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星の精は、その名前が示すとおり、星間宇宙に住む地球外生命体である。
その体は無色透明で、ひっきりなしに上げている気味の悪いクスクス笑いや、
強狂的でヒステリックなその笑いからその位置や様子を窺い知る事しか出来ない。
しかしながら、『妖蛆の秘密』を用いてこの怪物を呼び出した人間は、否応無くその姿を知ることになる。
何故ならば、星の精の好物は動物の生き血であり、この吸血鬼が「食事」を始めると、やがて血液がその透明の体に行き渡り、
真紅の巨大なゼリーが滲み出してくるように、その姿がはっきりと見えるようになるからだ。
星の精の体は成人男性よりも一回り大きく、胴体からは先端に鋭い歯のついた触手状の口や消化器官が無数に露出していて、
かぎ爪でがっちりと犠牲者を捕らえ、全身を密着させて血液を残らず吸い取るのである。
やがて、血液を消化し終えた星の精は再び不可視の状態に戻る。
その時間は餌となった動物の体格にもよるが、通常、人間一人を吸い尽くすのに約1分ほどの時間がかかるようだ。
ルドウィグ・プリンがかつてそうしていたように、
『妖蛆の秘密』に記された正しい準備と手順を踏みさえすれば星の精を便利な使い魔、あるいは護衛として使役することは可能である。
ただし、術者自信に高い技量と経験が求められることは言うまでもなく、リスクに見合うだけの利益が得られるかは甚だ疑問である。
初出はロバート・ブロックの『星から訪れたもの』。