BLAME!解説


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漫画は独学で描き始め、1年くらい投稿に専念した時期があって、そのときに「アフタヌーン」の『四季賞』の審査員特別賞(谷口ジロー氏推薦)に入選したのが、この『BLAME(当時は!がついていない)』だった。霧亥が強力な銃をもって、巨大な建物の中を彷徨う物語は一緒。連載時のような細かい設定は決まっていないが、基本的な作品の骨格は投稿の段階で、すでに出来上がっていた。受賞作の掲載でデビューした後、アフタヌーンの初代編集担当から連絡があって、もう少し『BLAME!』の世界を掘り下げながら描きはじめたくて、ゆくゆくは連載までもっていこうという話になった。その間、プロとしてやっていくための修業を兼ねて、高橋ツトム先生のもとで5ヶ月ほど専属アシスタントをした。それまで完全に独学だったので、道具から仕事のサイクルまで、漫画家のすべてを身近で学べたのは大きかった。いろんな意味で劇的に成長したように思う。『BLAME!』の中で一番こだわったのは、やっぱり建物だろうか。全体像がわからないような巨大建築物を作品の中心に据えて、誰が見ても初めてという世界観をつくろうした。SF小説においては当たり前の世界観でも、漫画ではそういう例がほとんどないので、だったら自分が描いてやろうじゃないかという気持ちがあった。今回の画集のカバーイラストも、建物の大きさを見せるため人物は極限まで小さくした。ある意味で、『BLAME!』の主人公は建物かも知れない。物語として成立するには人間のキャラが必要だけど、描いていて本当に楽しかったのは建物や化け物だった。それらの存在感が大きいのは、自分の好きなものだけで構成しようとした作品だから当然である。一方でわかりにくいとの指摘も多かったが、ハッキリいって懇切丁寧に説明するのは好きじゃない。情報は最小限のものを断片的にしか出さず、後は勝手に想像してもらうほうがリアルだと信じている。約6年の連載を振り返っても、全然終わった感じがしない。ストーリーも特別な起承転結があるわけじゃないし、もともと大きな世界の片隅で起こった小さなエピソードを切り取って見せただけ。あの世界では日常的に起こっている事件の一つだ。カバーのカラーイラストに関しては、作品の前半はアクリル絵の具を使い、途中からパソコンに取り込んでデジタル処理した。それぞれに短所と長所があるが、画材を変えるのは楽しかった。今後は両方使っていくつもりだ。
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