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「誰がそのビラを読むのか」(2006/04/16 (日) 17:20:35) の最新版変更点
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**読み手を考えてビラをつくる
宣伝物を作成するにあたって、それを読む読者を想定して題材と文面を工夫するべきです。
内部向けの文書なのか、外部に向けた文書なのかをはっきりと区別して作成することによって、主張内容をより確実に伝えることができます。
反対集会などの会場で配付する宣伝物は、比較的「内部向け」と言えるでしょう。
集会に集まる人は、その問題についてある程度の知識があり、その運動に積極的に関与していく意志を持つ人と言えますから、基本的な内容よりも、一歩突っ込んだ知識や具体的行動、または当日の集会内容に関連する課題など発展させたものがよいでしょう。ただし、集会用とはいっても、厳密な「内部文書」とは違いますので、部外者が閲覧する可能性は考慮されるべきです。安易な個人情報の掲載や水面下で準備中な計画の暴露は避けねばなりません。
「内部向け」ビラがある程度読者を限定しているのに対して、街頭で配付する「外部向け」のビラは、あらゆる読者を想定せねばなりません。この中には問題の存在に無知であったり、無関心である人々だけでなく、私たちの行動に敵対的な読者も含まれます。
こういった場合、運動家にとって今更言うまでもないような超基本事項からの概説が必要になります。
「今、どのような問題が起きているのか」「なぜそれに反対しているのか」「社会全体にどのような影響があるのか」を、価値観の断絶した興味関心の無い人々への説得を想定して文面を組みます。意外と難しい作業です。「共にたたかおう!」というよりも「見守り、応援してください」といった程度のアピールがよいでしょう。
「内部向け」と「外部向け」の中間に位置するような読者層も存在します。これをここでは「潜在的支援者向け」と呼ぶことにします。
「潜在的支持者」とはどのような人々かを具体例で言うと、漫画表現規制問題であれば、同人誌即売会会場やアニメゲーム専門店、秋葉原の街頭などで出会う人々です。彼らは価値観と用語を共有する人々です。
彼らに向けて配付する宣伝物は、外部向けビラを基本スタンスにして、もう少し具体的な内容を付け加えたものになります。そして「あなたはこの問題の直接的当事者なのだ」ということをアピールするべきです。
宣伝物の文面が完成したら、よほど緊急で無いかぎりは、運動を共にする友人何人かにチェックしてもらうことをお勧めします。自分ではなかなか気がつかない誤字脱字や論理破綻は、他人のチェックを受けることで容易に探しだすことができます。文書推敲は完全を求める必要はありません。時間とのバランスを考えて適当なところで妥協しましょう。
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