グラディエーターロードトゥフリーダムリミックス

機種:PS2

夏です(もう終わりだけど)。マッチョです。半裸です。
このゲームはムキムキした剣闘士のお兄さんやおっさん達が戦うゲームです。
ニコニコ動画を見る人ならちょっと「レスリングシリーズ」を思い出すかもしれない。
ここまでむさ苦しい世界観を持ったゲームは日本にはあまり無いと思う。
見た目同様ゲーム部分も硬派で、内容が一貫していて素晴らしい。
個人的にPS2で最も好きなゲームの一つだ。

アクションRPGと銘打ってあるが内容はアクション&育成。
探索とかは全く無い。
訓練(ステータス等の上昇)→闘技(アクション)→訓練・・・と繰り返すだけのストイックな内容。
一応ストーリーはあるものの、たまにしか展開しない。

アクションが熱い。
行動が豊富で、しかもそれぞれにちゃんと使い道がある。
当たり判定が見た目に忠実で、しかも部位ごとに違った判定を持っているので同じ技でも当て方で全然効果が違ってくる。
敵の装備に攻撃を当ててしまうとダメージが入らないが、装備にダメージを与え続けると装備を落とす事ができる。
最初はしょぼいアクションしかできないが、慣れていくにつれ華麗に戦えるようになる。
そして目の前には更なる強敵が立ちふさがる・・・。
「アクションをしてる自分」の上達が感じられる作りのいいゲームだと思う。
そしてそのアクションと絶妙に絡み合うカスタマイズ部分
例えば武器には鈍器と刃物があって、鈍器は敵の装備を落としやすく、刃物は即死判定を持っている。
例えば基本のスタイルは4つあって、「片手小盾」「片手大盾」「二刀流」「素手」それぞれに得手不得手がある。
例えばいちいち見た目が地味だが頼りになる必殺技「スキル」は4つしか選べない、どれにするか。
パラメータ、装備、装備の改造、スキル・・・自分なりの考えで、自分の戦い方を突き詰める事ができる。
古代ローマの剣闘士のゲームなので、魔法だとか超能力だとか軟弱なモノは無い。
かといって格闘ゲームのような人間離れした動きもできないので、印象は非常に地味だ。
が、そういうアクションをかっこいいと思わせる作りが見事。
オープニングムービーがかっこよすぎてあっという間に洗脳される。

わりと難易度は高く、緊張感のあるバランスになっている。
初めて有名剣闘士と戦った時はあまりの強さに驚く事だろう。
特に珍しい装備をゲットした後などは死ねないため、ビクビクしながら戦う事になる。
模擬戦争という演目もすごい。
過去の戦争を模した戦いを闘技場でやるのだが、闘技場内に船を作るとか、砦を作るとか、象が出てくるとかテンションが高すぎる。
後で考えると「いやいやねーだろw」なのだが、勢いに飲まれて妙なテンションになってしまう。
模擬戦争以外でも、このゲームはちょっとした演出で雰囲気を盛り上げるのが非常に上手い
昔のシューティングなどでよく使われた手法だが、イベントシーンやムービーなどの隆盛と共に使われなくなってしまった。
ゲームプレイを妨げないこの手法は他のゲームでももっと使われていいと思う。

一定の条件を満たすと主人公作成時に選べるキャラクタモデルが増えていくのだが、ゲームに登場するキャラクタは全部使える。
敵の有名剣闘士から雑魚剣闘士、食事係のおっさんまで(設定では元剣闘士)。
ゲームの面白さもさることながら、こういったサービス精神が旺盛で非常に好感の持てるゲームである。
通常版とリミックス版があるが、リミックス版の方が色々と充実してるのでこちらをオススメする。
最終更新:2008年09月24日 01:38
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