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『公園の祭りで』


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語り
2年前・・・
俺(レオン)とクラウザーは仲良しだった。
つらい訓練の中でお互いをライバルとして認め合い、競い合った。
アシュリーは俺の事を最高のエージェントと言ったが、そうでもない。
あいつが居れば俺はもしかしたら最高のエージェントになれたのかも知れない。

 ・・・・・・部隊は2年前、合衆国エージェント養成所。

レオンは一日の訓練を終えてリフレッシュルームの自販機でオレンジジュースを買っていた。
「お前はそればっかだな、レオン。」
「クラウザー、お前も炭酸抜きコーラだろ。」
「ああ、その通りだ。」
ポンッポンッ
「ゴクゴクゴクゴクゴク・・・」
「ゴクゴクゴクゴクゴク・・・」
「ぷっはぁ!」
「だっはぁ!」
2人「ハッハッハッハッハッハッハッハ!!」

そう、こういうなんでも無い事でも笑い合える仲だったんだ。
考えてみれば、いつだって1番残酷なのは時間の流れだ。
現に俺は、そのおかげで親友を殺さなければならなかった。
時流によって人の性格は変わり、敵味方も変わる。
だがきっかけは、あの事件だったんだろう・・・。

×月○○日 宿舎の近くの公園でお祭りが開かれる日・・・

「クラウザー、お前は勿論祭りに行くだろ?」
「ああ、祭りには美味い食い物がたくさんあるからな。」
「そうそう」
「いや、レオン、お前はナンパ目的だろ。」
「うっ、否定は出来ないな。」
「なんでも、今回はたくさんの花火が上がるらしいな。
毎年の通り釣果無しでも見るだけで十分楽しめるだろ。」
「痛いところ突いてくれるなぁ・・・なけるぜ。」
「はははは!」

俺はいつものように訓練を終え、公園にふっ飛んでいった。
あの日は俺よりクラウザーが先に訓練を終えた。

「終わった終わった、クラウザーの奴、俺より2時間も先に行きやがって。
今頃祭りの食い物バクバク喰ってるんだろうな。」

公園の入り口でそう呟くと、俺は一目散にナンパを始めた。
アレは、今思い出しても我ながら情けなくなる。
結局例年のように釣果ゼロ。祭りの楽しみは花火だけに託された。

ピリリリ、ピリリリ、ピリリリ・・・・・・
「おっと、電話だ。」
ピッ
「レオンか?」
「クラウザー、どうした?」
「俺な、今花火の手伝いをしてるんだ。」
「ほお! すごいな、どれくらい花火があるんだ?」
「ざっと500発はあるな。」
「すげー、早く上げろよ。」
「あと、3分だ。」
「待ち遠しいぜ!」
「ほら、1分、ほら、30秒そして点火!」
祭りの参加者が一斉に秒読みを開始した。
「「「10、9、8、7、6、5・・・」」」
バタッ
「くっ、しまった!!」
「どうしたクラウザー!」
「「「4」」」
「花火が1本倒れた! このままじゃ・・・」
「「「3」」」
「クラウザー逃げろ!!」
「「「2」」」
「間に合わない!!」
「「「1」」」
パパパパパパパパパパパドッカーーーン!! ドドーーン!! ドカーン!!
花火の打ち上げ地点からとんでもない爆音と閃光、辺りから悲鳴が聞こえた。
夜空に浮かぶ明るい花は無く、祭りは混乱に陥った。
「クラウザー・・・クラウザー!? 返事をしろ!」
「ツー、ツー、ツー、ツー・・・」
「くそっ!」
俺は携帯の電源を切って打ち上げ地点に脚を運んだ。

「こりゃあひでぇ。」
既に先輩も駆けつけていた。
辺りには作業員のバラバラ死体と花火の残骸だけだった。
クラウザーの姿はどこにも無い。
「クラウザーーーー!!!」
俺は叫んだ。何度も何度も。だが死んだ者は帰って来ない。
俺はそれから、悪を打ち倒す為に腕を磨いた。
だが、その磨いた腕は親友を傷つけた。その為に腕を磨いた訳ではないのに・・・。
結局、俺もクラウザーもただの駒だった。キングの命令でどうとでもなってしまう。
お互いを傷つけあう事も・・・な。

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作品集引用


  • Gon様作
  • 偽りの初心者様作
  • へたれエージェント様作
  • ピンキー様作
  • 紅華様作
  • ドロップ様作

  • バイオ辞書