だった。<br>
追い詰められたアポステルは木々の陰へ飛び込み、目にも留らぬ速さでグロウの周囲を疾走する。<br>
グロウは腰を落とし、空手の後屈立に近い構えをとった。<br>
バックルの複眼が、鋭い輝きを放つ。<br>
刃が変形し、篭手のような形となり血管の如く全体に走った無数の溝が、明滅する。<br>
アポステルが背後から飛び掛った瞬間、彼の影がノイズ音と共にブレて。<br>
『グロウゥスティンガァー!!』<br>
その技の名を、高らかと叫んだ。<br>
叩き込まれたカウンターがアポステルの胸を砕く。<br>
光が全身を駆け巡り、アポステルの肉体を根こそぎ破壊し。<br>
そして。<br>
「ギュアアアアアアアーーーーーーーーーー!!」<br>
おぞましい使徒の体は、爆発四散した。<br>
「ぐあっ!?」 <br>
爆発の余波に吹き飛ばされ、強は体を木に叩きつけられる。<br>
疲れ果てた彼の体は、その衝撃によって意識を手放そうとした。<br>
霞んでいく視界に映る男に、強は懸命に手を伸ばし呼びかける。<br>
「やま……とぉ」<br>
搾り出すようなその声に振り返らないまま、グロウは歩き去ろうとする。<br>
闇に包まれる最後の瞬間、強はグロウの声を聞いた。<br>
<br>
――もう、大和には関わるな。ここにいるのは、ただの残りカスだ。<br>
<br>
グロウとアポステルが死闘を演じた場所から、僅かに離れた林の中。<br>
枝の上に立ったクロウは構えていたボウガンを下ろし、変身を解く。<br>
その姿は、驚くほど幼い。<br>
十代後半、まだ女よりも少女に近い年齢だった。<br>
「あれが、グロウか」<br>
クロウに変身していた少女は、確かめるようにその名を呟く。<br>
「あの男の生み出した、最後の、使徒」<br>
消えたグロウを追うその目には、侮蔑にも近い感情が浮かんでいた。<br>
彼女の周囲には、鋼の矢によって針鼠のようになった戦闘員と蝙蝠のアポステルが八つ裂きにされ、無造作に転がっている。<br>
<br>
<br>
第1話「迷子の渡り鳥」 完<br>
<br>
第2話「鳥と蛇の兄弟」に続く。<br>
<br>
2006-11-23T20:57:48+09:00
1164283068
-
プロット(序章)
https://w.atwiki.jp/glow/pages/11.html
41 名前:暫定[sage] 投稿日:2006/11/16(木) 19:54:56 ID:LQWq2smx0
夕焼けに染まる、雲ひとつない美しい空の下。
荒れ果てた丘の上に、一人の男がいた。
地に跪いた男の体は、赤い血で濡れている。
涙も枯れ果てたその眼差しは瞬き一つせずに、沈む夕日を見つめて。
男は、体を深々と折り、額を大地に擦りつけ、呻くように呟いた。
すまない、すまないと。
男は、壊れたようにその言葉を繰り返す。
光を失った幾百もの眼と、墓標のように突き立った鉄の箱だけが、その無価値な懺悔を聞いていた。
やがて光は消え失せ、闇が世界を覆い尽すまで。
禁断の地、ジュワン。
その日、数百もの人々と、一人の日本人がこの地から姿を消した。
一羽の鳥が歌う、目覚めの声と共に。
仮面ライダーGLOW序幕
2006-11-21T05:08:04+09:00
1164053284
-
キーワード
https://w.atwiki.jp/glow/pages/10.html
仮面ライダーGLOW:
仮面ライダーCLOW:
OWL:
キューブ:
明神 大和:
陣内 強(旧:甲賀大):
申川 越子(旧:悦子):
マリア・リグビー:
真名 命:
邪教集団「NOIZ」:
特殊組織「EXECUTE」:
-------------------------------------------------
仮面ライダーGLOW/
この物語の主人公ライダー。
フリージャーナリストの明神大和が変身する。
大和がOWLの落としたキューブと接触した事で
誕生した。組織には所属していない。フリーライダー。
現代の世界において、CLOWの次に誕生した
二人めのライダーである。
技、外観、フォームチェンジ等未定。
OWLの出現、アポステルの脅威の中新たな戦いに
挑んでいく。
-------------------------------------------------
仮面ライダーCLOW
特殊組織「EXECUTE」に所属する、現代での最初のライダー。
EXECUTEメンバーのマリア・リグビーが変身する。
専用バイク「ブラウニー」に乗る。
OWLが上空から落とす「キューブ」の回収、
アポステルの殲滅を主な任務としている。序盤においての
最強ライダーである。
OWL予測ポイントにてヘリにて待機している事もある。
クロスボウ、腕にとりつけた爪、刀などの破壊系の武器を多く使う。
-------------------------------------------------
OWL
謎の災厄。未確認飛行生命体。東南アジア、ジュワンを始めとした
各国でその存在が発見されている。
外観は二種類ある。異次元から突然現れ、また突然異次元へ
消えていく。OWLによる直接的攻撃は確認されていない。
OWLはこの世界にまるで卵のような固まった姿で出現し、
上空にて旋回。その後、体の装甲を開き怪鳥のような姿に変わる。
怪鳥の姿になると、その体から「キューブ(正方形の箱)」産み、
そのまま地上へ落下させる。キューブを落とすと、しばらくしてから
また異次元へ消えてゆく。
OWLによる直接的被害はないが、地上に落とされた「キューブ」
を触れた人間が怪人化「アポステル」になる。
これにより、特にOWLが多く確認されているジュワンでは
「キューブ」をめぐり組織対立、テロ事件が多発し、
多くの人々が命を失った。これにより、OWLは「災厄」と言われる。
また、OWLを「神」と崇める者、組織も多数存在する。
OWL自体は、一体なのか複数体なのかよくわからないが、
過去に同時多発的にOWLが現れた事から、複数体という説が
現在最も有力である。
第一話にて、遂に日本に出現。
--------------------------------------------------
キューブ
2006-11-21T05:00:39+09:00
1164052839
-
仮面ライダーGROWとは
https://w.atwiki.jp/glow/pages/5.html
<center><img src=
"http://218.219.242.231/~kuroneko/imgboard1/img-box/img20061117135759.jpg"></center>
<br>
<br>
「仮面ライダーGLOW」とは、2006年3月、2ちゃんねる特撮!板に立てられた<br>
「大マジで、オリジナルライダー作らないか?」スレから誕生したオリジナルライダー企画です。<br>
コテハンの■が立て、その後数々の住人さん、職人さんの手で設定、<br>
ストーリーが作られていきました。<br>
<br>
当初、全く別々の設定がそれぞれ出されていましたが、<br>
それを上手く一つの設定にまとめて、世界観、バックグラウンド、組織等が形成されました。<br>
元々は「GLOW」「秘密結社NOIZ」「フリージャーナリストが主人公の物語」などなど、<br>
どれも全くの別々の設定だったのです。<br>
以降、それぞれの発案は「仮面ライダーGLOW」といぅ企画に一つにまとめられ、<br>
そこから職人さん達がデザインをおこし、シナリオを作っていきました。<br>
現在は、バックグラウンドの設定、いくつかのデザイン画、<br>
第一話のシナリオまでが出来ています。<br>
<br>
2006年6月にて、スレ消滅と共に企画自体も自然消滅しました。<br>
(このまとめサイトは当時のものをそのまま使用しています。)<br>
<br>
そして、2006年11月。特撮板「オリジナルの仮面ライダーを作りたいんだが」スレの住人さんたちから機会を頂き、<br>
■が 「仮面ライダーGLOW」企画再起動を決意。<br>
特撮板に「大マジで仮面ライダーGLOWを作らないか?」スレが立てられました。<br>
<br>
この企画は、まだまだ不確定な設定も多く、デザインもまだまだ決まってない部分があります。<br>
<br>
職人さん(絵描き、シナリオ描き)、設定発案者様、大募集です!<br>
一緒に「仮面ライダーGLOW」を盛り上げていきましょう!<br>
<br>
<font color="red">現在の募集要項。</font><br>
「絵師」ライダー、人物、バイク、武器、OWL、怪人、ロゴ<br>
「グラフィックデザイナー」photoshop使える方。ロゴ作成、イラスト作成、絵師へのサポート(着色等)<br>
「シナリオライター」本編のシナリオ、イメージシナリオを書いて下さる方。<br>
「設定発案者」設定考証、各種発案。(あまり細かく、分かり辛くしないように)<br>
「サウンド職人」イメージサウンドの作成をして下さる方。<br>
「wiki管理者、製作進行者」まとめサイト管理、■と共に製作進行の指揮をとって下さる方。<br>
<br>
現在、■は、「OWL、怪人デザイン」、「設定発案」、「FLASH製作」、<br>
「wiki管理、製作進行」を担当しています。(あと、多少photoshopも使えます。)<br>
<br>
<font color=
"red">「仮面ライダーGLOW」の最終目標を想定しての募集。</font><br>
「FLASH職人」FLASH連作としての作品を目指した場合。<br>
「小説、イラスト職人」小説、イラスト作品を目指した場合。<br>
「ノベルゲームスクリプト職人」ノベルゲーム作品を目指した場合。<br>
「シナリオ職人」ノベルゲーム作品を目指した場合。<br>
「CG職人」ノベルゲーム作品を目指した場合。<br>
2006-11-17T15:40:08+09:00
1163745608