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レポート

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asyudayo

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だれでも歓迎! 編集
幾多の時の間、繰り返されてきた調和の神コスモスと混沌の神カオスによる神々の争い。
二対の神に召喚された戦士達は元いた世界の記憶を失い、自らを召喚した神に仕えて神々の争いに参戦しなければならない。
そして勝敗が決まると戦士達は浄化と呼ばれる処置によって戦いの記憶を失い、
そしてまた戦いは繰り返され、神々の争いは決して終わる事は無かった。

12回目の神々の争いにおいて、コスモスは自らを犠牲にしてでも戦士達を戦いの輪廻から解き放つため、
自らの力をクリスタルとして戦士達に与える。
カオスに仕える者達は次元の扉と呼ばれる場所から戦士達に酷似した人形「イミテーション」を見つけそれを戦力に取りこむ。
カインがコスモスの戦士を倒していたのはイミテーションの犠牲になるのを防ぐため。
ラグナ、ヴァン、ユウナ、ライトニング達は遂に次元の扉を見つけ出し、破壊に成功する。
コスモスは生存している戦士達を守るため、世界の安定のために使っていた力を解き放って自ら敗北を選ぶ。
そして12回目の戦いは終わり、浄化を受けた戦士達は新たな戦いへと望む。
だが神々の力の均等は崩れ、世界は混沌の力に飲みこまれていた。

013のイミテーションは残党。これ以上増えない
異説抗争は13戦目で完結。

イミテーションに倒された戦士は復活する事が出来ず、完全に消滅

コスモス
ルフェインシドの奥さんのコピー。
カオスを制御するため、ルフェインシドの妻を模倣して作られた。
戦士を召喚する力は、神竜が授けた。

WoL
ルフェインシドのコピー
ただし完全に記憶を移植できなかったため、意思を感じさせない虚ろな状態のまま、
プリッシュに発見され、現在のWoLの人格が形成された。

カオス
ルフェインシドが創造したイミテーションであり、ルフェインシドの息子を含む、
複数の被験者の記憶を刷り込み生み出された軍用兵器。


バッツ・クラウザー "Butz Klauser"
エンカウント時のセリフから高所恐怖症は健在の様子。
原作にも増して能天気な性格になっているが、これは「わずかに覚えていた記憶喪失のじいさんのものまねをすることにしたため」


次元の扉あけちゃったのゼロでよくね





ディシディアとデュオデシムのレポートをまとめたページです。
両作品のネタバレが含まれるので今後プレイする、またはプレイ途中という人で、
自分で見たいという場合は見ないことをお勧めします。レポートはゲームからの抜粋です。

亜種(イミテーション)がうまれることに関することが記載されているため、まとめてみました。
いちいちゲームの電源いれてみる必要もあれですし。

コスモスレポートはデシムのレポートの1~7のことなのであえて載せませんでした。
載せたほうがいい場合はトップのほうにコメントください。



デュオデシムのレポート(20種)

 こちらは自力入力です。誤字脱字等あったらコメントください。


 Word:A
 Place:鷹の翼と呼ばれる街

 継承された記憶-01-

     あなたの記憶は、大きな意味を持っている。
     あなた自身が気づいているように
     その物語は、今回の災厄と
     大きく関連している可能性が高い。

   本当でしょうか……。
   今から私が語るのは、一人の研究者と
   そして、一介の母子の物語にすぎません。

   この物語を語ることで
   ただでさえ絶望の淵に沈んでいる世の人々に
   さらなる混乱を与えてしまうかもしれません。

     あなたの語る物語を記した書類は
     決して外に出さないよう、深く封印するつもりです。

     いつか心ある人によって発掘され
     それが読まれるとき……
     物語はすでに、神話となっていることでしょう。
     我々にはそれらを保持する意味があります。
     物語こそ、人の生きた証なのですから。

     さあ語ってください。
     あなたの記憶に刻まれた物語を……。


 Word:A
 Place:鷹の翼と呼ばれる街

 継承された記憶-02-

   それは、膨大な力を秘めて生まれたとは思えない
   小さな子供でした。
   その力が育つまで、国が面倒を見るはずでしたが
   私たちは、その子を引き取り
   自分の子供のように育てることを決めました。

   あの無垢な瞳を前に
   他の選択肢が取りえたでしょうか。

   私たちの子ではなく、国の持ち物だということは
   痛いほどよくわかっていました。
   いつか奪われてしまうことも、その意味も。

   夫は与えられた仕事に義民を抱いているようでした。
   今まで彼が発明した、浮遊石や飛空挺……
   それらは人々の生活を豊かにするものでしたが
   あの子は違います。戦争の道具なのです。

   しかし、災いはすぐそこまで追っていました。
   隣国による、召喚獣やオメガと呼ばれる兵器に
   対抗する手段は他にはなかったのです。

   彼は私たちの平和を守るため
   研究を続けなければならなかったのです。


 Word:A
 Place:鷹の翼と呼ばれる街

 継承された記憶-03-

   言葉を覚え始めていたあの子は
   私たちと意思を交わそうと
   懸命に言葉を繋いでくれました。
   私をママ、彼をパパと呼び
   愛することに少しの疑問も抱いていなかった。

   あの子は、私たちに笑顔を与えてくれました。
   戦争に怯えていた私たちに
   つかの間の幸せを与えてくれたのです。

   ですが、それはすぐに終わりを迎えます。
   戦争が……ついに始まってしまったのです。

   あの子は私たちの元から隔離されました。
   軍は、早々と決着をつけるため
   あの子の投入を決定したのです。

   あの子は大きく成長を遂げ
   兵器として申し分ない力を備えていたようです。

   でも、軍の命令どおりには動かなかった。

   国からやってきた使者に、私は身柄を拘束されました。
   「育ての親である私の命令ならば…」
   そう思った軍は、私に頼ることを決めたようです。

   結果あの子は隣国を滅ぼすこととなります。
   業火が家々を焼き尽くし
   召喚獣やオメガは、あの子の力で封印され……。

   それはまるで、地獄のような風景でした。

   ……そうするより他になかったのです。
   もし兵器として役に立たなければ、処分する。
   そう聞かされた私は、あの子を救うため
   軍の命令を、受け入れました。

   たとえどんなに多くの人を不幸に陥れようとも
   私は、あの子を救いたかったのです。


 Word:A
 Place:鷹の翼と呼ばれる街

 継承された記憶-04-

   二度目の出撃を、私は拒否し続けました。
   結局、私と夫は反逆者の汚名を着せられ
   地下深くに幽閉されてしまいました。

   罪なき多くの人の命を奪ってしまったことで
   悲嘆に暮れていた私は
   軍が始めていたもうひとつの研究の話を
   聞きつけました。

   それは、似姿を作り出す研究・・・。
   あの子を居のままに操るため、私のコピーを生みだし
   国は再び惨劇を繰り返すつもりだったのです。

   あの子の力が、そこまでして得る価値があるほど
   強大なものだった、ということなのでしょう。

   でも、納得がいきませんでした。
   創られた命とはいえ、命に変わりはありません。
   あの子だけが、なぜ不幸にならねばならないのか
   なぜ破壊を繰り返さねばならないのか・・・。

   研究の完成まで、時間はありませんでした。
   私は、ひとつの行動を起こすことを決意したのです。


 Word:A
 Place:鷹の翼と呼ばれる街

 継承された記憶-05-

   私たちが幽閉されている牢獄は
   多くの魔物が徘徊する洞穴でした。

   私は魔物の習性を研究し、利用することで
   夫と共に、脱獄に成功しました。
   そして逃亡を続けながら
   あの子がいるはずの研究所へと駆けつけたのです。

   そこに居たのは、私によく似た研究途中の素材と
   変わり果てたあの子の姿でした。
   あの子は、見違えるほど痩せこけていました。
   虚ろな瞳の奥深くにうっすらと
   憎しみの色が浮かんでいました。

   多くを説明することはできませんでした。
   私は状況を簡単に説明し
   共に逃げようと促しました。

   あの子を連れ、夫と共に逃げ出そうとした
   その時でした。
   私は兵に見つかり、銃弾をうけてしまったのです。
   あの時、あの子の悲しい叫びを
   遠くで聞いた気がしました。

   それと同時に、私の心に
   ひとつの悪い予感が膨れ上がっていきました。
   あの瞳の奥底に浮かんだ、憎しみの色・・・。

   予感は的中しました。
   あの子の前に、小さな時空の歪みが生まれると
   やがて歪みは、すべてを飲み込み始めました。
   間は異様なほどの大きさに膨れ上がり・・・。

   そこで私は意識を失いました。
   次に目が覚めた時、そこにあったのは
   壊れ果てた研究所の姿だけ。
   あの子と夫の姿は、どこにもありませんでした。


 Word:A
 Place:鷹の翼と呼ばれる街

 継承された記憶-06-

   もともと我々は儀式によって
   記憶を引き継いでいく一族の生まれでした。
   夫の高い知識と技術力も
   その特性によるものだったのです。
   私は、逃走の際に利用するはずだった転送装置を使い
   一族の元へ戻ることを決意しました。
   このまま私が死んだとしても
   この記憶は、引き継がれるべきだと思ったからです。

   たどり着いた森の中、鷹の翼と呼ばれる街で
   一族は、いまだ平穏を保っていました。
   突如、この世界に現れた闇から逃れるべく
   一族は彼の残した浮遊石を使い
   街そのものを、天高く浮かべようとしていたのです。

   私が事情を話すと、彼らはすぐに
   すべてを理解してくれました。
   そしてそのまま、記憶継承の儀式が始まりました・・・。


 Word:A
 Place:鷹の翼と呼ばれる街

 継承された記憶-07-

     それが、あなたの受け継いできた
     記憶のすべてですね?

   はい。
   記憶を伝える技術は失われつつあります。
   これ以上、永きにわたって
   この記憶を保存するためには
   書物として残すより他に
   方法はないと思ったのです。

     今、世界を混乱に陥れようとしている
     四体のカオスと、あなたが語ったこの物語に
     関連性はあるとお思いですか?

   それは私にもわかりません。
   しかし、物語の鍵となる場所が
   いくつか重なってるのが気になります。

   記憶の中にある、時空に亀裂が走った場所。
   そして、四体のカオスが住まう場所・・・。
   それぞれが、記憶の中の情景と
   一致しているのですから。

     なるほど、ありがとうございました。
     あなたのお話は記憶として
     必ずや我々が受け継いでいきましょう。

   ・・・ルカーン、最後は逆に
   私からひとつ質問をしてよろしいでしょうか。
   あなたが予言した、光の戦士・・・
   世界をこの災厄から救う
   クリスタルを手にした戦士は
   本当に現れるのでしょうか。

     自分は預言者と呼ばれていますが
     本来は歴史学者です。

     歴史は収束する。
     その兆しを、彼方の世界からほのかに感じるのです。

     光の戦士は、必ず現れます。

     そして、この世界を・・・
     いや、世界の人々を負の輪廻から
     開放してくれることでしょう。


 Word:A-B
 Place:オンラク地方の野営地

 調査記録

   ■報告書 003
   「次元の扉」より至る異世界は
   荒れ果てていて 生命が存在しなかった

   異世界にて得た「クリスタル鉱石」については
   研究所で 謎の実験に用いられている模様

   実験内容は機密事項のため 情報が下りてこないが
   国は かなり重要視しているという噂だ

   ■報告書 019
   異世界にて 謎の竜を発見
   軍の派遣を命じられたため 接触を図るが
   仲間の半数以上が死亡した

   知性を持っていると思われるが
   意思の疎通は困難である

   ■報告書 025
   研究所から送られる廃棄物の量が増えてきた
   一度 密閉された箱の中を覗いてみたが
   見るもおぞましい物体だった

   人なのか 人でないのか分からないモノが
   奇妙にうごめいている

   今日もいつもどおり「次元の扉」から廃棄した

   ■報告書 034
   事件により「次元の扉」が失われた
   強い魔法力によるものらしいが 詳細は不明

   これにより 研究は終了した模様
   実験の事実を隠蔽するため
   国が オンラク地方を物理的に封鎖するという噂もある

   我々の生死も危うい

   ■報告書 038
   「次元の扉」が復帰すれば 実験が再開され
   我々の存在価値が 見直されるかもしれない

   しかし 手がかりはまったくつかめない

   あれを再び開くには よほどの力が必要だ
   それこそ 世界を滅ぼすほどの強い力が


 Word:A
 Place:カルディア諸島の研究所

 研究員の手記より-01-

   ■記録 005
   調査隊の持ち帰った「クリスタル鉱石」の
   分析を進めている

   成分を培養すると 恐るべき速さで成長した
   生命に近い存在であることは確かだが
   何ら意識の表出が見られない

   軍事に有益であると判断し 研究を続行する

   ■記録 008
   「クリスタル鉱石」を基礎とする
   記事生命の量産に成功
   イミテーションと命名する

   しかし 未だ意思を持たない状態である
   ルフェインの優秀な科学者を起用し
   記憶の複製移植実験に着手する予定

   ■記録 016
   10余名の被験者から 記憶を移植することで
   愛らしい 未知のモンスターが生成された

   この方法は軍用の擬似生命としては非効率だが
   研究の重要な一途であることに間違いはない

   記憶元被験者たちについては
   機密保持のため 焼却処分

   ■記録 020
   モンスターが 異様なほどの身体能力と
   魔法力を持ち合わせていることが判明した

   軍はその兵器としての実用性に
   興味を示している模様

   現在は科学者の自宅で経過観察中
   子供化何かと勘違いしていないといいが

10


 Word:A
 Place:カルディア諸島の研究所

 研究員の手記より-02-

   ■記録 024
   鉱石の培養槽は いつ見てもおぞましい
   私が近づくと 私自身の顔が無数に現れ
   こちらへと迫ってくるのだ

   おそらく 近くにある生命に反応し
   姿かたちを変えているのであろう

   そのまま軍用とする案は 実用性が薄いと却下された

   ■記録 026
   はじめて 完全な形で記憶を取り出し
   擬似生命へ移植することに成功した
   秩序を意味する コスモスと名づける

   被験者はルフェイン人の女性
   当然 実験内容は伏せている
   科学者は 澄んでいる意思がカギだと主張するが
   その判定方法は不明

   ■記録 027
   今日 軍は被験者の解剖を望んだが
   科学者は 彼女と懇意にしているらしく
   この申し出を 拒んだようだ

   モンスターを生み出したことで
   一定の功績を認めているため
   軍も彼に対して強くは出られないのだろう
   結果 軍からの資金が途絶えることになった

11


 Word:A
 Place:カルディア諸島の研究所

 研究員の手記より-03-

   ■記録 030
   あれから 資金不足で研究が停滞し
   正直 やることがない

   一方 戦争は激化しつづけている

   成長した擬似生命のモンスターが
   隣国をせん滅したにも関わらず
   なぜか平和が訪れる気配はない

   ■記録 032
   記憶定着の成功例 コスモスが
   軍に回収されてしまった
   彼女にモンスターを制御させるようだ

   そういえば 被験者の女性や科学者とも
   あの日 別れてから会っていない

   俺にも あんな美人の奥さんがいたらなぁ

   ■記録 035
   メルモンド地方にて事件が発生し
   科学者とモンスター コスモスの3件をロスト

   機密保持と捜索のため
   軍命による虐殺が繰り返されていると聞く

   オンラク地方の次元の扉も消失
   両事件の関連性は不明のままだ

   ■記録 037
   軍は実験内容を知る者を
   すべからく抹消するつもりらしい

   研究所は今 火の海に包まれている
   だがこの書類は 絶対に手放せない
   これが 俺の 最後のささやかな抵抗だ

   死にたくねぇなぁ

12


 Word:B
 Place:水の力を称える神殿が見えた丘

 ある男の独白

   死の直前 私に語りかけてきたのは
   私自身だった

   この世界―― 時の凍りついた世界
   2000年前なのだと信じて疑わなかったのは
   私自信の言葉しか 手がかりがなかったからだ

   果てしない孤独の生を思うと
   醒めない悪夢の中にいるような気がした

   今の私は 未来の自分を過去へ運ぼうなどと
   露ほども思っていない

   だが2000年の時は あまりに長い

   やがて私は 憎しみを募らせ
   あわれな過ちを 繰り返すのかもしれない
   そのことを思うと 恐ろしさに身が竦んだ

   やがて私は さまよい歩く中で偶然出会った
   守るべきものを失った男の言葉によって
   ここが2000年前でないことを知った

   男と一緒にいたのは ぬくもりを持たぬ女
   そして 巨大な身体を丸めて縮こまっている獣だった

   獣は言葉を話し 破壊をこばんで苦悩していた
   私は 手を差し伸べずにはいられなかった

   私はときどき 輪廻の始まりを考えた

   カオスとなった私が 未来の私を呼ぶ
   そして呼ばれた私が カオスとなる

   この呪われた輪廻は 私ではない何者かが
   私を過去へ運ばなければ はじまらなかったはずだ

   真実が解き明かされる日は来るのだろうか

   獣はよく 自分がもといた世界の話をした
   風を操り 大空を自在に駆け巡る船や
   まるで人のように精巧に動く ロボットのこと

   それは 私の世界で『伝承』となっている物語だった
   不思議に思いながらも 私たちは互いのことを語りあい
   各々の帰るべき場所に 思いを馳せた

   ――この獣に いつか名前をつけてやろうと思う

13


 Word:B
 Place:混沌の大地

 竜の言葉 その断片

   我は力を欲す
   我に肉体を捧げれば
   永遠の ・・・を与えよう

   真の ・・・を持つ者ならば
   偽りの ・・・を作り出すことは容易であろう

   戦い そして力を蓄えよ
   その力を 我に捧げよ

   我に屍の・・・ 捧げれば
   浄化された 新たなる肉体を用意しよう

   再び次元を歪めたいならば 実験を続け
   強大な力を 手にすればいい

   孤独な生は ここで過ごすか
   わずかな希望に賭けるか
   どちらかを 選択するがよい

14


 Word:B
 Place:腐りゆく大地の裂け目

 実験記録-01-

   ■記録 000
   神竜との契約が成立
   肉体を捧げ 永遠の魂を得る

   カオスとコスモスも 何らかの契約を結ぶ
   『神』と呼ぶに相応しい魂を得たようだ

   ■記録 001
   コスモスが とある記憶を召喚
   駒として使役しはじめ
   カオスもこれに倣う

   どこからか 強い意志を持つ存在を召喚する
   あの不可思議な力・・・
   神竜と 関係が深いように見える

   ■記録 002
   戦いによって消耗した被召喚者に
   神竜が浄化を施す

   浄化を受けた者たちの記憶が
   召喚時のものに巻き戻る

   特に損傷の激しい3対は
   浄化に耐えられず 消滅

15


 Word:B
 Place:腐りゆく大地の裂け目

 実験記録-02-

   ■記録 003
   かつて次元の扉が開いていた影響は
   この世界で ひずみを生んでいる

   幾人かの被召喚者がこれを活用し
   ひずみを制御しだした

   ひずみもまた 神竜が引き寄せる
   世界の記憶に 強い影響を受けているようだ

   ■記録 004
   今まで抱きもしなかった
   ひとつの疑問が 脳裏から離れない

   自分の記憶は 澄んでいるのだろうか

   幸いこの世界は 鉱石に満ちている
   コスモスのような 完全なイミテーションを作ることができるか
   試してみるのも いいかもしれない

   ■記録 005
   自らの記憶を イミテーションに
   定着させようと試しみるが
   うまくいかない

   かつての『失敗作』と同様の経過をたどり
   人ならぬ形になってしまった

   やはり完全な記憶を移植できなかったようだ

16


 Word:B
 Place:腐りゆく大地の裂け目

 実験記録-03-

   ■記録 006
   記憶の定着実験に成功
   身体が結晶化しないことを確認

   完全に記憶を移植できなかったためか
   その目は 意思を感じない虚ろなもののままだ

   被召喚者たちと同様に 戦いに参加させ
   経過を視察することにする

   ■記憶 007
   記憶を定着させたイミテーションが
   コスモスの力を得る

   その後は 浄化によって記憶を失っても
   意思が消失しないことを確認

   失敗作はかつての廃棄場付近に投棄
   被験者に影響を受け 姿かたちをかえはじめている・・・

   ■記憶 008
   浄化を受けていない被召喚者が
   本来維持できる寿命を超える

   神々に限らず すべての生命が
   不老状態にあることを確認

   この世界は 時空がねじれているものと推測される

17


 Word:B
 Place:秩序の聖域

 異説-01-

   戦乱の中で生み出された兵器――――
   カオスがもたらしたものは平和ではなく
   恐怖と絶望 そして新たな戦渦でした

   のちにカオスは かけがえのない存在を失い
   見知らぬ世界に閉じ込められてしまいます

   次元の狭間への道を開くこと
   それが 彼に与えられた次の使命でした

   幾度も戦いを繰り返し
   カオスは 強力な力を蓄えていきました
   それでも 道は見つからなかった

   輪廻を強いた主――― 科学者シドも
   帰郷を諦めかけていました

   そんな時 新たな可能性を示したのは
   神でも 主でもない 無力な『駒』でした

18


 Word:B
 Place:秩序の聖域

 異説-02-

   混沌に与する駒は 戦いのさなか
   かつて『失敗作』が投棄されていた扉を発見します
   彼らはこれを操り 戦力として用いました

   秩序に与する駒は
   『失敗作』たちに翻弄され
   消滅の機器に追いやられていました

   しかし 彼らは諦めなかった
   戦う力が残っていた数人の駒は
   次元の扉を破壊し『失敗作』を葬りました

   それが 次元の狭間に繋がる道―――

   シドは思いました
   これで自分の希望は消えたのだと

   しかし彼は はじめから間違っていました
   科学者だったころから ずっと――――

   力は何も解決しません
   希望を形にするのは 力なくなく
   「想い」や「願い」そして「祈り」なのです

   私は祈ります 世界が消え去ったいま
   戦士たちが あるべき場所に戻れますように――――

19


 Word:B
 Place:秩序の聖域

 異説-03-

   カオスは まだ幼かったころ
   己を生み出した男と その妻を慕っていました

   彼らを愛することにも 力を蓄えることひも
   何の疑問も抱いていなかった

   それは脅威から人々を守る力――――
   世界を救うための力だったからです

   しかし 自信の力が
   破壊のために使われるようになってから
   カオスはシドを 憎むようになっていきました

   そして 自身の消滅を誘ったとき――――
   彼を『もうひとつの世界』に封じたのです

   永遠に覚めることのない 悪夢の世界へ

20


 Word:B
 Place:秩序の聖域

 異説-04-

   私の元となった『彼女』の記憶
   敗北を刻み続けた『秩序の神』の記憶

   すべての記憶を取り戻して
   この地に再び降り立ったとき
   世界には 美しい青空が広がっていました

   次元の狭間に取り残されたこの世界は
   やがて消えゆくさだめなのでしょう

   すべては幻となり
   語り継がれることもない
   まるで最初から
   存在などしていなかったのかのよう

   それでも――――

   悠久の時を経て
   父と子が願ったもの――――
   あの世界の平和は 取り戻されるはずです

   この世界から旅立った
   クリスタルを持つ戦士によって・・・

カオスレポート(DFF/10種)

 こちらは完全コピペです。


   あらゆるものに起源が存在するように。
   この世界にもまた起源は存在する。
   全ては、私の飽くなき欲望から始まった……。

   その二つの存在は、ただ純粋で揺るぎない力に満ちていた。
   だが相反するがゆえに、一度
   この世界で安定してしまったのだ。

   可能性を、そこで終わらせるわけにはいかなかった。
   私は互いを争わせることで
   その力を進化させることを決意した。
   だが一度戦いが終われば
   再び世界は安定を望んでしまうかもしれない。

   やがて私は、ひとりの興味深い存在を見つけた。
   その騎士は、愛ゆえの憎しみを連ね
   時の鎖という深い業にとらわれていた。
   混沌が彼を呼んだのか、彼が混沌を呼んだのか
   それは分からない。
   ただひとつ確かなのは、彼が終わりなき戦いの
   宿命をその身に宿していること。

   無限の闘争は、ここから始まったのだ。


   秩序と混沌に別れ、争いを続ける駒。
   その力は、私から見れば、些細なものだった。
   ただ駒には、ある特性があった。
   戦いにより一度死を迎えても
   再び同じ姿で蘇るものがあったのだ。
   死の以前の記憶は残っていないようだが。

   蘇る条件は一つ。
   強い何かを抱いたものだけがその資格を得られる。
   それは信念であれ、後悔であれ、恐怖であれ
   何であっても変わらない。
   混沌の駒であれ、秩序の駒であれ、その条件に相違は無かった。

   だが、今回は異変が起きた。
   記憶を受け継いだまま、蘇る駒が現れたのだ。
   あれは、神の創り出したクリスタルの影響か。
   これは、何かの兆しなのかもしれない。
   この戦いの不穏なる結末への……。


   我々は破壊者による長き襲撃を受け続けていた。
   最後の戦いを、私は求められた。
   そうして生まれてしまった混沌の力。
   あらゆる力を取り込むその力に皆は酔いしれ
   更なる力を私は求められた。
   だが、力は破壊を望んではいなかった。
   業を煮やした国は、混沌を操るため
   混沌を制する秩序を、混沌の中に眠る記憶から
   創り出そうとしたらしい。

   今となっては、私もその国と同じだ。
   支えあうべき存在を争わせていることに
   今更ながら強い罪悪を感じる。


   生まれてきた以上、この世界に何かを残したいと願うのは
   誰も同じなのだろうか。

   秩序の神コスモスが残したクリスタル。
   あれを神の力と理解する者もいたが
   力というよりは、コスモスを形作っていた要素と言ったほうが
   正確かもしれない。
   クリスタルもまた、本来であれば器でしかない。
   器とは、その中身が何で満たされるかによって
   価値は変わっていくもの。
   重要なのは、持つ者の力であり
   それにより器は性質を変えていく。
   この世界も器だとしたら
   果たして何に満たされようとしているのだろうか。


   究極の混沌を手にする願いは叶わなかった。
   願いは断たれ、世界も我が戦いも、全て終わると思っていた。
   だが新たな胎動を感じる。
   以前とは違う、新たな命を宿した鼓動を。

   破壊の力こそ、強さこそが私を救う唯一の道だと思っていた。
   しかし私は、思い違いをしていたのかもしれない。

   始まりは憎しみだった。
   究極の兵器を生み出すことにより
   私は、力を願っていた者達に復讐を願っていた。
   だが、力が人を導くのではない。
   時に人が力をも導くのだという事を
   繰り返す戦いの中で、彼らは教えてくれた。
   その答えこそ、私がこの世界で学んだ
   大いなる意志なのかもしれない。
   もはや思い残す事は無い。
   次に生まれ出ずるものが、私の導きとなるのだろう。

   それが復讐か、救済かは分からぬが
   私もその者と旅に出よう。
   この世界における神として、戦いの終わりをここに記す。


   私が何者なのか。
   名前など、この世界では何の意味も持たない。

   愛するものを奪われ
   見知らぬ世界に流れ着いた私にできることなど
   もはや、ひとつしかなかったのだ。
   この世界は十二度の創造が終わり
   十三度目の創造が始まろうとしている。
   おそらく次も、混沌の勝利で終わるのだろう、

   私はすべてを道具として扱ってしまった。
   もしかしたら、妻を奪った彼を憎んでいたのかもしれない。

   ……次を最後にしよう。
   究極の兵器を作るためだけに繰り返される争いは。


   まさか、この世界の真実を探るため
   自ら命を絶つ者が現れるとは思わなかった。
   当然、記憶は失われるだろうが
   ある意味、彼は真実を証明したともいえる。

   肉体が朽ちても、魂は死なず。
   その理論は、半分が正解であり
   その半分は正確ではない。
   もともと、この世界に確固たる肉体など存在していないのだ。

   肉体が器にすぎないという考えは
   我が継承の儀の名残かもしれない。

   だが本質はどうなのだろうか。
   精神があるから肉体が存在できるのか
   肉体があるから精神が存在できるのか。
   おそらく善と悪のように
   どちらが先に生まれたというわけではないのだろう。


   戦いへの直接の干渉は許されない。
   私には、そのような力は残されていなかった。

   そこで私は、時空を彷徨っていた一尾の竜と
   ひとつの契約を交わした。

   神々の戦いが終わるごとに、敗れた神を蘇らせ
   新たな駒とともに戦いが始まるように、と。

   代償として、私は肉体を失った。
   そんなことは大きな問題ではない。

   混沌に、より多くのものを吸収させたかったのだ。
   破壊と創造を繰り返す、世界の浄化こそ
   私に残された、唯一の救いの道だったのだ。


   秩序と混沌が、まだその実力を発揮していないころ
   私はいくつかの実験を繰り返していた。

   世界に漂う数々の意思を
   なんとか利用できないものかと考えたのだ。

   試作を重ねるうちに、実験は成功した。
   成功したものは、強い力を生み出すため、この世界に収め
   失敗したものは、次元の狭間に封じた。

   今回の戦いでは、誰かがそれを取り出し
   利用していたようだが。

   成功した者の中には、己の存在理由に揺らぐ者もいた。
   存在する理由など、何でもいいではないか。
   始まりは駒であったとしても
   意思を持ったまま定着すれば
   それは真実となりえるのだ。

   それは、過去から形作られたものなのか
   これから未来に存在していくものなのか
   それを知るのはまさしく神のみ。

   私にとって必要だったのは、力だけだ。

10


   人が皆、涙を流して生まれるように。
   始まりは、すべて平等で均等のはずだ。

   だが必ずやどこかで道は分かれる。
   駒も素材はどれも同じはずなのに、過程を経るごとに
   個々の形や、道の進み方さえ異なってくる。

   内なる性質とは、どういう過程で
   作られていくものなのだろうか。
   それは肉体なり、精神なりが
   混沌か秩序か、どちらかに寄った結果なのか。

   その不安定さこそが
   この戦いのおもしろさでもある。

   新たに始まったこの世界は、どのような道を行くのか。
   研究者として、少し興味深くはある。

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