俯瞰経営学 グループ2
http://w.atwiki.jp/fukan2/
俯瞰経営学 グループ2
ja
2006-04-18T23:37:27+09:00
1145371047
-
EV/EBITDA倍率について 3
https://w.atwiki.jp/fukan2/pages/13.html
<a href=
"http://www.nomura.co.jp/terms/english/e/ev_ebitda.html">http://www.nomura.co.jp/terms/english/e/ev_ebitda.html</a>
<table cellspacing="0" cellpadding="0" width="100%" border="0">
<tbody>
<tr>
<td height="67">
<h1 class="h1">EV/EBITDA倍率<span class=
"furigana">[イーブイ/イービットディーエーばいりつ]</span></h1>
<!-- /H1見出し --></td>
</tr>
<tr>
<td class="h1-bg2" height="3"><img height="1" alt="" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/common/null.gif" width="1" border=
"0"></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<table cellspacing="0" cellpadding="0" width="560" border="0">
<tbody>
<tr valign="top">
<td width="410"><!-- 別名等 -->
<table class="cap1" cellspacing="0" cellpadding="0" border="0">
<tbody>
<tr valign="top">
<td width="70"><img height="15" alt="別名" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/terms/icon_betsumei.gif" width="60"
border="0"></td>
<td>簡易買収倍率[かんいばいしゅうばいりつ]</td>
</tr>
<tr>
<td height="5"></td>
</tr>
<tr valign="top">
<td width="70"><img height="15" alt="分類" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/terms/icon_bunrui.gif" width="60"
border="0"></td>
<td>分析・指標</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<!-- /別名等 -->
<table class="terms-line2" cellspacing="0" cellpadding="0" width="100%" border=
"0">
<tbody>
<tr>
<td height="1"><img height="1" alt="" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/common/null.gif" width="1" border=
"0"></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<!-- 本文関連モジュール --><!-- 本文 -->
<p class="body"><span class=
"fs110">EV(企業価値)がEBITDAの何倍になっているかを表す指標で、企業の買収に必要な時価総額と、買収後の純負債の返済に必要な金額を、EBITDAの何年分で賄えるかを表す。簡易買収倍率とも呼ばれている。<br>
<br>
企業活動において、電機・機械、自動車などの産業は、世界規模で企業活動をおこなっているため、株価を比較する際に共通の尺度が必要となる。現在、世界的な株価比較の尺度として、EV/EBITDA倍率が広く使われている。</span></p>
<!-- /本文 --><!-- /本文関連モジュール --></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<br>
<table cellspacing="0" cellpadding="0" width="100%" border="0">
<tbody>
<tr>
<td height="67">
<h1 class="h1">EV(Enterprise Value)</h1>
<!-- /H1見出し --></td>
</tr>
<tr>
<td class="h1-bg2" height="3"><img height="1" alt="" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/common/null.gif" width="1" border=
"0"></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<table cellspacing="0" cellpadding="0" width="560" border="0">
<tbody>
<tr valign="top">
<td width="410"><!-- 別名等 -->
<table class="cap1" cellspacing="0" cellpadding="0" border="0">
<tbody>
<tr valign="top">
<td width="70"><img height="15" alt="日本語名" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/terms/icon_nihongomei.gif" width="60"
border="0"></td>
<td>企業価値[きぎょうかち]</td>
</tr>
<tr>
<td height="5"></td>
</tr>
<tr valign="top">
<td width="70"><img height="15" alt="分類" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/terms/icon_bunrui.gif" width="60"
border="0"></td>
<td>会社・経営</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<!-- /別名等 -->
<table class="terms-line2" cellspacing="0" cellpadding="0" width="100%" border=
"0">
<tbody>
<tr>
<td height="1"><img height="1" alt="" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/common/null.gif" width="1" border=
"0"></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<!-- 本文関連モジュール --><!-- 本文 -->
<p class="body"><span class=
"fs110">企業価値のことをいう。</span></p>
<!-- /本文 --><!-- /本文関連モジュール --><!-- H2見出し -->
<h2 class="h2">算出式</h2>
<!-- /H2見出し --><!-- 本文関連モジュール --><!-- 本文 -->
<p class="body"><span class=
"fs110">企業価値=ネット有利子負債+株式時価総額</span></p>
<!-- /本文 --><!-- /本文関連モジュール --><!-- H3見出し -->
<h3 class="h3">ネット有利子負債</h3>
<!-- /H3見出し --><!-- 本文関連モジュール --><!-- 本文 -->
<p class="body"><span class=
"fs110">有利子負債残高-(現金・預金)-短期性有価証券=負債<br>
から、すぐにキャッシュにできうるであろうものを差し引いた金額</span></p>
<!-- /本文 --><!-- /本文関連モジュール --><!-- H3見出し -->
<h3 class="h3">株式時価総額</h3>
<!-- /H3見出し --><!-- 本文 -->
<p class="body"><span class=
"fs110">発行されている株式の時価による価値</span></p>
<!-- /本文 --><!-- /本文関連モジュール --></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<table cellspacing="0" cellpadding="0" width="100%" border="0">
<tbody>
<tr>
<td height="67">
<h1 class="h1">EBITDA(Earnings Before Interest Taxes Depreciation
andAmortization)<span class=
"furigana">[イービットディーエー、イービットダー]</span></h1>
<!-- /H1見出し --></td>
</tr>
<tr>
<td class="h1-bg2" height="3"><img height="1" alt="" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/common/null.gif" width="1" border=
"0"></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<table cellspacing="0" cellpadding="0" width="560" border="0">
<tbody>
<tr valign="top">
<td width="410"><!-- 別名等 -->
<table class="cap1" cellspacing="0" cellpadding="0" border="0">
<tbody>
<tr valign="top">
<td width="70"><img height="15" alt="日本語名" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/terms/icon_nihongomei.gif" width="60"
border="0"></td>
<td>
利払い前・税引き前・減価償却前・その他償却前利益[りばらいまえ・ぜいびきまえ・げんしょうきゃくまえ・そのたしょうきゃくまえりえき]</td>
</tr>
<tr>
<td height="5"></td>
</tr>
<tr valign="top">
<td width="70"><img height="15" alt="分類" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/terms/icon_bunrui.gif" width="60"
border="0"></td>
<td>財務分析</td>
</tr>
</tbody>
</table>
<!-- /別名等 -->
<table class="terms-line2" cellspacing="0" cellpadding="0" width="100%" border=
"0">
<tbody>
<tr>
<td height="1"><img height="1" alt="" src=
"http://www.nomura.co.jp/resource/image/common/null.gif" width="1" border=
"0"></td>
</tr>
</tbody>
</table>
<!-- 本文関連モジュール --><!-- 本文 -->
<p class="body"><span class=
"fs110">税前利益に支払利息、固定資産の減価償却費を加えて求める。損益計算書の利益とならんで最近、企業の評価に多く用いられるようになっている。国ごとに異なる金利水準や税率、その他の差違を取り除いた上で、各企業の収益を比較する際の指標である。<br>
<br>
企業の経営成績を示す基本的な指標は損益計算書の利益であるが、これには「営業利益」「経常利益」「税前利益」「税引後利益」といったいくつかの段階がある。ただし、各利益にはそれぞれが持っている特徴とともに問題点もある。例えば「営業利益」は通常の営業活動によって得た利益として見られるが、減価償却の方法によって計上される利益が異なってくる。また、「経常利益」はこれに金融収支など財務活動の成果が加えられた、企業活動から得られた利益を意味するが、金利や有価証券売却益の影響を受ける。経常利益に一時的な損益を加えたものが「税前利益」であるが、一般的に海外の会計基準では日本と比較して"一時的"な項目が非常に少ない。税前利益から税金を引いたものが「税引後利益」で、税率によって大きく変化する。<br>
<br>
このような金利・税率・会計基準の違いを最小限にした利益がEBITDAである。このためEBITDAは、海外に多くの子会社を持つグローバルな企業を分析する際や、海外の同業他社と収益力を比較する際に有用な指標とされている。具体的な株価評価では、このEBITDAに対して企業価値(負債プラス株式時価総額)が何倍に当たるかというEV/EBITDA倍率が使われる。</span></p>
<!-- /本文 --><!-- /本文関連モジュール --></td>
</tr>
</tbody>
</table>
2006-04-18T23:37:27+09:00
1145371047
-
EV/EBITDA倍率について 1
https://w.atwiki.jp/fukan2/pages/11.html
<p><a class="l" onmousedown="return
clk(this.href,'res','5','&sig2=X9eZ2Cs8l3VtREf367AwqA')" href=
"http://www.melma.com/backnumber_10868_1818561/"><font color=
"#551A8B">億の近道 | melma!</font></a>より</p>
<p>
===================================<br>
<br>
-本日の目次-(本日の担当:億近産業調査部)<br>
<br>
◆コラム「EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率」億近産業調査部 知の利<br>
<br>
===================================<br>
<br>
◆コラム「EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率」<br>
<br>
これまで個人投資家にとって比較的馴染みやすいPBRで見る企業の割安度<br>
が見直されてきました。<br>
<br>
PBRはわかりやすいだけに、今後もこれを重視した投資では投資妙味に欠け<br>
るでしょう。<br>
<br>
そこでもうちょっと難しいと思われる<br>
EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率<br>
について考えてみたいと思います。<br>
<br>
”日本にはEV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率が5倍程度の割安な企業が存在する”<br>
”そんな企業の見直しが起こるだろう”<br>
とスパークスの社長が話されていたそうです。<br>
<br>
5倍だとすれば5年で買収コストを回収できるという意味だとか。<br>
どういうことでしょう?<br>
<br>
この指標は比較的アナリストレポートで見かけますね。<br>
他社比較や、業界平均に対して書かれていることが多いようです。<br>
<br>
まず、それぞれを分解して確認しましょう。<br>
<br>
<EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>を分解してみよう><br>
<br>
EV<br>
時価総額-ネットキャッシュ(現金-有利子負債)<br>
B/S 貸借対照表を見ればすぐにわかりますね。<br>
回収すべき会社の価値というのでしょうか。<br>
<br>
<b style="COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b><br>
税引き前利益+減価償却費+支払利息<br>
<br>
税引き前(法人税率 40%程度)<br>
P/L 損益計算書から確認<br>
税引き前利益とすることで国際間の税金差異を無くし、<br>
国際間比較を可能とする。<br>
税効果などの一時的要因も排除できる。<br>
<br>
減価償却費<br>
キャッシュフロー計算書内の営業キャッシュフローの最初の項目<br>
<br>
支払い利息<br>
借金に対する利率は国によって大きく異なる<br>
国内は大きく変わらないでしょう。<br>
国際間比較を可能とする。<br>
<br>
<br>
とりあえず、開示資料を見れば確認できる項目ばかりですので誰でも算出可<br>
能ですね。<br>
<br>
<どんな企業が浮かび上がってくるのか?><br>
<br>
では、PERなど他の指標では割安ではないのにEV/<b style="COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率で<br>
みると割安として浮かび上がる企業はどんなところか想像してみましょう。<br>
<br>
1.現金が多いところ<br>
2.設備投資額が大きいところ<br>
などでしょうか?<br>
<br>
その他の要素は時価総額に対して割合は小さいものと思われ、大きな影響を及<br>
ぼすほどではないでしょう。<br>
<br>
<br>
1.現金が多い、キャッシュリッチな企業。<br>
<br>
投資雑誌などでもランキングとして取り上げられたりしていました。<br>
わかりやすく、すでに注目されていたということで比較的折り込まれていると<br>
考えるべきですが、ぜひチェックはしておきたいものですね。<br>
もうちょっと突っ込むとすれば、<br>
次期にどれだけキャッシュを生み出すかを考える。<br>
無借金で大きな投資が不要なビジネスであれば、税引き後利益がそのまま現金<br>
に積みあがる。<br>
<br>
2.設備投資額が大きいところ<br>
<br>
算出するのは簡単だが、減価償却費を足した数字を参考にするのは難しい。<br>
減価償却費を加算しているということは、<br>
”設備投資をしないとすれば”<br>
という事を前提としている<br>
設備投資が大きい企業は設備投資なしの存続はありえないだろう。<br>
また、設備投資額が小さくなった場合を想定するとすればその設備投資が継続<br>
的に利益を生む事を前提としている。<br>
<br>
その設備投資によって生み出されるものが差別化されたものか、競争力のある<br>
ものか、という評価が必要となる。<br>
<br>
設備投資を継続しなければ差別化ができない企業にこの指標を採用してもあ<br>
まり意味が無いように思うが、どうだろうか?<br>
<br>
<br>
いろいろな指標による企業の評価があるが、ぜひ、そういった指標の意味を理<br>
解して、活用しましょう。<br></p>
2006-04-18T23:01:31+09:00
1145368891
-
EV/EBITDA倍率について 2
https://w.atwiki.jp/fukan2/pages/12.html
<p><a href=
"http://www.kabulink.jp/futureev.htm">http://www.kabulink.jp/futureev.htm</a>より</p>
<br>
<p>
会社に特別損失や特別利益が発生していると、PERはそれによって大きく影響を受けてしまうことはご説明しましたが、それらの一時的な利益・損失に左右されない指標がEV/EBITDA倍率です。</p>
<p>
また現金等の余剰資金を多く保有する企業は、現金を有効活用してあまり保有せず積極的な借金や投資をしている企業に比べて収益性、効率性などの面で低い評価になりがちですが、企業を買収するという観点で考えれば、現金を多く保有する企業のほうが借金漬けの企業より魅力的です。</p>
<p>
EV/EBITDA倍率は、こういった企業の保有する現金や借金の影響も考慮している指標で、主に企業買収するときなどの目安として使われます。</p>
<p>
株式投資をするという観点でも、非常に有効な指標です。</p>
<p>
EV/EBITDA倍率は、EBITDAに対してEVが何倍あるかということを示します。</p>
<p>以下EVおよびEBITDAについて順に説明します。</p>
<h3><font color="#333333">■EV</font></h3>
<p>
EVとは企業価値のことで、会社の時価総額に有利子負債を加え、現預金を引いたものです。</p>
<p>以下の式で表されます。</p>
<p align="center"><b><font size=
"+1">EV = 時価総額 + 有利子負債 - 現預金</font></b></p>
<p>
これはその会社を買収するのにいくら必要かという目安になります。</p>
<p>
株を全部買い占めるのですからまず時価総額分だけ資金が必要ですし、買収した企業の借金は自分の借金となるのですからその分の資金も必要です。</p>
<p>
買収する会社の現預金も自分のものとなるのですから、これは買収額から引いているわけです。</p>
<h5><font color="#666666">注:時価総額は<a href=
"http://markets.nikkei.co.jp/" target=
"_blank">日経新聞社のホームページ</a>から、有利子負債は会社四季報から、現預金は<a href="http://info.edinet.go.jp/EdiHtml/main.htm"
target=
"_blank">EDINET</a>を利用して閲覧できる有価証券報告書中のキャッシュフロー計算書から調べられます。</font></h5>
<h3><font color="#333333">■EBITDA倍率</font></h3>
<p>
EVITDAとは、利払い前・税引き前・減価償却前利益のことです。</p>
<p>
といってもピンとこないかと思いますが、ようするに本業でどれだけの現金収入を得ているかという指標になります。</p>
<p>以下の式で表されます。</p>
<p align="center"><font size=
"+1"><b>EBITDA = 営業利益 + 減価償却費</b></font></p>
<h3><font color="#333333">■EV/EBITDA倍率</font></h3>
<p>
EV/EBITDA倍率は、EBITDA(1年間の現金収入)に対してEV(企業価値)が何倍あるかということですので、会社を買収した場合に何年間で元が取れるかという指標になります。</p>
<p>
この値が5倍であれば、買収した企業は毎年買収した金額の1/5だけ現金収入があり、5年も経てば元が取れるということになります。</p>
2006-04-18T23:00:27+09:00
1145368827
-
インタビュー記事
https://w.atwiki.jp/fukan2/pages/10.html
<h2>
写真事業縮小遅かったのでは?――富士写真フイルム社長古森重隆氏(そこが知りたい)</h2>
<p>2006/02/12, , 日本経済新聞 朝刊</p>
<h3><br>
デジタル化、予想超え進む</h3>
<p>
富士写真フイルムが一月末、グループで五千人の削減を柱とした写真フィルム・カメラ事業の構造改革を打ち出した。国内の写真フィルム市場で約七割の圧倒的なシェアを握るが、デジタルカメラの急速な普及を受け事業縮小に追い込まれた格好だ。古森重隆社長に決断に至る経緯や今後の成長戦略を聞いた。<br>
――リストラはいつ決めたのか。<br>
「デジタル時代到来を踏まえ、二年くらい前から写真関連事業の抜本改革が必要だと考えてきた。中期経営計画をスタートした二〇〇四年度当初は、カラーフィルム市場の縮小は年率一割ほどと見て、写真関連製品を小売店に卸売りする特約店制度の廃止など流通改革を進めてきた」<br>
「だがデジタル化の波は予想以上に早く、実際に市場縮小は約二割のペースで進行し、改革の時期をこれ以上遅らせることはできなかった。事業自体の縮小も避けて通れない道と判断した。(決断は)遅すぎた面もあったのかもしれない」<br>
――先行してコニカミノルタホールディングスがカメラ・フィルム事業撤退を打ち出した。<br>
「撤退するとまでは思っていなかった。当社は写真ビジネスを存続させるための計画であり、何か影響を受けたわけではない」<br>
――中興の祖、大西実・元社長が進めた、写真フィルムで稼ぐ路線との決別か。<br>
「大西さんの大路線からの転換と言える。ただ、アナログ写真文化を守る方針に揺るぎはない。事業縮小も市場規模に合わせた生産体制などの構築が狙い。写真フィルムはデジタルカメラの画像がかなわない表現力や芸術性を備え、需要はそう簡単になくなるものではない。事業をやめてしまうのはたやすい。当社は難しい道を歩んでいく」<br>
――社名を変更するつもりはないのか。<br>
「決めていないが、社名から『写真』の文字を取ろうかと思っている。富士フイルムの名称は世界に通用するブランド名として認知されており、社名変更するにしても従来と大きく異なる名称にはしないだろう」<br>
――社員にリストラを迫る。自身の経営責任は。<br>
「今のところ、社内でそういう声は上がっていない」<br>
――これからは何で稼ぐのか。<br>
「写真フィルムで培った独自技術などを活用して独自製品を生み出していくのが基本戦略だ。すでに印刷・医療の各分野ほか、薄型テレビのパネル用フィルムなど多数の成長事業を抱え、こうした分野を中心に経営資源を投入していく」<br>
「〇四年度から一千億円規模のM&A(企業の合併・買収)を実行しているが、〇六年度も新規事業の育成も視野に同じ規模を実行する方針だ。〇六年度には研究開発投資を百億円増の二千億円に引き上げ、設備投資も二千百億円の水準を維持する。〇五年度の連結営業利益は七百五十億円の見込みだが、事業拡大によって、〇七年度には二千億円を確保したい」</p>
<h3>聞き手から一言</h3>
<p>新たな収益源育成が課題に<br>
富士写真フイルムは写真フィルム市場で、強固な販売網を武器に圧倒的な力を誇ってきた。その歴史と事業規模の大きさが古森社長の判断に影響したことは想像に難くない。“代償”は大きく、リストラ費用は千六百五十億円にのぼる。<br>
すでに連結売上高に占める写真フィルム関連事業の比率は約六%に過ぎない。とはいえ、収益は子会社の富士ゼロックスの事務機などに支えられている面もあるだけに、デジタル時代に対応した自前の柱をどれだけ育てられるか、が問われている。(田中良喜)<br>
主に営業畑を歩み、2000年に社長就任。03年から最高経営責任者(CEO)を兼任。66歳。</p>
<br>
<h2>
富士写真フイルム会長大西実氏――電子部品を収益の柱に(トップに聞く企業戦略)</h2>
<p>2000/07/19, 日本経済新聞 朝刊</p>
<p><br>
富士写真フイルムの株価が軟調だ。年金債務償却による株式の信託拠出もあり、二〇〇一年三月期の連結純利益は千百七十億円と前期に比べて三八%増える見通しのうえ、カラーフィルムの国内シェアで約七割を握る同社の安定性に対する評価は高い。しかし、成長性を重視する株式市場では割安に放置されたままだ。大西実会長に今後の成長戦略を聞いた。</p>
<h3>技術の独占はしない</h3>
<p>
――二〇〇一年三月期の会社予想を前提にした連結株価収益率(PER)は十倍台にとどまり、市場は富士写の成長性に疑問符を付けています。<br>
「目に入ってくるイメージを撮影して、プリント・加工するというビジネスは情報技術(IT)の進歩でフィールドが大きくなっている。デジタル化の進展でアナログ市場が縮小するのでなく、これからはアナログ市場に加えて、デジタル化が事業領域をさらに広げることになる」<br>
「既存事業やデジタル化への取り組みから生まれた電子部品も新たな収益の柱に期待できる。すでに収益に貢献している半導体製造用のフォトレジストや液晶ディスプレー用ワイドビューフィルムだけでなく、今後は自社開発したデジタルカメラの部品なども外部に販売していく」<br>
「デジタルカメラの製品化にあたり、約二十年かけて電荷結合素子(CCD)イメージセンサー、メモリーセンサーなどの主要部品を自社で開発してきた。基幹部品で特色ある商品をつくるための自社開発であり、安いコストで部品を外部に提供できるならば一般消費者にもメリットが大きい。技術を自社で独占するという時代ではない」<br>
――アジア、東欧圏などの新興市場をどう開拓していきますか。<br>
「ブラジルでは欧米と同じように現地にフィルムの加工工場や現像所を設置して、フィルム・印画紙の販売を伸ばしてきた。しかし、中国では固定電話よりもインフラ整備が容易な携帯電話の普及が進んでいるように、デジタル化の影響で新興市場の開拓戦略もこれまでとは違ったものになる」<br>
「デジタル化の進む市場では投資のテンポも重要な要素になってくる。当社の成長に必要な企業の合併・買収(M&A)を考えていくことも必要だ。毎年の設備投資だけでなくM&A資金にも連結ベースで約六千億円強ある現預金を活用していく」</p>
<h3>人員配置を合理化</h3>
<p> ――どんな経営指標を重視していますか。<br>
「二〇〇三年三月期に連結売上高を一兆六千五百億円(前期は一兆四千十八億円)、連結純利益千百億円(同八百四十九億円)に引き上げることを中期目標にしている。この目標を達成するためには、前期から見て売上高で年率六%、利益は年率一〇%強の成長が必要になる。新たな収益源に期待される電子部品などの伸びや日々のコストダウンで十分達成できる」<br>
「当社は日々リストラを標ぼうしている。これは一般にいわれているような人員削減を指すのではなく、毎日の行動が本当に合理的なものかどうか疑問を起こしなさいということだ。一年間整理整とんを怠れば自分の机が汚くなるように、企業も改革していかないといけない。人員配置の合理化や生産工程の見直しなど売上原価、間接費を合わせて年間で約百億円、売上高原価率にして二―三%のコストダウンを毎年実施している」</p>
<h3>NYへの上場検討</h3>
<p> ――株主への利益配分策は。<br>
「配当政策は安定、漸増を基本に考えている。株主の期待には、配当よりもむしろバランスシートの改善や企業の現在価値と将来の期待価値を拡大していくことでこたえたい」<br>
「IR(投資家向け広報)強化策の一環として、今後は決算発表を四半期ごとに行うことを検討している。また、世界の投資家が集まるニューヨーク証券取引所へ株式を上場することを検討課題にしている。一九六九年から米預託証券(ADR)を発行しており、米国で取引できるようになっているが、さらなる一歩としては株式上場を考えなくてはいけない」<br>
(証券部 小林健一)<br>
<br></p>
2006-04-07T21:43:39+09:00
1144413819
-
トップページ
https://w.atwiki.jp/fukan2/pages/8.html
<p>wikiを開設しました。</p>
<br>
<h1>授業について</h1>
<ul>
<li><a title="http://www11.atwiki.jp/fukan2/pages/6.html" name=
"http://www11.atwiki.jp/fukan2/pages/6.html"></a>4月6日 <a href=
"http://www11.atwiki.jp/fukan2/pages/6.html">http://www11.atwiki.jp/fukan2/pages/6.html</a></li>
</ul>
2006-04-07T21:34:42+09:00
1144413282
-
資料集
https://w.atwiki.jp/fukan2/pages/9.html
<h1>資料集</h1>
<ul>
<li>富士写真フィルム IR情報 <u><a href=
"http://www.fujifilm.co.jp/corporate/ir/"><font color=
"#0000FF">http://www.fujifilm.co.jp/corporate/ir/</font></a></u><a href=
"http://www.fujifilm.co.jp/corporate/ir/data/"></a></li>
</ul>
2006-04-07T20:43:18+09:00
1144410198
-
更新履歴
https://w.atwiki.jp/fukan2/pages/5.html
*中見出し
#recent()
2006-04-07T20:19:27+09:00
1144408767
-
4月6日の授業
https://w.atwiki.jp/fukan2/pages/6.html
<h1>4月6日の授業</h1>
<br>
<p>配布資料は下に添付してあります。<br></p>
<p>俯瞰経営学ホームページ <a href=
"http://www.biz-model.t.u-tokyo.ac.jp/tmi-strategy/">http://www.biz-model.t.u-tokyo.ac.jp/tmi-strategy/</a></p>
<br>
<p>あと、各自、名前と学生証番号を<a href=
"mailto:ta@biz-model.t.u-tokyo.ac.jp">ta@biz-model.t.u-tokyo.ac.jp</a>にメールしましょう。</p>
2006-04-06T21:05:35+09:00
1144325135
-
なし
https://w.atwiki.jp/fukan2/pages/7.html
<br>
<br>
2006-04-06T21:00:43+09:00
1144324843
-
wiki開設しました
https://w.atwiki.jp/fukan2/pages/4.html
<p>wikiを開設しました。</p>
<p>livedoor wikiと迷ったけど、@wikiにしてみました。</p>
<p>使い方とかは<a href=
"http://faq.atwiki.jp/">http://faq.atwiki.jp/</a>に詳しく書いてあります。</p>
2006-04-06T18:49:11+09:00
1144316951