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【本編】第一話
らんりつむさくいのぞう/これありぃ・もぶ
時:2005年3月中旬~4月上旬
舞台:I県つくば市
主な登場人物:
桐江永持…………………主任司祭(代行)桐江由季……………………高校生(二年)町田えりか…………………高校生(一年)倉木真澄…………………………司書教諭小金井七絵………………………美術教師一鎬大哲…………………I県警刑事課長重松玄造………………………I県警刑事レイク・ポーテンス………………殺人鬼
あらすじ:
4月1日、由季は図書委員の活動のため高校の図書室に来ていた。世間話のうちであがってくる、市内で起きている連続猟奇殺人事件。若い女性を彫像に見立て腕や腰を切断したその死体は、劇場型犯罪となり事件を知った者の一部は感傷し、一部は愉快犯的に模倣や便乗した殺人を起こす。 そのうちもとの連続殺人そのものより、模倣犯を多く作り出した奇異さがこの事件の一番の特徴として注目される。 しかし模倣されたべき殺人事件は実は起きていなかった。発生していない架空の連続殺人事件が「4月1日の朝のニュース」で報道された。まるで数週間前からそんな事件が続いていたものと誰もが錯覚し、街全体がその出来事を囁き、ある者は感化され殺人を犯した。
魔術とは架空の事柄を現実に適用する行為を指すが、それが現実から離れれば離れるほど代償が大きくなる。市内全体を騙すのに、エイプリルフール・デーを選んだのもそれが理由。負荷はなるべく少ない方がいい。 人は殺人鬼の闊歩する夜を気味悪がり、事件が回数を重ねるにつれ、被害者となる者が外を歩かなくなるだろう。そうすれば事件は下火になり、いずれ止まる。 そう、連続殺人事件が「皆殺し」終えるのをただ待っているのだ。総人口が二十万を越すこの街で、それが終わるのは遠い先のこと。
だが。 夜に暗躍する二人の存在。 一人は死体から眼球を刳り貫き、もう一人は仕掛け人を追う。 後者こそ物語の主人公レイク・ポーテンス。 前者こそ本編の敵である魔眼蒐集家リッチ。
魔術師の暗闘する夜の物語はここから始まる。 殺人鬼の暗闘する夜の物語を巻き込みながら。
メモ: ラストに雨の夜を持ってくる。(終章の線引き、レイクの氷柱生成、雨で桜が散る) 4月1日の時点で嘘を付く人が欲しい。(エイプリルフールの裏付け、できれば二人以上)
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