第一章「日常」

  • 第一章「日常」※

一人の少女が泣いていた。
ここは全てが灰色だ。
そして何もいない。
説明しがたい世界。
僕はこの少女に手を差し伸べてあげたい。
差し伸べていいだろうか?
「ダイジョウブ?」
「あなたはだぁれ?」
半べそで聞いてきた。
どこかで見たことのある状況。
しかし、思い出せない。
だが、懐かしい。
僕は・・・。
この少女を知っている!
・・・・・・・・・
チュン、チュン、チュン
がばっ!!!
「はぁ、はぁ、はぁ、」
・・・・・・・・・
{またこの夢か・・・いつもここで目が覚めるな・・・何なんだ一体!}
所詮夢だがなぜか僕はあの少女が救えない。
・・・分からない・・・
「ふぅ~・・・こんなこと考えてる時間ないか、あと五分で学校のチャイムだな」
(この朝から意味分からない事を抜かしているのが、この作品の主人公、ナイト)
(私立黒龍学園中等部2年D組、所属部活無し、若干不良は言ってるように見えるが正確はヘタレ)
(担任の先生が遅いだけにHRまでならギリギリ遅刻おk)
「ギリギリ着いたな」
ガラッ
「お~暁、おはよう。いつも通りHR終了ギリギリ登校記録更新現在295日」
「朝から五月蝿いな。キャベツ。頭悪いの移んだろ。しゃべんな。」
「なんだよその態度は!ぼくにむかってそんな口きくなんてとんでもないやつだな。」
(このキャベツと呼ばれる女。本名は、櫻木 玉菜(さくらぎ たまな)暁のいい相棒で小3からの腐れ縁)
(幼馴染みと言われるだけあって結構息があっている)
(背は小さく、小柄でかわいらしい幼子のような容姿、胸は洗濯板クラス)
席に荒々しく座る。
「くか~~~」
「気持ちよく寝てるな・・・起こしたほうがいいか?」
「ん?起こしたら?」
「あぁ、おい起きろ!甲殻類!お~~~~い!起きろよ海老!真っ赤になるまで煮て食っちまうぞ!」
「ふにゃ?なに?もう学校終わった?」
「{こいつ寝ぼけてんな・・・}そうさ、もう学校は終わりだ、また明日な。」
「おぉ、暁またな」
かばんを持って出て行く
ガラッ
戸をあけて出て行く
「ご愁傷様・・・」
(いま、騙されて帰っていったのは海老原 風義(えびはら かぜよし)通称、海老)
(バカでお調子者だがやるときはやってキレると手に負えないほどの暴君)
(キャベツと同じで小3からの幼馴染み・・・以下略)
がらっ!
教室の戸が開く。みんなが一斉に見る。
「遅れてすいませんわ~。道が込んでいたものなので・・・」
「先生歩きでしょうがwww」
間髪いれずに誰かが突っ込んだ。
クラスのそいつ以外はみんな思った・・・終わった・・・と・・・
「あっ!!!やべ!!!」
「今余計なこと言った不届きものはあとで島送りですので覚悟していてくださいな」
「ひぃっっ!ど、どうか御慈悲を・・・」
「却下ですわ」
(この酷く特徴的に話すボインな先生は樫原 秋野(かしばら あきの)という先生だ)
(教師としての自覚は無し、遅刻するし、お菓子持ってきて生徒と食べてるし)
(おっとりした性格かと思いきや、口調だけで、罰はとんでもないものばかり)
キーンコーンカーンコーン
「予鈴ですわ。授業に遅れないようにお願い致しますわよ」
先生はきてから2分弱で教員室へ戻っていった。

※wiki掲載時にズレが発生するため、表記変換を行なっております。

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最終更新:2008年05月09日 20:21
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