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相馬光子は森を歩いていた。 獲物を狩る為に、ただただ歩き続けていた。 「プログラムに選ばれるなんて驚いたわ。だけど、よりにもよってチーム戦……嫌な感じがするわ」 そう呟いて歩き続けた。 その光子の考えは当たっていた。 チーム戦。これは光子にとってはむしろマイナスだった。 優勝者が一人であれば、大事な人がいるものは優勝以外の方法を模索するが、チーム戦であればどうか。 殺すのは見ず知らずの他人のみだ。 仲間と生き残って後は再び日常に戻る事すら可能なのだ。 必然的にサーチ&デストロイ(見敵必殺)を行うものは増える。 最初からクラスに信頼を置ける友が居ない光子にこれはデメリットの方が遥かに大きかった。 「とりあえず……適当な男でも見つけて盾にするしかないわね。女でも役に立ちそうなのは利用してもいいけど」 そう行動方針をまとめ、ポケットに手を要れ支給された銃の感触を確かめたとき。 光子は出会ってしまった。 三尺五寸の長刀を携えた、長髪の女性に。 (何?あの刀………長すぎる。どうする撃つ?……待ちなさい。利用出来るか確かめないと……上手くいけば良い盾になるかも) 光子は脳内でそうきめ、声を掛ける。 「始めまして。私は相馬光子。あなたの名前は?」 笑顔で声を掛ける。警戒心を抱かせないように、なるべく純真無垢な少女を装って。 しかし、女の反応は光子の予想を大きく裏切った。 「桂言葉といいます。何か御用ですか?」 「ええ。実は私はこのプログラムに乗る気は無いのだけど………良かったら一緒に行動しない」 出来る限り普通の少女を装ったつもりだった。 しかし、言葉はその様子に全く表情を崩さずに返す。 「乗ってない………ですか。嘘ですね。ずっとポケットに手を入れてますよね。中身はナイフですか?それとも銃? どちらでも構いませんが、早く去ってください。立ち去ってくれたら私は危害を加えるつもりはありません」 「なっ…………そうね。私の演技を一瞬で見破るなんて……凄いわね」 「演技だったんですか?小学生の学芸会を練習と思いました」 「言えばいいわ。だけどあなたはここで死ぬわよ。私の演技に気付いてないフリをしてたら良かったのにね」 光子はポケットから銃を取り出し、銃口を言葉に向ける。 「銃ですか…………」 「ええそうよ。余裕ぶってるけど、いくら長い刀でも銃には適わないわよ。諦めて死になさい」 言葉は光子のセリフを意に返さず、刀を鞘に納める。 「あら、諦めたの。往生際がいいわね。一発で殺してあげるわ」 「本当に撃つんですか」 「ええそうよ」 「……そうですか」 言葉はそれを聞くと一度小さなため息を吐く。 それに光子は小さな不快感を覚え、再度銃を握りなおし、怒気混じりで大きく怒鳴る。 「何よ、そのため息は」 「……………確認を取ります」 「あら、何かしら」 「…………………安全装置は外しましたか?」 「!?」 言葉が言った一言は、光子の視線を一瞬銃の方に向ける。 一瞬。言葉にはそれで充分。 「はっ、しまっ!」 「―――――――――――っ!」 光子は焦って右手を突き出し、言葉を射殺せんとばかりに引き金を引く。 しかし、銃声は響きはしなかった。 「なっ、あっ、うっ」 光子の右手は銃を握り締めたまま宙を舞う。 光子の注意はその手に注がれた。 その隙。言葉は返す刀で光子の首を刎ね飛ばす。 勝負は一瞬で終わった。 ****************** 「またつまらない物を切ってしまいました」 言葉は布で刀に付着した血をふき取る。 綺麗にふき取ると、刀身は元の美しい輝きを取り戻す。 そしてそばにおいていた支給品のバッグを手に取り、再び歩き続けようとしたときだ。 新たな声を言葉は聞いた。 「あなたですか。この人を殺したのは?」 「………はい。そうですが」 「ではあなたをそのまま行かせるわけには行きません」 「そうですか」 その問答を終えると、言葉は後ろを振り返る。 声の主は想像に反して小柄だった。 ただ、自分の刀に比べると、二尺七寸と短いながらも、日本刀を手に持っていた。 そして左手には先ほど相馬光子と名乗った女の持っていた銃があった。 「あなた………強いですね。私も本気で行かせて頂きます」 「ええ。では私も本気で行きます」 言葉が刀を鞘に納め居合いの構えを取ると同時、声を掛けた少女も銃をバッグに入れた後にバッグを足元に置き、 刀を鞘に収め、剣道の中段の構えを取る。 「私は榊野学園1年4組。桂言葉と申します」 「私は室江高校1年9組。川添珠姫です」 互いに名乗りをあげ、視線を交える。 「いざ」 「尋常に」 「「勝負!!」」 生まれる時代を間違えた、現代を生きる二人の侍が刀を交えた。 金属音が高々に響き渡る。 【H-4/森の中/1日目-早朝】 【桂言葉@School Days】  [状態]:健康  [装備]:三尺五寸の日本刀  [道具]:支給品一式 確認済支給品0~2   [思考] 1:川添珠姫に勝利する 2:伊藤誠、清浦刹那、西園寺世界、加藤乙女との合流。 3:積極的に戦わないが、向かってくる者には容赦しない 【川添珠姫@BAMBOO BLADE】  [状態]: 健康  [装備]: 二尺七寸の日本刀  [道具]:支給品一式 ワルサー P38(9/8+1) 確認済支給品0~2   [思考] 1:桂言葉に勝利する 2:栄花段十朗、桑原鞘子、千葉紀梨乃、宮崎都と合流 3:人は殺さない、乗った人は無力化する。 4:一人も殺さず正義の味方として、このプログラムを破壊する。 5:銃を使う気は無い。 【相馬光子@バトル・ロワイアル 死亡】 {備考} 相馬光子の支給品一式 ワルサー P38の予備マガジン×5 未確認支給品0~2(銃の可能性は低い)がH-4の森に 放置されています。
相馬光子は森を歩いていた。 獲物を狩る為に、ただただ歩き続けていた。 「プログラムに選ばれるなんて驚いたわ。だけど、よりにもよってチーム戦……嫌な感じがするわ」 そう呟いて歩き続けた。 その光子の考えは当たっていた。 チーム戦。これは光子にとってはむしろマイナスだった。 優勝者が一人であれば、大事な人がいるものは優勝以外の方法を模索するが、チーム戦であればどうか。 殺すのは見ず知らずの他人のみだ。 仲間と生き残って後は再び日常に戻る事すら可能なのだ。 必然的にサーチ&デストロイ(見敵必殺)を行うものは増える。 最初からクラスに信頼を置ける友が居ない光子にこれはデメリットの方が遥かに大きかった。 「とりあえず……適当な男でも見つけて盾にするしかないわね。女でも役に立ちそうなのは利用してもいいけど」 そう行動方針をまとめ、ポケットに手を要れ支給された銃の感触を確かめたとき。 光子は出会ってしまった。 三尺五寸の長刀を携えた、長髪の女性に。 (何?あの刀………長すぎる。どうする撃つ?……待ちなさい。利用出来るか確かめないと……上手くいけば良い盾になるかも) 光子は脳内でそうきめ、声を掛ける。 「始めまして。私は相馬光子。あなたの名前は?」 笑顔で声を掛ける。警戒心を抱かせないように、なるべく純真無垢な少女を装って。 しかし、女の反応は光子の予想を大きく裏切った。 「桂言葉といいます。何か御用ですか?」 「ええ。実は私はこのプログラムに乗る気は無いのだけど………良かったら一緒に行動しない」 出来る限り普通の少女を装ったつもりだった。 しかし、言葉はその様子に全く表情を崩さずに返す。 「乗ってない………ですか。嘘ですね。ずっとポケットに手を入れてますよね。中身はナイフですか?それとも銃? どちらでも構いませんが、早く去ってください。立ち去ってくれたら私は危害を加えるつもりはありません」 「なっ…………そうね。私の演技を一瞬で見破るなんて……凄いわね」 「演技だったんですか?小学生の学芸会を練習と思いました」 「言えばいいわ。だけどあなたはここで死ぬわよ。私の演技に気付いてないフリをしてたら良かったのにね」 光子はポケットから銃を取り出し、銃口を言葉に向ける。 「銃ですか…………」 「ええそうよ。余裕ぶってるけど、いくら長い刀でも銃には適わないわよ。諦めて死になさい」 言葉は光子のセリフを意に返さず、刀を鞘に納める。 「あら、諦めたの。往生際がいいわね。一発で殺してあげるわ」 「本当に撃つんですか」 「ええそうよ」 「……そうですか」 言葉はそれを聞くと一度小さなため息を吐く。 それに光子は小さな不快感を覚え、再度銃を握りなおし、怒気混じりで大きく怒鳴る。 「何よ、そのため息は」 「……………確認を取ります」 「あら、何かしら」 「…………………安全装置は外しましたか?」 「!?」 言葉が言った一言は、光子の視線を一瞬銃の方に向ける。 一瞬。言葉にはそれで充分。 「はっ、しまっ!」 「―――――――――――っ!」 光子は焦って右手を突き出し、言葉を射殺せんとばかりに引き金を引く。 しかし、銃声は響きはしなかった。 「なっ、あっ、うっ」 光子の右手は銃を握り締めたまま宙を舞う。 光子の注意はその手に注がれた。 その隙。言葉は返す刀で光子の首を刎ね飛ばす。 勝負は一瞬で終わった。 ****************** 「またつまらない物を切ってしまいました」 言葉は布で刀に付着した血をふき取る。 綺麗にふき取ると、刀身は元の美しい輝きを取り戻す。 そしてそばにおいていた支給品のバッグを手に取り、再び歩き続けようとしたときだ。 新たな声を言葉は聞いた。 「あなたですか。この人を殺したのは?」 「………はい。そうですが」 「ではあなたをそのまま行かせるわけには行きません」 「そうですか」 その問答を終えると、言葉は後ろを振り返る。 声の主は想像に反して小柄だった。 ただ、自分の刀に比べると、二尺七寸と短いながらも、日本刀を手に持っていた。 そして左手には先ほど相馬光子と名乗った女の持っていた銃があった。 「あなた………強いですね。私も本気で行かせて頂きます」 「ええ。では私も本気で行きます」 言葉が刀を鞘に納め居合いの構えを取ると同時、声を掛けた少女も銃をバッグに入れた後にバッグを足元に置き、 刀を鞘に収め、剣道の中段の構えを取る。 「私は榊野学園1年4組。桂言葉と申します」 「私は室江高校1年9組。川添珠姫です」 互いに名乗りをあげ、視線を交える。 「いざ」 「尋常に」 「「勝負!!」」 生まれる時代を間違えた、現代を生きる二人の侍が刀を交えた。 金属音が高々に響き渡る。 【H-4/森の中/1日目-早朝】 【桂言葉@School Days】  [状態]:健康  [装備]:三尺五寸の日本刀  [道具]:支給品一式 確認済支給品0~2   [思考] 1:川添珠姫に勝利する 2:伊藤誠、清浦刹那、西園寺世界、加藤乙女との合流。 3:積極的に戦わないが、向かってくる者には容赦しない 【川添珠姫@BAMBOO BLADE】  [状態]: 健康  [装備]: 二尺七寸の日本刀  [道具]:支給品一式 ワルサー P38(9/8+1) 確認済支給品0~2   [思考] 1:桂言葉に勝利する 2:栄花段十朗、桑原鞘子、千葉紀梨乃、宮崎都と合流 3:人は殺さない、乗った人は無力化する。 4:一人も殺さず正義の味方として、このプログラムを破壊する。 5:銃を使う気は無い。 {備考} 相馬光子の支給品一式 ワルサー P38の予備マガジン×5 未確認支給品0~2(銃の可能性は低い)がH-4の森に 放置されています。 &color(red){【相馬光子@バトル・ロワイアル 死亡確認】} &color(Slateblue){【残り37人】 } *投下順で読む Next:[[二人の金髪]]

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