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<br>
-本日の目次-(本日の担当:億近産業調査部)<br>
<br>
◆コラム「EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率」億近産業調査部 知の利<br>
<br>
===================================<br>
<br>
◆コラム「EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率」<br>
<br>
これまで個人投資家にとって比較的馴染みやすいPBRで見る企業の割安度<br>
が見直されてきました。<br>
<br>
PBRはわかりやすいだけに、今後もこれを重視した投資では投資妙味に欠け<br>
るでしょう。<br>
<br>
そこでもうちょっと難しいと思われる<br>
EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率<br>
について考えてみたいと思います。<br>
<br>
”日本にはEV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率が5倍程度の割安な企業が存在する”<br>
”そんな企業の見直しが起こるだろう”<br>
とスパークスの社長が話されていたそうです。<br>
<br>
5倍だとすれば5年で買収コストを回収できるという意味だとか。<br>
どういうことでしょう?<br>
<br>
この指標は比較的アナリストレポートで見かけますね。<br>
他社比較や、業界平均に対して書かれていることが多いようです。<br>
<br>
まず、それぞれを分解して確認しましょう。<br>
<br>
<EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>を分解してみよう><br>
<br>
EV<br>
時価総額-ネットキャッシュ(現金-有利子負債)<br>
B/S 貸借対照表を見ればすぐにわかりますね。<br>
回収すべき会社の価値というのでしょうか。<br>
<br>
<b style="COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b><br>
税引き前利益+減価償却費+支払利息<br>
<br>
税引き前(法人税率 40%程度)<br>
P/L 損益計算書から確認<br>
税引き前利益とすることで国際間の税金差異を無くし、<br>
国際間比較を可能とする。<br>
税効果などの一時的要因も排除できる。<br>
<br>
減価償却費<br>
キャッシュフロー計算書内の営業キャッシュフローの最初の項目<br>
<br>
支払い利息<br>
借金に対する利率は国によって大きく異なる<br>
国内は大きく変わらないでしょう。<br>
国際間比較を可能とする。<br>
<br>
<br>
とりあえず、開示資料を見れば確認できる項目ばかりですので誰でも算出可<br>
能ですね。<br>
<br>
<どんな企業が浮かび上がってくるのか?><br>
<br>
では、PERなど他の指標では割安ではないのにEV/<b style="COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率で<br>
みると割安として浮かび上がる企業はどんなところか想像してみましょう。<br>
<br>
1.現金が多いところ<br>
2.設備投資額が大きいところ<br>
などでしょうか?<br>
<br>
その他の要素は時価総額に対して割合は小さいものと思われ、大きな影響を及<br>
ぼすほどではないでしょう。<br>
<br>
<br>
1.現金が多い、キャッシュリッチな企業。<br>
<br>
投資雑誌などでもランキングとして取り上げられたりしていました。<br>
わかりやすく、すでに注目されていたということで比較的折り込まれていると<br>
考えるべきですが、ぜひチェックはしておきたいものですね。<br>
もうちょっと突っ込むとすれば、<br>
次期にどれだけキャッシュを生み出すかを考える。<br>
無借金で大きな投資が不要なビジネスであれば、税引き後利益がそのまま現金<br>
に積みあがる。<br>
<br>
2.設備投資額が大きいところ<br>
<br>
算出するのは簡単だが、減価償却費を足した数字を参考にするのは難しい。<br>
減価償却費を加算しているということは、<br>
”設備投資をしないとすれば”<br>
という事を前提としている<br>
設備投資が大きい企業は設備投資なしの存続はありえないだろう。<br>
また、設備投資額が小さくなった場合を想定するとすればその設備投資が継続<br>
的に利益を生む事を前提としている。<br>
<br>
その設備投資によって生み出されるものが差別化されたものか、競争力のある<br>
ものか、という評価が必要となる。<br>
<br>
設備投資を継続しなければ差別化ができない企業にこの指標を採用してもあ<br>
まり意味が無いように思うが、どうだろうか?<br>
<br>
<br>
いろいろな指標による企業の評価があるが、ぜひ、そういった指標の意味を理<br>
解して、活用しましょう。<br>
<p><a class="l" onmousedown="return
clk(this.href,'res','5','&sig2=X9eZ2Cs8l3VtREf367AwqA')" href=
"http://www.melma.com/backnumber_10868_1818561/"><font color=
"#551A8B">億の近道 | melma!</font></a>より</p>
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-本日の目次-(本日の担当:億近産業調査部)<br>
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◆コラム「EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率」億近産業調査部 知の利<br>
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◆コラム「EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率」<br>
<br>
これまで個人投資家にとって比較的馴染みやすいPBRで見る企業の割安度<br>
が見直されてきました。<br>
<br>
PBRはわかりやすいだけに、今後もこれを重視した投資では投資妙味に欠け<br>
るでしょう。<br>
<br>
そこでもうちょっと難しいと思われる<br>
EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率<br>
について考えてみたいと思います。<br>
<br>
”日本にはEV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率が5倍程度の割安な企業が存在する”<br>
”そんな企業の見直しが起こるだろう”<br>
とスパークスの社長が話されていたそうです。<br>
<br>
5倍だとすれば5年で買収コストを回収できるという意味だとか。<br>
どういうことでしょう?<br>
<br>
この指標は比較的アナリストレポートで見かけますね。<br>
他社比較や、業界平均に対して書かれていることが多いようです。<br>
<br>
まず、それぞれを分解して確認しましょう。<br>
<br>
<EV/<b style=
"COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>を分解してみよう><br>
<br>
EV<br>
時価総額-ネットキャッシュ(現金-有利子負債)<br>
B/S 貸借対照表を見ればすぐにわかりますね。<br>
回収すべき会社の価値というのでしょうか。<br>
<br>
<b style="COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b><br>
税引き前利益+減価償却費+支払利息<br>
<br>
税引き前(法人税率 40%程度)<br>
P/L 損益計算書から確認<br>
税引き前利益とすることで国際間の税金差異を無くし、<br>
国際間比較を可能とする。<br>
税効果などの一時的要因も排除できる。<br>
<br>
減価償却費<br>
キャッシュフロー計算書内の営業キャッシュフローの最初の項目<br>
<br>
支払い利息<br>
借金に対する利率は国によって大きく異なる<br>
国内は大きく変わらないでしょう。<br>
国際間比較を可能とする。<br>
<br>
<br>
とりあえず、開示資料を見れば確認できる項目ばかりですので誰でも算出可<br>
能ですね。<br>
<br>
<どんな企業が浮かび上がってくるのか?><br>
<br>
では、PERなど他の指標では割安ではないのにEV/<b style="COLOR: black; BACKGROUND-COLOR: #ffff66">EVITDA</b>倍率で<br>
みると割安として浮かび上がる企業はどんなところか想像してみましょう。<br>
<br>
1.現金が多いところ<br>
2.設備投資額が大きいところ<br>
などでしょうか?<br>
<br>
その他の要素は時価総額に対して割合は小さいものと思われ、大きな影響を及<br>
ぼすほどではないでしょう。<br>
<br>
<br>
1.現金が多い、キャッシュリッチな企業。<br>
<br>
投資雑誌などでもランキングとして取り上げられたりしていました。<br>
わかりやすく、すでに注目されていたということで比較的折り込まれていると<br>
考えるべきですが、ぜひチェックはしておきたいものですね。<br>
もうちょっと突っ込むとすれば、<br>
次期にどれだけキャッシュを生み出すかを考える。<br>
無借金で大きな投資が不要なビジネスであれば、税引き後利益がそのまま現金<br>
に積みあがる。<br>
<br>
2.設備投資額が大きいところ<br>
<br>
算出するのは簡単だが、減価償却費を足した数字を参考にするのは難しい。<br>
減価償却費を加算しているということは、<br>
”設備投資をしないとすれば”<br>
という事を前提としている<br>
設備投資が大きい企業は設備投資なしの存続はありえないだろう。<br>
また、設備投資額が小さくなった場合を想定するとすればその設備投資が継続<br>
的に利益を生む事を前提としている。<br>
<br>
その設備投資によって生み出されるものが差別化されたものか、競争力のある<br>
ものか、という評価が必要となる。<br>
<br>
設備投資を継続しなければ差別化ができない企業にこの指標を採用してもあ<br>
まり意味が無いように思うが、どうだろうか?<br>
<br>
<br>
いろいろな指標による企業の評価があるが、ぜひ、そういった指標の意味を理<br>
解して、活用しましょう。<br></p>
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