カルネージハートポータブル

機種:PSP

今回紹介するのは究極のロボットゲーム、カルネージハートだ。
究極なのですごく難解で敷居が高い。
怯み、詰まり、挫折する。
ものすごく人を選ぶゲームだが、シンクロすれば一生もののゲームになる可能性を秘めている。
ちなみに、私にはちょっとシンクロ率が足りなかったようだ。
結構やったつもりだけど無茶苦茶弱い。

カルネージハートはロボット(ゲーム中の用語でOKEという)で戦うシミュレーションゲームだ。
PSP版は4作目なので、結構息の長いシリーズといえる。
ロボットのデザインがものすごくかっこよく、個人的にゲームタイトル中では一番だと思う。
このゲームの最大の特徴は、ロボットを操作できないという点だろう。
プレイヤーはロボットのAIを組んで、ロボットはそのAIのとおりに勝手に戦う。
このAIが曲者で、完全に手動で組む仕様になっている。
例えば「前方100m60度以内に敵が一体以上いれば武装1で射撃」といったような命令を繋げる事で動かしていく。
C言語で言えばひたすらif文で分岐命令書くような感覚だ。
プログラムの知識は一切無くてもできるゲームなのだが、やってることは大体同じ。
なんとか一通りのルーチンを組み終えると・・・大体上手く動かないんだなこれが。
その場でずっと回り続けるとか、途中でバグって動かなくなるとかはザラ。
プログラムはちょっとずつテストしながら書きましょう。
テストと修正を繰り返してようやく動くようになったと思ったら、動くだけですごい弱かったりする。

ただAIをチマチマいじっているのはなんともいえない独特な面白さがあり、気がつくと時間が過ぎている。
ほとんどゲームをやっている感覚ではないのだけど。
深みがあるというより、何でもできる。
自由度が高すぎて何をしていいのかわからなくもなるが、手動ゆえに思い通りに作ることができる。
プログラムは設計よりアルゴリズムを考えるのが好き、という人には向いているかもしれない。
何よりロボットが自分の作ったAIで戦うというのが非常に萌える。
思い通りの動きで華麗に敵を撃破したときは萌えすぎて死にそうになる。

こういうゲームなのでプレイヤー不在でもロボットさえあれば対戦できるという特徴がある。
公式のアップローダーがあるのでそこで対戦相手を探す事ができる。
自信があれば自分の機体を上げてみるといいかもしれない。
遊ぼうと思えばいくらでも遊べるゲームだ。
ただ上級者への道はかなり厳しいと思う。

実は結構大きい欠点があって、バランスがなかなかに悪い。
露骨に強い機体と弱い機体がいるし、武装も強弱が分かれる。
最初のうちはアラクネーにカノン砲を積んで動かすのがいいと思う。
ただ弱機体もそれを生かせるAIが作れればもしかしたら強いのかも・・・という可能性を感じさせてくれる萌え仕様ではある。
最終更新:2008年07月02日 22:54
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