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「はあ、何だって言うのよ。いきなり殺しあえなんて言われて了承する人が居るわけないでしょうが」 沢近愛理は一人呟いていた。 彼女の主張は、人間として考えてとてもオーソドックスなものだろう。 いきなり殺しあえといわれて納得出来るわけが無い。 「大体こんな物渡されても、私に扱えるわけ無いでしょう。………どうしよう」 支給された突撃ライフルを見つめながら、思わず今後の方針を決めかねて迷っていた。 すると、背後から杖を突く音が聞こえた。 「えっ!?」 振り返ると、そこにはサングラスを掛けた一人の女性が立っていた。 盲目な人が使うような杖を突いて歩いているところから、彼女が盲目である事は一目瞭然だった。 「あの?誰ですか?私は西園寺世界といいます。あなたのお名前を聞かせてください」 「えっ?ああ。沢近愛理よ。始めまして」 愛理は世界の問いかけにすぐに答える。 そして、それと同時に、政府に対する怒りが込み上げてきた。 (何よ何よ。こんな目の見えない女の子まで殺し合いに参加させるなんて、馬鹿じゃないの。最低よ。 いいわ、私が絶対に潰してやる。こんな殺し合いなんて、絶対にぶっ壊してやるんだから!) 心の中で沢近愛理はそう決心する。 そして、意を決すると、世界へと話しかけた。 「ねえ、あなたの支給品見せてくれる?」 「……良いですよ。私には使えないと思いますから」 「ありがとう」 愛理は世界からバッグを受け取ると中身を確認する。 すると中身はアーミーナイフが一本入っているだけだった。 「ナイフね、私が貰っても良い?」 「はい。どうぞ」 「ありがとう。じゃあ一緒に行きましょうか。私が守ってあげるわ」 「良いんですか?」 「目の見えない子を放っていけるわけないでしょ。行くわよ」 「ありがとうございます」 すると愛理は世界の横に付いて一緒に歩き出した。 しかし、ここで絵理は知らない。 既に世界の術中にはまっている事に気付いていないのだ。 ここで時を少し巻き戻そう。 絵理と世界が遭遇するよりさらに前に。 ▽▽▽ 世界が気が付いた場所は、森の中だった。 世界はすぐに頭の中で今後の方針を組み立てる。 「落ち着いて。ここには誠と刹那と桂さんと加藤さんの四人が居るのよ。まず誠と刹那は絶対に大丈夫。桂さんも友達だから、 私を信用してくれるはず。加藤さんは……正直面識はあまり無いけど、同じ学校は殺しあわなくて良いんだから、 仲間になってくれるはず。じゃあ私はどうしよう。殺しあう?だけど私に人なんて…………殺せない。だけど刹那や誠は…… 優しいからきっと、他の学校の人も守ろうとする。なら私は………やるしかない。けどどうしたら……」 迷いや混乱が世界を包む。 そしてそのまま十分ほど経過する。 いつまでも膝を抱えているわけには行かない。 「とりあえず……バッグの中身は何があるのかな」 世界は急いでバッグを確認すると、中に入っていたのは、六連発リボルバーの銃と予備弾30発とナイフが一本。 そして盲人用の杖とサングラスの三種類。 「盲人用の杖?これで何をするって言うの?」 前述の二つは、シンプルに殺しとサバイバルに使えるが、最後の一つは想像が難しい。 盲人用の杖とサングラスはセットで支給されているまでは想像出来ても、その先が分からない。 杖で鈍器代わりに使う?でも盲人用に杖は決して丈夫じゃない。 それに、剣道や棒術の心得が無い人間が振り回しても、何の意味も無い。 そう考えると、世界は杖の使い方をもてあましてしまう。 「はあ、大体これって目が見える私には使いようが………待って、これで私が目の見えないフリをしたら、大丈夫。 殺し合いに乗っていたら、油断しているところを、撃てば良いし、優しい人なら普通で居るよりも大事に守ってくれるはず」 世界はそう決めるやいなや、サングラスを掛けて、杖を付いて歩き出した。▽▽▽ そして現在に至る。 世界の考えは現在進行中で成功していた。 銃はスカートの奥の大腿に、ベルトでとめて隠してある。 (沢近さん。悪いけど、利用させてもらうわ。しっかりと私の盾になってもらうから) 世界のサングラスの奥に隠した瞳が、豹のように鋭く光っていた。 沢近愛理は知らない。 自らが護衛をする事を決めた女性が、本性を隠している事を。 【D-1南西部 森/一日目 早朝】 【西園寺世界@School Days】 【装備】:スタームルガー ブラックホーク(6/6) 盲人用の杖とサングラス 【所持品】:支給品一式 スタームルガー ブラックホークの予備弾30 【状態】:健康 【思考・行動】 1:沢近愛理を利用し、自分の護衛をさせる。 2:伊藤誠、清浦刹那、桂言葉、加藤乙女と合流を目指す 3:人数が十人を切った後脱出の目処が無ければ、隙を見て絵理を殺す。 {備考} スタームルガーは大腿にベルトで止めて隠しています。 予備弾はポケットに入れています。 【沢近愛理@School Rumble】 【装備】:コルト M4 カービン (30/30) アーミーナイフ 【所持品】:支給品一式 コルト M4 カービン の予備マガジン×3 【状態】:健康  政府に強い怒り 【思考・行動】 1:西園寺世界を守る。 2:天満、美琴、播磨、かれんと合流 3:絶対に殺し合いを止める。 {備考} 世界の盲目発言を信じ込んでいます
「はあ、何だって言うのよ。いきなり殺しあえなんて言われて了承する人が居るわけないでしょうが」 沢近愛理は一人呟いていた。 彼女の主張は、人間として考えてとてもオーソドックスなものだろう。 いきなり殺しあえといわれて納得出来るわけが無い。 「大体こんな物渡されても、私に扱えるわけ無いでしょう。………どうしよう」 支給された突撃ライフルを見つめながら、思わず今後の方針を決めかねて迷っていた。 すると、背後から杖を突く音が聞こえた。 「えっ!?」 振り返ると、そこにはサングラスを掛けた一人の女性が立っていた。 盲目な人が使うような杖を突いて歩いているところから、彼女が盲目である事は一目瞭然だった。 「あの?誰ですか?私は西園寺世界といいます。あなたのお名前を聞かせてください」 「えっ?ああ。沢近愛理よ。始めまして」 愛理は世界の問いかけにすぐに答える。 そして、それと同時に、政府に対する怒りが込み上げてきた。 (何よ何よ。こんな目の見えない女の子まで殺し合いに参加させるなんて、馬鹿じゃないの。最低よ。 いいわ、私が絶対に潰してやる。こんな殺し合いなんて、絶対にぶっ壊してやるんだから!) 心の中で沢近愛理はそう決心する。 そして、意を決すると、世界へと話しかけた。 「ねえ、あなたの支給品見せてくれる?」 「……良いですよ。私には使えないと思いますから」 「ありがとう」 愛理は世界からバッグを受け取ると中身を確認する。 すると中身はアーミーナイフが一本入っているだけだった。 「ナイフね、私が貰っても良い?」 「はい。どうぞ」 「ありがとう。じゃあ一緒に行きましょうか。私が守ってあげるわ」 「良いんですか?」 「目の見えない子を放っていけるわけないでしょ。行くわよ」 「ありがとうございます」 すると愛理は世界の横に付いて一緒に歩き出した。 しかし、ここで絵理は知らない。 既に世界の術中にはまっている事に気付いていないのだ。 ここで時を少し巻き戻そう。 絵理と世界が遭遇するよりさらに前に。 ▽▽▽ 世界が気が付いた場所は、森の中だった。 世界はすぐに頭の中で今後の方針を組み立てる。 「落ち着いて。ここには誠と刹那と桂さんと加藤さんの四人が居るのよ。まず誠と刹那は絶対に大丈夫。桂さんも友達だから、 私を信用してくれるはず。加藤さんは……正直面識はあまり無いけど、同じ学校は殺しあわなくて良いんだから、 仲間になってくれるはず。じゃあ私はどうしよう。殺しあう?だけど私に人なんて…………殺せない。だけど刹那や誠は…… 優しいからきっと、他の学校の人も守ろうとする。なら私は………やるしかない。けどどうしたら……」 迷いや混乱が世界を包む。 そしてそのまま十分ほど経過する。 いつまでも膝を抱えているわけには行かない。 「とりあえず……バッグの中身は何があるのかな」 世界は急いでバッグを確認すると、中に入っていたのは、六連発リボルバーの銃と予備弾30発とナイフが一本。 そして盲人用の杖とサングラスの三種類。 「盲人用の杖?これで何をするって言うの?」 前述の二つは、シンプルに殺しとサバイバルに使えるが、最後の一つは想像が難しい。 盲人用の杖とサングラスはセットで支給されているまでは想像出来ても、その先が分からない。 杖で鈍器代わりに使う?でも盲人用に杖は決して丈夫じゃない。 それに、剣道や棒術の心得が無い人間が振り回しても、何の意味も無い。 そう考えると、世界は杖の使い方をもてあましてしまう。 「はあ、大体これって目が見える私には使いようが………待って、これで私が目の見えないフリをしたら、大丈夫。 殺し合いに乗っていたら、油断しているところを、撃てば良いし、優しい人なら普通で居るよりも大事に守ってくれるはず」 世界はそう決めるやいなや、サングラスを掛けて、杖を付いて歩き出した。▽▽▽ そして現在に至る。 世界の考えは現在進行中で成功していた。 銃はスカートの奥の大腿に、ベルトでとめて隠してある。 (沢近さん。悪いけど、利用させてもらうわ。しっかりと私の盾になってもらうから) 世界のサングラスの奥に隠した瞳が、豹のように鋭く光っていた。 沢近愛理は知らない。 自らが護衛をする事を決めた女性が、本性を隠している事を。 【D-1南西部 森/一日目 早朝】 【西園寺世界@School Days】 【装備】:スタームルガー ブラックホーク(6/6) 盲人用の杖とサングラス 【所持品】:支給品一式 スタームルガー ブラックホークの予備弾30 【状態】:健康 【思考・行動】 1:沢近愛理を利用し、自分の護衛をさせる。 2:伊藤誠、清浦刹那、桂言葉、加藤乙女と合流を目指す 3:人数が十人を切った後脱出の目処が無ければ、隙を見て絵理を殺す。 {備考} スタームルガーは大腿にベルトで止めて隠しています。 予備弾はポケットに入れています。 【沢近愛理@School Rumble】 【装備】:コルト M4 カービン (30/30) アーミーナイフ 【所持品】:支給品一式 コルト M4 カービン の予備マガジン×3 【状態】:健康  政府に強い怒り 【思考・行動】 1:西園寺世界を守る。 2:天満、美琴、播磨、かれんと合流 3:絶対に殺し合いを止める。 {備考} 世界の盲目発言を信じ込んでいます *投下順で読む Next:[[人類最強のオンナノコ]]

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