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特殊な國、日本 (H28.8.14)

 「殘念なことに、第二次世界大戰にかかはつた國の中で、日本は今も侵略や虐殺の事實を認めようとしない人々が國の中樞部に多くゐる『特殊な國』である」(赤川次郎、朝日新聞、H28.8.14朝刊)
 この人は、他の國はみな、侵略を認めて反省してゐると思つてゐるのであらう。日本のお陰で植民地が目を覺まし、獨立されてしまつたので、今更植民地は無理だと諦めてはゐるが、別の形で支配しようとしてゐることには氣がつかない。或は、先進國がそんなことを考へる筈がないと、安心してゐるのであらうか。

 氣がつかない、といふと單なる注意力の低さと聞えるが、根本的に、世界の歴史を見てゐないからである。支那に味噌つかす扱ひされたお陰で、太平をむさぼつてきた日本人は、人間の歴史が虐殺や戰爭の歴史であることを知らない。知識としては少しは知つてゐるが、自分には無關係のことと眞劍に考へないから、路傍の虫の死骸を見た時ほどにも感じないのである。
 そこが、日本は「特殊」なのである。人間は本質的には善人であるが、民族同士は食ふか食はれるかの凄惨な爭ひを繰返して來て、今もそれは續いてゐることが分つてゐない。爭ひを繰返して來たと、言葉では一應分つてゐるとしても、それはもう終つたと思つてゐる。

 或は終らせねばならぬ、と思つてゐるつもりである。終らせられればそれにに越したことはないが、實際には續いてゐる。それでも終らせねばならぬ、日本が率先してさうせねば、といふのであるが、それはつまり終つたと思つてゐるのと同じである。續いてゐると本當に分つてゐれば、先づは自分の身を守つて、それから終らせる爲の闘ひをするであらう。身を守る必要を感じないといふことは、野蛮の時代は終つたと勝手に思ひ込んでゐるからである
(ところで、何を根據に野蛮は終つたと思つてゐるのか。日本だけが野蠻を働いたから、それを止めればいいといふことか。しかし、歐米の野蛮はどうなるのか。歐米の野蠻が分つてゐないのである)。

 確かに、日本は「特殊」である。自分の頭で考へるといふことが全く行なはれず、單なる「合言葉」だけで話をしてゐる。これも、仲間内で太平の世を樂しんできたためである。「つうかあ」の世界である。自由、平和、民主などの翻譯語が飛び交つてゐるが、誰もその實體は知らない。考へたこともない。ずつと昔に支那文明を輸入した時からの傳統である。表面的には導入したが、中味は全く理解してゐない。

アメリカの謝罪要求 (H28.12.28)

 安倍首相が眞珠灣を訪れ、不戰や和解を説いた樣であるが、これに對してニューヨーク・タイムズは、謝罪がなかつたと言つてゐる: Prime Minister Shinzo Abe of Japan, standing with President Obama on Tuesday, offered repentance but did not apologize for the attack on Pearl Harbor in 1941 (http://www.nytimes.com/2016/12/27/world/asia/shinzo-abe-text-pearl-harbor.html?_r=0).

 歐米人は決して謝罪をしない。いくら失敗しても、先づは、ちやんとやつたと主張する。謝ることは、誠心誠意やつてゐなかつたと自ら認めることである。そんな奴は人間失格であり、地獄に落ちるしかない。
 そんな歐米人が、なぜ日本に謝罪を期待するのか。簡単である。日本人が眞面目にやつてゐなかつたと断定してゐるからである。自分達が世界中を侵略したことを棚に上げて、それどころか文明を傳道したと恩を着せ、日本は純粹に自己の利益のためにアジアを侵略し、アメリカに盾突いたとしてゐるのである。

 勿論、日本が侵略したことは間違ひない。また、そのやり方も稚拙であつた。しかし、歐米と同様、大義名分は持つてゐた。いんちきだといふ人が多いが、そこに眞實がひとかけらもなかつた譯ではない。少なくとも、歐米からののしられるいはれはない。
 歐米の「文明傳道」の方がもつともらしく見える人が多い樣であるが、單に洗脳されてゐるだけである。洗腦は大戰後アメリカによつて急速に進んだ樣に見えるが、明治以來の素地があつての話である。いや、それどころか、支那文明受容以來の傳統なのであらう。

トランプの間違ひ (H29.1.21)


 トランプがアメリカ大統領に就任した。就任演説は今までの繰返しで、新しいことは何もなかった樣である。

 歐米はその文明を進歩と稱して全世界に押付けてきた。その結果、この地球を支配してゐる。アフリカなど、獨自の文化で生きて來たのであるが、欧米化を押付けられ、氣が付いたら貧困に陷つてゐた。もともと自足してゐたのであるが、進歩の列の末端に取込まれ、經濟奴隷に落込んでゐる。
 世界支配の先頭に立つアメリカはこれまで大量生産で繁榮してきた。多くの物を生産して大量に消費し、かつ餘つた物を輸出して稼ぎ、その金でさらに消費を増やした。しかし、最近は、工業生産は中進國や後進國に任せ、アメリカは技術開発や金融で稼ぐ構造に變化してきてゐる。貿易は赤字でもそれ以外で稼げばいいのである。その變化の過程で工場勞働者の失業などの歪みが出てゐるのであるが、全體としては支配をさらに強化する方向に着實に進んでゐることは間違ひない。

 トランプのアメリカ第一は、これまでの歐米のやり方に逆行するもので、歪みの一時的な對策になるかもしれぬが、大局的には方向を間違へてゐる。他國と同じ水準に降りて行つてしまふ。同じ土俵で中國などと競つたら、アメリカはとても敵はない。

 これが日本にとつてどうかである。アメリカの支配が弱體化すると、日本は防衛も經濟も自前になり、自立を迫られる。經濟に關しては、日本も貿易外で稼ぐことをさらに進める必要があるのではないか。