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出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

コリン・ウィルソン(Colin Wilson, 1931年6月26日 - )はイギリスの小説家、評論家。レスター生まれ。25才で、実存主義的な危機を描いた『アウトサイダー』を発表した。その後、博覧強記な才能によって、殺人、オカルト、心理学など独自の思想から論じてきた。この他、SF小説や警察小説なども執筆。

経歴

1931年6月26日、イングランドのレスターに生まれる。16歳で学校を去り、さまざまな仕事に就きながら空いた時間に執筆を続ける。1956年、25歳の時に『アウトサイダー』を発表。

作品

アウトサイダー・サイクル

『アウトサイダー』に始まる初期のコリン・ウィルソンの実存主義思想のシリーズ。サルトル、バルビュス、カミュ、ドストエフスキー、ニーチェ、ジョージ・フォックス、グルジェフなど、さまざまな思想家や小説家に根ざしている実存的危機を読み解き、そこから抜け出す道を模索している。シリーズでは、宗教思想、歴史学、社会学、文学、セックス、哲学などさまざまな分野の知識を駆使して、問題を追求している。

哲学・心理学

アブラハム・マズローの心理学の影響から、健康人の心理学を発展させ、独自の楽観主義を展開した。セント・ニオット・マージン、ロボットといった概念を与えている。意識と無意識との関係性を再構築する必要があると考えている。

楽観主義という立場から、サルトルの思想に含まれる悲観主義的側面を強く批判している。

殺人研究

『殺人百科』では、切り裂きジャックやペーター・キュルテンなど古典的な殺人事件を扱っている。

彼の殺人の哲学は小田晋や福島章など日本の心理学者や評論家にも大きな影響を与えている。

パリの女学生を殺害した佐川一政との対談もある。

オカルト研究

1971年にコリン・ウィルソンは出版社の依頼で『オカルト』を発表した。「オカルト」ブームの発端の一人である。この時期のウィルソンは宗教や心理学には強い関心を抱いていたが、オカルティズムに対しては懐疑的だった。 ウィルソンはラスプーチンとグルジェフを、オカルティズムを超えて評価できる思想家であると考えている。

小説

ジェラード・ソーム三部作では、同時期に執筆された評論と密接に関連したテーマを扱っている。

『ガラスの檻』はウィリアム・ブレイク愛好者をめぐる連続殺人事件。SFでは、『精神寄生体』、『賢者の石』、『スペース・バンパイア』など、ラヴクラフトクトゥルフ神話の影響を受けた作品が多い。トールキンの『指輪物語』を高く評価していたことから、1990年代から壮大なファンタジー『スパイダー・ワールド』のシリーズを執筆している。

文芸評論

人間の想像力の可能性から、ウィルソンはSFやファンタジーの持つ意義を高く評価する。ジャン=ジャック・ルソーの『新エロイーズ』やリチャードソンの『パミラ』によって、ヨーロッパでは想像力の飛躍的な拡大が始まったと主張している。ラヴクラフトやデイヴィッド・リンゼイなどを再評価している。

ウィルソンはシェイクスピア嫌いを表明していて、評論ではことごとく批判している。

主要著作

『アウトサイダー』(1956)
『宗教とアウトサイダー』(1957)
『殺人百科』(1961)
THE OCCULT(1971)
  (邦題『オカルト』中村保男訳)

『賢者の石』(1969)
Lord of the Underworld,Jung and the Twentieth Century(1984)
  (邦題『ユング―地下の大王』安田一郎訳)

The Encyclopaedia of Unsolved Myseries(1987)※息子のDamon Wilsonとの共著。
  (邦題『世界不思議百科』関口篤訳)

外部リンク

Colin Wilson World
コリン・ウィルソン情報
Coliwiki:コリン・ウィルソンについてのPukiWiki