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『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』

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No.4「世界の終わりとハードボイルド・ワンダーランド」 村上春樹著 新潮社

あか 現代文学

 『ハードボイルド・ワンダーランド』と『世界の終り』という二つのストーリーが交互にえがかれていく村上春樹の長編小説。
《ハードボイルド・ワンダーランド》
 暗い洞窟を越えた先にある研究所で、ひとり奇妙な研究にふける謎に満ちた「博士」から仕事の以来を受ける主人公。一角獣の頭骨や博士の研究をめぐって巻き起こる「記号士」たちとの争い、博士救出のための「やみくろ」巣食う暗黒の地底をめぐる冒険、そして博士が主人公の無意識の核にほどこした『世界の終り』と呼ばれる思考回路&&。事件の核心を解き明かしていくパート。

《世界の終り》
 高くそびえる塀によって周囲を囲われた、『世界の終り』と呼ばれる町。中央には天を突くような時計台があり、そして広場には一角獣が集う。「影」を奪われた主人公は「夢読み」として町に馴染むかたわら、「影」はこの不自然な町からの脱出を企てる。心の無い少女、門番、大佐、発電所の管理人など、町を構成するさまざまな住民&&。『世界の終り』の成り立ちを探るパート。

 「面白くえがく」と言うことは小説には絶対に必要なことだと思う。つまらない小説になんてあまり価値が無い。そういう意味でも、この作品はとても面白く書かれている。そしてそれ以上に、深い示唆が含まれている。600ページを超える長編なので、気軽にオススメというわけにもいかないけれど、興味のある人はぜひ読んでみてください。



世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド

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