同人小説投稿所

クオリティは関係無いッ!
エロければいいんだよ。
楽しければいいんだよ。

小説1 ID:Ggotn9TF0

しかし・・・何だこの女は。
 いきなり目の前に現れたこともそうだが、妙な威圧感がある。
 今までに会ったことのある人間達とは異質で、ややもすればその実態すら見失ってしまいそうだ。
 俺が敵意を剥き出しにしているというのに、口の端に微かな笑みを浮かべて余裕すらありそうなその表情。くそっ、気に入らない・・・。
 じりじりと間合いを詰めながらも、背中に嫌な汗が流れるのを感じる。そして・・・

  • 俺は女に飛び掛った
  • 敵意を抑えて話し合いをすることを試みた
  • ちんこにナイフをくくりつけた


 いきなり飛び掛るのは危険だと判断した俺は、少し間合いを開け、話しかけてみた。
「アンタ・・・一体何者だ」
 女はまだ警戒を解いていないようだが、小さく口を広げてこう言った。
「名前は先程も言ったわよね。私はルナリー。緊張しているのは分かるけど、人の名前を聞く前に、まず自分から名乗るのが筋でしょう?月影隼人君」
「なっ・・・」
「名前だけじゃありません。ここ2,3日のあなたの行動は大体把握しています。なかなか・・・自分勝手な振る舞いが目立つようですね」
 この女・・・理由は分からないが、俺のことを監視しているのか?何故だ、思い当たる節が全く無い。
「あなたは・・・女性を単なる自分の欲望の捌け口としか考えていないように思えます。そのような考え方が、妹さんに悲劇を呼んだのですよ」
「・・・!」
 狂歌の事を言われ、頭に血が上る。ちんこにナイフをくくりつける衝動に駆られるが、
「無駄なことです。あなたがお探しのナイフはここにあります」
 俺が探していたものは、女の手の中にあった。いつの間に・・・。
 ピリピリとした空気が俺達の間を流れ、部屋を満たしていく。しばらくの間睨み合いが続いたが、その均衡を女の小さな溜め息が崩した。


「何も私は・・・私達は、あなたと言い争いをするために現れたのではありません。妹さんのことに軽々しく触れたのは謝りましょう。でもこれから私がする提案の為に、あなたのその短絡的な思考が悲劇を起こしたのだと受け入れて欲しかったのです」
 提案・・・?一体この女が俺に何の提案を持ちかけるというのだろう。それに、この女には先程から不可解な事が多い。俺の生活だけでなく、全てを見透かされているような・・・。
「まずは、話を聞いていただけませんか?」
「・・・・・・分かった」
 このまま睨み合っていても話は進まない。それに、この女を見ていると感じられる言い知れぬ感情。恐怖・・・とは少し違うが微かな畏怖のようなものが俺を捉える。まさか、さっきの選択肢を間違えていたらBADENDだったんじゃないだろうか・・・?
 「分かって頂けたようですね。」
 そう言うと、女は微かに笑い、
「サンルゥ、説明してあげて」
「はーいっ」
 突然俺の後ろから声が上がる。驚いて振り返ると、そこにはまた別の女がいた。
 少し赤っぽい髪をして、山吹色の丈の短いワンピースに身を包んでいる。丈が短いせいか下着は丸見え(笑)だ。俺の中の第一印象は負けず嫌いの元気っこという感じだった。
 しかし、いつからいたんだこの女?あれだけ神経を集中させていた状況の中で、物音一つ、気配すら感じられなかった。そして、人懐っこそうな笑顔を浮かべてはいるが、この女からも妙な威圧感を感じる。


「嫌だなぁ、最初っからいたってば。あなたがルナリーと睨み合ってるときからずっと。気付かなかっただけだよ?」
「!」
 まただ。この女も俺の考えを見透かしたような事を言う。ただの偶然だとは思うが・・・どちらにしても気味が悪い。


コメ1
名前:
コメント:


小説2
名前:
コメント:
コメ2
名前:
コメント:

小説3
名前:
コメント:
コメ3
名前:
コメント:


リレー小説
名前:
コメント:
リレーコメ
名前:
コメント:

タグ:

+ タグ編集
  • タグ:

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleの プライバシーポリシー利用規約 が適用されます。

最終更新:2008年05月07日 22:52