※edcastとoddcastは名前が違うだけで同一のものです。oddcastでググった情報をそっくりそのまま使えます。

初期設定

プログラムの入手

公式サイトから使用するエンコーダー用のedcastを入手しインストールしてたのですが今は公開されてません。
Google Codeにあるedcast-reborn(DL場所はこっち)から有志による修正版が入手できますがfoobar2000用のものは無いようです。
また次のedcast 3.1.21 for Winamp カスタム版という改造版もあります。

公開されているプログラムは以下の通り。
  • Winamp
    • winampのDSPから呼び出すタイプ。winampの再生内容を直接配信する事ができる。
  • Foobar
    • foobar2000のDSPから呼び出すタイプ。foobar2000の再生内容を直接配信する事が出来る。
  • Standalone
    • これ単体で起動するタイプ。サウンドカードの録音デバイスからの配信のみ(この機能は上記のDSPのにも付いている)。
  • Asio
    • ASIOデバイスで再生されている音を録音するもの(だと思う)。

エンコード用codecの入手

下準備としてエンコード用のcodecを入手する必要がある。edcastにも付属しているが音質面での向上を求めるために最新版で上書きする事を推奨する。基本的にwinamp.exeやfoobar2000.exeのあるフォルダにコピーすればいい。

  • mp3
http://www.rarewares.org/mp3-lame-bundle.php#lame-current
からlame_enc.dllを入手し(安定版であればLAME 3.98~に付属している)winamp.exeのあるフォルダにコピーする。

  • ogg vorbis
http://www.rarewares.org/ogg-libraries.php#vorbislibs-aotuv
からogg vorbis dlls using aoTuV~をDLし解凍して出てきたファイルをwinamp.exeのあるフォルダにコピーする。

  • aac(AAC-LC)
http://www.rarewares.org/aac-encoders.php#libfaac-win
からlibFAAC dll for Win32をDLし解凍して出てきたファイルをwinamp.exeのあるフォルダにコピーする。

  • aac+(HE-AAC)
Winampであればデフォルトのままでおk
foobar2000でaac+を使いたいならWinampに付属しているenc_aacplus.dllとnscrt.dllをfoobar2000.exeのあるフォルダにコピーする。


基礎知識


起動方法

Winampでedcastを呼び出すには
Optioin→Preferences(Ctrl+P)
Plug-ins→DSP/Effect
edcast DSP v3
と辿ってクリックする。

foobar2000であれば
File→Preferences
Playback→DSP Manager
からedcastを有効にし、何か曲を再生するとパネルが呼び出される。

出力される音声

基本的にWinampからDSPへ転送された音声がエンコードの対象になるわけだが、通常スピーカーから流れる音はPlug-ins→DSP/Effectの2つ上にあるPlug-ins→Outputで処理された音である。よってスピーカーから聞こえる音と配信している音は別物と考えた方がいい。
Winampがデフォルトで備えているOutput plug-insのフェードアウトを使用しても配信に反映されないのはこの為である。
メインパネルのLive Recordingを切り替えることにより、サウンドカードの録音デバイスから入力できるが、要はPCが発している音を全て拾いサウンドカード固有のノイズも延々と拾い続けるので、マイクを使うとき以外の使用はあまりおすすめはしない。

Peak Meterの適正値

音が割れる(ノイズが発生する)のは赤くなった時でも0dbに達した時でもなく、0dbより更に大きな音を発しようとした時である。要はPeak Meterの表示の範囲内であれば音割れは基本的に発生しない。そもそもCDに収録されているものをそのまま取り込んだものを再生した場合はそうなるものである。
  • Winampを使用している場合
    • どうやらデフォルトでリミッターが働いているらしい。早々には音割れは発生しない。
  • foobar2000を使用している場合
    • Hard -6dB limiterを有効にしておくと早々には音割れは発生しない。
  • 録音対象がDSP(Winampの音を直接エンコ)の場合
    • 音質が高め(mp3ならLame使用で96kbps以上)なら音質や音量を弄ってない限り基本的に真っ赤だろうが無視して問題ない。ただしそうでない場合や心配性の方はノイズや音割れを考慮してWinamp本体のEQから音量を若干落とすといい。再エンコを行う鏡が付くのであれば、その過程で音が割れる可能性を考慮し音量を若干落とす事を推奨する。
  • 録音対象がそれ以外(サウンドカード取り込み)の場合
    • 赤い部分がちらちら見える程度が望ましいが、時々振り切れる程度なら普通はそんなに気になるものではない。

自動停止について

ノイズすらない完全な無音が続いた場合、エンコードが静止した状態になり、10秒程度で通信がタイムアウト扱いになり停止と同じ状態になる。
例えばリレーなどで待機する場合にこのような事態にならないように配慮する必要がある。


edcast解説


メインパネル

Metadata
送信されているメタ情報。後述のLock Metadataでメタが固定されている場合は送信されない。
Peak Meter/RMS Meter
edcastが受け取っている音声の入力レベルを表示する。クリックで切り替え。onなのにこれが全く動いてない時は無音。ざっくり言うとPeak Meterは瞬間の最大音量でRMS Meterは短時間の平均音量。
Live Recording
アイコンをクリックすると音声ソースを指定のサウンドカードの録音デバイスに切り替える。
真ん中のセレクトボックスはサウンドデバイスの選択。
右のセレクトボックスは録音対象の選択。ちなみにここが空欄になるデバイスを使用時にLive RecordingをONにするとプログラムが落ちる場合がある。下のスライドバーは録音対象の音量設定。
マイクとBGMの併用を行うなら録音対象をステレオミックスにし、ここからボリュームを頻繁に弄るようなことは推奨されない。BGMの音量はWinampのボリューム設定、マイクの音量は「アクセサリ」→「エンターテイメント」→「ボリュームコントロール」から調整すること。
ちなみにステレオミックスを持たないサウンドボードを使用している場合はマイクとBGMのミックスや、他の人のスカイプと自分のマイクの音を取り込むなどの事はできない。
AutoConnect
自動接続。winamp起動時も含めedcast起動時に即時配信を開始する。offで問題ない。
Connect/DisConnect
用意してあるEncorder Settingsを全て配信開始する。
Add Encorder
Encorder Settingを一つ追加する。
Encorder Setting
エンコード設定のプロファイル。
Transfer Rate
実際に配信されているビットレート等の表示。
画面下部
「Recording from DSP」となっていればWinampのDSPからデータを受け取っている。Live Recordingを切り替えると選択されている録音対象が表示される(例:Recording from Stereo Mix)。


Metadata

送信されるメタデータを設定する。「Edit」から詳細を設定できる。
基本的にここの表示が変わった際にメタデータは送信されている。

  • Manually Enter Metadata
手動によるメタデータの設定。
Lock Metadata
メタの内容を固定し変更しないようにする。
Metadata
ここに設定したメタを送信する。Lock Metadataがoffの場合、トラックが進むなどしてメタが更新されると上書きされる。
Append String
ここに設定した文字列を常にMetadataの後ろに付加する。この項目の変更は即反映されるわけではなく次回メタ更新時に付加される。

  • External Metadata
外部ファイルから取得する。
URL
URLから
File
ファイルから
Disabled
外部ファイルからの読み込みを行わない。
Interval [secs]
更新周期を設定する。単位は秒。


  • Grab Metadata From Window Title
指定のウィンドウのタイトルバーの内容から取得する。
Window Class
取得対象のウィンドウを指定する。右の「Find Window」のボタンを押して検索して設定するといい。
Truncate everything after and including this string
ここに指定した文字列とその後の文字列を除去する。該当箇所が複数ある場合は最初に見つかったものに対し適応される。
Truncate everything before and including this string
ここに指定した文字列とその前の文字列を除去する。該当箇所が複数ある場合は最初に見つかったものに対し適応される。


Encoder Settings

この設定内容はエンコード中に変更できない。変更することは一度Disconnectedしてから変更する事。

Basic Settings

Bitrate
CBRでありほぼ設定ビットレート通りのbpsになる。
Use bitrate
BitrateとQualityから選択できる場合はチェック可能になる。
Quality
VBRでありビットレートが若干変動する。QualityBase(QB)とも呼ばれる。こちらの方が概ね音質は良くなる。
Samplerate
サンプリングレート。44100を推奨。
Channels
チャンネル数。1だとモノラル、2だとステレオ。通常は2を使用。
Joint Stereo
mp3だと選択できる。offにすると強制ステレオ。通常はonにしておく。
Encoder Type
使用する配信形式(MP3 LameやAAC Plusなど)を選択する。導入してあるcodecで選択肢が増える。
Server Type
Icecast2とShoutcastから使用するサーバーソフトに合わせて選択する。
Server IP
サーバーソフトのあるPCのIP。自分のPCにあるならlocalhost。他のPCなら指定のIP。
Server Port
上記サーバーソフトで設定されたPort番号。初期設定なら8000。
Encorder Password
同じくパスワード。
Mountpoint
配信時のURLの後ろにつけるファイル名のURL。http://11.22.33.44:5555/streamの赤字の部分に該当する。Icecast2なら必須。Shoutcastなら無効。同じIcecast2内で同じ名前のMountpointは1つまでなので特にねとらじ使用時は他人と被らないようにする。mp3以外は.oggや.aacと拡張子までつける事を推奨。
Reconnect Seconds
サーバーに切断された場合や接続できなかった場合に自動で再接続を行うまでの待ち時間。
Attenuation
音量の減衰を設定する。小数点以下も有効。単位はデシベル。通常は0で問題ないがこの値を1とかにすると音割れを防げる、かもしれない。

YP Settings

ここの設定項目は基本的にSHOUTcastやIcecast2のステータス画面において表示される。
視聴するプレイヤーによっては配信者名などの情報を読み込むようである。

Public Server
YP Settingsの内容をサーバーに送るかどうかのスイッチ。
Stream Name
配信者名。
Stream Description
配信内容の詳細。
Stream URL
配信の関連URL。webページやBBS等。
Stream Genre
配信内容のジャンル。
ICQ#
AIM
IRC

Stream Name Stream Genre Stream Description


Advanced Settings

Save Archive Of Stream
チェックを入れると配信内容をローカルに保存する。
Save As WAV
wave形式に変換して保存。容量が非常に大きくなるので注意。
Achive Directory
上記を保存するフォルダ。
Log Level
保存するログの細かさ。0 保存しない。1 エラーを保存。2 更に再生情報を保存。3 更にデバッグ情報を保存。
Log File
ログファイルの保存場所。


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最終更新:2015年04月27日 01:40