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Chorrolの北CloudTopの北東に位置するLipsand Tarnは切り立った山頂に立てられたAyleidの遺跡だ。
何でこんなところにこんな物を造ろうと思ったのか、まったくもってAyleidってやつは良く分からん。

Leyawiinで謎の本Myths And Legendsを手に入れて半月程たった今、俺はLipsand Tarnに立っている。
この本に書かれているようなThe Fourとやらが本当にここにいるなんてのはあんまり信用してはいない。
人の噂なんてのは元来それほど信頼できるもんじゃないし、ましてやそれを本にしたものなんてのは言うに及ばず。
恐らく民間信仰みたいなもんで災厄を及ぼす何かを半偶像化して語り継いでるようなもんなんだろう。

そんな事を思いながらもここに来ようと思ったのはThe Fourとやらに「戦争」が含まれているからだ。

飢饉や疫病、死の3つは人の思惑を超えて降りかかるもので、偶像化してそれを避けようとするのは理解できるんだが、戦争だけは人の思惑そのものであって偶像化して祈れば何とかなるもんじゃない。
そう考えると「戦争」が他の3つに混ざっていることに大きな違和感がある。

(きっと何も考えずに作った話だからだろうな)
ひとりごちりながら俺はLipsand Tarnの扉を開けた。


僻地にあるAyleidの遺跡は多分に漏れずヴァンパイアの住処になっていた。
たしかにこれほど人里から離れていれば人目を気にすることも無く彼らにとっては住みやすいとこなんだろう。
決して暮らしやすくはないだろうが、人に追われない生活を求めるとこんな所しか選択肢がなくなってしまう彼らの身の上を考えるとやり切れない。

そんなことを考えながらいつものように透明化して横をすり抜け、できるだけ戦闘にならないよう奥を目指す。

深層に至る扉の前には見張りのヴァンパイアが眠そうな目をして立っていたので、Paralysisでしばし寝てもらい扉をくぐると空気が一変した。



ヴァンパイアの住処だった浅層のぬかるんだ空気に比べ気温が2-3度下がったかのような張り詰めた空気。
緊張で首筋がピリピリする。

(ここはヤバいやつの住処だ)

本能が警鐘を乱打し軽い眩暈が襲ってくる。
ここは逃げるべきだと自分でもわかる。

だが、扉の外ではさっき眠らせたヴァンパイアが目を覚ましているだろう。
今外に出ると20人近いヴァンパイアとの戦闘は避けられない。
ならば先へ進み、本当にヤバかったらAyleidの遺跡の定石、入り口近くへの隠し扉で一気に駆け抜ければいい。

腹を据え、未知の敵との戦闘に備え各種魔法で自己強化していく。
静寂に心臓の音が響く。



施錠されていない扉を開け右を見ると階段の上にSkelton Gurdianが立っていた。
背後に敵がいないのを確認し弓を構える。

放たれた矢はSkelton Gurdianの首筋に吸い込まれるように当たり、いつもとは明らかに違う硬質な音を響かせる。
(Skelton Gurdianじゃない!?)
こちらに気づいて飛び掛ってきたスケルトンの鎧にはFamine -飢饉-と刻まれていた。

スケルトンの一撃をすかさず抜いた剣で受ける。
明らかにSkelton Gurdianの攻撃力ではない。
Skelton Championにも匹敵しそうな力で続けざまに繰り出される攻撃を何とか受けながら隙を突いて横なぎに払う。

渾身の斬撃で2歩ほど引いたFamineの肩越しに矢が飛来する。
(まずい、まだいたか!)
1歩扉の向こうまで引き射手の死角に飛び込むと遅効性の回復魔法を唱える。
再び立ち上がったFamineに突きを繰り出し倒すと、剣で首筋をガードしながらそのままの勢いで階段の上で弓をつがえるSkelton Archerに突撃した。
Skelton Archerに突きが当たる刹那、Archerの鎧にPestilence-疫病-と刻印されているのが見えた。

The Four!
その意味に気づいたとき柱の影からBattle Axeを手にしたSkelton「War-戦争-」と、ひときわ大きなSkelton 「Death -死-」が駆け寄ってくるのが見えた。


3対1はヤバい!
咄嗟にGhostを召還しDeathを足止めしながら一気にWarに迫る。
柱の死角を利用し打ち合う事数合、袈裟切りに打ち下ろした剣でWarの頭蓋骨が宙を舞う。

Ghostを再召喚しDeathと戦わせつつPestilenceと対峙する。

ここで長引かせるとDeathと囲まれることになる。
Drain HealthとTurn Undeadを連続で放ちつつ切り上げた愛剣の切先がPestilenceの首筋を捕らえあえなく朽ちた。

振り返るのとGhostの召還が切れるのはほぼ同時だった。
対峙していた敵が消滅しこちらを振り返るDeathの目には青白い燐光が浮かんでいる。
その姿は普通のSkeltonよりも2回りほど大きく、その威圧感はMinotaur Loadに匹敵せんばかり。
手にはMyths and Legendsにあった剣だろう、手元が薄く剣先が厚い不思議な形の両手剣を持っている。

(こいつはヤバい。)
そう思った刹那火の出るような勢いでDeathが切りかかる。
慌てて剣で受けたものの、そのままの勢いで2mほど吹き飛ばされる。
(力だけならMinotaur Load以上、スピードはSkelton Champion以上だ。)
咄嗟に体制を整えるとGhostを召還し直し、横っ飛びに間合いを取る。
(だけど頭はそれほど良くないみたいだな)
Ghostに矛先を変えたDeathを見て勝利を確信した。



召還と回復魔法に加えGatesの奇跡を持つ俺に取って回復もせず、ただ召還されたGhostに突進するだけのDeathはそれほどの脅威ではない。
Ghostをこまめに召還しながら背後から切りつけしばしの後、Deathは俺の足元に倒れた。

Deathの手からMyths And Legendsにあった剣を拾い上げる。
剣には"The Sword of Apocalypse -天啓の剣-"と銘が刻んであった。
(Deathに天啓とは皮肉なもんだ。)
そう小さくつぶやいてLipsand Tarnを後にすべく裏口へと足を向けた。


Chorrolに付く頃、Myths And Legendsにあったもうひとつの話題The Bow: Orne's Follyの眠る場所-Beldaburoはどこにあっただろう-そんなことを考えていた。