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悲劇的電波。悲しいやら、切ないやら。 ---- 14 :風と木の名無しさん :2005/10/03(月) 14:32:58 ID:E0zO7hor 「怖い夢を見た」 「大丈夫、ここにいるよ」 「君が死んだよ」 「俺はここにいるよ、ほら」 「すごく悲しかった」 「俺はここにいるよ、お前を抱きしめてやるよ」 「君は本物なの」 「お前が見たのは夢で、こっちが現実だよ」 「それなら君の目はなぜ赤いの」 35 風と木の名無しさん sage 2005/10/07(金) 23:53:14 ID:r8sAw5fg  連投スマソ こっちかな。 受 (またこの画面か。俺は誰だ?俺はいるのか?え?え?なんだよ俺。なんなんだよ) 攻 「ゆっくり呼吸しろ!」 受 (今はただ呼吸する事だけ考えよう。ツライ。    …?そういえば呼吸ってなんだっけ?どこまでが俺なんだ?) 攻 「ゆっくり吸って、ゆっくり吐くんだ!呼吸の方法は覚えてるか?!」 受 (またこの画面か)   (今までの記憶は全て思い込みだったのかもしれない。   そうだよ生き物なんて食べて、それって共食いじゃないか。   鳥食べて魚食べて…ああなんでこんな嫌なイメージが浮かんでくるんだ)   (そうだよ思い込みなんだ。あいつも本当はいなかったんだ。   それでも、あいつだけは悲しませたくないと思う。)   (感情ってなんだ?あいつ・・・攻・・・誰だ?攻?あいつ?…って言葉の意味はなんだ?   なんだっけ?攻とあいつ、どっちがあいつだったっけ??)   (…?俺、何考えてたんだっけ…?)   (イメージが分裂していく、小さくなっていく。増える増える。気持ち悪い。)   (俺は記号なのか?え?◆?え?◎?え$) 攻 「ゆっくり吸って、ゆっくり吐くんだ!…やばいな。」 受 (ゆっくり…ゆっくり吸って吐いて…これをする為だけに俺は存在してるのかな。   俺は数字なのかな?色なのかな?もう、全ての事を無視しよう。気持ち悪い。   無になったほうがマシだ。何もしないことにしよう。 ………。) 攻 「やっと着いたぞ。…おい…?」 受 (ぁぁ…やっとイメージが薄れていく。光が消えていく…) 攻 「どうした…?おいしっかりしろ!受っ!!」 受 (?!…ああ、またこの画面か。…もういい…もういい…)   「いいから早く!病院連れてってくれ!」 攻 「…ここが病院だよ…」 受 (なんでこの画面だけは変わらないんだ。あるようでないものばかりなのに。) 111 :風と木の名無しさん :2005/10/25(火) 20:43:23 ID:DHrf1G+w A「…いやそっちじゃなくて滑稽で涙ぐましくておぞましい方、そうそう四丁目の方の。   そうそいつ、喉に舌が張り付いたあの間抜けなピエロ最期まで涙が出ないって   そればっかり干上がった声で嘆いていたんだよ他に考える事が在るだろうにね。   きっと魂まですっかり乾いてたんだろうね本当に滑稽だよね」 B「  」 A「そうそう。…なんだか君、今日はいやに饒舌じゃない。 え?眼球に。   うわあ卵白。血管が。 なるほどねえ道理で妙にぐにゃぐにゃだと思ってたけど。   え? 判ったよもう今やるよ、孵化させるとか食い破るとか脅かすなって」  B「  」 A「…もしもし警察なんですが。あ、間違えました警察ですか俺です俺です。おれです。   いえ詐欺じゃないです殺人です、違う心中ですいや矢っ張り殺人です。   そうですひとのひとごろし、ひとごろしです。 え、ひとでないひとでなし。あははは。   恋人ですいけませんか。けど生き甲斐です希望です全部です大好きで全部です」 B「  」 A「また間違えた、生き甲斐でした希望でした全部でした未だ大好きです全部です。   いえ奴はもう物体なので殺人者ではないです。ないと思います。   あはははそうですひとでなし、でも奴は良い奴ですからほんとう良い奴ですから、   良い奴ですまっすぐな奴なんですだからそんなに言わないでやってください。   ほら今も俺をあんなに気遣って捕まっちまう逃げろ逃げろ逃げろって」 B「  」 A「…逃げろ泣くな逃げろってほらもう必死。 お巡りさん聞こえますかあはははは。   あ、後ひとつ良いですか。涙の止め方はご存知ですかね、え、知らない。    …ああ、四丁目のあいつに聞けば良かったんですかねこれはこれで大層滑稽で、存外辛い」 B「  」 B「  」 150 :風と木の名無しさん :2005/11/26(土) 19:35:23 ID:mGwMh3cp A「  」 B(なに) A「  」 B(何言ってるのか解らないよ) A「  」 B(聞こえない、聞こえないんだ) A「俺に、おまえの耳をくれてありがとう」 B(何でそんな悲しそうな顔をする) A「おまえの顔が見られないよ」 B(目をくれたお礼を言いたいけど、俺、口を無くしてしまったんだ) A「なあ、なにか言ってくれ」 B(解らないよ) A「解らないよ」
悲劇的電波。悲しいやら、切ないやら。 ---- 14 :風と木の名無しさん :2005/10/03(月) 14:32:58 ID:E0zO7hor 「怖い夢を見た」 「大丈夫、ここにいるよ」 「君が死んだよ」 「俺はここにいるよ、ほら」 「すごく悲しかった」 「俺はここにいるよ、お前を抱きしめてやるよ」 「君は本物なの」 「お前が見たのは夢で、こっちが現実だよ」 「それなら君の目はなぜ赤いの」 35 風と木の名無しさん sage 2005/10/07(金) 23:53:14 ID:r8sAw5fg  連投スマソ こっちかな。 受 (またこの画面か。俺は誰だ?俺はいるのか?え?え?なんだよ俺。なんなんだよ) 攻 「ゆっくり呼吸しろ!」 受 (今はただ呼吸する事だけ考えよう。ツライ。    …?そういえば呼吸ってなんだっけ?どこまでが俺なんだ?) 攻 「ゆっくり吸って、ゆっくり吐くんだ!呼吸の方法は覚えてるか?!」 受 (またこの画面か)   (今までの記憶は全て思い込みだったのかもしれない。   そうだよ生き物なんて食べて、それって共食いじゃないか。   鳥食べて魚食べて…ああなんでこんな嫌なイメージが浮かんでくるんだ)   (そうだよ思い込みなんだ。あいつも本当はいなかったんだ。   それでも、あいつだけは悲しませたくないと思う。)   (感情ってなんだ?あいつ・・・攻・・・誰だ?攻?あいつ?…って言葉の意味はなんだ?   なんだっけ?攻とあいつ、どっちがあいつだったっけ??)   (…?俺、何考えてたんだっけ…?)   (イメージが分裂していく、小さくなっていく。増える増える。気持ち悪い。)   (俺は記号なのか?え?◆?え?◎?え$) 攻 「ゆっくり吸って、ゆっくり吐くんだ!…やばいな。」 受 (ゆっくり…ゆっくり吸って吐いて…これをする為だけに俺は存在してるのかな。   俺は数字なのかな?色なのかな?もう、全ての事を無視しよう。気持ち悪い。   無になったほうがマシだ。何もしないことにしよう。 ………。) 攻 「やっと着いたぞ。…おい…?」 受 (ぁぁ…やっとイメージが薄れていく。光が消えていく…) 攻 「どうした…?おいしっかりしろ!受っ!!」 受 (?!…ああ、またこの画面か。…もういい…もういい…)   「いいから早く!病院連れてってくれ!」 攻 「…ここが病院だよ…」 受 (なんでこの画面だけは変わらないんだ。あるようでないものばかりなのに。) 111 :風と木の名無しさん :2005/10/25(火) 20:43:23 ID:DHrf1G+w A「…いやそっちじゃなくて滑稽で涙ぐましくておぞましい方、そうそう四丁目の方の。   そうそいつ、喉に舌が張り付いたあの間抜けなピエロ最期まで涙が出ないって   そればっかり干上がった声で嘆いていたんだよ他に考える事が在るだろうにね。   きっと魂まですっかり乾いてたんだろうね本当に滑稽だよね」 B「  」 A「そうそう。…なんだか君、今日はいやに饒舌じゃない。 え?眼球に。   うわあ卵白。血管が。 なるほどねえ道理で妙にぐにゃぐにゃだと思ってたけど。   え? 判ったよもう今やるよ、孵化させるとか食い破るとか脅かすなって」  B「  」 A「…もしもし警察なんですが。あ、間違えました警察ですか俺です俺です。おれです。   いえ詐欺じゃないです殺人です、違う心中ですいや矢っ張り殺人です。   そうですひとのひとごろし、ひとごろしです。 え、ひとでないひとでなし。あははは。   恋人ですいけませんか。けど生き甲斐です希望です全部です大好きで全部です」 B「  」 A「また間違えた、生き甲斐でした希望でした全部でした未だ大好きです全部です。   いえ奴はもう物体なので殺人者ではないです。ないと思います。   あはははそうですひとでなし、でも奴は良い奴ですからほんとう良い奴ですから、   良い奴ですまっすぐな奴なんですだからそんなに言わないでやってください。   ほら今も俺をあんなに気遣って捕まっちまう逃げろ逃げろ逃げろって」 B「  」 A「…逃げろ泣くな逃げろってほらもう必死。 お巡りさん聞こえますかあはははは。   あ、後ひとつ良いですか。涙の止め方はご存知ですかね、え、知らない。    …ああ、四丁目のあいつに聞けば良かったんですかねこれはこれで大層滑稽で、存外辛い」 B「  」 B「  」 150 :風と木の名無しさん :2005/11/26(土) 19:35:23 ID:mGwMh3cp A「  」 B(なに) A「  」 B(何言ってるのか解らないよ) A「  」 B(聞こえない、聞こえないんだ) A「俺に、おまえの耳をくれてありがとう」 B(何でそんな悲しそうな顔をする) A「おまえの顔が見られないよ」 B(目をくれたお礼を言いたいけど、俺、口を無くしてしまったんだ) A「なあ、なにか言ってくれ」 B(解らないよ) A「解らないよ」 570 名前:風と木の名無しさん[sage] 投稿日:03/11/27(木) 18:04 ID:FZQhaQtp 攻「ひどい夢を見てた、君が死ぬ夢だ」 受「どんな風に」 攻「夢でよかった、君は生きてた生きてる」 受「内容を聞きたいんだよ」 攻「俺に首を締められて君は殺された、でも夢だったんだ」 受「そうなんだ」 攻「ごめんね、変な夢見てごめんね」 受「そうか、そうだったんだ、思い出した、思い出したよ」 攻「ねぇ、どうしてさっきから返事をしてくれないの」 受「お前も俺も疲れてたんだよ、いいからもう忘れろよ、俺も忘れるから」

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