dej@Wiki 月底人:前書き


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こっそり連載「月底人」

(目次はこちら)

前書き (2007年10月25日)

「カプリコン・1」という映画をご存知でしょうか? NASA のアポロ計画で人類が月面に到達したというのは、実は真っ赤な嘘だったというストーリーですが、未だに月面に降り立ったことを信じない人がいることも事実です。

それは、月や月面での現象に、不可解で説明のできないことが沢山あるからです。


月には、多数の未解決のナゾがあります。太陽系の惑星を周る衛星は、惑星に対してその質量は数千分の1程度のものがほとんどです。しかし月の場合は、地球に対して80分の1の質量があります。これはあまりに突出した数字です。

そのため、月の起源には様々な説明が行われているのですが、完全に満足できる説はまだありません。そもそも、アポロ計画により持ち帰られた月の石を分析したところ、生成時期が地球の岩石の生成時期よりも古いことが分かりました
(この分析に間違いがないとすればの話ですが)。つまり、月は昔、地球とは違う歴史を辿ってきたと考えることもできるのです。


こうした謎をたくさん持つ月に対し、日本の月探査衛星「かぐや」が月の観測軌道に投入され、中国の探査衛星「嫦娥 (じょうが) 1号」も打ち上げられて、新たな月観測の時代に突入しました。今後はこの2つの探査機により、これまで分からなかった多くの不思議な現象が、少しずつ解き明かされていくことでしょう。


ここでは、これまでに分かっている天文学的なデータと、最新の観測結果から得られる科学情報をもとに、たぶんないだろうけども科学的に否定できないストーリーを作ってみました。かなり遊び感覚であり、科学を学んだ者としては非常にマユツバな趣味のストーリーです、ハイ。     
(でも一応科学的な見解を織り交ぜますけど)

発想のヒントは、月の人工天体説です。これは、旧ソ連の科学者ミハエル・ヴマシンとアレキサンダー・チェルバコフが科学雑誌『スプートニク』に発表した、れっきとした科学的根拠に基づく理論です。数々の月の不思議な現象を、ほとんどすべてうまく説明できてしまうもので、現在もこの説に有利な証拠が見つかっているとのことです。。。
(だからって宇宙人の仕業にするのは反則のような気もしますけどね)


でも、科学なんて、現在馬鹿げていると思っていることが事実だったり、真剣に信じていた事がでたらめだったなんてこと、沢山あるんです。中世の科学者は、
針の上で何人の天使が踊れるかを真剣に議論していたそうです。

また、宇宙の膨張は、
すべての原子がすべて同じ割合で縮まっているためだ (少なくともその作用も影響している) とする考え方だってあります。もしこれが本当なら、現在の宇宙論が破綻してしまうかも知れないのですが、否定する決定的な証拠は見つからないでしょう。科学理論なんてそんなもんです。

だから、月の人工天体説も「否定できないそれなりの説明」をしてやれば、まだまだりっぱに議論の対象になります。(この説は一応否定されているのですが、否定している根拠を崩すことが不可能ではありません。詳細は物語の中に書いていきますが、理屈というより屁理屈みたいなもんですけど。)

この物語は、最初の方は解説的な文章が多くなる予定です。この辺りはざっと説明すれば済むものなのですが、それなりに科学的な説明をしてみたいと思ったもので。主人公たちがドラマを展開するのは、途中からになります。そこからは、普通の SF ですね。

新しい観測結果から既に書いてしまった内容に明確な間違いが判明する可能性もかなり高いと思われますが、あまり気にしないことにします。まあ、物語ですから。でも、そういう部分には後で注釈をつけるようにします。そして、どこで終わりにするかはまだ決めてないことと、いつ続きを書くか (=更新するか) はまったく見当がつかないことを了承して頂いてから、気長に読んでいただけると幸いです。     
(前書きが長いよ!)